宝塚記念のひとつの見どころといえば、
やはりC.ウィリアムズと新コンビを組むローズキングダム。
裏を返せば、とうとうジャパンCを勝った愛馬すら、
降板に追い込まれた武豊。

先週は函館競馬に参戦と、
少しでも騎乗馬に恵まれるよう「ドサ回り」も厭わぬ姿勢を見せているが、
「いい馬に乗れない→勝てない→いい馬に乗れない」負の連鎖は断ち切れないまま。

特に社台系(と強いパイプを持つ厩舎)からの信用が失われているのが顕著。
重賞の有力馬で、あの勝負服を身にまとっている武豊を、今年何度見られたことか。
それこそローズキングダムは「最後の砦」的な存在だった。

ジャパンCで繰り上がり優勝を果たしてからは勝ち星に見放されているが、
それぞれの敗戦には決して武豊に落ち度があるとは思えない。
ただし、その一方で、
カンフル剤を投与して現状を打破したいという陣営の気持ちも理解できる。

これでローズキングダムが勝ったりしようものならシャレにならない感もあるが、
さすがに今回は厳しいんじゃないかと考えている。
かといって、武豊も一矢報いようにもビートブラックでは如何ともし難く。

煽ってはみたものの、今回はどちらも主役になれないまま終わりそうだ。