「人生、無事是名馬」

2006年創刊の雑談競馬ブログ。主に毎週のレースや好きな馬・ジョッキーについて。時に野球やドラクエについて熱弁。

カテゴリ: 管理人のお気に入り

今週もラジオ配信しました。



レガトゥスのことなんかもポジりながら話してるけど、今日のメインテーマはユニコーンS。中でも17年に単勝1番人気に支持されながら7着に敗れたリエノテソーロと、戦前に武井亮調教師が強気のコメントを連発しまくっていたことについて、今さらながら振り返ってみた。

この件については当時ブログにも書いていて、

□ 【予想■ユニコーンS】打倒リエノテソーロ大作戦

□ 【回顧■ユニコーンS】勝負に勝って馬券で..(´・ω・`)ショボーン

「武井語録」も簡単には紹介しているのだが、どうせなら記事全体を読んでもらった方がその破壊力が伝わるだろうということで、これを機に改めて記事を引用してみることにした。競馬界におけるビッグマウスの伝説といえばブレーヴハートやコンゴウダイオーなんかが有名だけど、それらにも負けず劣らずの傑作揃いである。

それでは準備はいいか。
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突然ですがヒカルランナーという馬をご存知でしょうか。

■ ヒカルランナー
http://db.netkeiba.com/horse/2009109113/

1000万下クラスに所属する9歳馬。
そう、ゴールドシップやジェンティルドンナらの同期にあたる。
毎回、後方まま空気のような存在を保ちつつレースを終えていく。
馬券は常にシンガリ人気。単勝万馬券。数えてみたら16戦連続である。
しかも100倍とか生易しい数値ではなく、
平気で300倍400倍のオッズを叩き出してくる。

この訳の分からない存在に気づいたのが、約1年前。
阪神の夙川特別に出ていたときのことであった。
以降、JRA-VANのお気に入り馬にリストアップする程度にはその動向を追いかけているw

血統に目を向けると、父はスクワートルスクワート。産駒のJRA重賞勝ちはない。
それ以上に強烈なインパクトを放つのが、「母父トウショウボーイ」のパワーワードである。
天馬の血を色濃く受け継いだ馬が、
今もなお中央競馬で走っているという事実は重い。
※ netkeibaで調べてみたら現役では4頭いた
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06年春の天皇賞で、
ディープインパクトが生涯最高のパフォーマンスを発揮してから11年。
再び京都の3200mでとんでもない強さを見せた日本最強の名馬が、
フランスへの想いを燃えたぎらせてくれることになった。

■世界規格の衝撃。≪天皇賞回顧≫ (2006年5月1日)

今回のタイトルは11年前のエントリからのオマージュであるw

ディープインパクトと比肩するだけのスーパーホースは、
時を経てその兄ブラックタイドから生まれた。
本当に強かったキタサンブラック。黒い衝撃。
さすがは伝説のスーパーなんちゃらですわ。
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ああ..これはショックすぎる。
シゲルノコギリザメが調教中に骨折し、
そのまま安楽死処分が取られることになった。

あまりにも突然のことで、さすがにダメージが大きい。

前走の船橋市市制施行80周年で3着と好走し、
準OPでもバッチリやれまっせという手応えをつかみ、
次は確か今週の彦根Sを予定していたはず。
そこでの調整中に悲劇が起きてしまった。
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セイウンコウセイやりおったー!!
幸さんおめでとう!!


4角までのレース運びが超スムーズで、
直線に入っても手応えバッチリだったので「あれ、これ勝つで?」と思っていたら。
内から迫るレッツゴードンキもレッドファルクスも視界に入ってこない。楽勝アンド楽勝。
中央ではホッコータルマエのチャンピオンズC以来となる、通算6つ目のG1。
そういえばスティルインラブの三冠以外は3つとも中京が舞台ですな。

今日はこの余韻に浸りたい。
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年末に屋根裏収納の整理をしていたら、大量のサラブレッドカードが発掘された。

■なつかしー
IMG_3766

これめちゃくちゃ流行したんですけど僕の周りだけですかね?w
当時中学3年〜高校1年くらいだったかと思いますけど、
みんなで一生懸命メモリアルカードを集めてた。
「みんな」と言いながら途中でどんどん脱落し、
最後まで粘り強く取り組んだのは僕だけでしたがw

■これを手に入れるためにどれだけ課金したことか
IMG_3781

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今の子たちがスマートフォンのゲームに課金してるのを見ると呆れて物も言えませんが、
誰しもが通ってきた道なんでしょうきっと。
まだバイトもできない中学生が、
1パック10枚300円のトレカに夢中になるという沼行為。
当然ながらなけなしのお小遣いだけでは軍資金が足らず、
貯めていたお年玉も切り崩しまくったのを思い出します。
それで親にボコボコに怒られたこともありましたっけ。
当時は「自分のお金を自分の欲しいものに使ってはいかんのか?」と思ってましたが、
今ならそのお怒りのお気持ちはわかります。申し訳ありませんでした。
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取って当たり前の馬券を取る難しさ。

■狙い通りで最高の気分です
161225_NKY10A
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□【予想■有馬記念】サトノダイヤモンドとキタサンブラックの一騎打ち
【投資:3,600円 回収:9,850円

しかもレースの内容も見応えたっぷりだったもんですから、余計に満足度が高い。
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先週はJRA通算20,000回騎乗を達成し、
また一つ大きな記録を打ち立てた武豊騎手。
もうすぐ(地方・海外を含めた)通算4,000勝も迫っているようで、
連日その話題でも盛り上がっております。
本当ならもうちょいスイスイ通過するつもりだったとは思いますけどw

今年はちょうどデビュー30周年イヤーでもあり、
全国で「武豊展」なる催しも開かれているのですが、
ちょうどその関連でスポーツナビにコラムが掲載されていました。
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ディーマジェスティを生産した服部牧場さんは、
20年ぶりのG1制覇だったという。

■【皐月賞】マジェスティ生産・服部牧場20年ぶりG1V「厩舎の力」(スポニチ)
ディーマジェスティを生産した服部牧場は、96年の皐月賞を制したイシノサンデー以来20年ぶりのG1勝利となった。

 「(1000メートル通過が)58秒台でしたからね。ソロッと出て中団後ろにいたので“これはいいんじゃないかな”と。意外と冷静に見ていました」。満面の笑みでレースを振り返った同牧場の服部健太郎社長(40)は「ホープフルSの前に一頓挫あったのに、ここまで立て直した厩舎の力ですね」と陣営の努力を称賛していた。

えっ、ちょっと待って。
イシノサンデーの皐月賞が20年前だと? 数え間違いでは??
20年前ってなかなかの大昔だと思うんですが..

ちょうど僕が競馬を見始めたのが96年でした。
当時の「20年前」1976年の競馬って、一体どんなできごとがあったんでしょう..

調べてみた。
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またまたなかなか忙しい。
こんな時はストックしておいた考察ネタのリリースに限る。
今回はジョッキー関連のネタ。
ちょうどこれを用意している間に、
JRAから競馬学校卒のジョッキーの底上げに関する施策が発表されましてね。

■JRA、騎手育成改革発表 競馬学校の学費免除など (サンスポ)
JRAは12日、優秀な騎手を安定的に確保するための施策を発表した。主な内容は競馬学校騎手課程募集にかかわるCMなどプロモーションの展開。競馬学校騎手課程の学費免除。入学後は実戦に近い訓練を増やし、フィジカル・メンタルトレーニング、メンタルケアの時間増。騎手デビュー後は若手騎手競走の拡大や、若手騎手所属厩舎への騎手育成奨励金の拡充などを行う。今年4月入学の生徒から実施する。これにより、近年の外国人騎手や地方出身騎手だけでなく、JRAで育成した優秀な騎手を安定的に供給していきたい考えだ。

少し前のニュースですが、これはタイムリー。
簡単に言うと、「入学前・在学中・卒業後」それぞれに対するテコ入れを行うということ。
うまくハマることを願っています。

ジョッキーの育成は、もう10年以上も苦戦が続いています。
現在の若手騎手はもちろん、
中堅にあたる年齢層の伸び悩みが顕著。
本当ならもっと早い段階で手を打たなければならなかったと思われます。

■ JRA競馬学校卒のジョッキー成績表(手づくり)
prot

これはJRA競馬学校出身ジョッキーの通算勝数を表したもの。
x軸がキャリア年数、そしてy軸が勝利数。
赤色が現役、黒色が引退したジョッキー。
一人ずつプロットしていった結果である。
※手作業のため多少の間違いはあるだろう

そして円の大きさは、「G1レースとの関連の強さ」を示している。
「G1勝ち数」と言い切れないのは、
例えば和田騎手のようなケースがあるから..w
感覚的に言うところの「大舞台に強いかどうか」を可視化したかった狙いがある。
通算500勝以上を挙げ、
中央の平地G1を勝利している騎手は全て名前を記した。

キャリア年数の長い方が、
勝ち鞍も積み上がりG1を勝つチャンスにも恵まれるわけで、
右肩上がりの集合体になるのは当然のこと。
しかし、真ん中のあたりに「谷間」が生じているのはどういうことか。
具体的には北村宏騎手と松岡騎手の間。スカスカ。
本日のテーマはこの「失われた5年間」にある。
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大相撲初場所は琴奨菊が優勝!
数日前から「日本出身力士10年ぶりの優勝あるで」と、
ジリジリ盛り上がっていましたが、
無事にその瞬間を迎えることができました。

僕も若貴兄弟を中心とした90年代の相撲ブームの頃は、
それこそ千秋楽は毎場所テレビでかじりつくほど見ておりましたが、
世間の関心が離れるのと時を同じくして、近年はもうサッパリ。
八百長だ賭博だ殺人だで角界のイメージは底に落ちましたが、
それとは関係なく興味の対象から外れていきました。

なので今回は久々に、
「朝青龍が休場中にモンゴルでサッカーしてる」とか、
「マスコミにだんまりを決め込む白鵬」とか、
そういったスキャンダラスな側面ではなく、
純粋に競技として関心を注ぐ機会となったわけでした。
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すっかり日も暮れた中山競馬場に白い馬体が姿を現した瞬間、
あふれる感情をこらえることができなかった。
ゴールドシップの引退式。
有馬記念は勝てなかったけれど、
無事にこの時間を迎えることができた。

もうレースが見られない寂しさみたいなものはなかった。
むしろ今までのたくさんの思い出が蘇ってくると、
感謝の想いが胸にこみ上げてきた。
うれしかったこと、驚かされたこと、ガッカリさせられたこと..
本当にいろいろなことがありましたが、
僕の人生を色濃く彩った唯一無二の名馬です。
ありがとうございました。

普段はそこまで感情移入して見ることがない引退式ですが、いいものでしたね。

誰よりも近い場所でゴールドシップを見守ってきた今浪厩務員も、
栄光と挫折を味わった内田博幸騎手も涙。
時に賛否を巻き起こしながら、
G1を6勝するまでに鍛え上げた須貝調教師も万感の表情。
そして小林英一オーナーのご子息である小林正和さんも、
あふれる想いをこらえながら立派なスピーチで締めくくってくれた。

その一方で、横山典弘騎手は「印象に残っているのは宝塚記念の出遅れ」と、
歴史的大事件に触れて笑いを誘い、
そして最後の記念撮影では、
ゴールドシップ自身がなかなか関係者の輪の中に入ろうとせず、
数分間も立ち往生するなど最後まで彼らしさがのぞかせる別れの儀式でした。

できれば京都競馬場でもやってほしかったような、
しかし目の前だともう涙で自分がどうにかなってしまった可能性もあるので、
これでよかったんだと思います。
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盛りだくさんの一日。
マイルCSを含む京都競馬場開設90周年記念日を振り返りんぐ。
束の間のタイムスリップ、本当に本当に楽しかったよ!

