「人生、無事是名馬」

2006年創刊の雑談競馬ブログ。主に毎週のレースや好きな馬・ジョッキーについて。時に野球やドラクエについて熱弁。

カテゴリ: 競馬/考察

2歳G1が始まる前に、2週にわたって2021年クラシックの行方を占っていこうという企画。



今週は牡馬編です。さっそく始めていきましょう。


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今季は自分史上でも最大級にPOGを楽しむシーズンになっている。真剣にドラフトも検討したし、夏から新馬戦を中心にその戦いの行方も追い続けてきた。いよいよ今週から2歳G1が始まるということもあって、ひとつの集大成を迎えようというタイミングでここまでを振り返るとともに、来春のクラシックで主役の座に躍り出るのは誰かという話をしていきたい。阪神JFやホープフルSが終わるとまあまあネタバレ感あるからね、今のうちに。

2回に分けての配信としたいので、まずは牝馬編から。

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競馬場に行けるなんてまだまだ先のことだろうと考えているけど、フランス競馬が7月11日から観客を入れて開催する方向で調整していると聞いて「ほほう..」となってしまった。



「とりあえず5,000人から」というステップは日本と同じ。もちろん色々とケアが必要な部分もあるが、競馬場という広い空間に5,000人が入るくらいならそこまで感染リスクが高まるとも思えない。

そこで、日本はどうするかという話ですよ。

政府が定めたガイドラインでは、順調であれば7月10日からプロスポーツの観客動員が解禁されることになっている。ちょうどこの日、プロ野球とJリーグの共同会議で「よほどのことがなければお客さんを入れる」ということも発表された。

ならば競馬も..と言いたいところだが、ここは非常に判断が難しい。

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悲しいことに見慣れた光景になりつつある。
仮にも日本のトップクラスを張るエリートたちが、
何もできないまま馬群の遥か後方へ沈んでいってしまうショッキングな結末が..

今年も凱旋門賞で日本調教馬は勝てず、悲願は来年以降へ持ち越しとなった。
それどころか、一時期は「あと少し」のところまで迫った勝利が、
再び遠のきつつあるのが厳しい現実である。

馬場を含めた戦況の違いや、
そもそもディープインパクトやオルフェーヴル級の実力でないと通用しないだとか、
敗因は色々あってそれぞれが根深いもの。
それゆえ最近は「無理に凱旋門賞を狙わんでも..」という意見も聞かれるようになったが、
ホースマン達が「勝ちたい」と公言し挑戦を続ける以上は、
そんな斜に構えたヤツらのことは放っといて、
何が何でもその思いが結実してほしいと願うばかりである。
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何でもかんでもG1に昇格させてしまう風潮にはうんざりな僕ですが、
こと札幌記念に関しては積極的に推奨していきたいと思っている派です。

夏の決定的なビッグイベントとして機能しませんかね?
お盆シーズンの風物詩的な。
そして馬産地・北海道の競馬場で大レースが行われるという意義。
翌週のWASJとのセットでぜひとも盛り上げていこうではありませんか。
「夏競馬は札幌が頂点」みたいな位置づけになってもいいと思うんですよ。

コース形態も小回りながらマクリも効く、
なかなかトリッキーな設計で馬券的な妙味も十分。
G1しか買わない層からすると、
そろそろ勝負に飢えてくる頃でもあるし売れるでしょw
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いわゆる「危険な人気馬」を感覚的に見つけ出し、
実際にその馬が敗れ、さらに馬券圏外に沈もうものなら、
たとえ馬券を買っていないレースであっても、
「ほら見ろ、こんなん信用して買うヤツの気が知れんわwww」と、
盛大に賢者ぶりたくなるものである。

先日の若葉Sなど、まさにそんなケースだった。

明らかに手抜きモードのタイムフライヤーが、
強敵不在の相手関係もあって単勝1.2倍の圧倒的支持を集めたが、
後方から伸び切れず5着に敗れたのは十分に想定される結果だった。
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「次はどんな名馬と出会えるのだろう」。
毎年同じような日程が繰り返される中央競馬で、
延々と月日が流れても、まったく飽きる気配すら感じさせないのは、
これから待ち受ける未知との出会いがワクワクさせてくれるから。

それこそが競馬の最大の魅力。

とは言いつつ、これだけ洗練されたレベルで何十年と消化すると、
次第にネタ切れというか際立って目新しい存在に遭遇するのも難しくなってきた。
2018年のクラシックを争う若駒たちも、
それぞれ将来有望な好素材であることは認めつつも、
言い方は悪いが「どこかで見たことのあるような」キャラだと感じる。

もちろん彼らに罪はない。
積み重ねてきた歴史がそうさせるだけであって、
それらを打破してまで斬新な個性を打ち出す必要はない。
強ければ、それで十分なのだ。
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みやこSでエピカリスが8着と大敗を喫してしまった。
4角まではテイエムジンソクのマクリに付いて行ったものの、
直線では手応え劣勢であっさりと突き離されてしまった。
次世代のダート路線の主役を担うはずの神童が、
古馬相手とはいえG3で一敗地にまみれる姿を受け入れるのは簡単ではない。

手綱を取ったルメールがコメントしていたように、
恐らく一番の敗因は太め残り。
コンディション面で問題を抱えながら勝てるほど、ダート路線の古豪たちは甘くはない。
では、なぜ状態が整わなかったのかと考えると、
結局は春の遠征が尾を引いているというのが現実的な答えになるのだろう。
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番組リニューアルには首をかしげがちな管理人です。

どうしてもホープフルSのG1昇格は受け入れがたいなあ。
「ラジたん」時代から愛情と誇りを持っていたラジニケ杯を奪われた挙句、
朝日杯を押し付けられた感のある関西のファンからすれば、
ぜひとも豪快に滑ってほしいと呪いをかけずにはいられない。
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春先に飛び出したネタがいよいよ現実になろうとしている。

■大阪杯、来春GI昇格!有馬記念後12・28「木曜」開催も(サンスポ)
春の伝統のGII戦、産経大阪杯(阪神、芝2000メートル)が来春からGIに昇格することが23日、分かった。名称は大阪杯になる見込み。また、JRAは来年、有馬記念後の12月28日の木曜にも開催を行う方針で、GIへの昇格を見込むホープフルS(中山、芝2000メートル)が同日のメインとなる予定だ。

春競馬を盛り上げてきた中距離GIIが、来年から大阪杯の名称でGIに昇格する。JRAにとって、春の古馬中距離路線を充実させることは最大の懸案事項で、数年をかけて検討してきた。

 現在は4月下旬から5月上旬の天皇賞・春(芝3200メートル)と6月下旬の宝塚記念(芝2200メートル)のGIが2つあるが、芝1800〜2000メートルの中距離GIはなかった。近年、中距離に適性をもつトップホースは、海外のドバイ、香港、豪州に活躍の場を求める傾向が強くなり、JRA関係者は「春に国内で中距離の一流馬が走る舞台を作りたかった」と明かす。

 既存の大阪杯をGIに昇格させることで、番組上においても混乱をきたすことなく、他のレースにも影響ないと判断。昨年はGI馬6頭、今年もキタサンブラックなどGI馬5頭が出走し、近3年のレーティングは平均で約117になるもよう。GI昇格の基準である近3年の平均115をクリアしている。

 また、来年は12月24日に予定される有馬記念のあと、28日の木曜にも開催する方向。昨年、競馬施行規程の一部を改正して、農林水産省令で定める開催の日取りに曜日にかかわらず12月28日が追加され、開催が可能となった。仕事納めの企業が多く、JRA内部でも平日開催に対する不安の声もあったが、24日が最後となると翌年最初の開催まで2週間近く間隔があくことになり、今回開催に踏み切った。なお、この日のメインはGIに昇格するのが既定路線である2歳のホープフルSを据える予定だ。

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先週はJRA通算20,000回騎乗を達成し、
また一つ大きな記録を打ち立てた武豊騎手。
もうすぐ(地方・海外を含めた)通算4,000勝も迫っているようで、
連日その話題でも盛り上がっております。
本当ならもうちょいスイスイ通過するつもりだったとは思いますけどw

今年はちょうどデビュー30周年イヤーでもあり、
全国で「武豊展」なる催しも開かれているのですが、
ちょうどその関連でスポーツナビにコラムが掲載されていました。
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共同通信杯1着ディーマジェスティ、皐月賞へ直行 → わかる
きさらぎ賞1着サトノダイヤモンド、皐月賞直行 → わかる

京成杯1着プロフェットは皐月賞へ直行 → !!?!??

「直行」のトレンドに拍車がかかる2016牡馬クラ戦線。
かつては死のローテと言われた共同通信杯→皐月賞が、
近年はすっかり王道として確立されたように、
ここにも時代の変化が如実に現れている。
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またまたなかなか忙しい。
こんな時はストックしておいた考察ネタのリリースに限る。
今回はジョッキー関連のネタ。
ちょうどこれを用意している間に、
JRAから競馬学校卒のジョッキーの底上げに関する施策が発表されましてね。

■JRA、騎手育成改革発表 競馬学校の学費免除など (サンスポ)
JRAは12日、優秀な騎手を安定的に確保するための施策を発表した。主な内容は競馬学校騎手課程募集にかかわるCMなどプロモーションの展開。競馬学校騎手課程の学費免除。入学後は実戦に近い訓練を増やし、フィジカル・メンタルトレーニング、メンタルケアの時間増。騎手デビュー後は若手騎手競走の拡大や、若手騎手所属厩舎への騎手育成奨励金の拡充などを行う。今年4月入学の生徒から実施する。これにより、近年の外国人騎手や地方出身騎手だけでなく、JRAで育成した優秀な騎手を安定的に供給していきたい考えだ。

少し前のニュースですが、これはタイムリー。
簡単に言うと、「入学前・在学中・卒業後」それぞれに対するテコ入れを行うということ。
うまくハマることを願っています。

ジョッキーの育成は、もう10年以上も苦戦が続いています。
現在の若手騎手はもちろん、
中堅にあたる年齢層の伸び悩みが顕著。
本当ならもっと早い段階で手を打たなければならなかったと思われます。

■ JRA競馬学校卒のジョッキー成績表(手づくり)
prot

これはJRA競馬学校出身ジョッキーの通算勝数を表したもの。
x軸がキャリア年数、そしてy軸が勝利数。
赤色が現役、黒色が引退したジョッキー。
一人ずつプロットしていった結果である。
※手作業のため多少の間違いはあるだろう

そして円の大きさは、「G1レースとの関連の強さ」を示している。
「G1勝ち数」と言い切れないのは、
例えば和田騎手のようなケースがあるから..w
感覚的に言うところの「大舞台に強いかどうか」を可視化したかった狙いがある。
通算500勝以上を挙げ、
中央の平地G1を勝利している騎手は全て名前を記した。

キャリア年数の長い方が、
勝ち鞍も積み上がりG1を勝つチャンスにも恵まれるわけで、
右肩上がりの集合体になるのは当然のこと。
しかし、真ん中のあたりに「谷間」が生じているのはどういうことか。
具体的には北村宏騎手と松岡騎手の間。スカスカ。
本日のテーマはこの「失われた5年間」にある。
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東京新聞杯の落馬事故は色々な意味で後味の悪いものになってしまいましたね..
単勝1番人気のダッシングブレイズが、
内ラチに衝突する形でバランスを崩しジョッキーが落馬。
予期せぬアクシデントが発生してしまいました。

