「人生、無事是名馬」

2006年創刊の雑談競馬ブログ。主に毎週のレースや好きな馬・ジョッキーについて。時に野球やドラクエについて熱弁。

カテゴリ: 競馬/ニュース

きょうも適当にスポナビアプリで競馬ニュースをザッピングしてたら、日刊のこんな記事が。



ほう、藤田菜七子がジャパンCに参戦とな。2頭回避待ちらしいけど、流動的な馬も多いので何とかなるかも。
イクイノックスvsリバティアイランドの世界最強級決戦に条件馬ウインエアフォルクでは割って入るチャンスも限りなくゼロに近いが、リンク先の記事では若かりし頃の根本康広師が学んだ心得が書かれている。ええ話や。

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突然のニュースで正直びっくりした。アドマイヤマーズが引退。先日の香港マイルではゴールデンシックスティにこそ完敗を喫したものの、レース内容は上々でまだまだ国内外のマイル路線で活躍できると思っていた矢先の発表だった。

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関連エントリ:
■ 【回顧】ソダシの偉業とサトノレイナスの確信/阪神ジュベナイルF


阪神ジュベナイルFでは惜しくもハナ差の2着に終わったサトノレイナス。それでもソダシをあそこまで追い詰められたのは大きな収穫。改めて来季のクラシックが楽しみになったと同時に、さて春はどこで始動するのかなと気にしていたところ..

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関連エントリ:
■ 【週末雑談】困難を乗り越え今年も王者ら参戦/香港国際競走

■ 【香港】今年も日本勢が活躍!ノームコアとダノンスマッシュが勝利/香港スプリント・香港カップ(動画あり)


一時期がんばって追いかけてた香港競馬の動向も最近はすっかり置いてけぼりに。それでも三冠馬ゴールデンシックスティの強さは存じ上げていたが、日本の精鋭マイラーを相手にもその能力は一枚も二枚も上だった。

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関連エントリ:
■ 【週末雑談】困難を乗り越え今年も王者ら参戦/香港国際競走


例年とは全く勝手が違う状況で行われた香港国際競走。日本調教馬も本来であればもっと多くの馬が参戦していたであろう中で、果たしてどんな結果が待っているかと思ったが..その強さは相変わらずだった。香港カップをノームコアが、そして香港スプリントをダノンスマッシュが制覇。困難を乗り越えて勝利をつかんだ陣営を心から讃えたい。

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もう木曜になろうというのに先週の話をまだやってるブログがこちらになります。しかも話して済ますスタイル。



#京都ジャンプS
#オジュウチョウサン敗れる
#単勝<複勝マニア歓喜とはならず
#福島記念
#池添謙一JRA全10場重賞制覇
#さすがは勝負強い男
#オルフェーヴル産駒も調子いいですね
#武蔵野S 
#サンライズノヴァが2度目の制覇
#昔このレースで買ったら沈んだよな!?
#3歳勢..ケンシンコウとデュードヴァン..
#武豊100勝、エージェント効果もあるけれどすごい
#あとは大舞台で脚光を
#タンジェリンムーンは昇級後も相手なり!

#箇条書き芸も板についてきたな
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いやー、今日はこの話題に尽きる。やっとおもしろくなってきましたね。



アーモンドアイのジャパンC参戦、そして引退が決定。てっきり香港でラストランかと思いきや。意外な決断。間違ってもファンの期待に応えるためとかではないと思うし、今のアーモンドアイの状態から東京2400mでコントレイル・デアリングタクトと戦うのはまあまあ分が悪いはず。

きっと馬券はこの3頭が集中的に売れると思うんですけど、他もぜんぜん狙えると思ってます。色んな意味で今から2週間後が楽しみになってきた。
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サフラン賞のサトノレイナスですっかり浮かれてしまいましたが、忘れちゃいけない芙蓉SとききょうSも簡単に振り返っておきましょう。
ヴェローチェオロ・ウインルーアのゴールドシップ産駒2頭出しに加え、新馬戦でアークライトを破ったアランデルも出走したことでも注目していた芙蓉S。勝ったのはランドオブリバティでした。単勝1番人気に支持されてはいたものの、新馬戦は正直そこまで強いと感じなかったのでどうなのよなんて思ってたらご覧の通り完勝ですよ。節穴。

「らしくない」ディープインパクト産駒ですよね。割と前に付けて長く脚を使って後ろを封じる形。時計のかかる馬場もむしろ向きそうな。アルアイン感。三浦皇成にビッグチャンス到来となるか。

アランデルは勝ち馬には完敗も2着。うむ、アークライトを負かした素質はダテではなかったということで。またドンと馬体が増えててブラストワンピース道まっしぐらであるw ヴェローチェオロが3着。札幌2歳Sに続きOPでも崩れていないのはよいことだが、高速馬場での争いになるとしんどくなるのかなあという印象。

一方、ウインルーアはブービー8着と大敗。しばらくはしんどいかな..できればアークライトに一撃ぶちかますのはご遠慮いただきたかったw

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全くエンジンがかからないままレースを終えてしまったその姿が信じられなかった。阪神での新馬戦を完勝した期待馬ダノンシュネラが連勝を目指した野路菊S。ここを勝って2歳女王の座を狙うプランが立てられていたことだろうが、結果はまさかの5頭立てシンガリ負け。完全に計算が狂ってしまった。