● 開門
8時前に着いたら、まだステーションゲートがガヤガヤしてやんの。
まさかの8:45開門。遅いw
こんなことなら事前に確認しておけばよかった。

■開門はよ


おかげで全くその気はなかったのに開門ダッシュSに参戦。走ってはいないけどw
回数券をお持ちのお客様の列は100人くらいしかいなかったように思う。
入場してから場内ぐるっと見てみたけど、
9時半に着いても真ん中くらいの場所なら十分取れると学んだ。

● 旧曲による本馬場入場
そしてそして、この日のお目当て旧曲による本馬場入場。
思わず、こみ上げてくるものがありましたね。
京都1R本馬場入場。
佐藤泉アナの「今日は懐かしのメロディでお送りしてまいります」の紹介とともに、
「炎のウィナー」が流れ始めた瞬間ジーンとしてしまいました。

■炎のウィナー


2007年まで使用されていた、本馬場入場の行進曲。
しかしこれを聞くともっと昔、
それこそ10年15年前を思い出させるのはなぜだろう。
時に一人で、時に様々な友人と、時に弟と。
色々な形で競馬場へ足を運んだ記憶が蘇ってくる。
もうあの頃には戻れないし、戻りたいとも思わないけれど、
押し寄せるノスタルジーの波に飲まれて朝から涙不可避であった。

■サラブレッド・マーチ


メインレースが徐々に近づきつつ、
目の前のレースのマークシートを気ぜわしく塗る時のBGM「サラブレッド・マーチ」。
ついつい口ずさんでしまう力も健在でしたが、
今はもう殆ど馬券を買うこともなくなってしまったなと変化を実感w

しかし両神曲を聞いて思ったのは、「普段は今の曲の方がええわ」ということw
やはり時代を感じさせるというか、
初めて競馬場に来た人がこれ聞いたら「昭和かな?」と思うでしょうきっと。
曲が変更された当時は(´・ω・`)ショボーンでしたけれど、その必要性がわかりました。

■今のやーつ


急にすごくカッコよく聞こえるようになった気がするwww


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こんなCMがあったんですねえ....

■スペシャルCM 「夢の第11レース」 120秒編


心の底から感動した。
歴代の名馬が集まる夢のレースという観点にではなく、
「競馬の思い出と自分自身の人生の思い出はどこかでつながっている」という、
僕自身の競馬観そのものをドンピシャで表現してくれていることに対して。

リンク先の解説文がまた秀逸なので読んでみてほしい。

あの馬が勝った日、あの馬が負けた日、あの馬が引退した日…。競馬の思い出は、週末ごとに少しずつ積み重ねられていきます。同時にそれは、自分自身の人生の思い出と、どこかでつながっていたりします。

競馬で、昔のことを覚えている。あの頃のことを思い出すと、その時の競馬も思い出す。
積み重ねられる思い出、「競馬」と「自分」の繋がり。
その味わいを、歴代の名馬たちの姿を重ね合わせることで表現したスペシャルCMです。

競馬に触れたことがある人ならだれでも一度は想像してしまう夢のレース。
思い出を積み重ねたことで浮かび上がった、幻のレース。
レースシーンは各競走馬の特徴を考慮した位置取りやレース展開で構成されています。
どれが勝者かはわかりません。なぜなら、それぞれがかけがえのない思い出だからです。


■スペシャルCM 「夢の第11レース」 120秒編 - youtube


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僕は昔から本当に苦手なことが多くてね。

算数は中学受験の段階から置いてけぼりになり、
高校の時には学内の選抜試験で1点を取ったこともある。
小さい頃から水が怖くて、未だに25mを泳ぐのが精一杯。
海に遊びに行っても沖に出るときは浮き輪が必携アイテム。
取扱説明書を見ながら家具を組み立てるのも大キライで、
IKEAで買った棚を作っている途中に破壊したのも記憶に新しい。
空間把握能力ゼロを感じさせる絵画を仕上げることに定評があるし、
図工の時間で埴輪を作った際には中年風の小太り体型が完成した。

力仕事は適性外だし、他人を思いやるとか喜ばせるとかも比較的どうでもいい性分なので、
今の仕事がどうにもならなくなった場合どう身を振ればいいのか悩ましい。

それくらい、苦手なことが多い。

ゴールドシップが過去2年、悔しい思いをしてきた春の天皇賞。
一度はスキップする予定も報じられていたのが一転、
出走に踏み切った結果「三度目の正直」で勝利。
これまでは不向きな条件では「もうええわ」とばかりに責務を放棄することもあったが、
今回は意地の大激走。
勝ち方としてはこれまでで最も不格好だったかもしれない。
いつもはワンサイドで勝つのに、
今回はフェイムゲームにあわやというところまで追い詰められた。
※1馬身以内の僅差で勝つのは2歳時のコスモス賞以来
だが、そのなりふり構わぬ姿勢に、勝ちへの意欲がひしひしと感じられた。

「できない、向いてない。諦めよう」で逃げるのは簡単。
しかし、何度かダメでも続けてトライすることで、
今までとは違う結果が出ることだってあるかもしれない。
それが人としての価値を高めることになるし、
ああ頑張ってよかったなという充実感や満足感の源となる。

さあ、あなたは明日から何にチャレンジしますか。

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競馬に限らず地上波・民放のスポーツ実況が崩壊の一途をたどる中、
常に安定したクオリティを保ち続けてくれるラジオNIKKEIの実況アナウンサー大好きです。
とはいえ、声と名前が一致するようになったのは、
BS11で競馬中継が始まった2010年頃からで、
以前は「あーこの声の人、よく聞くなあ」くらいの認識でしかなかった。
それが徐々に、各アナウンサーの個性やセンスの区別がつくようになると、
次第に好き嫌いの順序も生まれてくるように。

そんなわけで自分の中でのラジニケアナウンサーランキングを作ってみることにした。
対象は、現在の中央競馬中継で実際に実況を担当している10名。
※最近デビューした山本直アナは除外
もう単純に、「好きな実況をしてくれるかどうか」だけで順序づけたものであり、
決して最下位だからダメだとかそういうことが言いたいわけではない。
10位でも、日本で10番目に競馬の実況が上手だと言っていいかもしれぬ。

それではレッツゴー。

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3日間開催最終日は午後から時間が取れたこともあって、
ぶらりと自転車で京都競馬場へ行ってきた。
淀短距離Sを見終えて気分よく帰ろうとしたら、
ふと「あの店」に寄ってみようと思い立った。

その名は翼虎。ツバサにトラと書いて「YOKUKO」である。
競馬場のほど近くにある商店街の一角の、揚げ物中心の惣菜屋さん。
淀を主戦場とする競馬ファンなら、一度は訪れたことがあるのではなかろうか。

■注文してから揚げてもらえるシステム



■もちろんその場で揚げたてを


懐かしい味がした..
まだPATにも加入しておらず、友達と毎週のように競馬場へ駆けつけていた頃。
精神的にも経済的にもダメージを負った帰り道の、
せめてもの癒やしとして1個40円のコロッケを買って神社の石階段に座って食べた、あの味。
もう10年近く前の話になるが、
当時と何ら遜色のない絶妙の揚げ具合、衣のサクサク加減、そして中のホクホク感。
特に1月2月の開催時には温かさが骨身にしみわたったものだ。

今は淀駅が京都競馬場と直結するようになり、
旧駅舎とつながっていたこの商店街にまで足を伸ばす競馬ファンは少なくなった。
昔はG1開催日の帰りなど、長蛇の列ができあがった程だったが、
きょう僕が立ち寄った時にはほとんど誰も来ないくらい。

店主のおばちゃんも手が空いてそうだったので、
普段めったに店員さんと話したりしない僕が思い切って話しかけてみた。

「昔よくここに来たんです、今日は久しぶりに来ました」と。
そうしたらおばちゃんも楽しそうに話してくれた。
聞けば今年で創業40周年なんだとか。
昔に比べて売上は半分くらいになった、
でもあの頃は仕込みがくっそ忙しくてやってられんかった。
歳も重ねたことだしマイペースで今はやってるんよ、とのこと。

その一言が聞けてちょっとホッとしました。

時代と共に、あらゆるものは移りゆくわけですが、
こうして一時的にでも昔に戻れる場所があることの尊さを噛みしめながら、
熱々のコロッケをほおばり家路につきました。

■翼虎 ※食べログ
京都市伏見区淀本町167-19
京都競馬場から徒歩5分
TEL : 075-631-2765
営業時間 : 11:00〜19:30
定休日 木曜日
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■12月23日
◇中山10R 有馬記念
■レース結果(netkeiba)
予想エントリ:【有馬記念予想】◎ゴールドシップ
【投資:1,000円 回収:2,700円=単勝◎270円×1000

■馬券
121223_NKY10

■お祭り馬券も的中!
有馬記念馬券

<ラップタイム>
7.0 - 11.3 - 11.6 - 12.0 - 12.2 - 12.7 - 12.6 - 12.5 - 11.9 - 12.1 - 12.1 - 11.9 - 12.0

最初の900m〜1100mが54.1-66.8秒、
そしてその中間にあたる1000m通過が60.5秒。
ここ数年のラップを比較すると平均的に速い流れでレースが進んだ。
これが◎ゴールドシップにとって追い風となったのは言うまでもない。
ルーラーシップの大出遅れの影に隠れがちだが、
この馬も今年になってからは初めてと言える出遅れで後方から。
もし昨年や一昨年のようにスローペースになっていては、
さすがに追撃も間に合わなかったのではないだろうか。

アーネストリーのラップは一度も13秒台に落ちることはないまま残り1000mへ。
ここで11.9秒と馬群全体がやや加速し、
ゴールドシップも徐々に進撃のタイミングをうかがう。
残り800mを迎えても、余力がギリギリの各馬は加速できない。
勝敗の分岐点はここだった。

少し前を進んでいたルーラーシップも置き去りにして、
コースロスもお構いなしで大外から馬群を飲み込んでいく。
普通の馬ならこのタイミングで動くと最後は止まってしまうだろうが、
この規格外の芦毛に「バテる」という言葉は無縁。
直線に入るまでの400mの間に10番手までポジションを押し上げ、
最後はイン強襲を狙ったエイシンフラッシュやオーシャンブルーもまとめて突き放した。

誰にもマネできない勝ち方をする。それがゴールドシップの魅力なのだと再認識した。

確かに展開は向いた。
そもそもオルフェーヴルやジェンティルドンナがいなかった。
「強敵不在」という意味では、菊花賞に続いて恵まれた条件だったのかもしれない。
それに関して異を唱えるつもりはないし、
ゴールドシップ自身がどうこうできる問題でもなく。
いつか直接対決が実現した日に、また独自路線で勝ちに行けばいいんじゃないかな。
年度代表馬もジェンティルドンナちゃんにくれてやるよ。


今年1年、それなりに一生懸命応援してきた甲斐が最後にまた報われた思いです。
楽しい競馬をありがとうございましたゴールドシップさん。来年もよろしく。
どうかケガのないように。

■2着 △オーシャンブルー
馬連ゲットの偉大なる功労者w 来年は応援しよう(・∀・)
中団馬群でジッとして、直線で空いたところを縫ってきた。
金鯱賞を勝ったとはいえ実績的には格下。
単勝10番人気の低評価もやむなしだったが、よく頑張りました。
鞍上補正もあっただろうけどね。
ちなみにこの馬を押さえられた理由も「C.ルメールなのに人気してないから」というだけw

■3着 ルーラーシップ
陣営の懸命な努力も報われず、むしろこれまで以上に酷い大出遅れ。
なんでこんな残念なコトになってしまったんだ..
春に香港で勝った時は最高にカッコよかったのに。
あれで3着まで追い上げるんだから力はあるんだろうけど、
もはやそれ以前の問題。
今回がラストランという情報もあったが、このまま終わるのだろうか。
現役を続けられてもちょっと迷惑な気すらする..

