間もなくアイツがやってくる。その名は夏。なっちゃん。
人命の危機を感じるほどの暑さの中では、
さすがに丸一日自転車にはよう乗らん。
リミットは梅雨が明けるまで。つまりもう2ヶ月も残されていない。

そんな焦りにも似た感情に襲われながらの5月21日は、
「輪行の実習」という壮大なテーマを掲げてのライド。
昨年の秋に買った輪行袋。
まだ一度も使っていない。
使っていないから手際が悪い。
手際が悪いから時間がかかる。
時間がかかるから待合せに不向き。
だから一度も使っていない。

以下無限ループ。

このままじゃアカンので、
手段ではなく目的としての輪行をすることにした。
とりあえずは誰との約束も気にせずに作業することから。

言うとくけど僕はこういう作業が大の苦手です。

自分の家でも何度か練習していたけど、やっぱりダメですこういうの。
絶望的に不器用。
たまには「思ったより簡単」とか言いたい。


「輪行ライドをする」と決めてから、
行き先は割と早く亀岡にしようと思っていた。
意味がないとか言わないで。
万が一に備えて自走でも帰ってこられるところを拠点にしたかったんです。どうしても。

おなじみ六丁峠から保津峡〜神明峠を越えて、
そして亀岡の市街地へ降り立つ流れ。
通算4回目のルート。もう慣れた。
亀岡からは長岡京までJRに乗って帰れば、
16時からガンバ大阪の試合に余裕で間に合うというプラン。
※ 実は別ルートで亀岡へ行く案もあったんだけどそれはまた別の話

■新緑がまぶしい保津峡
IMG_3952

新緑がまぶしい。
そうそう、六丁峠で単身えっさほいさと登ってらっしゃる女性がいました。
カッコよかったです。

■保津峡駅定点観測フォト



■神明峠を登る
IMG_3955

木陰で涼しい。決して気持ちいいとは言っていない。

■湧き水を発見!
IMG_3956

HPMP全回復しそう。
手で触れたらめっちょ冷たい。
ためらわずに飲んでしまった。おなか痛くない。大丈夫だった。

今回の神明峠は比較的余力を持ってクリアできました。



昼食は「越畑フレンドパークまつばら」でザルソヴァを食べることにしていた。
昨年の秋に初めて行ったときにくっそおいしくて、
また行きたいと思っていたのだよ。

■ざるそば 940円



コシがあって本当においしい。
ひょっとしたら自分の中で最強クラスかもしれん。
この日は頼まなかったけど、野菜の天ぷらも至高。

11時の開店から15分ほど過ぎたくらいで到着すると待たずに入れました。
10人掛けくらいのテーブルで他のお客さんと相席。
するとしばらく経って六丁峠で追い抜いた女性サイクリストと再会w
何となくそんな予感もしていたけどw
顔立ちから察するに恐らく40代くらいの方。
一人で六丁峠&神明峠クリア。すごい。

こちらから話しかけるのは気まずかったのでスルーしていると、
向こうから「この道、初めて来たけどしんどいですねえ」と話を振られて、
「しんどいですよね!でも僕ここ気に入ってるんです」と 大 嘘 を つ い て し ま い ま し た 。

そうこうしながらそばを食べ終わると、
注文していた「そばプリン」が運ばれてきた。

■そばプリン 390円
IMG_3961


まつばらに来たらこれは食べておかなければならない。
独特の粘り気がある食感と、そばの風味がベースになったプリン。
これを食べていると今度は相席している別のお客さん(主婦)から、
「それ..気になってるんです。おいしいですか?」と聞かれ、
「むちゃくちゃおいしいですよ、えっ食べずに帰るんですか?」と謎の宣伝活動。
見事に乗っかってくださり、おいしいと喜んでくださりました。

こういうの、いいですよね。いい店にはいいお客さんが来る。



すっかり気分も満たされてお会計を済ませたところで、事件は起こった。

財布にあと460円しか残ってない。

亀岡から長岡京まで580円かかるのにwww

これはやってしまいましたなあ。
近場のライドだからってすっかり油断してました。
コインケースに1000円札を折りたたんで突っ込んでいたから、
「あーお札も何枚かあるわ、大丈夫」くらいの感覚で家を出てきてしまった。
残念ながら実際は1枚でした。
遠出のときには所持金とか入念にチェックするのに。

EDYには3,000円くらい入っているのに何の役にも立たない無力感。
世の中まだまだキャッシュが必要ですわ。
プリン食べてる場合じゃなかった。

しかしこのまま主目的を果たさぬまま帰るわけにもいかないので、
亀岡から嵯峨嵐山まで輪行することに。200円。これならいける。余裕。

■とりあえずパッキング完了
IMG_3964

※後ろの田んぼは亀スタ建設予定地

まあ、時間はかかったけど一応完了。
反省点としては、
カバーまで掛け終わったあとに財布がチューブバッグの中に入っていることを思い出し、
まためくり上げて財布を取り出すロスがあった点。
ああどんくさい。

乗ってからも周りのお客さんの迷惑になるようなことはなかったと思われる。
亀岡→嵐山って電車だと10分で行ける距離を、
のろのろと坂を登りながら2時間近くも自転車で走る行為って何なの..
などと考えながら束の間の電車旅を堪能した。

嵐山でパッキングをほどいて桂川CRから帰宅。
輪行は回数を重ねれば何とかなりそうな気がする。

次回予告はビワイチ。暑くなる前に行かないと。