どうしてこうなった――武豊。
78戦7勝2着10回、関西リーディング14位。
ただ勝てないばかりではない。
リーチザクラウン、ローズキングダム、ダノンバラードと、
重賞で1番人気馬を任されながら連対確保もままならず。
さらには進路妨害で2週間の騎乗停止処分を課されるなど、
かつて反則的なまでに勝ち星を重ねた「天才」とは、
もはや別人なのではとさえ感じるほど。
名門厩舎からの騎乗依頼も減少し、
明らかに弱っちい馬で馬群に沈むその様は、
ひとつの時代の終わりを物語っているのかもしれない。
何がこんなに変わってしまったんだろうね。
技術的なことは素人なのでよくわからないが、
よく言われる「追えない」という意見には基本的に同調できる。
かつては「ゴールに合わせて馬の鼻ヅラの位置を調節している」と言われたほど、
写真判定には滅法強かったのが、
最近はゴール前で追い負けてしまっている印象が色濃い。
例えばトーセンラーの福寿草特別とか。
あと、以前に比べてムチに依存する度合いが大きくなったような。
08年の落馬骨折で腕を負傷して以来、特に顕著な気がする。
また折り合いにも手を焼くことが多く、
ジョーメテオでとんでもないところで脚を使ってしまったり、
先週もホローポイントと全然呼吸が合わないまま馬群に沈んだり。
総合的に、フィジカルの面で苦労しているのかなと。
78戦7勝2着10回、関西リーディング14位。
ただ勝てないばかりではない。
リーチザクラウン、ローズキングダム、ダノンバラードと、
重賞で1番人気馬を任されながら連対確保もままならず。
さらには進路妨害で2週間の騎乗停止処分を課されるなど、
かつて反則的なまでに勝ち星を重ねた「天才」とは、
もはや別人なのではとさえ感じるほど。
名門厩舎からの騎乗依頼も減少し、
明らかに弱っちい馬で馬群に沈むその様は、
ひとつの時代の終わりを物語っているのかもしれない。
何がこんなに変わってしまったんだろうね。
技術的なことは素人なのでよくわからないが、
よく言われる「追えない」という意見には基本的に同調できる。
かつては「ゴールに合わせて馬の鼻ヅラの位置を調節している」と言われたほど、
写真判定には滅法強かったのが、
最近はゴール前で追い負けてしまっている印象が色濃い。
例えばトーセンラーの福寿草特別とか。
あと、以前に比べてムチに依存する度合いが大きくなったような。
08年の落馬骨折で腕を負傷して以来、特に顕著な気がする。
また折り合いにも手を焼くことが多く、
ジョーメテオでとんでもないところで脚を使ってしまったり、
先週もホローポイントと全然呼吸が合わないまま馬群に沈んだり。
総合的に、フィジカルの面で苦労しているのかなと。
*
そもそも、いつ頃から歯車が狂い出したのだろう...
昨年の毎日杯での事故?
ジャパンCでもウオッカ降板劇?
それとも、前述の08年秋の骨折?
うーん、違うと思うんですよね。
かつての武豊といえば、
世代、性別、芝ダートを問わず、各路線に強固なお手馬が揃い、
GIを筆頭に重賞での騎乗馬は予めビッシリと予定が決まっていた。
それこそ、こないだのフェブラリーSでのメイショウタメトモ滑り込み参戦など、
まず考えられないような光景だった。
それが徐々に崩れてきたのが、08年。
ここから先は冗談半分で聞いてくれればいいですけど、
思えば一頭の小悪魔に振り回されのが、
全ての始まりだったのかもしれない。
そう、ポルトフィーノである。
クロフネとの間に授かった、エアグルーヴの仔。
当時は、この血統は当然のように武豊が騎乗していた。
ルーラーシップもクルヴェイグも乗れないとか考えられん。
新馬→エルフィンSと連勝し大器との評判を欲しいままにしながら、
アーリントンCで引っ掛かり、まず8着とやらかす。
そして、桜花賞をハ行で取消→オークス骨折回避と、
ことごとく肩透かしを食らわせた。
その結果、武豊がオークスで騎乗したのはマイネレーツェル。
黒歴史の始まりですよ。
秋華賞では直前にプロヴィナージュが出るとかいうもんだから、
ポルトフィーノが弾かれてユキチャンで馬場一周。
皮肉なことに当日準メインの清水Sを完勝ですよポルトフィーノは。
さらに運命的なのは、
これで賞金を加算したことでエリザベス女王杯に出走したら、
あの伝説のスタート直後落馬。
そして翌週、マイルCS当日に落馬。骨折。
もういっそのこと、
今みたいに角居勝彦厩舎からも干されていれば、
ポルトフィーノにここまで翻弄されることもなかったのに...