道中はじっくり後方待機。4角手前から徐々に前との差を詰めにかかり、直線で末脚を伸ばす形に持ち込んだが、いざ追い出されてからがサッパリ。逃げるホウオウアマゾンを捕らえるどころかジワジワと離されていく始末。上がり3Fの数字もメンバー中で最も劣り、全くいいところなく終わってしまった。

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黒崎検査官に「ふ・し・あ・な!」と罵られそうだ。アドマイヤビルゴ、古馬相手の3勝クラスを完勝。

中京10Rムーンライトハンデのアドマイヤビルゴはどうなの。武豊との再コンビで仕切り直しだが、この条件で古馬とやり合うのは簡単じゃないよ。京都新聞杯の内容からも、距離がちょっと長いようにも思う。

■ 【週末雑談】秋の訪れを感じながら/セントウルSほか

はい、何の言い訳もできませぬ。まだ実績は乏しいとはいえ、持っているものは相当なレベルなのかも。次は菊花賞には向かわないということは談話に出ていたが、じっくり成長を促しながら大きいところを狙っていくのだろう。いかにも友道康夫厩舎が得意そうな育成ルートだ。

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先週の2歳馬で最も注目を集めていたのはセブンサミットだったのではなかろうか。日曜新潟5Rでデビューを迎えた、シンハライトの初仔。初年度から期待馬揃いのモーリス産駒の中でも「四天王」の一角として早くから評判を呼んでいたが、気がかりだったのはブエナベントゥーラやレガトゥスといった良血馬がもたついていたこと。そして悪い連鎖というのは続くもので、セブンサミットも単勝1番人気に支持されたが4着に終わった。

期待ハズレの初陣を終えると「レース慣れしてくれば」とか「スイッチが入ってくれば」と半ば強引にポジりにかかるのがお約束だが、実際はなかなかそう甘くはない。ただ、一つの指針となりそうなのが「負け方」。ゴール前で加速しながらも届かずというパターンならばまだ先に希望は残る印象だが、ダラダラとしか脚を使えないままの入線だと実力が伴っていないように映る。

その点セブンサミットは最後にエンジンがかかっていたように思うので、文字通りレース慣れしてくれば走ってきそう。次を楽しみにしたい。

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先週の2歳戦ダイジェスト。

まずはレッドジェネシス。2戦目も残念ながら3着に終わった。序盤ゆったりと入るのは新馬戦と同様。そして後方から脚を伸ばすかと思いきや、そこまで差を詰めて来られないというのも同じ。1000m通過が59.3秒、レースの上がり3Fが36.4秒かかる消耗戦は合わないタイプのようにも思うが、それにしても物足りない内容。広いコースで33秒台の上がりを使う瞬発力勝負でこそ本領を発揮できるのかもしれないが、現時点では大きな期待を寄せるのも難しいように感じる。

それにしても、このレースを勝ったサウンドウォリアーは強かった。前述の速いペースを刻んだのがこの馬自身で、にもかかわらず最後まで脚色は鈍らず3馬身半差の逃げ切り勝ち。2秒以上もつけられての大敗だった新馬戦からの見事な変わり身。この非凡なスピードは今後の対戦が予想されるクラシック候補生にとって厄介な存在になりそうだ。

幸さんも楽しみな馬との出会いになった。同じ馬主さんではサウンドブレイズがダートで新馬勝ちを収めたが、芝でも上を目指せる駒が出てきたのはありがたい。

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19日の夜(日本時間)にヨーク競馬場で行われた英インターナショナルSは、ガイヤースが前評判通りに完勝。これで今季は4戦4勝。前走エクリプスSではエネイブルにも勝利しており、現在の欧州古馬チャンピオンディスタンスはこの馬を中心に回っている印象を受ける。

今回も先手を奪っての逃げ切り勝ち。ラチから離れる進路は何らかの意図があるのだろうか。



2着のマジカルも今季2戦2勝とパフォーマンスを維持しているのだが、勝ち馬の充実ぶりには及ばなかった。

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ダート王ルヴァンスレーヴの引退が発表された。

今年に入って長期休養から復帰を果たしたものの、往年の走りには程遠いパフォーマンスしか見せられず。足元の具合もあって負荷をかけられる調教を課すのも難しかったのだろう。ここでついに見切りがつけられることになった。

言うまでもなく、近年を代表する強いダート馬の一頭である。

デビューから3連勝で全日本2歳優駿を制し、翌年もユニコーンS→ジャパンダートダービーの王道を極めた。さらに特筆すべきは秋。古馬との初対戦となった南部杯で、歴戦の王者ゴールドドリームをねじ伏せ完勝を収めると、続くチャンピオンズCでも番手追走から押し切る全くスキのない勝ちっぷり。

同世代の三冠ロードが混戦でタイトルを分け合ったこともあって、最優秀3歳牡馬はこの馬こそ相応しいと思わしめるだけの快進撃。これは一体どれだけG1を勝ち続けるのかと、期待は膨らむばかりだった。