■4着 エイシンフラッシュ
やれるだけのことはやった。
本当に、一瞬の脚は素晴らしいものがありますね。
できればもう少し流れが落ち着いてくれていたら、もしかしたら勝てたかも。

■5着 △スカイディグニティ
よく頑張ってるよね。
セントライト記念まではそこらへんにいる条件馬だったのに。
勝ち馬と適性は似てる部分があるので、またどこかでワンツーあるかも。

■6着 ダークシャドウ
この秋は初G1をと期待されていたはずだが..R.ムーアでも勝てず。
決して中山が不向きでもなければ展開が向かなかったわけでもないと思うが、
現状こんなものかなといった印象も。
G1連戦後でやや疲れもあったかな。

■11着 アーネストリー
いいペースを作ってくれたおかげでゴールドシップが勝てました。感謝。

スローでこすく立ち回れればダイワファルコンやナカヤマナイト、ルルーシュもあるでと思い、
馬連を持っていたんだけどしっかりと流れたせいでゴマカシは利かずでした。



入場者数も馬券の売上も前年比88%程度だったそうで、
皆さんにとってはガッカリ有馬記念だったかもしれませんが、
僕個人としては史上最高級の思い出として脳裏にいつまでも焼き付けられそうです。
本当に、いい有馬記念をありがとうございました。
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■12月2日
◇阪神11R ジャパンカップダート
■レース結果(netkeiba)
予想エントリ:【ジャパンCダート予想】◎エスポワールシチー
【投資:1,000円 回収:0円】

ニホンピロアワーズおめでとう。
初めてこの馬のことを知ったのは、確か未勝利戦を勝った時。
当時のパートナーだった幸さんのJRA通算800勝と11,000回騎乗を同時達成したレースだった。
その後、500万下特別を1戦挟んだ後の阪神の平場戦で、初めて馬券を買った。
7馬身差の圧勝。
オープンまでは早いうちに行けそうだなという感覚とともに、
その行方を見守っていきたいと心に決めた瞬間だった。

つまり幸さんきっかけで応援を始めた馬だった。

やがて鞍上は酒井学にスイッチされるのだが、その後も関係は継続。
珍しいね。いつもはこういうパターンだと乗り替わった後は興味も削がれるのに。
堺Sを勝ったときも馬券を持っていたし、
翌2011年のJCダートでは先物買いで本命にした。ちょっと早すぎた。

すっかり重賞でも安定して走れるようになり、
あの頃思い描いていたイメージ通りに出世してくれた。
今回もいい勝負にはなると期待はしていたが、
それにしてもここまで鮮やかに勝ってしまうとは。驚いた。
下っ端の頃から頂点に立つまでを見守ることは、
競馬ファンの醍醐味のひとつ。
それを味わう経験をさせてくれたことに感謝するとともに、
どうしてそれを馬券という形で具現化できなかったのかと激しく後悔しているw

■1着 ○ニホンピロアワーズ
外枠発進ながら好発を決めて4番手をスムーズに追走。
エスポワールシチーを目がけて馬なりのまま差を詰め、
4角でもまだ持ったままの手応えで早くも先頭に並びかける。
残り200mでスパートを開始し、後続を3馬身半突き放す圧勝。
1:48.8はレースレコード。この日のダートの時計を見ていると極めて優秀。

■2着 ▲ワンダーアキュート
馬体重プラス21キロでの登場。これで7戦連続の10ケタ増減w
もっともフェブラリーS3着当時とほぼ同じ体重で、結果はご覧の通り。
懸案材料だったゲートも問題なくクリアし、スムーズに好位を追走。
驚きのパフォを見せた勝ち馬には及ばなかったが、十分頑張ったと言えるだろう。

■3着 ホッコータルマエ
単勝9番人気ながら、みやこSに続き粘り腰を見せ3連系馬券の波乱を演出。
必死に出ムチを入れるトランセンドを、
涼しげに外から被せて行った1角は最大の見せ場だった。

ワイド2点だけ買ってタテ目決着とか軽く死にたくなった。
しかもホッコータルマエが3着とか、これ僕が取らずして誰が取るんですか..
好きな馬の馬券ばかり買うのもアレですけど、
それらが結果を出しながら何も形に残せないのは心底もどかしい。
特にニホンピロアワーズに関しては今回十分やれると思っていただけに。
本当こういうの取り逃さないようにするにはどうすればいいんだ..

■4着 ローマンレジェンド
よくやったんじゃないですかね?
ポジション取りは悪くなかったですし。
動きたいところでスムーズに反応できなかったのは、
やはりG1でこれだけのメンバーに混じって戦う経験の浅さではなかろうかと。
まだまだこれからだ。がんばれ。

■5着 グレープブランデー
中団から流れ込む形で掲示板を確保。
世代レベル比較論では劣勢な4歳の代表格だが、よく頑張った。
それでもボレアスの現状とか見てると4歳はしんどい。
後発品のローマンレジェンドは別だけど。

■8着 ハタノヴァンクール
最後は伸びてはいるけど、この時計では無理。外も回されるし。
少頭数の交流重賞ならG1でもやれると思うけど、
今度は賞金不足に泣かされそうで..
とりあえずどこか弱メンの交流狙いでいかがでしょうか。

■10着 ◎エスポワールシチー
すべてコイツが悪いw
ポンと好スタートを決めてハナに行ったあたりは、
武豊ケチャップドバドバ来たでと思ったけど。
バックストレッチに入っても全くペースを落とす素振りがなく、
結果的に平均より1秒ほど速いラップを刻んで自滅。
鞍上のコメントによると「向こう正面で手前を替えず..」とあったが、
そのへんがペース配分に失敗した理由か。
にしてもバテるのも速かったし、本来の調子にはなかったのかもなあ..

■12着 トゥザグローリー
有馬記念へ向け阪神ダ9Fの追い切り完了、ですか。
やっぱり本気でダート狙うならちゃんと前哨戦から使った方がいい。
芝で頭打ちになってエイヤーでG1出るのやめれ。

■15着 イジゲン
出遅れは前走よりマシだったが、まったく見せ場すらなし。
まあ、後ろからでは厳しいレースだったけど..
「東京マイルなら」とフェブラリーSに出てこられたとして判断難しいですよね。

■16着 トランセンド
エスポワールシチーにダッシュで負け、ホッコータルマエにフタされて終了。
揉まれると脆いのは全盛期もそうだったんだけど、
もう注文をつけて逃げようとしてもそれすら叶わないのが衰えを感じさせる。
さすがにいい潮時でしょう。



先週のジャパンCがサンデーレーシングのワンツースリーだったのと対照的に、
ニホンピロ→ワンダー→ホッコーと、
どこの1000万下条件戦ですかみたいな勝負服が上位を独占。
ジョッキーも酒井学・和田竜二、そして幸さん。小倉か。
いやいや、いいと思いますよこういうの。
来年のフェブラリーSで上位がそのまま幅を利かせられるかは何ともですが。
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●10月21日
◇京都11R 菊花賞
■レース結果(netkeiba)
予想エントリ:【菊花賞予想】◎ゴールドシップ

思いもよらぬ「航路」を進む芦毛の舟。
その行方を安心して見守れる者は、さすがにいなかったのではないだろうか。
2角をほぼ最後方で回りながらも、
バックストレッチの上り坂で一気に前との差を詰め、
4角先頭からそのまま押し切る超ロングスパート。
まさか83年にミスターシービーが見せたマクリ脚の再現など、
とても戦前に想定できるものではなかった。

タブーは、人が作るものにすぎない。
ゴールドシップ、「伝説」の完コピでクラシック二冠達成。



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新しい競馬ファンの開拓に寄与するブログとして(えっ、
今日はどうしても書いておきたいことがある。

うちの会社では朝から夜までFM802を流してるんですよ。
ヒロ寺平さん毎朝お疲れ様です。
まあそれはいいとして、
「Flip Lips」いう番組が11〜15時までありましてね。
女性のDJが料理だとか音楽の話題について、
ゆるく進行させていくマターリとした雰囲気なんです。

そんな番組の中でも、
週に一度、スポーツについて取り上げる時間があって、
G1のシーズンでは簡単な展望なんかを話してくれるんですよ。
その内容はさておき、
普段は競馬と接点を持たないであろうリスナーの人々にも、
馬やレースの名前を何となく吹き込んでくれて、
ありがたいなーと感じていたりするわけです。

ところが。

きょうの正午ごろだったかな。
リスナーさんからのメッセージが競馬に関する内容――
確かオルフェーヴルすごかったですね的な感じだったと思うんだけど、
そこからしばらく競馬の話が続きました。
で、そのネタの締めくくりとして。

「ごめんなさいねー今日は爽やかにお送りするつもりだったんだけど..」

って言われちゃったんですよ(´・ω・`)

いや別にね、そんなことない競馬は爽やかだ!なんて主張がしたいわけじゃないし、
実際のところ決して爽やかだとは思いません。
言い方も、そこまで貶すようなニュアンスではないし、
ご自身の本音がポロッと出ちゃったレベルですわ。

ただね、こないだも競馬中継のあり方について書いたように、
主催者側が懸命にマイナスイメージを払拭しようと、
形はどうあれ努力を重ねているわけですよ。
CMやらキャンペーンやら、広告販促に何億と投じているはずなんですよ。

それなのに、公共の電波で、しかも関西最大級のFM局から、
「競馬ってオッサンの娯楽だよねーごめんねー」みたいなこと言われるこのダメージ。
何という風評被害。
もし僕がJRAの広報やら担当してる人間だったら、
悔しくて仕方ない想いをしたんじゃないかと。

やや極端な言い方をするけれども、
「こないだ心斎橋に新しいラーメン屋さんができたんですけど、おいしくなかった〜w」
とか言われたらラーメン屋さん終了のお知らせですよ。
それに近いことを言った。あなたは。

「私が思ったこと、本音をそのまま言っただけ」とか開き直れますか?

何かもう、競馬ファンとしてではなく、
JRAで頑張っている人のことを思うと許せなくて。
今回はたまたま競馬のことだから僕のアンテナが感知しただけで、
他にも知らぬ間に特定のジャンルが残念な形で貶されるケースはあるのかもしれないけど、
とにかく悔しかった。

このままでは気持ちが消化できないのでメル凸した。
あくまで礼節をわきまえた文体ですよ、当たり前ですが。

なお返事は来ていない模様。
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奇妙なまでにデコレートされたスタジオ、
脈絡なく呼ばれる中途半端なネームバリューのゲスト、
誰の本命がどうで予想が当たった外れたで盛り上がる進行...

地上波の競馬中継の「どうしてこうなった」感にガックリしているのは、
きっと僕だけじゃないはずだ。
いや、つーかガックリしようぜ競馬ファンなら。
BSの某お笑いコンビの昭和な進行芸にもうんざりするけれども、
「うーんグリーンチャンネル入りてえ」って直感的に思うのは日曜の15時。

何とかしてくれよと思うのは、具体的に冒頭に示した3点。
特に身体が勝手に拒絶反応を示してくれるのが、
あのセンスの欠片も感じられない馬鹿げたスタジオ。
後述するが、意図はよーくわかる。わかるけれども。

■参考1:競馬beat(関西テレビ系列)
競馬beat


初めてこれ見た時は「競馬終わったな」と思った。ハッキリ言って。
このセットと坂口正大さんが調和なんかするわけない。
未だに慣れないし受け入れられない。

などと嘆いていたら関東はもっとひどいことになってた。

■参考2:みんなのKEIBA。(フジテレビ系列)
みんなのケイバ


キ ャ バ ク ラ か。
たまにBSフジで見かけるけど、下品としか言いようが無いわな。



しかし、ここで競馬を愛する一人として、立ち止まって考えなければならない。
「いいから早く元に戻せ、宮川一朗太を連れ戻して来い」というのは、
ただのワガママな言い分に過ぎない。
今、競馬界が置かれている状況や客観的視線に少しでも目をやれば、
なんでこうなっちゃってるのかという現状に理解をするとともに、
発展的な提案が可能かもしれない。
一方的にダメだダメだと言うのは簡単。

結局は主催者側の「競馬=暗い・汚い・怖い」のいわば「3K」のイメージを払拭するために、
強引なのを承知(していてほしい)で対策を練った結果だろうと推測される。
そうとしか考えられない。でなければ一刻も早く目を覚まして。

僕を含むコア層としては、
セットなんか極めてシンプルで構わないし、
パドックと馬場入りの映像、
あとはちょっとしたドキュメンタリーなんかあったら最高ですよねてのがリクエスト。
もちろんタレントのゲストなんか一切いらない(岡部幸雄さんとか関係者は大歓迎)し、
誰の本命がどの馬で当たったとか外れたとか本当にどうでもいい。

しかし、しかし。大事なのはここから。
日曜の午後にチャンネルをザッピングしてた会社員(24)が、
たまたま8チャンネルを通りがかった時に手を止めてくれるか。
そもそもこの時間にアテもなくテレビを見てる時点で開拓の価値アリ。絶好の獲物。
これがグリーンチャンネルの画だったら、たぶん通過すると思うんですよ。

■参考3:グリーンチャンネル競馬中継
GC

※普段お目にかかれないのだが、たぶんこんな感じだったと思う

まあ、暗いよね。競馬って感じするよね。
それだったらまだポップなセットの方が好感も持てるし、
見たことのある芸人が本命馬をフリップに書いて出せば、
その馬を中心に見てみようかなという気にもなるかもしれん。
「ディープブリランテと関係者の秘話」よりも、よっぽど敷居は低い。

いきなり、よし今度馬券を買いに行こうとまではいかなくとも、
周りに一人くらいはいる(かもしれない)競馬好きの同僚なんかに、
話のネタとして採用されるかも。
そこからの発展性は個々人のスキルにお任せせざるを得ないが、
描くビジョンとしてはこんな感じ。

仮に僕がJRAに提案することになったとしても、
(程度の差はあれども)この路線を軸にしたんじゃなかろうか。



ファン視点からいえば何もかも(ノ∀`)アチャーな構成だけれども、
新規層の開拓という永年の課題に取り掛かる一つの手法としてJRAが進めている策なのであれば、
そこはグッと我慢して付き合ってあげるのも、
「先輩」の優しさなんじゃないかと思ったり。

それをわかった上であの画面に接すれば、
少しは生暖かい気持ちが芽生えるかもしれませんしね。
何でもかんでも、自分の気に入らないものを頭ごなしに叩くのは(・A・)イクナイ!!