と毒づきたくなるほどの小悪魔ぶり。
*
結局この年は重賞勝ちがわずか3つにとどまったのも、
GI級のお手馬が一気に減少し、
重賞での代打騎乗が増えてしまったから。
また、翌年以降もその兆候は変わらず、
スプリンターズS当日に阪神でしょんぼりと騎乗していたり、
ウオッカの降板を言い渡されたりと、
とても全盛時には考えられないような冷遇ぶり。
ちょうどサンデーサイレンス産駒が減少してきたのもこの時期。
また、外国人ジョッキーの目覚ましい台頭など外的要因も絡まって、
強力な手駒が武豊の元に集まらなくなった。
特に2歳馬に関してはその傾向が顕著。
有力馬がデビューする秋冬シーズンは、
ちょうど外国人ジョッキーが大挙来日する時期と重なり、
そのため騎乗依頼がそちらに集中する。
先日トーセンレーヴがU.リスポリとのコンビでさくっと新馬を勝ったのも、
ひとつのわかりやすい例だろう。
それゆえクラシックで抱えられる駒も限りが出てくる。
10年はヴィクトワールピサ、
09年はリーチザクラウンと主力級に巡り会うことはできたが、
果たして今季はどうか。
このままだとダノンバラードと一蓮托生。
かつてなら数多くの選択肢の中からひとつ選べばよかったのに。
そんなこんなで、
武豊はディープインパクト以来5年間クラシックを勝てていません。
*
しかし、いつまでも現状を嘆いていても仕方ありません。
この停滞期を打破するには、
ちゃんと乗って勝って、
再び有力馬がわっさわっさと集まる状況を手に入れるしかない。
フィジカル面で苦労しているのであれば、
ぼちぼち気温も上がって状態面も上向いてくる頃。
ちょうど昨年の中山記念の日にも、
特別を2つポンポンと勝つなどリズムが上向いていた。
巻き返すなら、このタイミングしかない。
アーリントンCでもノーザンリバーが手元に戻ってきたようだし、
今週からの逆襲を楽しみにしようではないか。
まあリーチザクラウンはしんどいやろけどなw
【巻末おまけ】
武豊がキャリアハイ(勝ち数、獲得賞金)の成績を収めた05年以降の、
GIでの騎乗馬を一覧表にしてみました。
下記URLからダウンロード可能(excelファイル)。
あくまでも記憶とnetkeibaに頼りながら作成したもので、
間違ってたらすんませんの世界ですw
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1369767.xls.html
PASS:0031
改めて、ディープインパクトを中心に、
強固なラインナップで1年を戦っていたことがわかります。
あとは06〜07年にかけてのアドマイヤ尽くしww
しかし徐々に騎乗馬のグレードはダウン。
即席のコンビも増えています。
この先、刻まれていく歴史はどんなものか...。
そもそも、いつ頃から歯車が狂い出したのだろう...
昨年の毎日杯での事故?
ジャパンCでもウオッカ降板劇?
それとも、前述の08年秋の骨折?