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もしかしたらやってくれるんじゃないかという期待はあったが、見事な勝ちっぷりだったウインアグライア。これでデビュー戦のブエナベントゥーラに続いてカランドゥーラも撃破。押しも押されぬ「モーリスキラー」の誕生である。

しかし、よく考えればこの2頭、共通点は「モーリス産駒」というだけではなかった。

ブエナベントゥーラの祖母ビワハイジ、カランドゥーラの祖母エアグルーヴといえば近年の日本競馬を代表する名牝系。重賞勝ち馬だけでも片手では足りないんじゃないかというくらい活躍馬を多く輩出しており、今後も末永く引き継がれていく名家となることは間違いない。

彼女らが25年前の3歳牝馬女王の座を争った同期生というのも、今となっては不思議な運命だ。

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ラスカルスズカが亡くなった。またあの時代を彩った名馬がこの世を去ることに。

00年天皇賞・春2着など中長距離戦線で活躍したラスカルスズカ(セン、父コマンダーインチーフ)が、疝痛(せんつう)のため8日に死んだことが分かった。24歳。10年に種牡馬を引退して乗馬として活動した後、ホーストラスト北海道(北海道岩内町)で余生を過ごしていた。同法人の酒井代表は「7日に疝痛の症状が出てその日は治まったのですが、8日に悪化しました。とても残念です。現役時代から頑張ってファンの多い馬でした」と悼んだ。通算16戦4勝。重賞は未勝利も、2着2回、3着4回と名脇役として重賞戦線を盛り上げた。半兄にサイレンススズカがいる血統背景からも人気を博した。

■ ラスカルスズカ、疝痛で死す…24歳、サイレンススズカの半弟 - スポニチ


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縁起の悪さでおなじみのwebスポルティーバ勢は、先週オーソクレースが鮮やかな新馬勝ちを収めたもののヴィルヘルムはあっさりと敗れてしまった。前評判は高く、レースでも単勝1番人気に支持されたのだが4着。押し出されるようにハナに立たされたのも災いしたか、勝ち馬には0.7秒差をつけられての完敗だった。

距離や馬場など、まだどこが最適解かわからない部分もあるので色々な条件を試してみることで活路が開けるかも。個人的にはマイル戦くらいがちょうどよさそうな気がするのだが。馬場はこなせそうな雰囲気なんですけどね。

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もはや見慣れた光景になりつつある。パワーを要する馬場に後続がもがき苦しむ中、唯一スイスイと脚を伸ばすゴールドシップの娘たち。連日の雨で不良馬場の中で行われた日曜新潟1Rを制したのはスウィートブルーム。単勝5番人気の評価に甘んじていたが、2着に6馬身もの差をつける圧勝だった。

これで2歳世代の勝ち上がりは5頭目。うち4頭が牝馬と優秀さが際立っている。

東京でユーバーレーベン、福島でアオイゴールド、函館でウインルーア、そして新潟でスウィートブルームと各地でゴールドシップ旋風が巻き起こっている。まあ全部ちょうどいい具合に時計のかかる馬場だけれども。先日も書いたが、すでに勝ち上がりを決めていた3頭はいずれも札幌2歳Sへの参戦を予定しているらしく、どうせならスウィートブルームも突撃して祭り状態に持っていけないだろうか。

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オーソクレースの華々しいデビューに注目が集まった先週の2歳戦線だが、出遅れていたモーリス産駒が新馬戦で3勝を挙げ巻き返しの気配を見せた点も見逃せない。
中でも取り上げておきたいのが、土曜新潟の芝1600m戦を勝ち上がったストゥーティ。母母シンハリーズ×モーリスの配合は、現在デビューに向けスタンバイ中のセブンサミットと同配合。オークス馬シンハライトの初仔として期待を集める一方、モーリス産駒の不振ぶりが懸念されたが、こうしてほぼ同じような血統構成で新馬勝ちを収めたストゥーティの存在は心強い以外の何者でもない。

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昨日も書いたが、オーソクレースの勝ちっぷりはなかなか衝撃的なものがあった。

もう少し詳しくレースを振り返っておくと、スタートは遅く後方から。道中もずっとインを回り、動く気配もないまま4角へ。またルメールやる気ないモードか?とも思ったが、直線入り口で外に持ち出されると、あっという間に前を捕らえ1・3/4馬身差の完勝である。

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05年のマイルCSと香港マイルを制したハットトリックが亡くなった。最期は繋養先のブラジルで息を引き取ったという。現役引退直後から海外で種牡馬入りし、G1馬ダビルシムなどを輩出するなどサンデーサイレンスの血を海外でも広めることに貢献した。

個人的には学生時代末期に活躍していた名馬だけに、思い出も数多く残っている。

まずはラジオたんぱ賞の大凡走な。東京のマイル戦でド派手に追い込んで勝った馬がいきなり福島でどう勝てと。で、気付いたら角居勝彦厩舎に転厩。今から思えばなぜ最初は清水美波厩舎だったのか謎。
そこから鞍上も武豊にスイッチし、1000万下→準OPと連勝。その流れで京都金杯に狙いを定めてきたわけだが、馬券で思い切り逆らったら痛い目に遭ったな。
ただ、どうしても不器用なタイプだけに旧阪神のマイラーズCで不発に終わるのはお見通しだった。ここはローエングリンから買ってリベンジ成功。通算成績21戦【8.0.0.13】が示す通り、ハマる条件以外では潔く負けるタイプだった。


