話題性たっぷりだった阪神ジュベナイルFの影に隠れてしまいそうだが、その他の2歳戦の結果も簡単に触れておこう。
まずはレガトゥス。とうとう1200mにまで距離を短縮し、活路を見出そうとしたが3着に終わった。しかもレース内容がめちゃくちゃ。スタートで行き脚がつかず後方からの競馬になりながらも、前進気勢が強すぎるのかジョッキーは手綱を引っ張りながらの追走。そして直線は大外をブン回す形となり、メンバー最速の上がりをマークするも時すでに遅し..




ダッシュは遅いくせに行きたがるという、どうしようもない欠点を兼ね備えた問題児である。ここを使った陣営を批判する声も聞かれるが、個人的には尊重できる決断だったと思うし、その苦悩たるや察するに余るものがある。
さらに言えば、最後の脚は確かなものが見られたわけだから収穫もあったと感じている。いっそのことスプリント路線に的を絞って冬の小倉で特別戦を使ってみるとか。萌黄賞でしたっけ。外差しの利く馬場やペースになりやすいし、そこ突き抜けてファルコンSとかも向きそうじゃね? POG上位人気馬のローテとは思えませんがw

続いてエリカ賞のディープモンスター。追い切りの動きが目立つ一頭で、武豊とのコンビという意味でも注目を集めていたがアドマイヤハダルの2着に敗れた。もうちょっと4角からスムーズに動ければよかったのだが、やや手応え劣勢で。まだ見限れないが個人的にはそこまで高く評価していたわけでもないのでまあこんなもんかと。

最後にもう一頭。日曜中山7Rの平場1勝クラス(ダート1800m)についても触れておきたい。このレースは白毛のダノンハーロックや、同舞台を好時計で勝ち上がったメイショウムラクモらが人気を集めていたのだが、ゴール前の末脚比べでグイッとひと伸びを見せたのがラペルースだった。
6月に芝でデビューするも完敗を喫し地方へ転出。そこで2勝を挙げて再転入というユニークな経歴の持ち主。前走は9馬身差の圧勝を飾ってはいたのだが、いかんせん力の比較が難しく今回は伏兵の域を出なかった。しかしこの勝ちっぷりなら中央のオープンでも十分に通用しそう。東京のマイル戦は求められる適性が異なるだけに何ともいえないが、ツーターンの1800m戦ならどこでもやれるだろう。交流重賞も含めて。
ちなみにペルーサ産駒はこれがJRA初勝利とのこと。現役時代の彼は人気者だったが、こうして数少ない産駒の活躍を喜んでいる人も多いだろうか。