うーん、違うと思うんですよね。
かつての武豊といえば、
世代、性別、芝ダートを問わず、各路線に強固なお手馬が揃い、
GIを筆頭に重賞での騎乗馬は予めビッシリと予定が決まっていた。
それこそ、こないだのフェブラリーSでのメイショウタメトモ滑り込み参戦など、
まず考えられないような光景だった。
それが徐々に崩れてきたのが、08年。
ここから先は冗談半分で聞いてくれればいいですけど、
思えば一頭の小悪魔に振り回されのが、
全ての始まりだったのかもしれない。
そう、ポルトフィーノである。
クロフネとの間に授かった、エアグルーヴの仔。
当時は、この血統は当然のように武豊が騎乗していた。
ルーラーシップもクルヴェイグも乗れないとか考えられん。
新馬→エルフィンSと連勝し大器との評判を欲しいままにしながら、
アーリントンCで引っ掛かり、まず8着とやらかす。
そして、桜花賞をハ行で取消→オークス骨折回避と、
ことごとく肩透かしを食らわせた。
その結果、武豊がオークスで騎乗したのはマイネレーツェル。
黒歴史の始まりですよ。
秋華賞では直前にプロヴィナージュが出るとかいうもんだから、
ポルトフィーノが弾かれてユキチャンで馬場一周。
皮肉なことに当日準メインの清水Sを完勝ですよポルトフィーノは。
さらに運命的なのは、
これで賞金を加算したことでエリザベス女王杯に出走したら、
あの伝説のスタート直後落馬。
そして翌週、マイルCS当日に落馬。骨折。
もういっそのこと、
今みたいに角居勝彦厩舎からも干されていれば、
ポルトフィーノにここまで翻弄されることもなかったのに...
と毒づきたくなるほどの小悪魔ぶり。
*
結局この年は重賞勝ちがわずか3つにとどまったのも、
GI級のお手馬が一気に減少し、
重賞での代打騎乗が増えてしまったから。
また、翌年以降もその兆候は変わらず、
スプリンターズS当日に阪神でしょんぼりと騎乗していたり、
ウオッカの降板を言い渡されたりと、
とても全盛時には考えられないような冷遇ぶり。
ちょうどサンデーサイレンス産駒が減少してきたのもこの時期。
また、外国人ジョッキーの目覚ましい台頭など外的要因も絡まって、
強力な手駒が武豊の元に集まらなくなった。
特に2歳馬に関してはその傾向が顕著。
有力馬がデビューする秋冬シーズンは、
ちょうど外国人ジョッキーが大挙来日する時期と重なり、
そのため騎乗依頼がそちらに集中する。
先日トーセンレーヴがU.リスポリとのコンビでさくっと新馬を勝ったのも、
ひとつのわかりやすい例だろう。
それゆえクラシックで抱えられる駒も限りが出てくる。
10年はヴィクトワールピサ、
09年はリーチザクラウンと主力級に巡り会うことはできたが、
果たして今季はどうか。
このままだとダノンバラードと一蓮托生。
かつてなら数多くの選択肢の中からひとつ選べばよかったのに。
そんなこんなで、
武豊はディープインパクト以来5年間クラシックを勝てていません。
*
しかし、いつまでも現状を嘆いていても仕方ありません。
この停滞期を打破するには、
ちゃんと乗って勝って、
再び有力馬がわっさわっさと集まる状況を手に入れるしかない。
フィジカル面で苦労しているのであれば、
ぼちぼち気温も上がって状態面も上向いてくる頃。
ちょうど昨年の中山記念の日にも、
特別を2つポンポンと勝つなどリズムが上向いていた。
巻き返すなら、このタイミングしかない。
アーリントンCでもノーザンリバーが手元に戻ってきたようだし、
今週からの逆襲を楽しみにしようではないか。
まあリーチザクラウンはしんどいやろけどなw
【巻末おまけ】
武豊がキャリアハイ(勝ち数、獲得賞金)の成績を収めた05年以降の、
GIでの騎乗馬を一覧表にしてみました。
下記URLからダウンロード可能(excelファイル)。
あくまでも記憶とnetkeibaに頼りながら作成したもので、
間違ってたらすんませんの世界ですw
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1369767.xls.html
PASS:0031
改めて、ディープインパクトを中心に、
強固なラインナップで1年を戦っていたことがわかります。
あとは06〜07年にかけてのアドマイヤ尽くしww
しかし徐々に騎乗馬のグレードはダウン。
即席のコンビも増えています。
この先、刻まれていく歴史はどんなものか...。
コメント
コメント一覧 (3)
こんちは
初めて書き込みます
むかーしなんかの本で見たことあって、武豊は体内時計が優れているそうです。
調教でも調教師の指示と0.1ぐらいしか違わず周ってこれるそうです
こんな武豊は当然レースでも馬の脚を測るのは天才的でした。ペース配分もばっちしです
・・・・・ところが今は、あ〜あ脚あましちゃってるよ〜なんででしょうね?
では失礼します
コメントありがとうございます。
ふむ、そういった面でも狂いが生じているのでしょうか。
ぼちぼち本気を出してもらえるといいのですが!