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関越Sのザダルは強かったですね。期待どおりの圧勝。タテ長の展開を楽に5番手から追走し、余裕たっぷりに追い出されるとあっさり前を捕らえて3馬身差の勝利。操縦性の高さも備わってきたようだし、賞金加算だけでなく色々と収穫の多い一戦となった。
平坦キレ勝負で持ち味を発揮するのは父トーセンラー譲り。これならもし次に新潟記念に行くようなら十分に好勝負できるだろうし、秋には毎日王冠の結果次第で天皇賞みたいなルートも見えなくはない。そこで出世できなくても来春には新潟大賞典も待ってるし、どこかで重賞制覇も近そうだ。


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やっぱり強いよねえフォティノース。新馬戦が負けたとはいえ十分にやれる手応えを感じさせるレースだったし、負けたダノンシュネラも上まで行けそうな器。もうこれ以上は取りこぼすわけにはいかないというところで、しっかりと初勝利を挙げた。

ぎりぎりハナ差だったけどな!w

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まあ、不安は的中というか..調教で動けない馬が実戦でいきなりガラッと変わるのは難しいよね。そんなわけでトレデマンドも完敗。POGドラフト前から各地で高い評価を受け、個人的にも桜花賞有力馬の一頭くらいのつもりでリストアップしていたんだけど、よもやの5着。勝ち馬から0.8秒差をつけられての入線は現時点での力不足を受け入れざるをえない結果だし、せめてラストの脚くらいは際立つものがあればよかったが、ただ流れ込むだけの内容にも今後に向けてのポジ要素は見当たらなかった。

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エクリプスSでガイヤースに敗れ、果たして今季はどうなのと心配されたエネイブルさんだったが、休み明けを一度使われて上向いてきた。しっかりと3頭併せで大きく先着を果たし、実戦での変わり身を確信させるものが..

って違うわ、これレースやったわ。3頭立てのキングジョージ圧勝。

相手となったのはソヴリンとジャパンの2頭だったが、さすがに全く歯が立たず。デットーリが馬なりのまま先頭に立つと、軽く仕掛けられただけでグングン突き離して勝負あり。最強馬まだまだ健在というところをアピールした。

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夏の新潟で3歳馬が芝の中距離戦を勝った時のワクワク感は異常。

糸魚川特別を勝ったレイパパレも楽しみな素材ですね。これで3戦3勝、デビューから無傷の3連勝。1月に新馬戦を勝った後しばらく休んで、いきなり古馬相手に連勝するのは簡単なことじゃない。気が早い話かもしれないが、秋華賞でどれだけやれるか見てみたい一頭。

タイプ的には、いかにもディープインパクト産駒らしいキレ勝負型。このレースでも3番手追走から33.2秒の上がりをマークした。あとは直線で狭いところを割る形になった際に、全くためらうことなく伸びてきたところにも好感。着実に経験値を積み重ねている。

同じ高野友和厩舎で走った全兄シャイニングレイは2歳時からスター街道に乗りかけたものの、長期離脱を余儀なくされるなど不完全燃焼に終わっただけに、妹に託された思いも強い。これだけの素材だからこそ大きな期待を寄せたくなるのも当然だ。

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3歳夏まで遅れたデビュー戦で大敗を喫し、浮上の兆しも見えないまま未勝利戦も終了。となると現実的には厳しい選択が待っている状況だが、絶望の淵から蘇ってきた馬がいる。

レッドアルマーダ、4歳セン馬。



一般的にはもう中央登録を抹消されてもおかしくない状況まで追い込まれながら、4歳未勝利の身で臨んだ1勝クラスで初勝利。すると、その大駆けがフロックではなかったことを示すように1勝クラスを連勝し、ついに2勝クラスも制しトントン拍子で3連勝。なかなかお目にかかれない快進撃である。
余談ながら初勝利を挙げた新潟の二王子特別は2着もアキノコマチという未勝利馬だった。とんでもないワンツーフィニッシュである。

まともに調整が進まず、3歳夏の未勝利戦でボコボコにやられたらもう諦めるでしょ普通。しかし、陣営に現役続行を決断させるだけの素質がどこかに感じられたのだろうか。

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いつもなら小倉競馬がスタートするタイミングだが、今年の夏は変則開催のためしばらくは新潟と札幌の2場開催。幸さんも、特にこれといったお目当ての騎乗馬はなさそうだけど先週は何となく新潟で騎乗してた。土曜9クラ、日曜8クラと数は乗っていたものの、どうせ空気で終わるパターンかなと思っていたら、思わぬ伏兵メイショウギガースで土曜メインの越後Sを勝っちゃった。

昨年の夏、中京の桶狭間Sで3着に入ったことはあるものの、以後は現級でいいところなく苦戦続き。正直ここで勝ち目があるとは思えなかったのだが、どうやら出遅れて砂を被らなかったことと展開がハマったことが激走スイッチとなったらしい。

