春だけでなく、秋の天皇賞も価値下落の道を辿りつつありますね..
時期的にステップレースを挟まずにぶっつけで使う有力馬が多く、
その本気度に疑問を投げかけざるを得ないこと、
また凱旋門賞との掛け持ちが現実的に不可能で、
春にチャンピオンロードを突っ走ってきた馬の参戦が見込みづらく、
結果的に整ったコンディションでのベストメンバーの集結が困難になってしまっている。
3歳馬の参戦という新しいトピックがある分だけ、
春よりは体裁を保っていられるとは思うが。

今年はその3歳皐月賞馬イスラボニータが1番人気に支持されそうだ。
すでにクラシックタイトルを持った3歳馬の参戦は08年のディープスカイ以来で、
きっちりセントライト記念を勝ってきた臨戦過程からも「本気」なのは確実。
適性的にも秋はここが最大目標だし。
あとは7枠15番がどうか、だけ。
本命党は連軸として期待していたであろうだけに、
外枠をもらってしまったことで頭を抱えているに違いない。

とはいえ大崩れは考えにくい。
そこそこ流れても簡単には脚を失くさないし、
ペースが落ち着くようなら得意の好位差しできっちりまとめられる算段。
「イスラボニータが何を連れてくるか」という側面で考えると、
展開面が大きく左右することになるだろう。

しかしこの天皇賞、年によってラップが全然違って傾向が読みづらい。
昨年のようにトウケイヘイローをジェンティルドンナが追いかける展開になり、
厳しい消耗戦になったこともあるかと思えば、
その前年のようにラチ沿いでジッとしていたエイシンフラッシュの一瞬のキレがハマることも。
トーセンジョーダンが勝った11年も、
息の入らない流れが続いての高速決着だった。

たまたまかもしれないが、1年ごとにペースの速い遅いは入れ替わっている気がする。
ならば今年はスローペースの番。
チョイ差しの女王ジェンティルドンナをはじめ、
内枠に潜むディープインパクト産駒がチャンスをうかがうことになるか。
スピルバーグとか全然人気ないと思ったのにけっこう売れてるしw

あるいは似たようなレースになった2年前、無難に2着にまとめたフェノーメノだとか。
秋冬シーズンは未だ無敗のエピファネイアもいるし..名前はナンボでも挙がる。

あともうひとつ近年の流れとして、5〜7番人気の伏兵がガツンと言わせてる点。
ステップレース大敗で人気を落としていたり、
相手強化で厳しいと見られていたり..
そこでいうと実はマーティンボロがすごい力をつけてたんです的な話があるかも。

これだけ名前を出しとけばレース後に見返してもそれなりに的を射た内容になってるやろ..w