先週はJRA通算20,000回騎乗を達成し、
また一つ大きな記録を打ち立てた武豊騎手。
もうすぐ(地方・海外を含めた)通算4,000勝も迫っているようで、
連日その話題でも盛り上がっております。
本当ならもうちょいスイスイ通過するつもりだったとは思いますけどw

今年はちょうどデビュー30周年イヤーでもあり、
全国で「武豊展」なる催しも開かれているのですが、
ちょうどその関連でスポーツナビにコラムが掲載されていました。


そしてその一節がズドーンと心に響いたので書き記しておく。

−−展示会にはこれまで武騎手が勝ったJRA・GIレース70勝のパネルが1枚ずつ飾られています。僕もそれを見て色々なことを思い出しました。

何かありますよね? その人なりに「このレースは誰と見に行ってたなぁ」とか「仕事でこういう時だったなぁ」とか。それが競馬の面白さなんですよね。

■ 武豊 独占インタビュー第1回 過去から現在まで振り返る30年の歴史 - スポーツナビ

なかなかええこと言うやないか(上から目線)。
これは昨年「夢の第11レース」でさんざん語った僕自身の競馬観そのもの。
自分にとっての長年のテーマがああやって具現化したことに感動したものだが、
まさか現役のジョッキーから、
まして空前絶後のレジェンドからこんな言葉が聞けるだなんて。
ファンの気持ちをわかってくれている感がうれしい。鳥肌。

僕が競馬を見始めた96年秋以降で、
武豊騎手が勝ったJRAのG1は全部どこで見ていたか思い出せる自信あるわ。
そしてそこから派生して蘇る当時の心理状態とか。

たとえばファレノプシスで勝った98年の桜花賞は、
甲子園で阪神×広島を一塁アルプス席で見てる間に、
近くの席でラジオ聞いてたおっさんにネタバレ食らったとかそういうの。
ダンスインザムードの桜花賞(04年)は、
来週からいよいよ入院..死ぬ..なんて不安と恐怖に襲われる中、
せめてもの現実逃避を競馬に求めていたとか。

今でも昨日のことのように思い出せるよ。
その一方で昨日のことがなかなか思い出せなくなってきたけどな最近!

こういう話するのすっげえ楽しい。誰とも共有できなくても。

しかしあれですね、
競馬に当事者として関わりながら客観的な感覚も持ち合わせているあたり、
武豊騎手にとって競馬は仕事であるだけでなく、
大事な趣味でもあるんだろうなということも再認識しました。

<関連エントリ>
■ 「夢の第11レース」が描く競馬観は、僕にとっての競馬そのものだった(2015年6月14日更新)