実は、きょう本当に言いたかったのはそういうこと。
「誰でも、どこでも、何でも」好きなことを言える時代になったもんだから、
どこかに偏重した意見・批判を目にすることがあまりにも多くて、
自戒も込めて気をつけなければと思う日々。

「なんじゃこりゃ! おれ嫌い!無理!!」で終わらせるのではなく、
なぜ現状がそうなっているのかを客観的視線から見つめ直す訓練をすることが、
実社会においても役立つスキルになるだろうし、
一人の人間としても魅力的に映るんじゃないかなと考えている。

<余談>
■参考4:とはいえドリーム競馬帰ってきて(´・ω・`)
ドリーム競馬


宮川一朗太&初代おけいはんの上品なMCに、
ちょっと頼りないけど優しくてキャリア十分の杉本清さん、
そして馬名カミカミ芸と奥深い競馬への愛情を語る大坪元雄さん、
メインの実況は巨漢の名人・馬場鉄志アナ...
僕らが育ったあの時代に戻ることはもうできないけれども、
絶妙のバランスで成り立っていた競馬中継の「お手本」があったことは、
どうか忘れないでいてほしいものだ。

※画像はあっちこっちから拾ってきたもので怒られたら削除します
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散々アピってきた通り、
先週末は日本ダービー観戦に行ってきました。
一度は現場の雰囲気を味わっておきたいという思いがある中で、
ゴールドシップが二冠を目指して出走する今年こそが、
最大のチャンスだと考えて、インドア派の鈍重なフットワークをどうにか稼働させました。

それにしてもアウェイの洗礼とはここまで痛烈なものなのか。
当日は7時25分ごろ開門とのことで、
だいたい7時半に府中本町駅に着けば、
ゴール前とは言わずともどこだかには余裕で座れるだろうーー
あのディープインパクトの菊花賞ですら、
残り200m地点の席はキープできたし..

などと考えていた私が完全に甘かった。

西門に着いて視界にスタンドがどーんと広がった瞬間、
どんと構えていたハートは途端に焦燥感と絶望感で満たされた。
やばい、人多すぎる。
しかも、パッと見たところもう空席なし。
ゴール前はおろか、府中の長い直線を逆走するように席を探しても、どこにもない。
ビッシリと敷き詰められた新聞が、レジャーシートが、レープロが憎ましい..

完全になめてましたダービー。

辛うじて1席だけ確保したものの、
後から来る連れの場所がなく途方に暮れながら、

「そりゃダービーやもん、軽く10万人オーバーやで?
それに淀に比べて一般席少なくね? はいはい淀ゆとりはいはい」と自責の念に駆られた。

そしたら、いつの間にか目の前にポッカリと3席も空いたもんだから光の早さで移動。
この瞬間がこの日一番うれしかった..w



「ダービーの雰囲気は格別」という話もしたかったんですけど、
実はそこまで他のG1との違いというのも感じられず。
もちろんね、競馬場慣れしてない人ならすげえええってなるレベルですけども、
まあ想定の範囲内というか。
もちろん国歌斉唱だとか、ダービー騎乗ジョッキー紹介だとかは初経験でしたけど。

まあ、それも経験できたからこそ言える話であって。
もちろん楽しかったですし、一生忘れないのは間違いないと思いますけど、
二度目があるかと聞かれるとちょっと微妙。たぶんもう行かないw
やっぱり僕は淀で牝馬とかマイルとか緩いG1を、
ゆったり見る方が性に合っているんだと思う。

別にゴールドシップが負けてイライラしてるとかじゃないよ。
最後までよく頑張って差を詰めてくれたし、
目の前を芦毛の馬体が力強く駆け抜けていった光景は忘れない。
大外だからまたよく見えたし。

何だかトーンの低い観戦記になりましたけど、
帰ってからこの写真を見ると、ああここにいたのかという実感がこみ上げてきて、
軽く誇らしい気分になれた。
未知の領域をまた一つ経験できた。それが何よりの収穫だったということで。

■まもなく決戦



楽しい一日をありがとうございました。
今週のダイジェストはなかったことにしておこう...
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競馬ファン歴17年目にして、初めて日本ダービーの観戦に行きます。
もちろんゴールドシップが有力候補として駒を進めてくれたおかげですが、
こんな機会でもない限り、
なかなか重い腰を上げることもできないですからね。
改めて感謝です、ゴールドシップには。

そんな節目を迎えるにあたり、
今日は我が人生と日本ダービーを照らし合わせながら振り返るという、
極めて「知らんがな」具合の強いエントリです。

興味があるなら読めばいいよ。

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●2月12日
◇東京11R 共同通信杯
■レース結果(netkeiba)
予想エントリ:【共同通信杯予想】東京で本領発揮だ◎ゴールドシップ
【投資:1,000円 回収:1,100円=複勝◎110円×1000

■馬券
120212_TKY11


◎ゴールドシップ最高や!!
ゴールの瞬間、クラシックでも頂点を狙える確かな手応えを感じ取った。

最も大きな勝因は、内田博幸の好騎乗に尽きるだろう。
とてもテン乗りとは思えないほど、
ゴールドシップの課題と長所を把握していた。

まずは、当然ながらスタート。
ゲートを出てからの数完歩が絶望的に遅く、
そのせいで札幌2歳SもラジオNIKKEI杯も最後方からの競馬を余儀なくされたが、
鞍上がまるで最後の直線かというほど強く追っつけたおかげで、
これまでがウソのように4番手インの絶好位を確保することができた。

ただ、それ以上に賞賛すべきなのは
「押して出ても引っ掛かることはない」という面さえ見抜いていたこと。
確かにあれだけ気合いをつけると、
下手をすればがっちりとハミを噛んでしまってもおかしくないところ。
それを躊躇なく実践できる手腕は、
やはりクラシック有力候補の手綱を任されるに相応しいレベル。

エンジン点火に時間がかかることも想定の上で、どの馬よりも早くゴーサインを出してくれた。
まさにドンピシャのタイミング。

いやー、本当によろしくお願いします内田さん。
武豊で日本ダービー挑戦が見たいなどとも書きましたけれども、
このファインプレーを見せられてはもういいです諦めますw

メンバー最速の数値こそ逃したものの、
これまで使う機会のなかった33秒台の脚も使えたし、
皐月賞さらには日本ダービーへ向けて、
初めての重賞タイトルという肩書き以上に貴重な、
大きな自信を手にすることができた。

内田はスタートに勝負を懸けた。
ゲートを出ると激しく手綱をしごいて、最内の3番手に取り付いた。
札幌2歳S、ラジオNIKKEI杯2歳Sでは
最初のコーナーを12、14番手で入ったゴールドシップを先行させた意図は2つある。

1つは折り合い。どんなに出して行っても掛かる気性ではない。
少しズブい半面、追えばどこまででも伸びる。
8日の追い切りに騎乗して感じていた。
一瞬の速い脚ではディープブリランテにかなわないが、
持久戦に持ち込めばチャンスが生まれる。
それには射程圏にとらえてレースを進める必要があった。

もう1つは、不利のない流れ。
GOサインを出してから反応するまでタイムラグがあるタイプ。
勝負どころでブレーキをかければ致命傷にもなりかねない。
内々をロスなく回って、なおかつ包まれない位置。
それがブリランテの後ろ3、4番手。
初めての先行策で結果を出した内田。これぞ、まさに仕事人の“一撃”だった。

■仕事人の“一撃”に意図2つ/共同通信杯(ニッカン)


ただでさえ、完成途上で未熟な若駒だが、レースから引き上げてくるも、
検量室前に並んだ大勢の報道陣を避けるようするほどの性格で、
須貝尚介調教師も「怖がりな子だからごめんな」と報道陣に苦笑いした程。
それだけに今浪厩務員の存在の大きさが伝わってくるものだ。

■ゴールドシップ、重賞初勝利に担当厩務員の隠れたファインプレー(競馬ラボ)

担当の今浪厩務員さんとのツーショットもいいですね。



今回はいい引き立て役に回ってくれたディープブリランテ
結果はもちろんのこと、
折り合い的にも、ポジション的にも納得いく内容ではなかっただろう。
正直、課題解決という意味では何の収穫も得られなかったのでは。

とはいえ、思惑通りのレース運びができないながらも、
ハナに立って33.9秒で上がっているのだからやっぱり力はあるんだろうな。
気性のコントロール...ひとことで言うと簡単だけど、
かつてそれに失敗して大成を阻まれた素材がどれだけいたことか。

矢作芳人厩舎の腕の見せどころでもある。



<ラップタイム>
12.9 - 11.9 - 12.5 - 12.8 - 12.5 - 12.1 - 10.9 - 11.0 - 11.7

ご覧のとおり、上がり3Fが33.6秒でそれまでがずっと12秒台で推移する完全な3ハロン勝負。
その割に最後の1Fでかくっとラップが落ちているのは気がかりだが、
ゴールドシップ自身は最後も11.2か3秒で駆けているので問題ないだろう。

ゲートよし、折り合いよし、末脚よし。
一つひとつ課題をクリアしてきたゴールドシップの将来は明るい。

あかん、ダービー優勝してまう!!
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12月25日
◇中山10R 有馬記念
■レース結果(netkeiba)
予想エントリ:【有馬記念予想】◎オルフェーヴル
【投資:1,500円 回収:2,500円=単勝◎220円×500+複勝◎140円×1000

◇ラップタイム
6.8-12.0-12.4-12.1-13.1-14.4-14.3-13.0-12.0-11.9-11.4-11.3-11.3=2:36.0
前半1000m/1:03.8秒 上がり3F/34.0秒

「超スローペース」という言葉だけでは表現しきれない、とにかく見たこともないような展開。
気風のいい先行策が身上であるはずの佐藤哲三が、
何を意図したか限界近くまでペースを落としての逃げ。
これまで何かを先に行かせて、それをターゲットにする戦法で結果を出してきたのが、
自ら馬群を引っ張る形になったのに戸惑ったのだろうか。
とにかく、異常なまでのスローペースで流れた。

もっとも◎オルフェーヴル陣営にとっても、
ある程度はペースが落ち着くことは想定していたはず。
ただ、ここまで遅くなったのは誤算だっただろうし、
もうひとつは上達の兆しが見えていたゲートに失敗し、
あろうことか最後方インという絶望的なポジションで2角を回ることになるとは。

さすがにこの時点では、
鞍上の池添謙一も、それを見守る池江泰寿師も厳しい結果を覚悟せざるを得なかったはず。

少なくとも僕はそうだった。

ごく一部では「あの程度の位置取りなら余裕」という声もあったみたいだが、全くそれには賛同しかねる。
視覚的には十分に逆転可能な範囲でも、
刻まれたラップや先行している面々を考えれば、
とてもじゃないが楽観視できる状況ではなかったはず。

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小さい頃、スポーツ新聞は「聖典」でした。
たまに親に連れられて喫茶店なんかに入ると、
入り口のマガジンラックに、無造作に折りたたまれた新聞が置いてあってね。
それを見つけると、真っ先に確保したものでした。