もちろん浜中騎手の容体を案じるのが一番でしたが、
結果的に5万円の過怠金が課されたように、
今回の事故はいわば「自業自得」によって起きたもの。
通ってはならないコースを選んだがゆえの結末でした。
ダッシングブレイズ関連の馬券を買っていた方々からすれば、
痛恨の想いをしたことでしょう。
馬の故障や予期せぬ動きによる競走中止であればまだ諦めもつきますが、
ジョッキーの判断ミスが原因だけに、
納得できない部分も大きい。

ラチ沿いを縫うようにして末脚を伸ばす、
いわゆる「イン差し」は見ていて鮮やか。
ジョッキーにとってはひとつの腕の見せどころでもあります。
それが成功すれば好騎乗と讃えたくなるし、
勝利への執念や度胸を具現化する騎乗にも映り、
馬券を買う側からしても印象は悪くありません。

しかし、それは常にリスクと表裏一体。
今回のアクシデントを目の当たりにして、
改めてラチ沿いの危険な攻防は避けられないものかと考えさせられました。
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文章には2種類のタイプが存在する。
あらかじめ用意している結論に向かって歩を進めるものと、
とりあえず歩きながら結論にたどり着こうとするもの。
読みやすく、書きやすいのは前者だが、
書いていて楽しいのは後者だったりする。

そんな前置きをするくらいなんだから、
今回のテーマは「とりあえず歩く」ところからスタートしている。

「なぜ、超スローペースは生まれるのか」。
先日の中山金杯を見ていて、改めて起こった疑問。

マイネルフロストが後続を引き離しながら、
前半1000mを62.3秒という楽逃げに成功し2着に残った。
直線の長い新潟とか東京ならまだわかるが、
中山の芝2000m、しかもG3でこのラップは相当に遅い。
捕らえられたのは4番手を追走していたヤマカツエースだけ。
3着以下の馬は展開に泣かされる形になり、
軒並み超高速の上がりタイムを計測しながらも完敗を喫することになった。
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馬場だ枠順だ展開だと、
日頃から様々なファクターを駆使して予想を組み立てていきますけれども、
特に展開というものは読めないですね。
どれだけ一生懸命に考えても、
ゲートが開いた瞬間「それは知らんかった」と頭を抱えたくなることばかり。

だからもう展開を予想するのは諦めました。

何か他の側面から勝ち馬を探せないものかと考えているのですが、
結局のところ大事なのは「進路」かという結論にたどり着こうとしています。
過去のレースを参考に、
「どの位置を通った馬が上位に来るか」を見極めることは、
レース前からできること。

2016年、ココに拘ったアプローチを構築していくにあたり、
ちょっと有馬記念で練習してみることにしました。
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こういうショッキングなニュースも、
まとめブログ経由で知ることが多い時代になってしまった。

■【競馬】エリカ賞消える (競馬ろまん亭)

先日リリースされた秋開催の番組一覧を見てみた。
確かにエリカ賞がない。
数々の名馬たちを輩出した伝説の出世レースが..

2歳戦の番組再編が激しく起きている最近の時代の波に飲まれてしまった形。
京都2歳SとホープフルSが重賞になったりという流れで、
その存在意義が見直されるタイミングがやってきたのかもしれない。
これで変に距離を替えて存続とかされるよりは、
潔く身を引いてくれてよかったのかも。
暮れのラジニケ杯もなくなったし、
「新馬→エリカ賞→ラジたん杯」の眩いローテも過去の思い出になってしまいました。

変わっていくものは仕方ありませんが、
できればJRAの周年イベントか何かで「復刻レース」やってほしいと思いませんか。
たとえば嵐山S。菊花賞の隠れトライアルでした。
京都開幕週にやっても菊花賞まで中1週ではどうしようもありませんけど..
クリスタルC。割と最近までやっていた気がしますが、もう廃止されて10年になります。
駒草賞、ベンジャミンS、若草S。などなど。
あとフィリーズレビューやフローラSも「4歳牝馬特別」に改称しよう。
ニュージーランドTなんて後に「4歳S」がつくだけでグッと凄みが増す。

現実味ゼロの話ですけど、もし実現したらアラサーが泣いて喜びますw
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ドゥラメンテ骨折の情報がリリースされた先週土曜日。
あなたはその瞬間、何を思いましたか。
三冠が絶望的になったことを嘆きましたか。
凱旋門賞への挑戦を断念せざるを得なくなって悔しい思いをしましたか。

僕の感想は「ありゃりゃー、残念やなあ」といったものでした。

二冠馬が夏の休養中に骨折、である。
どれだけ落胆しても不思議のないシチュエーションだったにもかかわらず、
ガッカリ感が最小限にとどまったのは何故か..

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ホッコータルマエが帝王賞を勝ちました。
今回はドバイ遠征帰りで正直どうかな..と思ってたんですけどね。
きっちりクリソライトを競り落としてくれました。

これでG1タイトルは9つとなり、
いよいよ国内G1最多勝記録も目の前に迫ってまいりました。
大変誇らしいことであり、
まだまだ衰えを知らない走りっぷりを見ても記録更新は時間の問題に感じられますが、
とはいえ歴代最強ダート馬じゃないよねという見方もあるようで。
すっごくよくわかります。
ヴァーミリアンとかカネヒキリとか、
近年であればスマートファルコンやエスポワールシチーと比べても、
そこまで圧倒的に強いとは思えない。わかるわかる。

なので調べてみた。
同じG1・9勝の偉大な先輩ヴァーミリアンとエスポワールシチー、
そしてホッコータルマエがG1勝利時に負かした馬たち一覧。
さすがに全頭を挙げるのは面倒なので5着まで。
まずはホッコータルマエからいきましょうか。

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こんなCMがあったんですねえ....

■スペシャルCM 「夢の第11レース」 120秒編


心の底から感動した。
歴代の名馬が集まる夢のレースという観点にではなく、
「競馬の思い出と自分自身の人生の思い出はどこかでつながっている」という、
僕自身の競馬観そのものをドンピシャで表現してくれていることに対して。

リンク先の解説文がまた秀逸なので読んでみてほしい。

あの馬が勝った日、あの馬が負けた日、あの馬が引退した日…。競馬の思い出は、週末ごとに少しずつ積み重ねられていきます。同時にそれは、自分自身の人生の思い出と、どこかでつながっていたりします。

競馬で、昔のことを覚えている。あの頃のことを思い出すと、その時の競馬も思い出す。
積み重ねられる思い出、「競馬」と「自分」の繋がり。
その味わいを、歴代の名馬たちの姿を重ね合わせることで表現したスペシャルCMです。

競馬に触れたことがある人ならだれでも一度は想像してしまう夢のレース。
思い出を積み重ねたことで浮かび上がった、幻のレース。
レースシーンは各競走馬の特徴を考慮した位置取りやレース展開で構成されています。
どれが勝者かはわかりません。なぜなら、それぞれがかけがえのない思い出だからです。


■スペシャルCM 「夢の第11レース」 120秒編 - youtube


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ハープスターがキングカメハメハとの交配を済ませたらしい。早いよ。
しかし仕方がないとはいえ、
ディープインパクトの牝馬は判を押したようにキングカメハメハですな。
ジェンティルドンナもそうですし、ヴィルシーナも。
まあ、そりゃそうですわ。それ以上の選択肢がない。

サイアーランキングを見ていても思うんですけど、
ディープインパクト以後の世代で上位に台頭できそうな気配がありませんね..
キングカメハメハ、ハーツクライ、ダイワメジャー..
この世代がバリバリ健在なもんだから、
新しい世代にいい繁殖が巡っていかない状況。
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昨年の有馬記念がスローペースになってジェンティルドンナがサクッと勝ったのを見て、
ああ馬券ってのは展開を読んだ者の勝ちだなとつくづく感じたものです。
枠やら馬場やらはスタートする前からわかる要素でも、
ペースだけはゲートを出てみないとわからない。
ここを読み切るのが僕は本当に苦手で、
昨秋から馬券を買ったレースのほとんどが逆の目に出た。
そりゃ当たりませんわ。

もっとペースを読むことに対してシビアになってもいいんじゃないか。
そう気合いを入れて2015年の予想を始めてみました。

京都金杯。
ホウライアキコが外から先制すればスローにはならない、46秒台半ばで入る――
はい大ハズレ。こちらが控えてウインフルブルームが47.5秒で逃げるスロー。
展開が落ち着いても買える駒3頭だったので事なきを得たものの、
ペース予想という意味では最悪のスタートを切りました。

中山金杯も行きたい馬が揃ってハイペース必至と思っていたけど、
あっさり隊列が決まっての平均ペース。
マイネルミラノが脱落したのもバテたというよりは、
後半のペースアップについて行けなかったという印象でした。



そもそも今まで展開を予想する時なんて、
前に行きそうな馬が何頭いるか程度の尺度でしか考えてなかった。
先行馬が揃ったらハイペース?本当に??という観点を持ちたいし、
コース・枠順・騎手、
先行馬が有力馬であると速くなったりするのか、
人気馬の位置取りが後ろになると遅くなったりするのか等、
もっと他にも見なきゃならんことがたくさんあるだろうと。

馬券を買わないレースでも、
「どの馬が何秒くらいのペースで行くのか」を予想しながら見るといい練習になりそう。

どうですかこの意識の高い雰囲気。1月って感じがしますね。
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ずいぶんと冷や飯を食わされているものだ..
年明け早々の川田将雅の騎乗馬を見て、そう思った。
開幕日の5日がわずか3クラで京都金杯も騎乗馬なし(※レッドアリオン除外の影響もあったが)、
続く6日も5クラにとどまり、至極地味なまま2014年はスタートすることになった。

11日は5クラ、12日は4クラで、シンザン記念のモーリスも手綱を離すことに。
ちなみに13日も7クラで、1番人気馬への騎乗は一度もなし。
ついでに先々週まで振り返っておくと18日19日ともに4クラと、
リーディング上位騎手としては異例といってもいい程に騎乗数が少ない。

そこで気になるのがエージェントのこと。
川田くんが福永・岩田・四位と共に「小原軍団」を形成しているのは周知の事実だろうが、
届出が義務付けられると同時にエージェント契約にも規制が生まれた昨年以降、
名目上は井上政行氏が担当している。
もっとも、同じ競馬ブックのトラックマンだし、同じラインと考えるのが自然だろう。

それを証明したのが先週のことであった。
日曜に5勝の大暴れを見せたのを筆頭に、土日で7勝の固め打ち。
同ラインの福永や岩田だけでなく、
その他の有力騎手が重賞の行われた中京へ赴いたり、
お手馬トゥザワールドの出走などタイミングが重なったこともあるが、
これだけ騎乗馬を揃えられたのはエージェントの手腕を無視するわけにはいかないだろう。
きっと乗り手としても頭が上がらない思いだったはず。
前週までいいエサを与えられなかったのだから、余計に旨味も感じられたに違いない。
このあたりのサジ加減が本当に巧みである。

ジョッキーとしてはエージェントにはしっかりと面倒を見てもらいたいし、
厩舎からすればいい騎手を確保するためにはエージェントとの関係を強固にしておきたい。
その結果、リーディング上位の騎手を多く抱えるエージェントと有力厩舎の結びつきが強くなり、
エージェントは仲介料でホックホク。なめんな!w