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グレナディアガーズが負けてしまった(日曜新潟6R芝1400m)。スタートダッシュを見込んでいたであろうだけに、ここでの足踏みは痛恨である。ローテ的にはまだ余裕があるとはいえ、2歳G1を目指す上でいきなり力負けを喫しているようでは先行きも不安。
ただ、レース前に書いたようにいきなりスピード任せでぶっ放すような競馬はしたくないよねというポイントだけはクリア。お行儀よく好位を追走できていたし、むしろ少し促しながらの走りだっただけに、いい意味でのズルさを持っているのかもしれない。

次はきっちり決めたいところだが。

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新潟の長い直線を、気持ちよさそうに駆け抜けていった。日曜5Rの新馬戦(芝1800m)を制したのは、二冠馬ドゥラメンテ産駒のドゥラヴェルデ。道中は中団待機からエンジンがかかると一気に突き抜け、3馬身差をつけての快勝だった。先週はワンダフルタウンやバスラットレオンの勝ちっぷりが目についたが、それに遜色ないパフォーマンス。徐々に調子が出てきたお父さんもほっとひと息といったところだろう。

木村哲也調教師のコメントからも手応えが感じられるが、ノーザンファーム天栄を使わない自前の仕上げの方が本領発揮できるんじゃないのと思ったり。けっこう在厩でしっかり乗り込んできたんでしょ?

もしかしたらドゥラヴェルデが本当の厩舎力を示してくれるかもしれない。

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これは噂通りの大物だ。日曜札幌5Rの新馬戦(芝1800m)を勝ったのは、キズナ産駒のバスラットレオン。好スタートからハナに立つと、そのままスローペースに落として上がり3F33.6秒をマークしての「逃げて差す」完璧な競馬だった。これだけの楽勝だと相手関係がどうだったのという気にもなってしまうが、まずは非の打ちどころのない勝利だったと言えるだろう。

現3歳世代ではパラスアテナやパンサラッサなどが地味ながらもコツコツと活躍してきている広尾レース軍だが、この馬はさらにその上のグレードを目指せるだけの器がある。まさに躍進の象徴的存在。札幌2歳Sを勝てれば早々に来年の日本ダービーの舞台も見えてくる。それだけの夢を託すに相応しい、華々しいデビュー戦となった。

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土曜新潟5Rの新馬戦は、終わってみればリフレイムの独り舞台。スタート直後からどうにも抑えが利かず暴走気味にハナに立つと、直線では全く制御ができず外ラチに向かって一直線。それでも、かなりの距離ロスがありながら最後まで粘り腰を見せ、2着のギャリエノワールを半馬身差抑えて逃げ切り勝ち。手綱を取った木幡巧也も、管理する黒岩陽一調教師も勝利の喜びなど微塵も感じさせないコメントに終始し、気性の改善に向けて課題を残す結果となった。

あれだけのぶっ壊れたレース内容で勝ってしまうのだから能力は相当..と言いたいところだが、果たしてそれはどうか。道中から楽に逃げられたのも、元々だいぶ危なっかしいという情報は知れ渡っていたから後続が離れて追走していたのかもしれない。2着以下のメンバーについては、まずは無事にレースを終えられて何よりといった心境かも。

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アークライトの敗戦にガックリきている心の傷の癒えぬまま、新潟2Rで快走を見せたのがワンダフルタウン。評判馬揃いの新馬戦で2着に入ったことで注目を集めていたが、その勝ちっぷりは期待以上のものだったと言っていいのでは。

何しろ8馬身差のレコード勝ちである。

スローペースになりがちな新潟1800mながら、前半1000mが59.9秒とサクサク流れたのも好タイムを誘発する一因となったが、ヨーイドンにならなかったことで各馬の力量差もくっきり。ワンダフルタウン自身は残り300mくらいまで馬なりのまま先頭に並びかけると、軽く追われただけであっという間に後続との差をつけてしまった。上がり3Fの数字自体は34.0秒と特筆するようなものではないが、次位とは0.9秒差とその能力差は歴然。悠々と突き抜けていくそのフットワークを、ただただ羨望のまなざしで見つめるしかなかった。

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2000年代初頭、革新的なスタイルで次々に名馬をターフに送り込んできた松田国英厩舎。クロフネ、タニノギムレット、キングカメハメハ、ダイワスカーレットらの活躍で一時代を築き上げた名伯楽が、来年の2月をもって定年を迎える。
そんな中、「最後の大物」と呼べるかもしれない3歳馬が登場した。先週日曜函館の未勝利戦を勝ったハギノリュクスである。

これまでは芝を使われながらも掲示板にすら乗れず、勝ち上がりも困難と見られた中で初めて試されたダートで走りが一変した。楽にハナに立つとスイスイ後続を引っ張り、4角手前で2番手以下を置き去りに。直線でもグングン差を広げて、圧巻の2.7秒差で大差勝ち。勝ち時計の1:43.6は何と同条件で行われた古馬OP特別マリーンSと同タイム。多少の馬場の差はあったとしても、素直に評価すべき要素だろう。

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先週土曜福島メインの阿武隈Sで神が降臨した。ドリームソルジャーに騎乗していた横山典弘。序盤は馬をリラックスさせながら後方で待機し、3角手前から空いた内を巧みに通って進出を開始。小回りのコーナーをロスなくクリアしながら直線に向くと、余力たっぷりに差し切り勝ち。脚の使いどころが難しいクセ馬を、芸術的な手綱さばきで勝利に導いた。