幼稚園の年長組だった88年。
星野仙一監督率いる中日ドラゴンズが優勝した年に、
クラス(ゆり組でした)で野球が流行っていたのに乗っかったのが、そもそもの始まり。

以後、公園で友達と遊んだり、わからないなりにテレビの中継を見るようになり、
やがて記 録 ヲ タとしての本性が表れました。

家に届く新聞のスポーツ欄をスクラップしたり、
順位表を飽きることなく眺めたり...それがとにかく幸せで。

そんな少年にとって、
スポーツ紙の膨大な情報量は心をときめかせるには十分すぎました。

打撃30傑まで載ってるとかたまらんのー!とか、
得点圏打率とか盗塁までわかるなんてけしからんとか、
いわばグラビア欄をむさぼるかのように読んでいました。

なかなか目にするチャンスも少なかったし、
たまに訪れる機会は逃さずモノにしてきました。

中学生にもなると、競馬が好きになったこともあり、
コンビニで自らスポーツ紙を買うことも増えました。
その頃には、さすがに「レア感」は失せ、自分にとって当たり前の存在に。
GIの馬柱を切り抜いて、ノートに貼り付けて自分の予想を書き込み、
「自分だけの競馬新聞」みたいなものを作っていました。

黒歴史ですね。

レース回顧文章なんかも書いていて、
思えばブログの前身みたいなものは当時始まっていたのかもしれません。
「こういう仕事に就きたいな」と、漠然と考えていたのもこの時期。

一番好きなことは仕事にしないでおこうと思って、入社試験は一切受けませんでしたけど。

それでも、頭を使ってアイデアをアウトプットするという観点で考えれば、
仕事で夢を実現できている類には入ると思います。
やるやん。

いろいろな意味で、原点なんでしょうね。

きょう昼ご飯を食べたうどん屋さんで、ふとそんなことを考えました。


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どうしてこうなった――武豊。

78戦7勝2着10回、関西リーディング14位。
ただ勝てないばかりではない。
リーチザクラウン、ローズキングダム、ダノンバラードと、
重賞で1番人気馬を任されながら連対確保もままならず。
さらには進路妨害で2週間の騎乗停止処分を課されるなど、
かつて反則的なまでに勝ち星を重ねた「天才」とは、
もはや別人なのではとさえ感じるほど。
名門厩舎からの騎乗依頼も減少し、
明らかに弱っちい馬で馬群に沈むその様は、
ひとつの時代の終わりを物語っているのかもしれない。

何がこんなに変わってしまったんだろうね。
技術的なことは素人なのでよくわからないが、
よく言われる「追えない」という意見には基本的に同調できる。

かつては「ゴールに合わせて馬の鼻ヅラの位置を調節している」と言われたほど、
写真判定には滅法強かったのが、
最近はゴール前で追い負けてしまっている印象が色濃い。
例えばトーセンラーの福寿草特別とか。

あと、以前に比べてムチに依存する度合いが大きくなったような。
08年の落馬骨折で腕を負傷して以来、特に顕著な気がする。
また折り合いにも手を焼くことが多く、
ジョーメテオでとんでもないところで脚を使ってしまったり、
先週もホローポイントと全然呼吸が合わないまま馬群に沈んだり。

総合的に、フィジカルの面で苦労しているのかなと。
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先週、JRA通算600勝を達成した松田博資厩舎。
今や東西でも屈指の名門として、その名は認められているかと思います。
アドマイヤ冠や社台RH、サンデーレーシングの勝負服をターフに送り出し、
安藤勝己や岩田康誠、もしくは外国人騎手を重用するそのスタンスは、
ひとことで表すならば「エリート軍団」と称して間違いではないでしょう。

また、かつて主戦級の扱いをしていた藤田伸二との関係をバッサリと絶ったり、
近藤利一氏よりも前から武豊降ろしに動くなど、
築き上げられる人間関係もなかなかシビアな印象があります。
ボスも見た目はイガグリ頭の爺さんですけど、
人当たりを見るとちょっと怖そう。

そのあたりも、「名門」特有のピリッとした空気を感じさせます。

でもね、ちょっと待って下さい。
そもそも松田博厩舎っていつから「名門」でしたっけ?
私が競馬を見始めた90年代後半から、
毎年GI戦線を賑わすような有力厩舎でしたか?

そうじゃないはず。

今日は、松田博厩舎がいかに「名門」への道を歩んだか、
そしてその分岐点として語られるべき、一頭の名馬との運命について書きます。

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■4度のGI2着スーパーホーネット引退…念願かなわず(サンスポ)
08年毎日王冠(G2)でウオッカを破るなど、
マイル〜中距離戦線で活躍したスーパーホーネット(牡7歳、栗東・矢作芳人厩舎)が
右前浅屈腱炎のため引退することになった。
7日、JRAが発表した。

矢作芳人調教師は「天皇賞・秋のレース中に発症したのではないかと思います。
今後については、オーナーの個人所有という形で、種牡馬になる予定。
GIを取らせてあげられないまま引退させるのは非常に残念ですが、
その子供たちを楽しみに待ちたいと思います」とコメント。

スーパーホーネットの通算成績は31戦10勝(うち海外1戦0勝)。
重賞は07年スワンS(G2)、08年京王杯スプリングC(G2)、
毎日王冠(G2)、09年マイラーズC(G2)の4勝。

05年朝日杯FS、07年マイルCS、08年マイルCS、10年安田記念と、
GIで4度2着に惜敗しており、念願のGI制覇はかなわなかった。


。・゚・(ノД`)

残念だ、残念だ残念だ。
まだGI獲りを諦められない中、
そしてマイルCSを目の前に控えてのリタイア。
勝てる、勝てないは別にして、
最後にもう一度チャレンジしてほしかった。

でも、こればっかりは仕方がない。

05年のデビューから、約5年。
楽しませてくれました。本当にありがとう。
さすがにスティルインラブと比べると「アツさ」では劣っただろうけど、
その分だけ長く付き合ってくれた。

どうやら種牡馬にもなれるらしい。
実績的にも、血統的にも恵まれた環境を望むのは難しそうだが、
一頭でも多く強い馬を出してくれることを願う。




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ナイスなネーミングセンスでおなじみの小田切有一オーナーの所有馬について、
以前ポートレート的なエントリを作成したことがあった。

■小田切有一氏の偉大な功績を振り返ってみた。(08年8月29日更新)

あれから2年近くが経ち、
新たにノミネートさせたい「作品」が競馬場を賑わせている。
そこで第2回エントリを立ち上げてみた。

今回も10頭、行きます。
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2010年3月7日 阪神競馬第5レース 3歳新馬(芝2000m)
●ジューダ 4着/1人気 幸英明(56kg)

ジューダが競走馬生活の第一歩を踏み出しました。
結果は4着。勝ち馬から0.5秒後の入線でした。
きょうは阪神競馬場に突撃し、しっかりその様子を見届けてきました。

■横断幕
横断幕


■パドックでご対面
ジューダとご対面


自分の記憶が正しければ、
パドックの最前列に食らいついて写真撮るのは、
98年の菊花賞以来だと思います(勝ち馬セイウンスカイ)。

本当にしょぼい写真で申し訳ありません。
これでもまだマシな方なんです・・

パドックで初めて馬体を見て、
まずはその毛色がお母さんにソックリだったことにジーンときました。
ちょっとダークなトーンの栗毛。
で、どうですかこの真っすぐ伸びた流星。
客観的に見ても男前ですよね。

ノースヒルズの勝負服(厳密には前田幸治氏名義)をまとった幸さんを背に、本馬場へ。
返し馬に入った瞬間は、さすがに感慨深いものがありました・・

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きょうはもうジューダのことを考えるのに精一杯だった。
朝は久々に平日のスポニチを購入。
出走馬が確定した段階で先行予想の印が打たれるため、
どの程度の前評判なのかをドキドキしながら見てみると、

◎をいただきました!

これは素直にうれしかったね。というかホッとしたね。
もしまったくの無印とかだったらどないしよかと思ってたところ。

同紙では写真入りでデビューが決まったことにも触れてくれていた。
松元茂樹師のコメントはだいたい他紙とも同じような内容だった。

ニッカンとサンスポのwebにも記事がアップされていたので拾っておく。

■3冠牝馬の一粒種ジューダ能力◎/新馬戦(ニッカン)
3冠牝馬の一粒種、キングカメハメハ×スティルインラブのジューダ(牡、栗東・松元)が初戦を迎える。松元師は「当然、クラシックを目指していかなければならない血統だが、この馬の成長に合わせてやらせてもらっている」と先々を見据える。3日の坂路での追い切りは4ハロン54秒4−13秒3。「体は470キロぐらい。持っている能力はものすごいと思う。まだ6〜7割だが、それでも多分、勝ち負けだろう」と期待した。母は生んだ半年後に急死。母の主戦だった幸騎手が手綱を取る。

■【3歳馬情報】ジューダ(サンスポ)
【阪神】03年に史上2頭目の牝馬3冠を達成し、07年8月に腸重積のため急死したスティルインラブの唯一の産駒。3日は坂路でジャミール(牡4OP)と併せて、4ハロン54秒4−39秒5−13秒3で馬なりのまま2馬身先着。「産まれた時から体質に弱さがあり、成長が遅かったし、現時点でも万全の仕上がりとまではいかない。それでもオープン馬と併せて先着するのだから、能力はすごいと思うよ」と松元茂調教師。母の主戦だった幸騎手も「素質があるのは分かっているが、まだ芯が入っていないですね」と話すが、「顔には母の面影があります。デビューまできたので、楽しみにしています」と期待を膨らませる。体重は約470キロ。


読みごたえがあったのは、間違いなくサンスポ。
「うぉっ、ジャミールと併せて馬なりで2馬身先着かよ!」という、
客観的wktk要素を盛り込んでくれただけでなく、
幸さんのコメントまで差し込んで感情面にも訴えかけてくれている内容がよい。

しかし、各紙とも盛り上げてくれてるね。
何だか勝てそうな気がしてきたよ。

とにかく、あと1日。
ジューダのデビューまで、いやジューダの初勝利まであと1日である。
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JRAやnetkeibaの出走馬一覧の中に、コイツの名前が載っている。
はっきり言ってうれしい。うれしすぎる。
と同時に、まだピンと来ない。実感がわいてこない。

とはいえ。いよいよである。

2010年3月7日、阪神競馬場。
ついにこの瞬間がやってきた。
03年の三冠牝馬スティルインラブが、
キングカメハメハとの間に授かった唯一の仔、ジューダがデビューする。
鞍上は母の主戦を務めた幸英明。

これまでの道のりは、決して平坦ではなかった。
体質が弱く、栗東に入ったのは秋になってから。
すでに同期生たちが重賞を争っている中で、
ようやく競走馬としての第一歩を踏み出した。
ところが、軌道に乗り始めたように思われた矢先、
再放牧に出されることとなりデビューは延期。
さらには、2月14日の京都芝2000mに内定した初陣も、
直前にスクミを発症したことでキャンセルとなってしまった。

本当に、待ちに待ったデビュー戦である。

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◇東京11R 天皇賞
■レース結果(netkeiba)
予想エントリ:【天皇賞予想】◎ドリームジャーニー

伝統と格式の天皇賞で、新しく生まれたGI馬。
その名はカンパニー
「Company」といえば【会社】という和訳が真っ先に思いつくが、
個人的にはあえて他の意味で解釈したい。

ちょっと昔話になります。
我ながら懐古主義者だなと思う。

あれは04年の菊花賞。
世代最強馬キングカメハメハが不在で、
混戦と言われたメンバーの中にカンパニーはいた。
これがGI初挑戦。
やがて中距離で抜群の切れ味を発揮するようになるのだが、
初めての大舞台は以外にも淀の長丁場だった。

結果は9着だったが、
ラジオたんぱ賞2着から臨む不気味な穴馬として、
十分に存在感を放っていた。

当時、私の周辺ではちょっとした競馬ブームが起こっており、
この菊花賞の予想も相当に盛り上がった。
「おもしろいのはカンパニー」みたいな感じでよく話題にも上がっていた。
そのおかげで、菊が終わった後も、
「何だか気になる馬」として認知されることとなった。

それでも別に、当時はさほど特別な存在ではなかった。

その後、京阪杯で32.8秒の上がりを使って2着に入ったところから、
どうやらけっこう強いということがわかってきた。
中山記念でもバランスオブゲームの2着。
2番人気でマイラーズCに出走した頃には、
「おれたちのカンパニーがここまで強くなった!」という誇りを感じつつあった。

単勝11番人気だった安田記念でも、この馬から馬券を買った。
アサクサデンエンに力の差を見せつけられたとはいえ、
5着と大健闘し秋の活躍が楽しみになった。
そして京阪杯で遅まきながら重賞初制覇。
来るべき時が訪れたことをとても喜ばしく思った。