さて、奇しくも今週は川田くんと福永の2名が同時に騎乗停止処分を受けることに。
となると必然的に岩田の独壇場となるのは必至。
1回京都開催では4勝と低調な滑り出しとなったが、
これを機に勝ち星を爆上げしてきそうな気配である。
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昨年書いた記事の続編、のようなもの。

■【考察】「同一重賞連覇を狙う●●」は予想の上でどう評価すべきか? (2013年4月20日)

2013年に同一重賞連覇を目指した馬の結果が出揃ったので、
改めて成績を掲示しておく。

■G1
・ フェブラリーS:テスタマッタ/7着(8.4倍)
・ ヴィクトリアマイル:ホエールキャプチャ/2着(44.0倍)→複勝1,020円
・ スプリンターズS:ロードカナロア/1着(1.3倍) →単勝130円、複勝110円
・ 天皇賞:エイシンフラッシュ/3着(4.7倍) →複勝150円
・ エリザベス女王杯:レインボーダリア/13着:31.4倍)
・ マイルCS:サダムパテック/7着(11.2倍)
・ ジャパンC:ジェンティルドンナ/1着(2.1倍) →単勝210円、複勝120円
・ ジャパンCダート:ニホンピロアワーズ/5着(13.4倍)
・ 有馬記念:ゴールドシップ/3着(4.4倍) →複勝140円

■G2
・ 日経賞:ネコパンチ/14着(31.0倍)
・ 大阪杯:ショウナンマイティ/2着(9.6倍) →複勝150円
・ 阪神牝馬S:クィーンズバーン/3着(21.5倍) →複勝580円
・ マイラーズC:シルポート/14着(8.9倍)
・ 京王杯SC:サダムパテック/7着(5.4倍)
・ 目黒記念:スマートロビン/14着(33.3倍)
・ 府中牝馬S:マイネイサベル/4着(5.1倍)
・ スワンS:グランプリボス/7着(4.6倍)
・ アルゼンチン共和国杯:ルルーシュ/3着(4.6倍) →複勝180円
・ ステイヤーズS:トウカイトリック/3着(16.0倍) →複勝390円
・ 金鯱賞:オーシャンブルー/10着(4.7倍)
・ 阪神カップ:サンカルロ/4着(12.5倍)

■G3
・ 東京新聞杯:ガルボ/8着(12.3倍)
・ ダイヤモンドS:ケイアイドウソジン/10着(51.7倍)
・ 阪急杯:マジンプロスパー/2着(7.9倍) →複勝190円
・ マーチS:サイレントメロディ/8着(14.4倍)
・ ダービー卿CT:ガルボ/5着(9.3倍)
・ 福島牝馬S:オールザットジャズ/1着(2.6倍) →単勝260円、複勝130円
・ 函館スプリントS:ドリームバレンチノ/7着(2.1倍)
・ CBC賞:マジンプロスパー/1着(3.6倍) →単勝360円、複勝140円
・ プロキオンS:トシキャンディ/13着(50.7倍)
・ アイビスSD:パドトロワ/10着(8.0倍)
・ 中京記念:フラガラッハ/1着(11.9倍) →単勝1,190円、複勝440円
・ クイーンS:アイムユアーズ/1着(2.7倍) →単勝270円、複勝140円
・ 小倉記念:エクスペディション/6着(4.0倍)
・ 関屋記念:ドナウブルー/4着(3.5倍)
・ 北九州記念:スギノエンデバー/5着(6.9倍)
・ キーンランドC:パドトロワ/14着(4.8倍)
・ 京成杯AH:レオアクティブ/8着(7.2倍)
・ シリウスS:ナイスミーチュー/2着(5.3倍)→複勝220円
・ みやこS:ローマンレジェンド/3着(3.5倍) →複勝150円
・ 武蔵野S:イジゲン/7着(6.8倍)
・ 福島記念:ダイワファルコン/1着(8.0倍) →単勝800円、複勝250円
・ カペラS:シルクフォーチュン/3着(4.2倍) →複勝200円

<結果>
全44例【7.4.7.25】勝率15.9%、連対率25%、複勝率40.9%。
単勝回収率:73.1%(3,220/4,400)、複勝回収率:93.6%(4,120/4,400)
※開催時期変更の東海Sは除外

とまあ今回も微妙な結果にw
3着以内に40%なら、3連系の馬券ユーザーには無視できない存在。
複勝回収率も100%近く、そこそこ穴を出すケースも。

ちょうど今週のAJCCと東海Sに、昨年の勝ち馬がそれぞれ登場するので参考程度に。
個人的には東海Sを買おうと思っているので、
グレープブランデーの取捨には大変悩まされるところである。
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シルポートがマイラーズCを勝てば同一重賞3連覇という偉業を達成する。
近年ではエリモハリアー(函館記念)やタップダンスシチー(金鯱賞)、
そしてマツリダゴッホ(オールカマー)が達成しているが、
それらを含めても過去4例しかない記録。
G1ではどうしても盛り上げ役どまりで終わってしまうが、
まだまだG2クラスなら勝ち負けに持ち込める力を残している。
きっと予想をする上でも無視できない存在となるだろう。

今回の例に限らず、同一重賞連覇を狙う馬の取捨選択はなかなか難しい。
当然ながら同じ条件で行われるのだから適性は高いはずだし、
レースのグレードも同じなら相手関係も大きく変わるわけでもない。
買いたくなる。
その一方で、1年の歳月が衰えを呼ぶこともあり、
終わってみれば「もう旬は過ぎていたね(ガッカリ」ということもしばしば。
そこで今回は、
2011〜12年にかけて同一重賞連覇に臨んだ馬たちが、
どのような結果に終わったかを調べてその傾向を見つけることにチャレンジしてみた。
例によってnetkeibaちゃんを駆使した手作業による集計なので、
ヌケモレはあるかもしれないけれどもだいたい合っているはず。

<概要>
・レース数:82(3歳以上もしくは4歳以上のG1、G2、G3が対象)
・前年度の勝ち馬が出走した例:33
・表のうち着順と単勝オッズは2012年のもの

■G1
・フェブラリーS:トランセンド/7着(1.5倍)
・天皇賞:ヒルノダムール/11着(23.3倍)
・ヴィクトリアマイル:アパパネ/5着(4.0倍)
・安田記念:リアルインパクト/6着(20.4倍)
・宝塚記念:アーネストリー/7着(21.4倍)
・スプリンターズS:カレンチャン/2着(2.5倍)
・天皇賞:トーセンジョーダン/13着(20.0倍)
・マイルCS:エイシンアポロン/14着(36.2倍)
・JCダート:トランセンド/16着(9.0倍)

■G2
・阪神大賞典:ナムラクレセント/3着(34.1倍)
・マイラーズC:シルポート/1着(6.9倍) ※阪神→京都
・京王杯SC:ストロングリターン/4着(6.3倍)
・東海S:ワンダーアキュート/10着(3.0倍)
・目黒記念:キングトップガン/10着(137.9倍)
・京都大賞典:ローズキングダム/6着(3.6倍)
・ステイヤーズS:マイネルキッツ/7着(10.1倍)
・阪神C:サンカルロ/1着(6.9倍)

■G3
・京都金杯:シルポート/16着(11.4倍)
・中山金杯:コスモファントム/3着(11.8倍)
・京都牝馬S:ショウリュウムーン/2着(3.8倍)
・根岸S:セイクリムズン/6着(7.2倍)
・東京新聞杯:スマイルジャック/16着(27.9倍)
・阪急杯:サンカルロ/3着(2.9倍)
・オーシャンS:ダッシャーゴーゴー/9着(4.4倍)
・中日新聞杯:コスモファントム/15着(6.2倍) ※小倉→中京
・中山牝馬S:レディアルバローザ/1着(17.7倍) ※阪神→中山
・アンタレスS:ゴルトブリッツ/1着(1.7倍) ※京都→阪神
・CBC賞:ダッシャーゴーゴー/3着(4.3倍) ※京都→中京
・プロキオンS:シルクフォーチュン/5着(3.6倍) ※京都→中京
・アイビスSD:エーシンヴァーゴウ/3着(7.8倍)
・函館記念:キングトップガン/16着(45.8倍)
・シリウスS:ヤマニンキングリー/2着(6.6倍)
・武蔵野S:ナムラタイタン/6着(6.4倍)

<結果>
・合計成績【4.3.5.21】
・勝率:12.1% 連対率:21.2% 複勝率:36.3%
・単勝回収率:100.6%(3,320/3,300)

はい微妙ー。
集計している間は「ほとんど圏内やん」と思っていたけど、
終わって数値を算出してみるとまずまずな印象に。
特に単勝回収率なんか100%超えてるしね。
まあレディアルバローザの頑張りが効いてるわけですけど。

とはいえ連に絡むのは5回に1回で、
そのほとんどが上位人気に支持されたケースであり、
近走不振の馬が「昨年勝ったレースで一変を」とかすかな願いを込められた場合は、
ほぼその期待に応えられずに終了していることはわかった。

シルポートの場合は中山記念3着からの臨戦で、
強敵揃いの一戦とはいえ単勝10倍を切ることはなさそう。
この考察に基づくと、ヒモに抑えておいて損はないのではないかと..
少なくともムダな弾とはなるまい。

ちょうどここまで書き終えたところで、
福島牝馬Sのオールザットジャズも連覇をかけての出走であることを思い出した。
土日で快挙達成なるか。
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いよいよG1戦線も本格化の季節を迎えたが、
普段は重賞タイトルと縁のない、マイナーな種牡馬の産駒が頑張っている。

■2013年重賞勝ち馬とその父
京都金杯:ダノンシャーク(ディープインパクト)
中山金杯:タッチミーノット(ダンスインザダーク)
シンザン記念:エーシントップ(Tale of the Cat)
フェアリーS:クラウンロゼ(ロサード)
日経新春杯:カポーティスター(ハーツクライ)
京都牝馬S:ハナズゴール(オレハマッテルゼ)
東海S:グレープブランデー(マンハッタンカフェ)
AJCC:ダノンバラード(ディープインパクト)
京成杯:フェイムゲーム(ハーツクライ)
シルクロードS:ドリームバレンチノ(ロージズインメイ)
根岸S:メイショウマシュウ(アドマイヤマックス)
きさらぎ賞:タマモベストプレイ(フジキセキ)
東京新聞杯:クラレント(ダンスインザダーク)
クイーンC:ウキヨノカゼ(オンファイア)
京都記念:トーセンラー(ディープインパクト)
共同通信杯:メイケイペガスター(フジキセキ)
ダイヤモンドS:アドマイヤラクティ(ハーツクライ)
小倉大賞典:ヒットザターゲット(キングカメハメハ)
フェブラリーS:グレープブランデー(マンハッタンカフェ)
アーリントンC:コパノリチャード(ダイワメジャー)
阪急杯:ロードカナロア(キングカメハメハ)
中山記念:ナカヤマナイト(ステイゴールド)
チューリップ賞:クロフネサプライズ(クロフネ)
オーシャンS:サクラゴスペル(サクラプレジデント)
弥生賞:カミノタサハラ(ディープインパクト)
中日新聞杯:サトノアポロ(シンボリクリスエス)
フィリーズレビュー:メイショウマンボ(スズカマンボ)
中山牝馬S:マイネイサベル(テレグノシス)