これには渡辺薫彦調教師も最敬礼である。

初めてコンビを組む横山典弘騎手との息はぴったり。いつものように序盤は後方から。向こう正面に入ると、インから少しずつポジションを上げて、最後の直線は先行2頭の外から鮮やかに抜け出した。この騎乗を見守った渡辺薫彦調教師は「荒れた馬場が良かったかもしれないが、力む面があって乗り難しい馬。ノリさん(横山騎手)の神騎乗。鳥肌が立った」と鞍上の手腕を絶賛した。

■ 【福島11R・阿武隈S】ドリームソルジャーが1年2か月ぶりV 渡辺調教師「ノリさんの神騎乗」 - 報知


元ジョッキーだからこそ、より強く伝わる鬼才のすごみ。

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先週土曜阪神メインのジュライSはクリンチャーが圧倒的人気を集めたが、ゴール前の叩き合いでそれを退けたのがウインユニファイド。単勝9番人気、42.2倍の伏兵が渾身の大駆けを決めた。

14年夏のデビューから足掛け6年、通算54戦目でのOP特別初勝利である。準OPには4年近くも在籍し、何度も入着こそあれ勝ち上がりには至らなかったのだが、8歳になった今年になって上賀茂Sを勝利。ついにOP入りを果たすと、何と昇級2戦目で凱旋門賞にも出走した強豪を負かしてしまったという..

ここにきて全盛期到来の気配である。

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例年なら海の日の祝日に行われることの多い交流重賞マーキュリーCだが、今年は暦が変則的なこともあって普通の平日に行われた。実は当日になるまで気づかなかった言い訳。
気づいていなかったついでの話をすると、盛岡競馬場はもう観客の入場が再開されていたんですね。今月12日から。さっき動画を見て、柵越しにお客さんがレースを楽しんでる様子を見ているとちょっと胸が熱くなったような。新型コロナウイルスは「第二波」との戦いが始まろうとしているが、また少しずつ以前の日常が戻りつつあることを実感した。

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オグリキャップ、トウカイテイオー、メジロマックイーン、ミホノブルボン、ナリタブライアン。まだ競馬を見る前から、彼らの活躍は日曜夕方のニュース番組のスポーツコーナーで耳にすることはあったから、名前だけは知っていた。当時は何のレースがあったとかは全く認識していなかったが、くり返しその名を聞けたのは当然ながら彼らが何度もG1を勝つようなスーパーホースだったからである。

ビワハヤヒデも、その中の一頭だった。

三冠馬ナリタブライアンの兄であることも、3歳春の二冠を逃し、菊花賞で雪辱を果たしたことも、翌年春の無双っぷりも全て後になってから学ぶことになるが、当時の小学生にもしっかりその名前を轟かせるには十分な活躍ぶりだった。ウイニングチケットやナリタタイシンのことは知らなくても、ビワハヤヒデのことは知っていたのは古馬になってからのG1連勝が効いたのだろうか。

そんな稀代の名馬が、ついに30年にも及ぶ長い生涯に幕を下ろすことになった。

93年クラシックを争った戦友たちも偶然ながら長生きしており、今年になってからナリタタイシンが逝去。ウイニングチケットはまだ存命という長寿の世代。とはいえ間もなく別れの時は迫ってきており、いよいよ「自分が競馬を見る前の時代に活躍していた馬」のほとんどが旅立つことになる。
これからは現役時代から知っている馬たちを見守る役割が待っているが、しっかりとその功績を胸に刻みながらお別れの言葉を残していきたいものだ。

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先週土曜の福島芝1800mで行われた新馬戦を制したのは、ゴールドシップ産駒のアオイゴールド。単勝10番人気の低評価だったが、3角手前からスパートし、長く脚を使って最後は余裕を持って差し切った。これで2歳世代はユーバーレーベンに続き2頭目の新馬勝ち。相変わらず母系は無名の血統だが、そんなことは関係ないといわんばかりに活躍馬を輩出している。

それにしても、夏の福島は相性が良さそうだ。先日も芝2000mの新馬戦でソラフネが10番人気ながら2着と奮闘していたし、この時期に実戦で使えるだけの仕上がりになっているのであれば、パワー馬場をこなせると見ていいのかもしれない。どうせ血統は地味なんだから人気はしないし、狙い撃って損はないかも。

来年まで覚えておきましょう。

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雨が続いた6月東京の馬場はかなり特殊なコンディションだったが、先週の阪神もなかなかお目にかかれないレベルでの傷み具合だった。馬が通った後にあれだけ土ボコリが舞う光景なんて、最近の競馬では非常にめずらしいもの。それこそ90年代から2000年代初頭を思い出させるほどだった。

そんな条件のもと行われた日曜阪神の新馬戦(芝2000m)も、勝ち時計が2:04.1とかなり遅いものに。スローペースになりながら、レースの上がり3Fも11.8-12.0-12.0=35.8秒を要する結果となった。そんなパワーが求められる馬場で躍動したのが、オルフェーヴル産駒のラーゴム。外にヨレるなど随所に若さを見せながらも、先に抜け出したビップランバンを力強く捕らえデビュー戦を飾った。なかなか奥がありそうな雰囲気で、重賞戦線でも出番がありそうな予感。特に秋冬の直線が短いコースの2000m..ラジオNIKKEI杯京都2歳Sや京成杯なんかがハマりそう。