しかし、「おれたちのカンパニー」であった時代は一旦ここで終わりを迎えたように思う。
ともに競馬場へ足を運んだ友人たちは、
それぞれの勤務先へと散らばり、戦場に残ったのは自分ひとり。
それからというものは、
道悪をまったく苦にせず勝った大阪杯を見ても、
休み明けながら大外をぶち抜いた関屋記念を見ても、
当時と同じ情熱を持ち続けることはできなくなっていた。

やがて薄れゆく思いとともに、
カンパニーもピークアウトしていくものだと思っていた。
ところが彼は衰えるどころか、
歳を重ねるごとにたくましさを増していった。
横山典弘とのコンビ結成を契機に、
なんと先行策まで身につけてしまう躍進ぶり。
8歳の秋を迎えても元気いっぱいで、毎日王冠でウオッカを撃破。
そして、その勢いに乗じてついにGIのタイトルを獲得してしまった。
5年前には想像できなかった晴れ姿が、
10万人の大観衆の前で誇らしげに映った。

これでカンパニーは恐らく種牡馬になれる。
その血脈を後世に残す権利を獲得したことで、
彼の仔が再びターフを駆ける日がやって来る。
若き日のカンパニーを共に叱咤激励した仲間たちと、
競馬場に行くことはもう二度とないとだろう。
だが、カンパニーの血が後世に残る限り、
当時の懐かしい日々もまた、
色あせることなく記憶に残り続けると思っている。

私は「カンパニー」を【仲間】と訳す。
彼の名が長く競馬史に伝えられるように、
私も仲間たちとのつながりがいつまでも続いていくことを願う。
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■アグネスタキオン、急性心不全で急死(ラジニケ)
01年の現役引退後、社台スタリオンステーションにて繋養され、
08年度リーディングサイヤーに輝いたアグネスタキオン(牡11歳)が昨日22日、
急性心不全のため死亡した。関係者のコメント等は以下の通り。

◆社台スタリオンステーション 代表 吉田照哉氏のコメント
「あまりに突然のことで、言葉を失っております。
種牡馬入り直後から、
ダイワスカーレット、ディープスカイ、キャプテントゥーレなど活躍馬を輩出してくれました。
種牡馬として成熟期に入り、
これからますます強い馬を作れるという確信を持っていただけに残念でなりません。
今はただ、冥福を祈るばかりです」   

[現役時の競走成績等]
◆競走成績 4戦4勝

◆主な勝鞍 
2001年皐月賞(GI)
2001年報知杯弥生賞(GII)
2000年ラジオたんぱ杯3歳ステークス(GIII)


とりあえず、残念としか言いようがない。
志半ばでターフを去った現役時代と同様、
輝かしい前途を確信させる中で、今度はその命が絶たれてしまった。

数あるSS産駒の種牡馬の中でも、最有力後継者として名高い評価を受け、
ダイワスカーレット、ディープスカイといった近年屈指の名馬を輩出。
リーディングサイアーの実績も携え、
ますます名種牡馬としての地位を固めていこうという矢先の出来事だった。

・・・・・・
今でこそディープインパクトにその座を譲った感もあるが、
21世紀初頭においてはスーパーホースとしての期待を一身に背負った。
ナリタブライアン以降、途絶えて久しかった「クラシックロードの王者」が、
ついに現れたと誰もが確信していた。
特に、私も含めナリタブライアン時代を体感していない層からの期待は大きく、
ラジオたんぱ杯3歳Sを勝った頃は、
それはもうwktkしたことを覚えている。

友人なんかは「アグネスタキオン三冠への道」なるビデオを作成し、
せっせとラベルを貼って弥生賞からレースを録画していたものだ。
まさかそれが、ほとんど余白になってしまうなんて、
当時は考えもつかなかったことだろう。

・・・・・・
ちくしょう。昔話をしていたら、また当時の喪失感が蘇ってきたじゃないか。
「タキオン屈腱炎」の見出しが躍った新聞を見て、
どれだけショックを受けたことか。
本当に、大事な人を亡くしたくらいの気分だった。
その証拠に、その日の新聞がまだ保存してあるので見てくれ。

■ダービー断念
タキオン断念

故障が発覚したのはNHKマイルCのちょっと前だったかな。

■皐月賞制覇「まず一冠」
タキオン無敗一冠

そりゃこの時は「やっぱり間違いない」と思いましたよ。

■三冠確信
三冠確信

でも、ゲートを嫌がったりして何となく変なサインも出ていたのかも。

どうですか、懐かしくないですか。
当時の栄冠を讃えつつ、お別れのエントリとさせていただきます。
本当にお疲れ様でした。
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「追っていれば勝てた」という暴論を唱えたいわけではない。
しかし、この騎乗はあまりにも納得がいかなかった。

阪神9R・なにわSでマハーバリプラムに騎乗していた秋山真一郎の件だ。

好スタートから3番手を追走し、
直線に向いた段階では持ったままの手応え。
「おおこりゃ余裕で抜け出せる!」と期待値はMAXまで膨らんだが、
あえなく馬群に沈んでしまった。

持ったままで・・

(゚Д゚)ハァ?ですわ。
レース見てない人は、JRAのサイトからご覧になってください。
馬券を買っていた人間からすれば、もう最悪の騎乗。
巧いとか下手とかじゃなくて、騎手としてアウト。
最初は「内にササってるのか!?」とも思ったが、
そんな素振りもなかった。

正直なところ、外から並びかけられた段階で脚色は劣勢だったし、
交わされてからの失速ぶりを見ると、
たぶん追っていてもお釣りはなかっただろう。
テンに引っ掛かっていたのも影響したはず。

でも、そういう問題じゃないだろう。
「どうせ負けると思ったので追いませんでした」で納得がいくはずがない。
もしやケガしたのかと思えば、どうやらそうでもない。
だったら、ちゃんと全力を出させた上で負けてもらわないと。
そうするのが騎手の仕事やろが。

・・・・・・
これがいわゆる「ヤラズ」なのかはわからない。
今回もし馬券を買っていなければ、
「あれー何か変やなあ?」
だけで済ませていたかもしれない。

でも、馬券を買って当事者となってしまった以上、
秋山騎手にもマハーバリプラムにも、
悪いイメージがしっかりと焼きつけられてしまった。
これが非常に残念。

秋山といえば先週の中京記念でも、さすがと思わせる騎乗を見せていたし、
個人的にも腕を買っているジョッキー。
さらにマハーバリプラムも、
初勝利を挙げた頃から将来を楽しみにしている逸材。
このレースで単勝2番人気にまで支持されていたことからも、
今後が期待されていることが分かる。

それなのに、信頼・期待を損ねるような行為に直面してしまったことが、
とにかく残念でならない。
馬券が外れたことも当然ながらイライラさせてくれるが、
その外し方が最悪。

絶対、秋山の穴馬券でいつか取り返してやる。

・・えっ二度とコイツの馬券は買わん、じゃなくて!?
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矢作芳人厩舎が好きだ。
もちろん、開業当初からスーパーホーネットがお世話になっているのもあるが、
他にも管理馬には個性派が揃っており、好配当も連発。
決して血統のいい馬や社台軍団のエリートはいないんだけど、
06年のアイビスSDで2着したマリンフェスタとか、
ああいうキャラを輩出してくれるのがたまらん。
気づけばすっかり目の離せない存在になっていた。

初めてこの方の名前をBlogで出したのは、
オリオンオンサイトがフラワーCに出た時だったか。

■新鋭厩舎が送り出す才媛。≪フラワーC予想≫ (2006年3月18日更新)

ほう、なかなか先見の明があるBlogですね(笑
でもまさかこの時、「現役最速100勝達成」なんて金字塔を打ち立てるとは、
とてもじゃないけど想像できませんでした。

この秋は看板馬スーパーホーネットでマイル路線を賑わせた矢作調教師が、
ほぼ時を同じくして本を出版されました。

■開成調教師 〜安馬を激走に導く厩舎マネジメント
昔、神童。開成では劣等生。13回、調教師試験に失敗。
ところが、開業以来、破竹の勢いで勝鞍を量産。その躍進の裏には確かな計算があった―。


これはもう読むしかないでしょう。
ということで先日、お買い上げ。945円でした。
ものの2日ほどで読破しましたよ。
普段あまり本を読まないもんだから、
プレビューを書くのも慣れておらず、うまくまとめられませんでしたが、
簡単に感想を示しておこうかと。

(※以下ネタバレ)
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■たとえ未知数の1200mGIでも。◎スーパーホーネット[高松宮記念]
◆中京11R 高松宮記念
◎スーパーホーネット
○キンシャサノキセキ
▲プリサイスマシーン
☆プレミアムボックス
△スズカフェニックス
△ブラックバースピン
△ファイングレイン
△マルカフェニックス
△ローレルゲレイロ

私情が挟まっていて、なおかつダラダラ手広い最悪の印(笑
まあご容赦ください。

今年スーパーホーネットは責任を持って1年間追いかける。
たとえ未知数の1200mGIに出てこようとも。
先週までのインコース有利の高速馬場が気になろうとも。

スワンSの大外一気、マイルCSでダイワメジャーに食い下がった末脚。
あれがGIで足りないなんてことは今さら言わせない。

結局のところ、4角の「どこ」を「どの位置で」回ってくるか。
休養前の2戦、前半3Fの通過ラップがそれぞれ35.3/35.2秒。
これをそのまま中京1200mに当て込めば恐らく最後方・・
それでは厳しい。ちょっとだけテンに急がせる必要があるはず。

むしろそれ以上に避けたいのが、馬群に包まれるのを恐れての大外ブン回し。
たぶんファイングレインの鞍上がやらかすであろう愚直な乗り方。
あれをやったらさすがに終わり。
仮に後方であっても、外を回さずにジッと我慢して、
直線に入ってから外に出して進路を確保する・・

この条件がビシッとハマるかどうか。
結果はやってみないとわからないけど。あとは知らん!


リスクの高さはわかってたみたいだけど、
ちょっと純粋すぎたみたい。
ここで消すことができていれば、
その後の京王杯SCで逆に◎が打てていたかもしれない。

>今年スーパーホーネットは責任を持って1年間追いかける。

こんなこと言うた覚えがないなあ(笑

■【高松宮記念】スーパーホーネットは5着に敗れる。

京王杯SCではあっさり浮気してしまう。

温度差の違い。◎ドラゴンウェルズ。【京王杯SC予想】
そしてお待たせスーパーホーネット。
短距離なら現役屈指の実績馬というところまで上り詰めてきた。
ただ、1400mだとたぶん後ろからの競馬。
スワンSみたいに速い流れになればいいけど、
東京で大外一気だとたぶん失敗する。
苦手とされる長距離輸送も含め、
今回は試走ということでいいんじゃないかな。
目標はあくまで安田記念。マイルなら中団取れるし。

ここで負けた馬が安田記念で巻き返すパターンに、ハマってほしと思うのですよ。


しかもドラゴンウェルズ本命て・・
この2戦のチグハグさ具合で、完全に我々の歯車は狂ってしまった感あり。
あれだけ息ぴったりだったのに。

最高のレースを。◎ウオッカ【安田記念予想】
◆東京11R 安田記念
◎ウオッカ
○グッドババ
▲スーパーホーネット
☆アルマダ
△ハイアーゲーム
△ニシノマナムスメ
△スズカフェニックス

ウオッカという堅実性に欠ける駒を軸に据えるのには抵抗もあるが、
マイル戦で5番枠ゲットなら最高のレースができるのではなかろうか、と。
100%の力を出すのは難しくても、
ポテンシャルそのものは国内の牡馬どころか香港勢にも劣らないはず。
今回はそれが期待できる絶好条件。
なのでテン乗り岩田さん、がんばって。


ここは見事にリベンジ成功(笑
このレースのスーパーホーネットはゲートで出遅れ。
道中もスムーズに流れに乗れず、直線でも不発に終わっていた。

>1番人気の支持を得た▲スーパーホーネットだったが、残念ながら8着と完敗を喫した。
>昨年シンガリ人気だったのが、1年でよくぞここまで・・という感慨に浸るも、
>ゲートで半馬身出遅れてアウト。こんな呆気ない形でまたも夢破れるとは。
>すぐにリカバーして中団には取り付いたものの、
>心なしかちょっと追走にも苦労しているように見えた。
>スパートに入ってからも内にモタレ気味で、状態が本物ではなかったのかな。
>まあこの馬もエイシンドーバー同様、マイルCSで再チャレンジですね。
(回顧エントリより)