何をもって「マイナー」と定義するかは迷ったが、
今回は都合よく「産駒の重賞勝ち数が通算3勝以下の種牡馬」とした。
なおかつ現役時代には十分な活躍を見せたものの、
種牡馬として引く手あまたになるまでの実績は残せなかったというカテゴリ。
8/28という数字自体がどこまで高水準なのかは説明が難しいが、
善戦が目立っていると総評して差し障りのないレベルであることは間違いないと思う。

特にロサード×ヒシアケボノというマイナー血統の結晶というべきクラウンロゼが、
フェアリーSに続いてアネモネSも勝ち3戦3勝の快進撃を見せ、
あわよくば桜花賞もというポジションにいる。
この雑草娘が、ディープインパクト産駒の桜花賞3連覇を阻むようだと痛快。

思えば朝日杯FSをロゴタイプが勝ったあたりがひとつの契機となったか。
ローエングリン産駒のG1勝ち(ついでに3着馬も)はそれなりのインパクトがあった。
ちょうど今週はスプリングSで始動。
せっかくつかんだマイナー種牡馬快進撃の流れである。
簡単に手放すわけにはいかないだろう。

ただ、かねてより「社台の馬ばかりでつまらん」とぼやいている人たちが、
果たしてどこまでこの異変を歓迎しているかはよくわからない。
少なくとも「色んな種牡馬の子どもが頑張ってるやんけ!」という声は聞かない。
いったいどういうことだw
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弥生賞に出走するエピファネイアの鞍上はビュイックに決まった。
経緯はすでに御存知の通り、
日曜の阪神3Rで福永祐一が進路妨害を犯し、
開催4日間の騎乗停止処分が下されたからである。

まあ、もったいないというかタイミングが悪かったというか。
もちろん、原因は福永自身のミスにあって擁護するつもりはない。
パトロールを見ても、素人目にもだいぶ強引な進路取りに映った。
ただ、ビッグレースを前に成熟したコンビが解消を余儀なくされるのは、
レースの盛り上がりを考えると大きな損失になるのは間違いない。

今回は弥生賞の直前なのがまだ不幸中の幸いだった。
これがもし、皐月賞あるいは日本ダービーの前週だったとしたら、
せっかくのG1にどれだけ水を差される格好になったことか。
特に今年から進路妨害に対するジャッジが厳格化されたことにより、
福永に限らず大舞台を前に痛恨のペナルティを受けるケースは増えると考えられる。
もちろん責任は違反を犯したジョッキーにあるのが大前提の上で、
どうにか救済策というか、
うまく調整できる方法はないかともどかしい思いをさせられる。

以前にも書いたことはあったが、
騎乗停止処分を受ける日を決められる、
ただしその場合は実効2日プラスみたいな方法が取れれば、
バランスを取りつつジョッキーのスケジュールに合わせた処分が下せるのに..
と思い描いたり。
日程を選べるという仕組みは、確か香港ではそうだった記憶が。
まあ、フレキシブルな罰則というのは日本の文化には不似合いな気もするので、
導入される可能性はまずないだろうけど。

ただ、やっぱりG1でずっとコンビを組んでたジョッキーが、
急遽乗り替わるとか興行的にもおもしろくないと思うんですよね。
何とかならないですかねえ..
降着処分ルールの変更でジョッキーに対する処分の厳格化を期待する一方で、
G1に盛り上がりを大事にしてほしいという矛盾。
騎手がちゃんと乗ればいい、本当それだけなんですけどねえ..



それにね、やっぱりエピファネイアには福永なんですよ。
母シーザリオから受け継がれる血統の流れ。
そして、これまで牡馬クラシックに縁がなく、
それゆえ殻を破り切れていないと批判される36歳にとって、
かけがえの無い存在になろうとしている逸材であること。
エピファネイアで皐月賞、そして日本ダービーを勝てるかどうかは、
今年の競馬界において一つの重大なテーマとして掲げてもいい。

だからさ、本当に頼みますよ。
二度とこんな形で大切なパートナーの手綱を手放すことがありませんように。
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各地で物議を醸したアメリカJCCの件。
ダノンバラードが最後の直線で内側に斜行しトランスワープ、ゲシュタルトの進路を阻んだが、
降着にならなかっただけでなく、
入線直後には審議のランプすら灯らなかったことが話題となった。

JRAおひさるからの報告は以下の通り。

第1位に入線した3番ダノンバラード号(F.ベリー騎手)は、最後の直線コースで急に内側に斜行し、5番トランスワープ号(大野 拓弥騎手)及び6番ゲシュタルト号(勝浦 正樹騎手)の進路が狭くなりました。
このことについて、5番トランスワープ号(2位入線)の調教師及び騎手から、最後の直線コースにおける3番ダノンバラード号(1位入線)の進路の取り方について、降着の裁決を求める申立てがありましたが、その影響がなければ5番トランスワープ号は3番ダノンバラード号より先に入線したとは認めなかったため、棄却しました。
ただし、F.ベリー騎手は、1月26日(土)から2月10日(日)まで騎乗停止となりました。
■開催競馬場・今日の出来事、明日の取消・変更等-JRA

たぶん、ポイントは大きく分けて4つに絞られると思うのです。

1. ダノンバラードが降着にならなかったこと
2. トランスワープが先着できなかったと判断した基準
3. 審議のランプすら灯らなかったこと
4. F.ベリーへの開催6日間の騎乗停止処分

まず1.については残念ながら何も言うべきこともなく。
今年度から採用された新ルールに則った結果です。
ただし、その判断基準については言及しておかねばならない。
つまり2.の「トランスワープが先着できなかったと判断した基準」ですね。

その前におさらいしておきたいのが、「どんな場合に降着となるのか」ということです。
こちらもJRAおひさるからの引用になります。

降着 ・・・ 入線した馬について、「その走行妨害がなければ被害馬が加害馬に先着していた」と裁決委員が判断した場合、加害馬は被害馬の後ろに降着
■2013年1月から降着・失格のルールが変わりました-JRA

上記から読み解くと、降着にならなかったのは、
「どうせダノンバラードが勝っていたよ」という主催者側の判断が下されたからということになります。
だから、審議のランプも灯さなかった(※)。
※新ルールでは5位までに入線した馬の着順に変更の可能性がある場合に点灯するため

何が根拠だったのでしょうか。
ゴール前、ダノンバラードの脚色は確かにしっかりしていました。
それと同時に、トランスワープの脚も、
一度ブレーキを踏んだ馬のものとは思えませんでした。

恐らく、その基準は入線時の着差です。
不利を受けた後、トランスワープは勢い良く差を詰め1馬身1/4差で入線しました。
あのアクシデントがありながら、よくぞ闘志を駆り立てて頑張りました。
しかし着順を動かすには、もう少し足りなかったようです。
実際、JRAの説明で使われている「降着になる場合」のイラストを見てみると、
それに該当するのは少なくとも半馬身〜クビ差くらいまで迫ったケースのよう。
不利を受けたタイミングであったり、ゴール前での脚勢が問題というわけではない。

以下は、採決について取材をされた方のツイートです。

被害馬側とすれば「絶対に逆転していた」と思わしめる追撃が必要だということですね。



新ルールの導入が決まった際、このブログでも概要を紹介しました。
■降着・失格のルール変更について(2012年11月1日)

個人的にはこの「新ルール」自体にはポジティブな感情を持っています。
このルールの肝は「第二のブエナビスタを出さない」であると捉えており、
せっかく強い内容で勝った馬が、
騎手の過失によりその名誉を奪われるのを避けるべきであり、
一方で騎手のラフプレイや技術の欠如には然るべき罰を与えるという理念には賛成の立場です。

恐らく今後もこういう事象は発生するでしょうし、
もしかしたら馬券を買っている馬が被害を受けながらも、
上記の判断基準により降着を勝ち取れないケースにも直面するかもしれません。
仮にそうなったとしても結果を受け入れる覚悟ではいます。
審議のランプが灯らないことについても納得することでしょう。

ただし、施行された新ルールのうち、一つだけ精査をお願いしたいのは下記の点。


今回のベリー騎手に対する「6日間」というペナルティについては、
本当に適正であるのかどうか検討の余地があると思う。
それこそ「やり得」と感じさせないレベルである必要が。
極端な話、馬主や調教師が「あらゆる手を尽くして勝て」と命じられても、
騎手サイドが「いや無理っす。そんなんしたら僕●●じゃないですか」と突っぱねられるものを。



そんな感じでウダウダ書きましたけれども、簡単にまとめれば、
ルール自体は賛成だし、もし自分が損害を受けても納得する。
ただし騎手への処分は要検討ではないでしょうか。

以上です。2行でオワタやん。
まあ、せっかくこうして自己メディアを構えているわけですし、
競馬を楽しむ上で重い要素として関わり続ける話でもある以上、
内容はともあれ自分の考えを残しておくのは大事だと思いました。

少なくとも「知らんがな。どうせなるようにしかならん」で終わらせるよりはよっぽど、ね。
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トゥザグローリーがジャパンカップダートに参戦すると聞いて、
時代を振り返る系のネタに手を出したくなった。

ジャパンC・G1(25日・東京)への出走を予定するオルフェーヴル(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)が7日、放牧先のノーザンファームしがらきから栗東トレセンに帰厩した。「今週の金曜日(9日)に2週前追い切りをやるつもりです。自分の目で動きやタイムを見て、出走するかどうかを最終的に判断したい」と話した池江泰寿調教師は、鞍上に再び池添謙一騎手を迎えることを発表。凱旋門賞馬ソレミア(牝4歳、仏国)がすでに来日を決めており、再戦の場となるだけに「間隔が短いのでプロフェッショナルな仕事を求められるが、何とか努力して出走させたい」とリベンジに燃える。

 なお、同厩舎のトーセンジョーダン(牡6歳)は、引き続きクリストフ・スミヨン騎手とのコンビでジャパンCへ。トゥザグローリー(牡5歳)はJCダート(12月2日・阪神)を目指す。BCターフ4着のトレイルブレイザーは8日に帰国。着地検疫を経て有馬記念(12月23日・中山)へ向かう。鞍上は武豊騎手。

オルフェ 池添とのコンビでJCへ(デイリー)


オルフェーヴル関連の重大発表も何か書いてあるけど今日はスルーだw

なるほど母トゥザヴィクトリーの足跡を考えれば期待できるセレクトだし、
芝のG1ではやや力量的に劣勢である現状も含め、
好転しうる可能性は十分と捉えていいだろう。

しかし近年はなかなか芝→ダートのコンバート成功が難しいようで。
ひと昔前、それこそトゥザヴィクトリーらが活躍していた時代は、
芝ダート両方でG1を勝つ馬が多数現れたものだが..

