この春は4歳馬の頑張りのおかげもあって、
随分と競馬を楽しませてくれたという実感があります。
宝塚記念はまさにその総決算。

個人的には、
ここまでGIレースの馬券が回収率ちょうど100%で、
白黒ハッキリつける舞台でもあります。

■宝塚記念 主な出走予定馬
ブエナビスタ/岩田
ローズキングダム/ウィリアムズ
ドリームジャーニー/池添
エイシンフラッシュ/安藤勝
トゥザグローリー/福永
ルーラーシップ/横山典
アーネストリー/佐藤哲
ナムラクレセント/和田
トーセンジョーダン/ピンナ
アサクサキングス/浜中
ダノンヨーヨー/北村友
シンゲン/藤田
フォゲッタブル/川田
ハートビートソング/秋山
ビートブラック/武豊
イコピコ/酒井学
ホワイトピルグリム/
トレイルブレイザー/小牧太
いいメンバーだと思います。
春の盾を勝ち取ったヒルノダムールこそ不在も、
エイシンフラッシュ・トゥザグローリー・ローズキングダムと、
天皇賞で上位人気に支持されたメンバーが引き続き参戦。
4歳世代では、
ドバイ遠征からの帰国初戦・金鯱賞で力の違いを見せつけたルーラーシップも有力視され、
まさに「最強」と称されるに相応しい勢力を構成している。

いずれも2200mはベストに近い距離で、
特に天皇賞で苦杯を舐めたトゥザグローリー、ローズキングダムあたりは巻き返しに力が入るところ。



それでも今回の主役はブエナビスタに他ならないと確信している。

昨年のジャパンCで悪夢の降着を経験して以降、
有馬記念2着→ドバイWC8着→ヴィクトリアマイル2着と勝ち運から見放されており、
さすがの現役最強牝馬も勢いに陰りが感じられなくもない。

とはいうものの、
有馬記念はヴィクトワールピサとハナ差、
ヴィクトリアマイルは帰国初戦で久々のマイル戦と、
「運」以外の要素は何ら心配することはない。

前走はちょうどいいガス抜きになったと考えれば、
今回こそ本領発揮の舞台。
力さえ出し切れれば、
ジャパンでローズキングダムやヴィクトワールピサを一瞬のうちに置き去りにしたあの脚が、
見られるに違いない。



ナムラクレセント、アーネストリーと先行馬の顔ぶれが昨年と同じなら、
宝塚記念特有の引き締まったペースを想定しておけばよさそう。
馬場が悪くなりがちな時期というのもあるが、
このレースの上がり3Fは毎年35〜37秒かかっており、
ヨーイドンがデフォの中距離GIにおいては異質な傾向。
ブエナビスタ自身、
33秒台で上がれる切れ味を持つ一方で、
09年の有馬記念や昨年のこのレースでも末脚の威力を削がれることなく、
しっかり2着にまとめており展開は不問。
むしろ、最近はややズブくなっていると言われることを考えれば、
スムーズに流れた方が脚を余す心配がなくていいかもしれない。

結論。不安は何もない。