先週土曜は熊沢重文騎手の引退セレモニーが行われた。
デビュー38年目の55歳、現役へのこだわりはありながらも落馬負傷の影響は深刻で、「日常生活で転んでも生命に危険が及ぶ」状態でジョッキーを続けるのはあまりにも無謀。惜しまれながらもターフを去ることになった。
言わずとしれた「競馬界の二刀流」である。
僕が競馬を見始めた90年代後半から、リーディングで20位前後に入り平地でも存分に活躍の場がありながら、危険を伴う障害競走にも積極的に参加する異色の存在としてキャラを確立していた。コスモドリームのオークスやダイユウサクの有馬記念はさすがに間に合わなかったが、エイシンワシントンやストーンステッパーらとともにG1を争い、そして何よりもステイゴールドとの意外性と歯がゆさを兼ね備えた名コンビが強く印象に残っている。
デビュー38年目の55歳、現役へのこだわりはありながらも落馬負傷の影響は深刻で、「日常生活で転んでも生命に危険が及ぶ」状態でジョッキーを続けるのはあまりにも無謀。惜しまれながらもターフを去ることになった。
言わずとしれた「競馬界の二刀流」である。
僕が競馬を見始めた90年代後半から、リーディングで20位前後に入り平地でも存分に活躍の場がありながら、危険を伴う障害競走にも積極的に参加する異色の存在としてキャラを確立していた。コスモドリームのオークスやダイユウサクの有馬記念はさすがに間に合わなかったが、エイシンワシントンやストーンステッパーらとともにG1を争い、そして何よりもステイゴールドとの意外性と歯がゆさを兼ね備えた名コンビが強く印象に残っている。
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そしてもう一つ、彼が恐れられたのが「穴男」としての仕事ぶり。東の江田照男、そして西の熊沢重文。ノーマークの伏兵を何度も馬券圏内へと導き、穴党たちを歓喜の渦へと巻き込んだ。
何を隠そう、僕が人生で初めて万馬券を当てたレースも「穴男・熊沢」の仕事によるものだった。1999年11月7日。あのナリタトップロードが菊花賞を勝った日の、京都9R天王山特別という誰の記憶にも残っていないであろうレースのことを語らせてくれ。
熊沢が騎乗していたのは単勝9番人気(43.7倍)のタイロバリー。大正義netkeibaの掲示板にすら1件のコメントも残されていない、忘却の彼方に置き去られた一頭。
その名が示す通り父はジェイドロバリー。90年代後半から2000年代前半にかけてダート界で小物から中物を量産した名種牡馬の血を引いている。デビューから4戦して2勝を挙げる順調なキャリアのスタートで、OP特別の端午Sでも5着と善戦。芝ではいいところなしの大敗もご愛嬌、あくまでこの馬の主戦場はダートである。
そんな素質の片鱗を見せた馬が、休養明けを1回凡走しただけで人気を落としてる..しかも鞍上は熊沢..ここは一発あるんじゃ..? とこの馬を軸にザーッと人気どころから中穴まで流してみたら、単勝7番人気タニノミュージックの2着に入ってワッショイ。まさかの馬連27,060円である。
ついでにこれを軍資金に菊花賞もテイエムオペラオー本命で買ったら、アドマイヤベガが不発に終わってくれたおかげで厚めに買ってたナリタトップロードとの馬連がいい感じに当たったというとこまでセットでの思い出。
いわば「恩人」の引退の報せを聞いて、真っ先に思い出した天王山特別とタイロバリーのこと。その後も条件戦でコツコツと頑張りながら、目立った脚光を浴びることはなかったが、こうして自分の記憶には恐らく永遠に残り続けるのである。
ちなみに当時、何歳だったかは書けないのでお察しください。
そしてもう一つ、彼が恐れられたのが「穴男」としての仕事ぶり。東の江田照男、そして西の熊沢重文。ノーマークの伏兵を何度も馬券圏内へと導き、穴党たちを歓喜の渦へと巻き込んだ。
何を隠そう、僕が人生で初めて万馬券を当てたレースも「穴男・熊沢」の仕事によるものだった。1999年11月7日。あのナリタトップロードが菊花賞を勝った日の、京都9R天王山特別という誰の記憶にも残っていないであろうレースのことを語らせてくれ。
熊沢が騎乗していたのは単勝9番人気(43.7倍)のタイロバリー。大正義netkeibaの掲示板にすら1件のコメントも残されていない、忘却の彼方に置き去られた一頭。
その名が示す通り父はジェイドロバリー。90年代後半から2000年代前半にかけてダート界で小物から中物を量産した名種牡馬の血を引いている。デビューから4戦して2勝を挙げる順調なキャリアのスタートで、OP特別の端午Sでも5着と善戦。芝ではいいところなしの大敗もご愛嬌、あくまでこの馬の主戦場はダートである。
そんな素質の片鱗を見せた馬が、休養明けを1回凡走しただけで人気を落としてる..しかも鞍上は熊沢..ここは一発あるんじゃ..? とこの馬を軸にザーッと人気どころから中穴まで流してみたら、単勝7番人気タニノミュージックの2着に入ってワッショイ。まさかの馬連27,060円である。
ついでにこれを軍資金に菊花賞もテイエムオペラオー本命で買ったら、アドマイヤベガが不発に終わってくれたおかげで厚めに買ってたナリタトップロードとの馬連がいい感じに当たったというとこまでセットでの思い出。
いわば「恩人」の引退の報せを聞いて、真っ先に思い出した天王山特別とタイロバリーのこと。その後も条件戦でコツコツと頑張りながら、目立った脚光を浴びることはなかったが、こうして自分の記憶には恐らく永遠に残り続けるのである。
ちなみに当時、何歳だったかは書けないのでお察しください。
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