などと昼間ぼんやり考えていたこともあり、
そこで時代の移り変わりを客観的に捉えることには定評のある弊ブログで、
「芝ダート兼用機時代」の全盛期を振り返ってみることにした。

まずは、歴代の「芝ダート重賞勝ち馬」の紹介から。
フェブラリーSがG1に昇格した97年以降を調査の対象としています。
※手集計なので抜け落ちがあるかもしれません。ご了承を。

<芝・ダートで重賞勝ち、いずれかもしくは両方でG1勝ち(97年以降)>
ホクトベガ
芝:93年エリザベス女王杯ほか ダート:97年川崎記念ほか多数

タイキシャトル
芝:97年マイルCSほか多数 ダート:97年ユニコーンS

グルメフロンティア
芝:98年中山金杯 ダート:98年フェブラリーS

アグネスワールド
芝:99年アベイユ・ド・ロンシャン賞ほか多数 ダート:全日本3歳優駿(川崎)

エルコンドルパサー
芝:98年NHKマイルCほか多数 ダート:共同通信杯(※降雪による条件変更)

ヤマカツスズラン
芝:99年阪神3歳牝馬Sほか ダート:02年全日本サラブレッドC(笠松)

イーグルカフェ
芝:00年NHKマイルCほか ダート:02年ジャパンCダート

アグネスデジタル
芝:00年マイルCSほか多数 ダート:02年フェブラリーSほか多数

クロフネ
芝:01年NHKマイルCほか ダート:01年ジャパンCダートほか

アドマイヤドン
芝:01年朝日杯フューチュリティSほか ダート:04年フェブラリーSほか多数

メイショウボーラー
芝:03年デイリー杯2歳Sほか ダート:05年フェブラリーSほか

ヴァーミリアン
芝:04年ラジオNIKKEI杯2歳S ダート:07年JCダートほか多数

ブルーコンコルド
芝:02年京王杯2歳S ダート:05年JBCスプリント(名古屋)ほか多数

やはり2000年前後にビッグネームが並ぶ。
外国産馬が強かった時代ですね。
ヴァーミリアンとブルーコンコルドも、もう5年近く前の話。
近年はなかなか兼用機が出てこない。


<芝・ダートの両方で重賞勝ち>
・ワシントンカラー
・ブロードアピール
・サイレントディール
・シーキングザダイヤ
・メイショウバトラー
・ヤマトマリオン
・ヤマニンキングリー
※順不同

このへんの名前を見ても最近の馬は少ないですね。
芝でくすぶり気味のお馬さんはコンバートに挑戦してみません?

<番外編>
・トゥザヴィクトリー ※ダート重賞未勝利もドバイWC2着など
・ゴールドアリュール ※芝重賞未勝利も日本ダービー5着など
・ユートピア ※芝重賞未勝利もNHKマイルC4着など

あー、ユートピアとか芝の重賞勝ってないけど「どっちでもいける」キャラの代表格でしたよね。



とりあえずここまで話を進めてみたけど、この先どうしようかw
あれですね、原因を調査すればいいんですね。

いわゆる「兼用機」が誕生する流れって、
だいたい「最初は芝、やや成績不振に陥ってダート転向」のパターンだと思うんですけど、
ダート路線が整備されて10年以上が経過して、
全体的にレベルが上がった分、
新境地開拓に乗り出してきた芝出身の馬は返り討ちに遭うケースが増えてきたのかなと。
最近フェブラリーSに出てくる芝の重賞ウィナーとか完全にネタ要員やもんね。
ローレルゲレイロとかリーチザクラウンとか..w
このへんはちゃんとG3とかで一度足慣らしした方がいいとか原因は色々あると思うけど。

もうひとつは、芝で好成績を残すために必要なファクターとして、
速い上がりへの対応力がますます求められる時代になって、
そこを追求していくうちにダート適性とはかけ離れた馬の作りになっていくのかも。
日頃の調教や、もっと言えば入厩前のトレーニング内容にも影響していそうで。

あとは..これはちょっと弱いかもしれないけれども、
今の現役競走馬の親の世代くらいからダート路線は整備され始めたことで、
最初から「ダートで走れる馬を作ろう」という配合概念が誕生した時期なのかも。
たぶん10年前なら芝を走ってナンボくらいの考え方だったでしょうし。
ワイルドラッシュ産駒のトランセンドや、
ゴールドアリュール産駒のエスポワールシチーやスマートファルコンの活躍を見てるとそう思う。

箇条書きでまとめると、こんなところなのかな。
  • ダート路線のレベルアップ
  • 芝の高速化でダートとの兼用が困難
  • ちょうど今の現役馬の親世代から芝ダートの路線分割が始まった

もちろんスペシャリストが増えていくことは競技の発展を表すもので、
距離適性においても細分化が進んでいる時代なので、
自然の摂理というものなのかもしれない。この流れは。

ただ、芝→ダートの転向が活発に行われるということは、
優秀な競走馬のキャリア延長に一役買うことになるし、
この道が閉ざされてしまうのは残念な思いが強い。
それこそヴァーミリアンもブルーコンコルドも、
芝の重賞は2歳時に勝っただけで以降は苦戦を余儀なくされていたわけだし。

それに、アグネスデジタルのようなロマンあふれる究極型にもまた出会いたいし。
南部杯1着→天皇賞1着→香港カップ1着→フェブラリーS1着とか、
こんな成績は二度とお目にかかれないかもしれない。
種牡馬としてもヤマニンキングリーを輩出してるし、
「親子でJRAの芝ダート重賞制覇」って偉大な記録。
これはあれですかね、白 井 最 強ってことで落ち着くんですかね。



この流れだと今後はますます分業化は進むと思われる一方で、
ドバイのオールウェザーでヴィクトワールピサやレッドディザイアが結果を残しており、
可能性を感じさせるような気もしている。
また、ダートで圧倒的に速さをウリにする馬も増えてきたので、
今後はダート→芝のチャレンジに期待してみたいなと。
エスポワールシチーの全盛期とか普通に通用したんじゃないかと思うし。

トゥザグローリーの挑戦が思い出させてくれた「あの時代」の名馬たちのように、
久々にオールラウンダー誕生を密かに期待しておくことにしよう。
随分とハードルは高くなってしまったけれども。
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こないだの続き、というか結論。
ちなみに前回のエントリはこちら。
■【FM802】公共の電波で我が愛する競馬が風評被害を受けた件

その後、返信が来ました。
802さんの名誉のためにも書いておかねばならないが、
僕がメールを送った翌日に返信をもらいました。
ただ、その内容はあくまでテンプレ的なもので、
要約すると「今後の参考にします。ご意見ありがとうございました」というもの。
まあ、そりゃそんなもんよな。
ここで具体的な対策について説明してるほど担当者もヒマじゃないだろう。

そんなわけで今回の件は一旦、終着地を迎えることとなった。
メル凸したところで何がどうなるわけでもない、わかってるつもりだけれども、
さすがに看過できない事象に対してアクションを起こしたことに関しては、
我ながらやれることはやれたと思っている。

今後に活かせることとしては、
自分が持っている偏見のせいで誰かに迷惑を掛けちゃいかんなということくらい。
配慮を欠いた言動で信頼を失わないよう、常に心がけたいものである。

最後に、僕が802リスナーセンター宛に送ったメールの内容を公開しておく。

title:6月28日「flip lips」放送内容について

FM802リスナーセンター
ご担当者様

【本名】と申します。
いつも番組を拝聴しております。

さて、掲題の件で本日の放送内容について疑問に思う点がございましたので、
意見をお送りすることにしました。

正午前後の時間帯だったでしょうか、
DJ氏が競馬についての話題に触れた後、
「せっかく今日は爽やかにお送りしようと思っていたのに」といった内容のコメントをなさっていたと思います。
ここが引っかかりました。

近年、新規ファン離れが著しい競馬会は、
先入観として持たれがちな暗い・汚いイメージを払拭すべく、
マス媒体を中心に多額の広告費を投じて宣伝活動を行っています。
にもかかわらず、効果は目に見えては現れて来ていないのが現状です。

その状況下で、公共の電場の発信者側が、
「競馬とかさわやかじゃない話題でごめんなさいね」との主旨のコメントされるダメージの大きさは、
計り知れないものがあります。

せっかくほぼ毎週、番組内で競馬について話してくださる時間帯を作っていらっしゃるというのに、
これでは本末転倒ではないでしょうか。

私自身、競馬がクリーンな娯楽だとは決して思いませんが、
ファンとして、また主催者側の指針を知るものとしては、
看過するわけにはいかず、今回メールを送ることとしました。

放送内で何らかのリカバーがなされることを望みますが、
それが難しいようでしたら、今後の放送に少しでも活かしていただければ幸いです。

以上です。


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新しい競馬ファンの開拓に寄与するブログとして(えっ、
今日はどうしても書いておきたいことがある。

うちの会社では朝から夜までFM802を流してるんですよ。
ヒロ寺平さん毎朝お疲れ様です。
まあそれはいいとして、
「Flip Lips」いう番組が11〜15時までありましてね。
女性のDJが料理だとか音楽の話題について、
ゆるく進行させていくマターリとした雰囲気なんです。

そんな番組の中でも、
週に一度、スポーツについて取り上げる時間があって、
G1のシーズンでは簡単な展望なんかを話してくれるんですよ。
その内容はさておき、
普段は競馬と接点を持たないであろうリスナーの人々にも、
馬やレースの名前を何となく吹き込んでくれて、
ありがたいなーと感じていたりするわけです。

ところが。

きょうの正午ごろだったかな。
リスナーさんからのメッセージが競馬に関する内容――
確かオルフェーヴルすごかったですね的な感じだったと思うんだけど、
そこからしばらく競馬の話が続きました。
で、そのネタの締めくくりとして。

「ごめんなさいねー今日は爽やかにお送りするつもりだったんだけど..」

って言われちゃったんですよ(´・ω・`)

いや別にね、そんなことない競馬は爽やかだ!なんて主張がしたいわけじゃないし、
実際のところ決して爽やかだとは思いません。
言い方も、そこまで貶すようなニュアンスではないし、
ご自身の本音がポロッと出ちゃったレベルですわ。

ただね、こないだも競馬中継のあり方について書いたように、
主催者側が懸命にマイナスイメージを払拭しようと、
形はどうあれ努力を重ねているわけですよ。
CMやらキャンペーンやら、広告販促に何億と投じているはずなんですよ。

それなのに、公共の電波で、しかも関西最大級のFM局から、
「競馬ってオッサンの娯楽だよねーごめんねー」みたいなこと言われるこのダメージ。
何という風評被害。
もし僕がJRAの広報やら担当してる人間だったら、
悔しくて仕方ない想いをしたんじゃないかと。

やや極端な言い方をするけれども、
「こないだ心斎橋に新しいラーメン屋さんができたんですけど、おいしくなかった〜w」
とか言われたらラーメン屋さん終了のお知らせですよ。
それに近いことを言った。あなたは。

「私が思ったこと、本音をそのまま言っただけ」とか開き直れますか?

何かもう、競馬ファンとしてではなく、
JRAで頑張っている人のことを思うと許せなくて。
今回はたまたま競馬のことだから僕のアンテナが感知しただけで、
他にも知らぬ間に特定のジャンルが残念な形で貶されるケースはあるのかもしれないけど、
とにかく悔しかった。

このままでは気持ちが消化できないのでメル凸した。
あくまで礼節をわきまえた文体ですよ、当たり前ですが。

なお返事は来ていない模様。
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奇妙なまでにデコレートされたスタジオ、
脈絡なく呼ばれる中途半端なネームバリューのゲスト、
誰の本命がどうで予想が当たった外れたで盛り上がる進行...