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土曜は阪神で勝ち上がったダノンシュネラと同じく、ドゥラメンテ産駒のドゥラモンドがデビュー勝ちを収めた。仕上がり具合など、やや半信半疑な部分もあったが、終わってみれば素質が違ったといった印象。血統的にも時計のかかる馬場も問題なかった。

好スタートを決めて2番手からの競馬。余裕ある手応えのまま先頭に並びかけ抜け出す、危なげない内容だった。これまでのドゥラメンテ産駒の課題として見かけられた気性の悪さも見られず、今後もオーソドックスな競馬でコンスタントに力を発揮していくタイプになるのでは。

まだまだ仕上がり具合は余裕残しだと思われるので、一度使われた上積みも大きそう。

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かつては1つ勝ち鞍を挙げただけで大騒ぎになった白毛馬も、ゴッドマザー・シラユキヒメのおかげでその活躍ぶりも珍しい存在ではなくなった。交流重賞を勝ったユキチャンを皮切りに、ブチコやシロニイも中央準OPでコンスタントに走り、そして昨年のレパードSではハヤヤッコが中央重賞タイトルをもたらした。「白くて強い」のが、シラユキヒメ一族なのである。

日曜函館5Rでデビュー戦を飾ったソダシも、新たにファミリーの系譜に名を連ねることになった。内容も文句なし。好スタートから引っ張りきれない手応えで2番手を追走すると、早めに先頭に立ちあっさりと後続を突き離した。小回りのコーナリングが上手いのが目についたし、上がり3Fも12.0 - 11.7 - 11.6と加速ラップを刻んでいるのも好印象。

ちなみに白毛馬がJRAの芝の新馬戦を勝ったのはこれが初めてだという。

母ブチコ×父クロフネという血統からも、どうしてもダートでの活躍を想像してしまうが、この走りを見る限りは芝でも十分やれそう。さすがに春秋の東京・京都の高速決着だと厳しいかもしれないが、条件を選べば「白毛馬初の芝重賞制覇」だって見えてくるかもしれない。


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初勝利が遠かったモーリス産駒が、とうとうその呪縛を解いた。意外といっては失礼かもしれないが、大仕事をやってのけたのは土曜函館5Rに出走したカイザーノヴァ。先々週のラジオNIKKEI賞で1番人気に支持されたパラスアテナの半弟だが、今回は単勝6番人気と伏兵の域に甘んじていた。

しかしその末脚は強烈だった。

序盤はじっくり後方から構え、手応え十分のまま4角を回ると、トップスピードに乗ってからはまるで他が止まって見えるほど脚色が際立っていた。単勝1番人気のクインズムーンすら、並ぶ間もなく差し切るほど。レース後すぐに連闘での函館2歳S参戦が表明されたが、十分に好勝負に持ち込めそうな可能性を感じる勝利だった。

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新馬戦で期待馬が敗れてしまうと、「まだまだこれだけでネガるのは早い」と自分に言い聞かせながらも、内心まあまあオワタと諦めてしまいがち。しかし、モントライゼの2戦目は安堵と期待にあふれるものだった。関係者の皆さんよかったですね。

デビュー戦で九州産馬ヨカヨカに屈した新馬戦は、正直まあまあ誤算だったのではないだろうか。ローテはともかく、ポテンシャルの面で「え、こんなもん?」という不安がよぎったことだろう。

それを払拭する、見事な大差勝ちだった。

好スタートから瞬く間にハナを奪い切ると、そのまま後続を引き離しての逃げ。4角でもう勝負の行方は決したように映ったが、そこからさらに差を広げての圧勝。鞍上はほとんど追わないままの入線だったが、それでも2着馬に1.7秒もの差をつけてしまった。

着差そのものは相手関係の影響もあるだろうし額面通りに誉めちぎるわけにはいかないが、しっかり持ち時計も0.6秒更新したし、実戦を一度使われての上積みは十分に感じるレースだった。出資者ならびにPOG指名者にとっては安堵と今後の期待が膨らむ勝利になったのでは。

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無観客の大井競馬場から、映像越しに異様な雰囲気が伝わってきた。圧倒的人気を背負ったカフェファラオが苦しんでいる。直後につけているミヤジコクオウも反応が悪い。これは前残りだ。ダイメイコリーダとダノンファラオ。あれ、手応え悪そうだったダノンファラオが頑張ってるぞ?あっ先頭に立った、これ勝っちゃうよおい。

うわー、ここで交流G1初勝利かよ坂井瑠星!!

