2010年3月7日 阪神競馬第5レース 3歳新馬(芝2000m)
●ジューダ 4着/1人気 幸英明(56kg)

ジューダが競走馬生活の第一歩を踏み出しました。
結果は4着。勝ち馬から0.5秒後の入線でした。
きょうは阪神競馬場に突撃し、しっかりその様子を見届けてきました。

■横断幕
横断幕


■パドックでご対面
ジューダとご対面


自分の記憶が正しければ、
パドックの最前列に食らいついて写真撮るのは、
98年の菊花賞以来だと思います(勝ち馬セイウンスカイ)。

本当にしょぼい写真で申し訳ありません。
これでもまだマシな方なんです・・

パドックで初めて馬体を見て、
まずはその毛色がお母さんにソックリだったことにジーンときました。
ちょっとダークなトーンの栗毛。
で、どうですかこの真っすぐ伸びた流星。
客観的に見ても男前ですよね。

ノースヒルズの勝負服(厳密には前田幸治氏名義)をまとった幸さんを背に、本馬場へ。
返し馬に入った瞬間は、さすがに感慨深いものがありました・・

いよいよスタート。

過剰とも思える支持を集めたものだから、
苦戦も覚悟していた私もいつの間にか、
「勝てそうな気がする」とポジティブな気分でいました。
ところがそれはゲートが開いてものの10秒で粉砕。

あかん、ぜんぜん走る気になってない・・

発馬直後から鞍上が手を動かし、追走するのに精一杯な様子。
バックストレッチに出ても状況は変わらず、
これは勝ち負けどころか惨敗もあるぞと腹を括らされました。
3角からは幸さんも競馬を教えるモードに切り替えたのか、
あえて馬場の悪い内を進路に選択。
直線に入ってもモタモタしたままでした。
ようやく坂を上がったあたりで、
「ええっと、走ればいいんですね?」的な感じでちょっとだけ脚を使いましたが、時すでに遅し。

本当に、何となくゴールを迎えてしまったなという印象でした。

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もちろん、これが限界だとは到底思えません。

戦前の陣営のコメントからも、
まだまだ良化途上であることは確かです。
ハッタリでなければ、ですがw
一度実戦を経験することで、大幅に良化する可能性は高いと見ています。

ただ、その一方で、
仕上がり途上だろうが体質が弱かろうが、
弱メンの新馬戦くらい勝たんでどないすんねんという思いがあったのも事実。
この先、本当にクラシックを目指していくのであれば。

きっと、新聞紙面にズラリと並んだ◎のせいで、
私も根拠なく強気になってしまっていたのでしょう。
そういう意味では、のぼせた頭を冷やさせてくれるいい一戦でした。

大事なのは次のレース。
どの程度の間隔を開けて使われるのかはわかりませんが。
いずれにせよメンバーが強化されるのは間違いなく、
そこで進境を見せてくれれば、本当に期待していいのかも・・

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最後に。
この馬がデビューするにあたって、
母スティルインラブの人気や評価の意外な高さに驚きました。

三冠馬にかかわらず、
現役時代はどちらかといえば地味な役回りで、
しかもキャリアの終盤はお世辞にも美しいものではなかっただけに、
いかに唯一の産駒とはいえ、どこまで注目されるものか・・と思っていました。

ところが、フタを開けてみればスポーツ新聞各紙にも取り上げてもらい、
レースでは単勝1番人気。
「三冠馬のひとり息子」というブランドは、
思った以上に強固なものだったようです。

また、身近なところでは、
twitter内でも現役時代のスティルインラブが好きだったという方と出会いましたし、
それに何よりもこのBlogに、
ジューダの記事を目当てに多くの方にご訪問いただきました。

スティルインラブのことが好きだという方が、
自分以外にもたくさんいらっしゃるということを実感しました。
また、それですらきっとほんの一握りなのでしょうから、
あの「地味な三冠馬」は一体どれだけ多くの人の心をつかんだのでしょうか。

偉大な馬だったんですね。