・・・・・・
そして、ウオッカを撃破した毎日王冠。
管理人は複勝馬券に戦法をシフトチェンジしており、
◎アドマイヤフジという絶妙の選択に成功。
もはやスーパーホーネットがウオッカに勝とうが負けようが、
関係のないところで勝負をするようになってしまっていた。

でも、頂点を目指す気持ちは離れることはなかった。

■もう「オレだけのスーパーホーネット」じゃなくなったね。【毎日王冠回顧】
それにしても、ですよ。
スーパーホーネットがガチでウオッカを差し切っちゃうとはねえ・・
強くなったなあ。。何か感慨深いです。
もう完全に「オレだけのスーパーホーネット」じゃなくなったね。

しかしこれだけのハイパフォーマンスを見せてしまうと、
案の定、恐れていたことが現実になってしまった。

■ホーネットがウオッカひと飲み/毎日王冠(ニッカン)
2頭のたたき合いを叫びながら見た矢作師は
「年とともに徐々に精神的な落ち着きが出てきた」と成長を口にする。
栗東からの輸送をこなせるようになり、円熟期を迎えG1にも手が届く位置にいる。
当初予定していた「マイルCS1本」というプランのほかに、天皇賞(秋)という選択肢も浮上。
うれしい悩みを抱えた同師は「まずは栗東に帰り、あくまで状態を見てから」と明言を避けながらも
「1つとらせてやりたい」と熱い思いを表していた。

だから天皇賞参戦とかハードル高すぎるってば。
もちろんマイルCSに比べてもよりグレードの高いタイトルであることはわかる。
でも、今年のマイルCSがいかに貴重なビッグチャンスであることか。
天皇賞は来年でもいいんちゃうかなあ・・今年GIを取ると仮定して、ね。
まあ、こういうのが嬉しい悩みというやつなんでしょう。
天皇賞orマイルCSを戦って、その後は香港へ。
目標は大きく。面白い秋になりそうです。


もし天皇賞に挑戦していたら、
無事にマイルCSの舞台にたどり着くことができたかどうか。
改めて、最大の目標に全力投球することを選んだ陣営の判断を讃えたい。
ここまで来たんだから。
あの朝日杯からほぼ丸3年。
GIの舞台であの末脚が突き抜けるときが、ついに来たんだから。

・・・・・・
決戦の時は刻一刻と迫ってきている。

■【マイルCS】栗東レポート〜スーパーホーネット (ラジニケ)
23日に京都競馬場で行われる
第25回マイルチャンピオンシップに出走予定のスーパーホーネットについて、
追い切り後の共同記者会見での関係者のコメントは以下の通り。

●矢作芳人調教師
「毎日王冠は素晴らしい競馬でした。
相手はウオッカだけだと思っていましたが、
分が悪いと思っていましたから嬉しかったですね。
かなりきつい競馬になりましたし、
常に一生懸命走る馬ですから反動を心配しましたが、
全然問題無く、天皇賞も使えるくらいの状態でした。

今朝の追い切り、ラストの反応を確かめるように指示しました。
全く問題も無く順調にきましたし、
思った以上に時計も出ています。順調が何よりです。

レースパターンや展開に関係無く走れるので、何も心配していません。
引っ張ってくれる馬がいるので、競馬はしやすいと思います。
ただ、自分の競馬をするだけですから、相手のことは考えていません。
お客さんのためにも、
晴れて良馬場でやるのがベストですが、
この馬は道悪も上手いので、死角は少ないと思います。
馬に関しては、何も心配ありません。

昨年は惜しかったけど、
あの時点では、勝った馬との力差を感じました。
今年は、うちの馬が、そういう競馬をしなければなりません。
レースに関しては、藤岡騎手に任せます。

紆余曲折あったけど、経験を重ねて、馬が力をつけてくれました。
私も、スタッフも、騎手も、皆で馬を信じていますから、
自分の競馬ができれば、結果はついてくると思っています」


●藤岡佑介騎手
「昨年は本当に惜しい競馬でした。
体に関しては、去年の秋の時点で本格化していましたが、
気持ちの面では、今は自信を持って走っている感じがありますし、
確実にパワーアップしています。

京都のマイルは、馬の力がはっきり出やすいし、
紛れの無いコースで、僕は好きです。
特に決めて乗るつもりはありません。
行く馬がいないなら行ってもいいし、
じっくり構えてもいいし、馬に任せて行きたいと思います。

春の安田記念が1番人気で、相当に緊張しました。
今回も、おそらく相当緊張すると思いますが、
走るのは馬ですから、邪魔にならないように乗りたいと思います。
まだGIを勝っていないチームなので、
チャレンジ精神、攻める気持ちを忘れないで、頑張りたいと思います」


矢作先生も藤岡佑介も、ええことを言うてる。
これぞ勝者の哲学。
特にトレーナーの「今年はうちの馬がそういう競馬をしないといけません」を読んだ時は、
ちょっと鳥肌が立ったもんね。


■【マイルCS】ミサイルの脚進化ホーネット (サンスポ)
16日に05年開業以来3年8カ月12日の最速記録でJRA100勝を達成した矢作師。
同年にデビューしたホーネットとは常に苦楽をともにしてきた。
「100勝のうちの9勝を挙げてくれたが、
私にとっては数字では表せないくらい大切な馬。
自分で探してきた馬で思い入れも深い」と言う矢作師。
この後は香港マイルへの挑戦が決まっているが、
それも引退後を考え、種牡馬としての評価を高めてあげたいためだ。


・・もう、もう勝つしかねえよ!!
勝つに相応しいシナリオをここまで描いてきたと思う。
あとは、ハッピーエンドで締めくくるだけだ。

恐らく、抜けた1番人気に支持されることだろう。
身に覚えのないほどの「本命馬」として臨むGI。
その気休めにでもなるために、
秋GIで1番人気が3戦3勝の14番枠が引ければいいなと祈りながら、寝る。
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えーと、昨日はどこまで行ったんでしたっけ。
そうそう。下手な引っ張り方で中断させてたんですね。

スーパーホーネットが古馬GIでも勝負になると確信したのは、
実は昨年の安田記念だったりするのです。
ダイワメジャー・コンゴウリキシオーのパワフルな先行馬2頭の高速決着の中、
最後方からの追い込みにかけるも11着と完敗。
しかし、直線で一瞬見せた末脚は他のどの馬よりも鋭く、
もしかしたらまとめて交わしてしまうんじゃないかとゾクゾクさせられたものだ。

・・ほんの5秒ほどでしたけど。

坂を上がったところで、高速馬場を強引に追い込みにかかったツケが出て失速。
それでも、記録には残らない「手応え」をつかみ、4歳春のシーズンは幕を閉じた。

■ダイワメジャー、さすが![安田記念回顧]
直線で外に回った中で目立ったのはスーパーホーネット。
平坦ならもっと切れるはず。最後は止まったが決め手は見せた。


・・・・・・
GIでもやれるという自信を得た。
もはやオープン特別を勝つなど造作もないこと。
休み明けのポートアイランドSは圧勝する。

■秋は重賞獲り!スーパーホーネット4馬身差圧勝。[ポートアイランドSほか回顧]
◇阪神11R ポートアイランドS
1着◎スーパーホーネット――56藤岡佑介
2着・・アンブロワーズ――――54秋山真一郎
3着○マイネルスケルツィ――56鮫島良太
・・・・・・
4着☆インセンティブガイ――56小牧太
5着△グレイトジャーニー――57佐藤哲三
8着△エイシンツルギザン――56和田竜二
9着△トウショウカレッジ――57太宰啓介
13着▲マヤノグレイシー―――55長谷川浩大
【投資:2,500円 回収:0円】

弾けたなあ、◎スーパーホーネット。
先に抜け出していたマイネルスケルツィを並ぶ間もなく交わして先頭に立つと、
後続を突き放すこと4馬身。
これでオープン特別は4勝目となったが、
夏の休養でまたひと回り成長したところを見せてくれた。

次は得意の京都に転戦し、スワンSからマイルCSへ。
安田記念でも外から一瞬「おっ!?」と思わせる脚を使っていたが、
この馬は平坦コースのほうが脚が長続きする。非常に期待の持てる秋になりそうだ。


1番人気こそマイネルスケルツィに譲ったものの、
すでに格の違いのようなものを見せつけていた。
オープン特別はこれでもう卒業。
「非常に期待の持てる秋」か。まさにその通りやね。

・・ここでアンブロワーズがヌケているあたりに管理人の馬券能力の減退も感じられますが(笑


そして。ついにというかようやくというか。
重賞のタイトルを手にする時がやってきた。

■スーパーホーネット重賞獲りへ機は熟した![スワンSほか予想]
◆京都11R スワンS
◎スーパーホーネット

重賞に出てきて印がズラズラ並ぶスーパーホーネットというのも違和感があるが、
それだけ地力をつけてきたということだろう。前走のポートアイランドSも圧勝だった。
ケイコの動きも抜群。
得意の京都コースなら、あまり経験のない1400mでも自信を持てる。いよいよ初重賞が見えた。

GI馬の仲間入りを果たしたアストンマーチャンらもいるが、5倍つくなら単勝で勝負。


すばらしく男らしいエントリ(笑
これだけ潔く勝負させてくれるコイツも男やわ。

結果はご存じのとおり。

■届いた届いたスーパーホーネット、末脚に自信深め本番へ。[スワンSほか回顧]
◇京都11R スワンS
1着◎スーパーホーネット――57藤岡佑介
2着・・フサイチリシャール――58福永祐一
3着・・ドラゴンウェルズ―――57O.ペリエ
・・・・・・
4着・・スイープトウショウ――57池添謙一
5着・・ブラックバースピン――57四位洋文
6着・・キングストレイル―――57田中勝春
14着・・アストンマーチャン――55中舘英二
17着・・ギャラントアロー―――57幸英明
【投資:2,000円 回収:11,600円=単勝◎580円×2000】

もはやアストンマーチャンは行くしかない。
好スタートを決めてハナを奪ったが、ちょっと1400mは長い。
口を割りながら坂を下ってしまうあの気性では今後も6F専用機どまりか。

息の入らない流れを、早めに動いたのがフサイチリシャール。
ここ数戦は先行しては止まるの繰り返しで、
まったくいいところのなかった2歳王者が久々に力強い走りを見せた。
1200mが合わなかったこともあるだろうが、福永祐一に手が戻ったのも無関係ではないだろう。
バテたアストンマーチャンらを交わし、そのまま押し切ろうかという展開だったが・・

そこに襲い掛かってきたのが◎スーパーホーネット。
ゲートを出た後に挟まれて後ろからの競馬になったが、
腹を括って最後方待機から下り坂を利してのスパート開始。
一完歩ごとに前との差を詰め、ちょうど前を捕らえ切ったところがゴール。

ペースは速かったが、
力のいる馬場で後ろからは追い込みづらいコンディション。
そんな中、メンバー中ダントツの上がり3F33.9秒の脚で念願の重賞タイトルを獲得した。
この脚が地力強化の何よりの証。
直線平坦のコースなら抜群に切れる。マイルCSにも胸を張っていこう。

2年前の朝日杯FSで負かされたのがフサイチリシャールだったことはすっかり忘れていた。


2000円しか買ってなかったのか(笑
もうちょっとガツっと勝負してた気がしたけど。
初めての重賞制覇はハナ差。
しかも負かした相手は因縁深きフサイチリシャール。
最大目標のマイルCSに向けて、これ以上ないステップとなった。
目指せ、打倒ダイワメジャー!!