喜びと驚きが入り交じりながらの勝利。いやいや本当にめでたいしうれしい。

決して楽なレースではなかった。毎度のことながら先行馬なのに決して出脚は速くなく、砂を被ると脆さも見せる難しいタイプ。今回は外の2番手を追走したが、道中も手綱が動きっぱなし。いつ失速してもおかしくないような手応えだったが、直線に入ってもしぶとく脚を伸ばす。残り200mを切ったあたりで前を射程圏に入れ、最後はダイメイコリーダをねじ伏せての勝利。

ラスト1Fも14.2秒かかるヘロヘロっぷりだったが、人馬ともに全力を尽くしてたどり着いた栄光のゴールである。

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先週は逃げ馬がぶっちぎって圧勝ってのをいくつも見てきた気がするが、日曜阪神9R兵庫特別のロールオブサンダーも圧巻だった。道中は後続を引きつけながらのペースメイクで、残り600m地点から一気にスパート。直線半ばで安全圏に入りながらもさらに差を広げ、最後は9馬身差。この春もクラシック出走を目指して重賞戦線に挑んでいた素質馬が、改めてその能力の高さを見せた。
同じ舞台の神戸新聞杯から菊花賞を目指すのは当然の流れ。パワーあふれるエピファネイア産駒が菊花賞戦線の惑星になりそうだ。

手綱を取っていたのは福永祐一。二冠馬コントレイルの主戦としては、内心「めんどくさい逃げ馬が出てきたな」と思っていたかもしれない。もちろんまともにやり合えば問題ない相手だろうが、こういう思い切った戦法を取ってくるのは厄介だろう。本番で乗るのは誰かわからないが、三冠を阻止する逃走劇が見られればおもしろい。

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やっぱり強いよねえ、アヌラーダプラ。仕切り直しの一戦となったHTB杯は能力の違いを見せつける完勝。そのうち重賞にも手が届くんじゃないでしょうか。

新馬戦→1勝クラスと連勝した際の末脚がなかなか強烈で、三浦皇成が桜花賞候補と出会ったかという予感があった。それだけに、フェアリーS前に落馬負傷で手綱を手放すことになったのは残念だったし、6着に終わったレース後に代打を務めたルメールは距離を原因に挙げており、あれもうここで終戦?とガッカリさせられた。

巻き返しを図ったフィリーズレビューでも9着と大敗。これは鼻出血による部分も大きかったとは思うが、とにもかくにもデビュー当時の輝きが失われてしまった状態からの再出発。それだけに先週のレースは楽しみにしていた。

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「単勝<複勝マニア」歓喜の事案が発生した。日曜函館7R。圧倒的1番人気だったワンダームシャが4着に終わったことで、勝ったヒロイックテイルの単勝が390円だったのに対して複勝が430円という逆転現象が起きた。

非常に珍しい事例だとは思うが、以前にも同じケースがあったことを覚えているので合わせて紹介したい。



いわゆる「グッドタイムロール事件」である(知らんよ
勝ち馬メイショウクローバの単勝が370円だったのに対して複勝が400円。投票数の少ない下級条件戦にグリグリの本命候補が出てくると、こういう売れ方になるのもわからなくはないが..しょせん条件馬は条件馬。そこまでの信頼を寄せるのは恐ろしくて仕方ない。



当時の衝撃を物語るエントリも掘り出しておいたので、ぜひ合わせて参照されたし。

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バリエーション豊かな血統の素質馬が揃い注目を集めた日曜阪神の新馬戦(芝1600m)は、バゴ産駒のステラヴェローチェが早め先頭から押し切った。開幕週の出走予定を外傷性の鼻出血でスクラッチしたが、その影響もなく前評判の高さをしっかりと実戦でも発揮した形に。
ちょうど宝塚記念をクロノジェネシスが制した翌週で、血の勢いもあっただろうか。引き続きパワーを要する馬場だった点も味方につけつつの勝利で、今後は高速馬場に対してどれだけ適応できるかがポイントに。次は新潟2歳Sあたりを視野に入れているとのことで、ちょうどいい試金石となりそうだ。

2着はディープブリランテ産駒のグルーヴビート。直線半ばから勝ち馬とのマッチレースの形になり、惜しくもクビ差だけ届かなかったが能力の高さは見せた。次によほどの強いところと当たらない限りは勝ち上がりが濃厚。後方から長く脚を使って3着に間に合ったイリマはいかにもスカーレットカラーの妹といった雰囲気で、こちらは徐々に力をつけてきそうな印象。

それぞれが手応えをつかんだ中、期待を裏切る結果となってしまったのがサンデージャックである。

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土曜阪神の新馬戦(芝1400m)を制したのはジャカランダレーン。主に短距離〜マイル戦線で活躍したウリウリの初仔で、父がラブリーデイ。さらに一代さかのぼればキングカメハメハ・ポップコーンジャズ・ディープインパクト・ウィキウィキと、すべて金子真人さんの所有馬を祖先を持つとんでもない血筋である。
「リアル・ウイニングポスト」と呼ばれて久しい現象だが、さすがにここまでやり込むとゲームでも飽きてくる頃。そろそろ命名にも疲れてきて変な名前つけたりしちゃうんですよね。

あ、アカイトリノムスメ..

好スタートを決めて番手をスムーズに確保すると、直線では馬場のいい外に持ち出されスパートを開始すると一瞬にして後続を置き去りに。あれこれ注文をつけることなく自分のレースができそうだし、こういう馬場を初戦で経験できたのも収穫だろう。アルテミスSやファンタジーSなどを経由して阪神ジュベナイルFにコマを進める青写真は見えたか。デビュー前からそこまで評判になっていたわけではないと思うが、2歳牝馬重賞戦線で台風の目になりそうだ。


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