「セ・リーグMVPは村上頌樹やろ!」とあちこちで言いふらしていたので受賞が決まったのはうれしい。
10勝6敗という数字だけ見ればインパクトに欠けるかもしれないが、勝ち負けの数で先発投手の貢献度を語る時代などとっくに終わった。
特筆すべきは歴代最強クラスのWHIP、防御率1.75、そして登板全試合で初回を無失点に抑えたという安定感。
38年ぶりの日本一をもたらした最強投手陣は、間違いなく彼を中心に回っていた。



MVP選考にあたって唯一、彼に足りないものがあるとすれば「実績」。
昨年まで一軍での実績が全く無かっただけに、この大活躍にも「まぐれ感」が残ったのもまた事実。
それが他の選手にも票が分かれた理由の一つと言えるだろう。

仮に青柳さんが今年この成績を残していたら満場一致でMVPに選出されとったはず。

それにしてもアレですわ、優勝ってずば抜けた中心選手がいて、その周りもしっかりとした選手たちが支える構図じゃないと成し遂げられへんと思ってた。
こうしてMVP争いが横一線で繰り広げられるようなチームが頂点を極めるってのが、自分の野球観も変えてくれたなあと。