地上波の競馬中継の「どうしてこうなった」感にガックリしているのは、
きっと僕だけじゃないはずだ。
いや、つーかガックリしようぜ競馬ファンなら。
BSの某お笑いコンビの昭和な進行芸にもうんざりするけれども、
「うーんグリーンチャンネル入りてえ」って直感的に思うのは日曜の15時。

何とかしてくれよと思うのは、具体的に冒頭に示した3点。
特に身体が勝手に拒絶反応を示してくれるのが、
あのセンスの欠片も感じられない馬鹿げたスタジオ。
後述するが、意図はよーくわかる。わかるけれども。

■参考1:競馬beat(関西テレビ系列)
競馬beat


初めてこれ見た時は「競馬終わったな」と思った。ハッキリ言って。
このセットと坂口正大さんが調和なんかするわけない。
未だに慣れないし受け入れられない。

などと嘆いていたら関東はもっとひどいことになってた。

■参考2:みんなのKEIBA。(フジテレビ系列)
みんなのケイバ


キ ャ バ ク ラ か。
たまにBSフジで見かけるけど、下品としか言いようが無いわな。



しかし、ここで競馬を愛する一人として、立ち止まって考えなければならない。
「いいから早く元に戻せ、宮川一朗太を連れ戻して来い」というのは、
ただのワガママな言い分に過ぎない。
今、競馬界が置かれている状況や客観的視線に少しでも目をやれば、
なんでこうなっちゃってるのかという現状に理解をするとともに、
発展的な提案が可能かもしれない。
一方的にダメだダメだと言うのは簡単。

結局は主催者側の「競馬=暗い・汚い・怖い」のいわば「3K」のイメージを払拭するために、
強引なのを承知(していてほしい)で対策を練った結果だろうと推測される。
そうとしか考えられない。でなければ一刻も早く目を覚まして。

僕を含むコア層としては、
セットなんか極めてシンプルで構わないし、
パドックと馬場入りの映像、
あとはちょっとしたドキュメンタリーなんかあったら最高ですよねてのがリクエスト。
もちろんタレントのゲストなんか一切いらない(岡部幸雄さんとか関係者は大歓迎)し、
誰の本命がどの馬で当たったとか外れたとか本当にどうでもいい。

しかし、しかし。大事なのはここから。
日曜の午後にチャンネルをザッピングしてた会社員(24)が、
たまたま8チャンネルを通りがかった時に手を止めてくれるか。
そもそもこの時間にアテもなくテレビを見てる時点で開拓の価値アリ。絶好の獲物。
これがグリーンチャンネルの画だったら、たぶん通過すると思うんですよ。

■参考3:グリーンチャンネル競馬中継
GC

※普段お目にかかれないのだが、たぶんこんな感じだったと思う

まあ、暗いよね。競馬って感じするよね。
それだったらまだポップなセットの方が好感も持てるし、
見たことのある芸人が本命馬をフリップに書いて出せば、
その馬を中心に見てみようかなという気にもなるかもしれん。
「ディープブリランテと関係者の秘話」よりも、よっぽど敷居は低い。

いきなり、よし今度馬券を買いに行こうとまではいかなくとも、
周りに一人くらいはいる(かもしれない)競馬好きの同僚なんかに、
話のネタとして採用されるかも。
そこからの発展性は個々人のスキルにお任せせざるを得ないが、
描くビジョンとしてはこんな感じ。

仮に僕がJRAに提案することになったとしても、
(程度の差はあれども)この路線を軸にしたんじゃなかろうか。



ファン視点からいえば何もかも(ノ∀`)アチャーな構成だけれども、
新規層の開拓という永年の課題に取り掛かる一つの手法としてJRAが進めている策なのであれば、
そこはグッと我慢して付き合ってあげるのも、
「先輩」の優しさなんじゃないかと思ったり。

それをわかった上であの画面に接すれば、
少しは生暖かい気持ちが芽生えるかもしれませんしね。
何でもかんでも、自分の気に入らないものを頭ごなしに叩くのは(・A・)イクナイ!!

実は、きょう本当に言いたかったのはそういうこと。
「誰でも、どこでも、何でも」好きなことを言える時代になったもんだから、
どこかに偏重した意見・批判を目にすることがあまりにも多くて、
自戒も込めて気をつけなければと思う日々。

「なんじゃこりゃ! おれ嫌い!無理!!」で終わらせるのではなく、
なぜ現状がそうなっているのかを客観的視線から見つめ直す訓練をすることが、
実社会においても役立つスキルになるだろうし、
一人の人間としても魅力的に映るんじゃないかなと考えている。

<余談>
■参考4:とはいえドリーム競馬帰ってきて(´・ω・`)
ドリーム競馬


宮川一朗太&初代おけいはんの上品なMCに、
ちょっと頼りないけど優しくてキャリア十分の杉本清さん、
そして馬名カミカミ芸と奥深い競馬への愛情を語る大坪元雄さん、
メインの実況は巨漢の名人・馬場鉄志アナ...
僕らが育ったあの時代に戻ることはもうできないけれども、
絶妙のバランスで成り立っていた競馬中継の「お手本」があったことは、
どうか忘れないでいてほしいものだ。

※画像はあっちこっちから拾ってきたもので怒られたら削除します
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福永祐一:128鞍【17.21.9.81】/勝率:13.3% 連対率:29.7% 複勝率:36.7%
武豊:104鞍【16.6.6.76】/勝率:15.4% 連対率:21.2% 複勝率:26.9%

「福永ばかりいい馬に乗って...それで1勝差なら武豊の方がよっぽど乗れてるわ」という風潮。
僕自身もそう思っているのですが、
あくまでも印象論に過ぎず、何らかの物理的な指標が必要であることに気がついた。

なので調べてみました。
武豊と福永の、今季の騎乗馬の平均単勝オッズを。
この数値が低ければ低いほど、勝算の高い馬に乗る機会が多いということ。
それなりに信憑性のある検証だと思う。

<結果>
武豊:17.69倍
福永:13.52倍

ビミョーwww
もっと圧倒的に差が出ると思ってた。
それこそ福永なんてしょっちゅう単1倍台に乗ってるイメージがあったもんだから。
ただ、この4ポイントちょっとをどう捉えればいいのか判断が難しかったりする。
もしかしたら大きいと見るべき数値なのかもしれない。
読者の方でどなたか統計学の先生はいらっしゃいませんか。

まあ、いずれにせよ人気薄に乗るケースが多い武豊が、
勝率で福永を上回っている(さすがに連対率、複勝率となると厳しい)ことは評価されて然るべきでは。
これまでと置かれている立場が違う状況に適応できつつあることを改めて実感。



ちなみにこの人はというと...

安藤勝己:7.52倍

おお、さすが。
ほとんど全レース勝負圏内にある馬に乗ってるわけですよ。

ところが結果は今ひとつ。

安藤勝己:53鞍【4.6.8.35】/勝率:7.5% 連対率:18.9% 複勝率:34.0%

うーん、複勝率はともかく、勝率・連対率はお世辞にも誉められた数字じゃありませんね。
もちろんこのまま終わるジョッキーでないことは知っていますが、
現時点では低迷していると見えてしまいます。

結論としては、
有力馬に乗る機会の少ない武豊の奮起ぶりが目立つのが正解なら、
福永も(特に複勝率の観点からいえば)十分に仕事を果たしていると言えるのでは。

05年あたりの武豊の騎乗馬の平均単オッズとか興味あるけどなあ...誰かやってくれない?(チラッ
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「110円を取りに行く覚悟で10連勝を目指す」のが今週からのテーマ。
漠然とした印象ではあるが、
110円の配当なら高い精度で取れるはずという感覚が自分の中でもある。
そもそも、よっぽど危なっかしい駒でなければ、
110円級の本命はしっかり馬券圏内を確保しているはず――

そこで、今年に入ってからの京都競馬の開催5日間で、
複勝110円のオッズを背負った馬の成績をチェックしてみることにした。
興味本位でもあると同時に、今週からの何らかの指標になればと思って。

●1月5日
*2R:ブリスコーラ(岩田)/2.3 1.1-1.3→3着
*5R:アドマイヤレイ(川田)/2.2 1.1-1.2→1着

●1月8日
*1R:タマモクララ(浜中)/1.8 1.1-1.2→1着
*4R:スイートジュエリー(北村友)/2.0 1.1-1.3→1着
*5R:レッドブレイゾン(小牧太)/1.9 1.1-1.3→4着
*9R:ロードオブザリング(池添)/2.0 1.1-1.3→1着

●1月9日
*2R:ラヴァンドゥー(川田)/1.5 1.1-1.1→2着
*3R:ウインスラッガー(浜中)/1.7 1.1-1.2→7着
*6R:フリートストリート(岩田)/1.6 1.1-1.2→1着
10R:ノーブルジュエリー(岩田)/1.5 1.1-1.1→7着

●1月14日
*3R:ガンジス(藤岡佑)/1.8 1.1-1.1→1着
12R:デスペラード(武豊)/1.9 1.1-1.4→1着

●1月15日
*2R:スズカルパン(岩崎)/2.7 1.1-1.2→4着
*9R:アイアムルビー(秋山)/1.7 1.1-1.2→3着
10R:サウンドオブハート(武豊)/1.4 1.1-1.1→1着
11R:トゥザグローリー(福永)/1.6 1.1-1.1→1着

合計16頭【9.1.2.4】で複勝率は75%。
これをどう捉えるかだが、
けっこう低いものだなというのが率直な感想。
回収率にすると82.5%にしかならない。

やはり能力に差が生じやすい3歳未勝利戦もしくは新馬戦で「110円ホース」は登場しやすく、
全16戦のうち10鞍がそれに該当する。
そのうちコケてしまったのが3頭。
逆にそれ以外の6鞍で圏外に去ってしまったのは、
新春Sのノーブルジュエリーだけ...それはそれはチグハグな競馬でしたが。

上級条件戦の「110円ホース」は信頼していいということか。
それこそ平安Sのエスポワールシチーなんかはそれに該当するでしょうね。
あとは土曜の若駒Sのワールドエースあたりも、
相手がかなり手薄になりそうで厚い支持を集めそう。
雨が降りそうなので見送るべきかなと思っていますが。

これ、中山でカウントするとまた違った結果になったりするのかな。調べないけど。



それにしても世間では3連単だWIN5だと豪快な馬券ばかりが話題をさらっている中で、
息の詰まるような思いで100円ずつを積み重ねていく僕は何なんでしょうね...

