netkeibaで連載を持っている藤岡佑介騎手と矢作調教師の対談で、
坂井瑠星にも当然ながら触れられる流れになったのだが、
両者ともに現在の姿は物足りないと映っているらしい。

そりゃ確かに目立った活躍はできていない。
けれども昨春の時はスポットの帰国に合わせていい馬を用意してくれていて、
いわば結果を残すお膳立てバッチリな状況だったので、
それと比較するのもちょっと酷なんじゃ..と思ったり。

ただ、兄貴分の言う「こんな馬まで勝たせちゃうのかよ!」という、
インパクトを残せそうな気配すらないのが現状。
勝機のなさそうな馬はもうそのまま空気でレースを終えてしまう、そんな印象。

ちょうどその話を聞いて思い出すのが、あのレースである。


昨年の日本ダービー前日、
つまり安土城Sでやらかす前日でもあるのだが、
東京の欅Sをドリームキラリで鮮やかに逃げ切ったあのレース。
あれこそ、師匠の求める姿なのではないだろうか。

ボウマンのベストマッチョとの逃げ争いを果敢に制して主導権を握り、
直線では追い込んでくる戸崎騎手のサンライズノヴァを楽に封じた内容は、
本当に強烈なインパクトを残した。
応援している側も「ちょっとうまくいきすぎて怖い」と感じたほど。

またあのゾクゾクするような感覚を味わいたいものだ。



今週末は土日とも東京で騎乗。
東京新聞杯では京都金杯に続きリライアブルエースとコンビを組む。
休み明けをひと叩きして、走り慣れた左回りなら激変があるかも。
あとは土曜メイン節分Sのエントシャイデンは上位人気にも支持されそう。

目立つところで結果を残そうぜ。