・・のはずだったのだが。


■最大のチャンスは、最後のチャンス。[マイルCS予想]
◆京都11R マイルチャンピオンシップ
◎カンパニー
○アグネスアーク
▲ダイワメジャー
☆スーパーホーネット
△エイシンドーバー

スワンSで素晴らしい脚を使ったスーパーホーネット。
確かに素晴らしかった。今ならGIでも、と胸を張れる。
だが。あんな極端な追込み、二番が利くとはとても思えない。
ここは期待よりも不安のほうが先に立ってしまう。


期待よりも不安のほうが先に立ってしまう。

期待よりも不安のほうが・・

不安のほうが・・

不安・・

肝心なところでカンパニーに寝返ってやんの。


■「攻める気持ち」。[マイルCS回顧]
あとはスーパーホーネットの健闘が光った。
惜しむらくは、その激走を馬券という形で還元させられなかったことに尽きる。
数えてみたら、この馬にはこれまで5回もいい思いをさせてもらっている。
だが、これだけの実績を蓄えられてしまっては、そろそろ「おいしいお手馬」も卒業か・・
6回目が訪れる自信がなくなってくる。


そう。このレースを境に、
管理人とスーパーホーネットの間で微妙な関係のズレが生じることとなる。
舞台は年が明けて高松宮記念。

See you tomorrow.
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スーパーホーネットのマイルCS必勝を祈願して、
これまでの道のりをBlogのエントリで振り返ってみることにした。
付き合いはけっこう長いよ。
05年の朝日杯ではすでにもう目をつけてたからね。


■スーパーホーネットの「刺し脚」!≪日曜レース予想≫
◆中山11R 朝日杯フューチュリティS
◎スーパーホーネット
○ショウナンタキオン
▲フサイチリシャール
☆ジャリスコライト
△ダイアモンドヘッド、アポロノサトリ

内枠を引いたスーパーホーネットの末脚が混戦を絶つ。
レソナルが引っ張れば今年も速い流れになりそう。
前走を見る限り、決め脚はこのメンバーでも屈指のものがある。
距離のロスなく立ち回り、直線で馬群を割る形になれば面白い。
何より、早くからこの朝日杯に全力を注いできた陣営の姿勢を買いたい。


ふーん、今から見ればなかなか先見の明があるじゃないですか(笑
この頃にはすでに矢作厩舎のことが気になっていて、
くるみ賞を勝った後に「ここを勝って絶対に朝日杯に行きたかった」とコメントしていたのが、
すごく好感を持てたのを覚えている。

・・つーか旧Blogのテンプレなつかしいなあ。

・・・・・・
そしてクラシック戦線ではほとんどスルーしている。
距離的に、さすがに出番はないと思っていたんでしょう。
日本ダービーにも出走はしたものの、
単勝人気は18番目で15着。
せいぜい川田将雅の日本ダービー初騎乗が話題になった程度だった。
馬体重も大きく減ってしまい、430kg台へ。
コンディション不良も明らかだった。
NHKマイルCを狙うという選択肢はなかったものかと、
当時は陣営の判断に疑問を持ったこともあった。
だって勝ったのがロジックなんだもん。

しかし。一時期「オープン特別ハンター」の異名を欲しいままにするにあたって、
きっかけとなったのがカシオペアSだった。


■久々にスーパーホーネット爆発!≪カシオペアSほか予想≫
◆京都11R カシオペアS
◎スーパーホーネット
○アサカディフィート
▲イースター
☆ホッコーソレソレー
△ナイトフライヤー
△スターイレブン
△ロジック
△アルビレオ

王道を歩んだ春は馬体減でボロボロだったスーパーホーネット。
それだけに休養明け富士Sでのプラス28キロは朗報だった。
チグハグな競馬だっただけに14着大敗も仕方ない。
叩き2走目、京都1800mで末脚が久々に決まりそうだ。


休養でしっかりと立て直されて、本来の瞬発力が戻った。
それでも、この頃は再びGIで勝負になるほどの器だとは思わず。
実際、中1週で挑んだマイルCSではダイワメジャーの9着と完敗を喫している。

その後、休み明けの阪急杯(エイシンドーバーとプリサイスマシーンが同着だったやつ)を叩かれ、
ターゲットに狙ったのはオープン特別の大阪城S。

■叩き2走目スーパーホーネット、カシオペアSの再現を。[大阪城S予想]
◆阪神11R 大阪城S
◎スーパーホーネット
○ジャリスコライト
▲ホッコーソレソレー
☆アグネスアーク
△ブライトトゥモロー

阪神外回り名物となりつつあるスローの瞬発力勝負。
こと切れ味という面で言えばスーパーホーネットが最も秀でている。
同じような条件だった昨年のカシオペアSでも、
好位から上がり3F33秒フラットの脚を繰り出し快勝。
当時と同じ叩き2走目で再現を狙う。


この頃には完全にもう手の内に入れてる感触がありますね。
それでもまだ単勝4番人気で、「バレてない、えっへっへ」と思ってたはず。
そしてこのレースで主戦・藤岡佑介との絆は生まれる。

マイラーズCは豪快にシンガリ負け。地方馬にも先着を許す体たらく。
続く都大路Sではきっちり巻き返しに成功するのだが、
実は道悪適性がまだはっきりしておらず、
切れ味が身上だけに渋るとからっきしアウトの恐れがあったため予想はしなかったみたい。

さて、今でこそGIの上位争いを演じるまでに出世したスーパーホーネット。
この1年間でG2を3勝した実績も胸を張れるもので、
現役屈指の名マイラーとしての地位を確立しつつある。

それを予感させるレースはどれだっただろうか?
ダイワメジャーに迫ったマイルCS?
直線一気の追い込みでフサイチリシャールを捕まえたスワンS?
いやいや。
その前の時点で、この馬は思った以上に凄いということを感じさせてくれた。

つづきは、また明日。の予定。
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ワシャモノタリン。
関西以外の人が見たら世界史に出てくる人物に思えるかもしれないこの馬名の、
愛馬を先週デビューさせた小田切有一氏が本日の主役。
しかし「わしゃ物足りん」て・・
あくまで満足しない向上心の現れ、みたいな落とし所でいいのかな?
そりゃ10着じゃ満足のしようもないけど。

「モチに勝る珍名馬なし」と断言してはばからない私ですが、
本日は小田切氏に敬意を表してポートフォリオを作らせていただきました。
厳正なる審査の結果、選ばれたのはこの10頭。

さあ、さくさく行くぞ。
※参考資料:netkeiba 「小田切有一」所有馬一覧377頭より カッコ内数字は現役年
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予想にいく前に、どうしてもこれだけは。

□テイオーの松元省師G1で最後飾る nikkansports.com

フェブラリーSにクワイエットデイを送り出す松元省一師は、
今週いっぱいをもって勇退。調教師の職を退くことが決まっている。
これまで通算571勝、GI馬3頭を送り出した名伯楽。
代表的な管理馬はトウカイテイオーで異論のないところだが、
やはり個人的には何と言っても「スティルインラブの松元先生」。
若手の頃から幸さんを重用し、
ついにGIのタイトルを獲ったどころか牝馬三冠まで達成してしまった。

リンク先にはチューリップ賞の時のエピソードが紹介されていた。

スティルのチューリップ賞。
幸騎手が直線で行き場を失いロスしたことが響いて2着に敗退。
桜花賞での騎手を報道陣から問われた時「当然、幸だ。ダメか?」とにらんだ。


・・あかん、今でも泣きそうになる。
もう5年も前の事なのに、今なお感情が冷めない。
スティルインラブを素晴らしい名馬に育て上げ、
そして無事に牧場に帰してくれた師には陰ながら感謝の意を伝えたい。

・・・・・・
愛弟子・幸さんはジョッキーとして貴重な後ろ盾を失う事になる。
しかし今季はこれまで「心配はいりません!」とばかりに奮闘。
すでに11勝を挙げ、11日のシルクロードSをファイングレインとのコンビで制した。

松元省厩舎のラストウィークはオープン馬総動員。
クワイエットデイの他に、
土曜の京都記念にトウカイエリート&トウカイトリックの2頭出しを敢行する。
ウオッカをはじめとする強力メンバーを相手に回しては分が悪いが、
どうか悔いのない競馬を。

トウカイトリックの鞍上は幸さんです。
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「ふぁーん、ぱぱーん!」
「ふぁん、ぱぱぱーん!!」

いきなり頭がおかしくなったかと心配されそうだが、
これは関西圏特別競走の本馬場入場時におけるBGMのイントロである(断言)。
悲しいことに、この名物テーマが来年から新しくなるようだ。

「‥もったいないっ」(矢沢栄吉風)

朝から競馬場に来ててこのイントロを聞くと、
「うぉっ、もう9レースやん!」と過剰なまでに反応させられ、
同時にメインが近づいていることを察知しワクワクさせられる。
もちろん出てくるメンバーも、それまでの平場戦よりは多少なりとも豪華になり、
ちょっと厳かな気にさせるメロディラインは、
平場戦の爽やかなイメージのBGMとは明らかに趣を異ならせる。

各馬が返し馬を終え、待機所で輪乗りを始めるまで延々と流れるテーマを、
新聞に目をやりながら口ずさむ時間は至福の時だった。
同行者には迷惑がられたけどさ。

こうして競馬場の中にある何気ない風物詩が姿を変えてしまうのは残念。

■来年から本馬場入場曲が一部変更に ラジオNIKKEI
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最近、最終レースが好調なのは、
要するに1000万下のダート短距離界がちゃんと把握できてるから、
という自己分析の結果が出た。
ならば、こんなものが作れてもおかしくないはず。続きを読む
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先週土曜、京都芝1600mで行われた新馬戦。
アグネスタキオン×ビワハイジの素質馬アドマイヤオーラが初戦を飾ったわけだが、
2着のグッドラックアワーやハンティングダラー、
出走を取り消したギンギラギンなど、
デビュー前から高い評価を得ていたメンバーが揃う一戦だった。

秋の京都開催で、来期のクラシックを狙う若駒がベールを脱ぐ。
2歳馬のデビュー時期がやや早まっている傾向にあるとはいえ、
根付いた伝統は今も変わらない。
しかし、ある事柄に時代の変化を感じずにはいられなかった。
それは、このレースが父内国産限定戦だったということ。
かつてマルチチ限定戦といえば、
劣勢のカテゴリ救済の意味合いが極めて強かった。
重賞レースも年間に3つ組まれており、
例えばファンドリショウリのような名脇役を生む舞台も用意されていた。続きを読む
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戦前から高まる名勝負の予感。
そして、待っていた劇的なフィナーレ・・
99年秋の天皇賞は、今も色褪せることなく記憶の中に残っている。

当時はまだ外国産馬が出走不可能な時代。
怪物グラスワンダーは毎日王冠を辛勝し、ジャパンCに照準を定めていた。
またエルコンドルパサーは海外を転戦。
凱旋門賞ではモンジューと接戦を演じた。
マルガイ2強を欠くメンバー。それでも何の不満も感じないほどだった。続きを読む
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「史上最強のG2」といえば今でも、
98年の毎日王冠を思い出す人がたくさんいるだろう。
時の最速馬サイレンススズカに、
無敗の3歳2騎エルコンドルパサーグラスワンダーが挑む・・
前哨戦としては贅沢すぎるマッチメイクが実現したのであった。
まさか当時はこの一戦が、
3頭による最初で最後の顔合わせになるとは思わなかったが・・

結果はサイレンススズカが後続に影をも踏ませぬ完勝。
その後の天皇賞でその生涯に幕を閉じることとなったが、
2着のエルコンドルパサーがジャパンCを、
そして5着のグラスワンダーが有馬記念を制した。続きを読む
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「ディープインパクトでも無理なのか」
率直な感想はこれしかない。
予想外の先行策、勝ち馬の徹底したマーク、負担重量の差、
慣れないロンシャンの重い芝、そして6月以来の休み明け・・
敗因と「なりうるもの」−決して明確な敗因ではない−がこれだけある中で、
突きつけられたのは3着という結果。
思い起こせば、これだけ未知の要素がありながらも、
我々はディープインパクトの勝利を信じ、大きな期待を寄せていたわけである。
無茶は承知の上。
それでもディープなら・・
残念ながら願望が願望を超えることはできなかった。続きを読む
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意図的だったのか、それとも偶然だったのか・・
これまでディープインパクトの凱旋門賞出走については、
ほとんど触れてこなかった。
ハーツクライの「キングジョージ」参戦の際には、何かと熱弁を振るったものだが。

いよいよ、今週末である。
宝塚記念圧勝後、約3ヶ月にわたって競馬ファンは夢と希望を膨らませてきた。
その結末と、いよいよ我々は直面することになる。
こう言ってしまうと「勝ち目はない」とでも聞こえてしまいそう。
それでも、負ける覚悟だけはあらかじめ必要だと思うのだ。
もし実際に敗れてしまった際に、
これだけの妄想をかき立ててくれたディープインパクトという存在に対して、
失望の念だけは抱くべきではない。たとえどんな結果になろうとも。
凱旋門賞制覇の偉業を現実的なものとして頭に描かせてくれる、
そんな存在であってくれることに何よりも感謝しなければならないはず。

「ディープで負けたのなら仕方ない」
日曜の深夜、テレビに釘付けとなる競馬ファンは、
どうかそんな心境で勇姿を見届けてほしいものだ。
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