でも、少ないリスクと投資でコツコツ遊ぶスタイルは、
意外と現代のエンターテイメントの方向性に合致しているように思うのですが。

どうですか?複勝。せめて単複とか。
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きのうの続き。

サクラバクシンオーとタイキシャトルの共通点。
それは、「スプリンターズSを単勝1倍台の支持に応えて勝っている」ということ。
まさに昨日書いた「絶対性」の現れ。
タイキシャトルが勝った98年以降、上記の基準を満たした馬はいない。
それに最も近づいたのが05年サイレントウィットネス(2倍ちょうど)というのも皮肉な話。

なぜ、スプリント界に絶対王者は育たないのか。
たとえば09年に高松宮記念と共に春秋連覇を達成したローレルゲレイロなど、
それまでの実績なども含めて十分に王者として君臨できそうだったはずが、
スプリンターズSでは単勝6番人気に甘んじていた。

原因はハッキリしていて、
その後の安田記念で15着(まあこれは仕方ないにしても)、セントウルSでも14着と大敗。
いかに春のタイトルホースであっても、
直前のステップレースで大きく崩れていては信頼などできるはずもなく。

はい、ここが今回のポイントなんですけど、
結局、今のスプリント戦線の番組って、
春も秋もシーズン序盤にGIが設定されていて、
必然的にそのステップレースが厳冬期だったり真夏に行われるわけです。

これで、ステップレースからビッシビシに仕上げてこいとか無茶ちゃいますかと。
連戦連勝でGIもG2も全部勝てとか...
ただでさえ、スプリント戦は消耗が激しいと聞くのに。

なおかつ、目標になるレースはさっさと終わるし、
マイルに挑戦するにはローテ的に中途半端な間隔が。

もちろん、馬そのもののポテンシャルによる部分も大きかったとはいえ、
以前のローテーションならもう少し違う芽が出ていたかもしれないなと。
特にデュランダルとかスリープレスナイトとか、
故障に泣かされた馬に関してはそう思う。

スプリント戦でGIシリーズが開幕する番組に改編された2000年は、
最後の絶対王者タイキシャトルがターフを去った年でもある。

ここで時代の分岐点が生まれたのは、ただの偶然とは思えない。
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「短距離路線のレベルは低い」と言われ続けて、何年が経っただろうか。
日本競馬のスピード化は進む一方であるにもかかわらず、
スプリント界の絶対的なエースは現れないまま。
得体の知れない外国調教馬にタイトルをさらわれることも、
もはや珍しい事ではなくなった。
かつてサクラバクシンオーやタイキシャトルのスピードに魅了された我々は、
二度とその再来に出会うことはできないのだろうか。

ビリーヴ、デュランダル、スリープレスナイト、ローレルゲレイロ、キンシャサノキセキ...
いわゆる「暗黒時代」の間にも、強いスプリンターは確かに存在した。
獲得したタイトルの数だけで言えば、
それこそサクラバクシンオーやタイキシャトルにも見劣りしないほど。

だが、現代の短距離タイトルホルダーには、決定的に不足しているものがある。
抽象的な表現にはなるが、「絶対性」がない。
戦う前から「ああこの馬には敵わないだろうな」と思わしめるほどの強さが。

それを裏付ける、わかりやすい数字があるのだが、続きはまた明日。
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■ヴィクトワールピサ ドバイワールドカップ優勝



オイルマネーで潤う豪族たちの国ドバイ。
砂漠の中の競馬場で、
最高額の賞金を巡り、世界中の強豪が終結する――

ドバイワールドカップ。

まるでマンガのような、
ファンタジーあふれるレースの存在を知ったのは、
ちょうど競馬を初めてしばらく経った時のこと。

1997年。
そう、ちょうどホクトベガが海を渡り、悲劇的な結末を迎えた年でした。
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おかげさまで今季はここまで、
馬券がボチボチうまくいっているのですが、
ひとつだけ気掛かりなことがありまして。

それは、得意(なはず)の1000万下ダート1400mで馬券が取れていないこと。
どうも年明けからピントが合わず、勝ち馬を発見できずにいます。

上記条件のレースはこれまで4クラ行われたのですが、
それぞれ概要は下記の通りでした。

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先週、JRA通算600勝を達成した松田博資厩舎。
今や東西でも屈指の名門として、その名は認められているかと思います。
アドマイヤ冠や社台RH、サンデーレーシングの勝負服をターフに送り出し、
安藤勝己や岩田康誠、もしくは外国人騎手を重用するそのスタンスは、
ひとことで表すならば「エリート軍団」と称して間違いではないでしょう。

また、かつて主戦級の扱いをしていた藤田伸二との関係をバッサリと絶ったり、
近藤利一氏よりも前から武豊降ろしに動くなど、
築き上げられる人間関係もなかなかシビアな印象があります。
ボスも見た目はイガグリ頭の爺さんですけど、
人当たりを見るとちょっと怖そう。

そのあたりも、「名門」特有のピリッとした空気を感じさせます。

でもね、ちょっと待って下さい。
そもそも松田博厩舎っていつから「名門」でしたっけ?
私が競馬を見始めた90年代後半から、
毎年GI戦線を賑わすような有力厩舎でしたか?

そうじゃないはず。

今日は、松田博厩舎がいかに「名門」への道を歩んだか、
そしてその分岐点として語られるべき、一頭の名馬との運命について書きます。

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ブエナビスタが年度代表馬に選ばれましたね。
獲得したGIが2つどまりだったり、降着があったりで、
一部ではヴィクトワールピサの可能性もあるみたいに言われてましたけど、
2010年の中央競馬を引っ張ったのは間違いなくこの馬。
無事に、その活躍ぶりに相応しい称号を得られてよかったと思っています。

それはさておき。
きょうは、ブエナビスタの昨秋の主戦だったC.スミヨンに絡めた話を。



昔ね、シンボリクリスエスについてこんなことを書いたことがあったんですよ。

■春天はもはや無法地帯。

厳密に言うとシンボリクリスエスについて、ではないんですけど。
概要をまとめると、「これまで王道だった菊花賞や春の天皇賞をスキップした先駆者」。
この馬の成功を機に、
必ずしも中距離を得意とする馬が長丁場に挑む必要はないという新たな価値観が生まれた。

既成の概念に捉われない勇気は改めて称賛されるべきだし、
その後、毎年のように「シンボリクリスエス流」をセレクトする馬が現れているのを見ると、
賢い判断だったのだなと感心させられる。

今日は、シンボリクリスエスが切り拓いたもうひとつの「新たな価値観」について書きます。
それは「外国人ジョッキーを主戦として起用すること」。



昨年は特に、良くも悪くも外国人騎手の手腕が話題となりました。
GIを勝ったスミヨンやM.デムーロを中心に、
マイルCSでは上位人気4頭の鞍上を務めるなど、
改めて関係者からの信頼の厚さを感じさせた一方、
タイトな進路取りはしばしば審議の対象となり、
レース後に青ランプが灯ることも頻発。
今後もGIレースでの降着処分が発生するのではという課題も残りました。

その中心にいたのが、
前述の通りブエナビスタとスミヨンのコンビだったのは間違いありません。

今では当たり前の選択肢となった、外国人ジョッキーの重用。
過去には、ハーツクライとC.ルメール、ネオユニヴァースとM.デムーロ、
他にはゼンノロブロイとO.ペリエなどがGI戦線で活躍しました。

その流行を作ったのもシンボリクリスエスとO.ペリエだったように思うのです。

02年有馬記念で、このコンビで初めてGIを制すと、
翌秋の天皇賞→ジャパンC→有馬記念でも続けてコンビを組んで2勝。
それまではどちらかというと「代打の切り札」的なキャラクターだったように思います。

その「常識」が変わりました。

これが契機となり、
外国人ジョッキーの活躍の場が、
なお一層グッと広まったのは間違いありません。
その後の成功例が枚挙にいとまがないことからも、
この選択が画期的なアイデアだったことが分かります。

「長距離スルー」と「外国人重用」。
シンボリクリスエスの歩んだ足跡が、
10年近く先(=つまり今)につながっていたわけです。
まさに革命児と呼ぶに相応しい活躍だったと思います。



2011年の年度代表馬の背中にも、
外国人ジョッキーが君臨するのでしょうか。
とりあえずブエナビスタが現役を続行する以上は、
そうなる可能性が限りなく高いような気がしますが...はてさて。
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■クラス再編成!夏競馬は黙って4歳降級馬(サンスポ)
夏の狙いは降級4歳馬だ!
今週の開催からクラスの再編成が行われ、3歳馬が古馬と対戦。
4歳馬は収得賞金が半分となり、降級馬が続出。
今までよりも楽なメンバーと戦うことができるため、
例年開幕週から、圧倒的な好成績を残している。
人気でも無視できないのが4歳降級組。
福島、阪神、函館とも、今週は手堅い馬券作戦で資金を増やそう!!


ふむ、だいたいわかっているつもりなんだけどね。
昨年の履歴なんかを見ていると、この鉄則を守れていないようだ。
どうやらその前の年も・・

うーん、自分の性格からして、
まず単純に降級馬をバカのひとつ覚えのように狙っていそうなものなのに。

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きょう、高知で行われた黒船賞はJRAのスーニが1番人気に応え快勝。
(レース結果は■こちら
例によって中央勢が3着以内を独占し、
地元勢では8着のポートジェネラルが最先着という結果になった。

そこで、ちょっとだけ考えてみた。

もうちょっと、「地元優位」のルールを作ることはできないものかと。
せっかくの交流重賞、特に高知じゃ年に1回の機会なのに、
あまりに地元の馬が歯が立たないようでは盛り上がりにも水を差してしまう。

なので「高知勢は斤量2キロダウン!!」みたいなことはできないだろうか。

これを南関東でやると大変なことになると思うが、
東海地区とか、佐賀やら園田であれば、
それなりに実現可能な気もする・・
いやまあ、実際2キロ程度ではどうしようもないレベル差があるのでしょうが。

でも、こういう「ホームアドベンテージの演出」って、
興行には大事だと思うんですけどね。

----------
以上、「くろふね」を変換すると真っ先に「クロフネ」が出てくる、
優秀なPCからお届けいたしました。
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月曜中山4Rの落馬事故の件。
「反省しろ」だの「もっと真剣に競馬に打ち込め」だの、
無責任に三浦皇成を叩く人たちに読んでほしい。

■【皇成が心配です】(中舘英二公式Blog)
そして、皇成ですが、すごく落ち込んでいます。
僕にとってもそれが心配です。

もちろん反省することは必要だと思いますが、
戻ってくるものではないと思うので…。

彼は今後、トップを狙っていける騎手だし、
こんなことで、周りに飲み込まれてしまっては困る騎手です。

今回のミスを反省し、今後に活かしてほしい。
いい方向にとらえて頑張ってほしいと思います。




■俺は…(藤田伸二公式Blog)
正直…



一騎手としての意見は






皇成だけを、責めたらアカン

と言う事や





色んな見解があると思うが…




現状は…
現場に居た訳じゃないし…



多くは語れんわ〜



・・・・・・
被害者でありながらも三浦のことを気にかけ、
早く立ち直ってほしいと願う中舘さん。

現役屈指の名手にして、
馬を真っすぐ走らせることに関しては絶対的な技術を持ちながら、
「現場にいた訳じゃないし・・・」とあえて多くを語らない藤田さん。

彼らですら細心の注意と配慮をしているというのに、
なぜ、我々ファンが一人前に加害者を批判せなアカンのか。

普段、自分たちがどれだけ競馬を楽しませてもらっていることだろうか?
その世界で仕事をしているジョッキーたちへの恩を考えたことがあるか?

今回、彼が犯したミスも不当に追及することなく、
温かく見守るか、それとも立ち直る姿を黙って見つめ続けることが、
我々ファンの務めなのではないかと真剣に思う。

週末のエンターテイメントを提供してくれているジョッキーたちに、
もっと敬意を払うべきではないだろうか。

・・私もできれば今回の件では主観的な意見は述べまいと考えていたのですが、
結局こういう形でアウトプットすることにしました。
馬に対して、ジョッキーに対して、そして競馬に対して、
感謝の気持ちを忘れたら絶対にアカン。
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■「SS王朝」終えんへ・・産駒奮わず、今年平地0勝(報知)
ついに、「サンデー王朝」が終えんの時を迎えようとしている。
通算2736勝、G1・71勝、重賞308勝、13年連続リーディング1位・・。
数々のJRA記録を打ち立てたサンデーサイレンス(02年死亡)だが、
今年は障害未勝利(エイシンテンリュー)の1勝だけ。
平地では、まだ一つも勝っていないのだ。

ラストクロップは、現6歳世代。
現役で稼働する馬も残り少なくなった。
オープン勢のラインナップは、マツリダゴッホを筆頭に、
キングストレイル、エアシェイディ、マルカシェンクなど、まだまだ充実しているが、
往年の迫力が薄れているのは、もはや否定できない現実だろう。

大阪杯は、アグネスタキオン(ディープスカイ)、
ステイゴールド(ドリームジャーニー、サンライズマックス)、アドマイヤベガ(アドマイヤフジ)など、
自身が送った2世種牡馬の産駒が、その前に立ちはだかる。
偉大な父として、最後の威厳を示したいところだが・・。


何を今さら・・って感じの記事で、
思わず反論せずにはいられなくなった。

確かに、今年に入ってサンデーサイレンス産駒がまだ平地戦を勝っていないことには驚いた。
いくら何でもひとつくらいは勝ってるだろうと思っていたが・・
しかし、よく考えれば現役で残っている産駒の多くがオープン馬なわけで、
また条件馬にしても、
それぞれが昨年までに勝てるクラスを卒業してしまい、
昇級後に苦戦を余儀なくされているというケースが多い。
つまり、1勝するハードルが他の種牡馬に比べて高いわけだから、
やむを得ない結果なのかもしれない。

そもそも、サンデーサイレンス直仔の勢いが衰えてきていて、
その二世産駒の活躍に押されていることなど、
以前から顕在化しているではないか。
それを今さら「今年0勝」であることを理由に、
「サンデー王朝の終えん」などと語るのは感心できない。

むしろ、アーニングインデックスでは1.72(首位種牡馬マンハッタンカフェで1.76)を計測するなど、
クオリティの高い活躍ぶりは「SS産駒いまだ健在」であることを示してはいないか。
(※もっとも、これも条件馬が少ないがゆえの高数値ではあるのだが)
1月末から2月にかけては、4週連続で重賞2着もあったし、
さらに先週の高松宮記念でもソルジャーズソングが15番人気の低評価を覆し3着に突っ込み、
改めて血統の底力を示したばかり。

・・・・・・
GI3着を強調しなければならなくなったSSの血脈が、
風前の灯火であることは間違いない。
しかし、その勢いの衰えをこのタイミングで指摘するのは的外れ。

マツリダゴッホが出る大阪杯ウィークであるがための着眼点であれば、
むしろ「残り少ないSS産駒、最後の反撃へ」といった趣旨であったほうが、
的を射た内容になっていたのではないだろうか。

【過去ログ】
■絶滅危惧種・サンデーサイレンス産駒について。(2008年7月30日更新)

■サンデーサイレンス最後の大物は現れるのか?(2007年02月21日更新)
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「追っていれば勝てた」という暴論を唱えたいわけではない。
しかし、この騎乗はあまりにも納得がいかなかった。

阪神9R・なにわSでマハーバリプラムに騎乗していた秋山真一郎の件だ。

好スタートから3番手を追走し、
直線に向いた段階では持ったままの手応え。
「おおこりゃ余裕で抜け出せる!」と期待値はMAXまで膨らんだが、
あえなく馬群に沈んでしまった。

持ったままで・・

(゚Д゚)ハァ?ですわ。
レース見てない人は、JRAのサイトからご覧になってください。
馬券を買っていた人間からすれば、もう最悪の騎乗。
巧いとか下手とかじゃなくて、騎手としてアウト。
最初は「内にササってるのか!?」とも思ったが、
そんな素振りもなかった。

正直なところ、外から並びかけられた段階で脚色は劣勢だったし、
交わされてからの失速ぶりを見ると、
たぶん追っていてもお釣りはなかっただろう。
テンに引っ掛かっていたのも影響したはず。

でも、そういう問題じゃないだろう。
「どうせ負けると思ったので追いませんでした」で納得がいくはずがない。
もしやケガしたのかと思えば、どうやらそうでもない。
だったら、ちゃんと全力を出させた上で負けてもらわないと。
そうするのが騎手の仕事やろが。

・・・・・・
これがいわゆる「ヤラズ」なのかはわからない。
今回もし馬券を買っていなければ、
「あれー何か変やなあ?」
だけで済ませていたかもしれない。

でも、馬券を買って当事者となってしまった以上、
秋山騎手にもマハーバリプラムにも、
悪いイメージがしっかりと焼きつけられてしまった。
これが非常に残念。

秋山といえば先週の中京記念でも、さすがと思わせる騎乗を見せていたし、
個人的にも腕を買っているジョッキー。
さらにマハーバリプラムも、
初勝利を挙げた頃から将来を楽しみにしている逸材。
このレースで単勝2番人気にまで支持されていたことからも、
今後が期待されていることが分かる。

それなのに、信頼・期待を損ねるような行為に直面してしまったことが、
とにかく残念でならない。
馬券が外れたことも当然ながらイライラさせてくれるが、
その外し方が最悪。

絶対、秋山の穴馬券でいつか取り返してやる。

・・えっ二度とコイツの馬券は買わん、じゃなくて!?
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2009年の中央競馬もあっという間に2開催が終了。
いきなりフェブラリーSで火花散る激闘が見られましたし、
3歳クラシック候補たちも粒揃いの予感。
まずまずのスタートを切ったと言えるのではないでしょうか。

・・・・・・
馬券の方は、1月の好調をキープできず「いつも通り」な感じ。
試行錯誤の末、複勝馬券で勝負してるんですけど、
まあなかなかうまくいきませんね。
わかっちゃいるんですけど。

そこでふと考えた。
「もし、今年買った複勝が全部単勝だったらどうなっていたのだろうか?」と。
さすが「人間は考える葦」ですね@パスカル。
計算してみましたよ。
すると、

・投資:59100円 回収:59750円 回収率:101%

であることが判明。
ちなみに実際の回収率は約67%。
何でこんな差ができたんでしょう。
今年、馬券を買った◎馬の成績を見てみた。

【5.2.2.19】 勝率:18% 複勝率:32%

おいおい・・
本来、複勝ってのは「あー3着だけどよかった」的な安心感をもたらすはずが、
その機能を全然果たせていない2、3着の少なさ。
これなら完全に、単勝の方がいいやん!

と思いましたよ。昨年の成績を調べてみるまでは。
試験的に昨夏からスタートさせた複勝馬券を単勝に換算すると、

・投資:186000円 回収:124100円 回収率:67%

・・うーん。
ちなみに実際の回収率は78%。
一体どうすればいいのか(笑

ついでに◎馬の成績も。

【15.11.9.44】勝率:18% 複勝率:44%

なるほど。
ほぼ2打数1安打に近いペースで獲れたのに、
それでも回収率は78%。
完全に控除率を持っていかれてるなあ。悔しい。

・・・・・・
で、結論を申しますと期間限定で単勝馬券勝負に切り換えようと思っています。
もちろん今まで通り、
複勝1.1-1.3倍くらいの鉄板級は見送って、
最低限の妙味(複でいうところの1.5倍以上級)を求めつつ、
いい馬を見つけていきたいと思っています。
忘れてはいけないのは、
あくまで複勝を買うつもりで一頭を探すということ。
馬券を変えてもスタンスは変えない。
その心づもりで予想は続けていきます。

ただ、実際に昨年獲った人気薄の複勝は全部2、3着なんです・・

・8月31日 小倉10R 平尾台特別 ◎クラリオンコール 2着 390円
・10月12日 東京11R 毎日王冠 ◎アドマイヤフジ 3着 410円
・11月30日 京都12R 3歳上1000万下 ◎リッターヴォルト 2着 400円

うーん、でもまあこんなもんか。
もちろんこういうのをコンスタントに取れればいいんだけど、
複勝で4倍オーバーて相当難しいことを認識しつつあるので・・

とにかく、期間限定で単勝ハンターになります。
人間は考える葦なので。

・・でも単勝買うなら絶対◎ヘイローフジにはならんかったやろな。>シルクロードS
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ご存じの通り、先週の土曜に三浦皇成がJRA通算100勝を達成した。
これはあの武豊をも上回るスピードであり、
デビュー年での勝ち数を含め再び「ユタカ超え」を果たしたわけである。

これは素直に凄いことだと思う。
ぜひ、この稀有な才能が順調に伸びていってほしいと願うばかりだ。

しかし。
何もかもが武豊を超えたかというと、決してそうではないと思っている。
たぶん、大方の人が同じ考えでしょう。
そこで、武豊の100勝達成当時と、
三浦の現在の記録を比較してみることにした・・
のだが、さすがに20年前の詳しい資料は発見できなかったので、
こちらの素晴らしい記事を参照させていただくことにした。

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先週土曜、「大スポ」の平林雅芳氏のコラムを読まれましたか?
武豊のエージェントとして名を馳せている方ですが、
エルムSの騎乗馬が決まるまでの慌ただしさが具体的に書かれていておもしろかった。

無断転載するわけにはいかないので要点だけ書くと、
木曜の朝にロングプライドの小野幸治師から電話がかかってきて回避が判明。
札幌へ行くのに重賞の乗り馬がいないのでは話にならんということで、
慌てて各方面に連絡を入れまくってメイショウサライをどうにか確保したとか。

なるほどこの迅速な対応が求められる仕事。
エージェントという仕事が必要とされる事情がよくわかる。
こんなもん、わざわざ乗り役本人が毎回やってられるかい!!

しかし、ここでしっかりメイショウサライを(伏兵とはいえ)確保するのが、
エージェントとしての手腕の見せどころであり、
そういうところで騎手との信頼関係は築き上げられているんだなあと思いました。

「ブック」の小原軍団の例などを考えると、
手放しで歓迎すべき制度ではないエージェント制ですが、
うまいこと多くの騎手が活用できるようになればと思います。
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もうずっと昔に、こんなエントリを書いた。

■サンデーサイレンス最後の大物は現れるのか?

それでも去年の2月か。
もっと前かと思ってたけど。
あれから1年半ほどが過ぎ、サンデーサイレンス産駒も随分と減少し、
リーディングサイアーの座も明け渡すことが濃厚となっている。

さて奥さん。
現役の産駒はあと何頭残ってると思います?
答えは99頭(中央のみ、netkeiba調べ)。ついに100頭を切ったわけです。
絶滅危惧種に指定されてもおかしくありません。


■サンデーサイレンス産駒
・英名:Sunday silence sanku
・哺乳類
・日本固有種(まれに例外あり)
・主な毛色:青鹿毛、黒鹿毛、まれに栗毛
・体長:約160cm
千歳社台ファームを初めとする亜寒帯で主に生育され、
やがて亜熱帯への大移動を果たす。
獰猛な性格と上がり33秒台の瞬発力が特徴。
全盛時はサンデー○○、○○サイレンスの二種が特に繁栄した。
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ここ2年は全く論議の必要がなかった「年度代表馬争い」。
ポスト・ディープインパクトなど簡単に現れるはずもなく、
3歳クラシック、古馬戦線ともに絶対的主役が据わることはなかった。
とはいえ、まったくキャストがしょぼかったわけでもなく。

【2007年 JRA年度代表馬ノミネート候補(独断)】
・ウオッカ(牝3):衝撃の日本ダービー制覇。印象度は高い。
・ダイワスカーレット(牝3):抜群のレースセンスでGIを3勝。有馬記念も2着。
・メイショウサムソン(牡4):春秋天皇賞馬。堅実駆けで古馬路線をリード。
・アドマイヤムーン(牡4):国内外を問わない活躍。「最強」ならこの馬か。
・ダイワメジャー(牡6):マイル路線に君臨し続けた王者。ラストラン有馬も3着健闘。
・ヴァーミリアン(牡5):秋のダート路線で絶対君主誕生。07年国内では無敗。
※馬齢表記は07年当時のものです

こんなもんですかね。続きを読む
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