■スリープレスナイト屈腱炎連覇目前回避 引退へ(ニッカン)
むう、現役生活残り半年。
できれば最後まで頑張ってほしかったが、
症状が症状だけに仕方ない。

短距離界に久々に現れたスターというかエースというか、
この馬を中心に回っているという存在だった。
最初はダートを主戦にしていたのが、
CBC賞で重賞初制覇を果たすと、瞬く間に頂点へと駆け上った。

その後はジンマシンに苦しめられたが、
それでも休み明けの高松宮記念で2着と善戦。
スプリンターズS連覇を目指して始動したセントウルSでも、
重め残りの状態で2着とまずまずの走りを見せていた。

私も昨年のスプリンターズSで人気に応えたことで、
かなり好きになった一頭でした。
牝馬ながら、頼もしい存在でした。

うーん、できればスプリンターズS・・あと一回だけ我慢してほしかったな。
無理して使えってことじゃないですよ。
そこまで体が耐えてくれればよかったなという意味で。
9月26日
■阪神4R/2歳新馬 橋口弘次郎厩舎の良血グレナディーンが勝ち上がる
ヒシアトラスの下、橋口厩舎でいえばルミナスハーバーの妹にあたるグレナディーン
勝ちっぷりはさほど派手ではなかったが、きっちりと勝ち上がった。
姉はあと半年ほどで引退。その後を受け継ぐだけの活躍を期待したい。

今週の橋口厩舎は本当にいろいろあった。


■阪神9R/野分特別 伸びゆく3歳馬 スリーロールスが4馬身差で圧勝
やはり3歳馬が強いこの時期。
人気は4歳降級馬ダンツホウテイが集めていたが、結果は3歳馬が上位を独占。
スリーロールスが2着を4馬身離す圧勝を見せた。
春は毎日杯でアイアンルックと0.4秒差に踏ん張る健闘を見せていたが、
一戦級で揉まれた経験が力となってきているようだ。


■阪神10R/大阪スポーツ杯 馬群に沈む人気馬を尻目にセレスハントが底力を発揮
1番人気はオリジナルフェイトだったが、
スタートで立ち遅れてしまうと、そのまま馬群に沈んでしまった。
それを尻目に突きぬけたのはセレスハント
オープン2着の実績もあるだけに、準OPでは力は上だったが、
それでも57.5kgを背負っての勝利は価値がある。

松永幹夫厩舎も着々と管理馬の層が厚くなっていますね。


■中山11R/ながつきS やはり砂適性は高い!オールマイスターが勝ってオープンへ
ダート転戦後、目覚ましい躍進ぶりを見せるオーロマイスターが、ついにオープン入りを決めた。
正攻法の好位策でロラパルーザ以下を一蹴。
相手も1000万下を圧勝してきた強敵3歳だったのだが、それも寄せ付けず。
どうでしょう、武者修行も兼ねて一度関西馬とガチで戦ってみませんか?



9月27日
■阪神2R/2歳未勝利 矢作厩舎の期待馬ダイワバーバリアンが距離短縮で快勝
今年の矢作芳人厩舎のラインナップはひと味違いますよという話は何度もしているが、
その一角を占めるダイワバーバリアンが3戦目で勝ち上がった。
ゲートは悪かったが中団インでグッと我慢し、馬群が割れたところを突きぬけた。
ただ、1400mでの勝ち上がりは陣営としてやや不本意な部分もあったのでは。
新馬からの2戦は1800mを使われており、
恐らくクラシック路線を意識していたであろうと推測されるだけに・・
今後のローテに注目。

なお、この日は1Rでも矢作厩舎の2歳馬ジョディーズラインが勝っており好調が続いている。


■阪神4R/2歳新馬 出世街道阪神マイル戦でトーセンファントムが躍動
トーセンさんの馬がだいぶまともに走るようになってきた。
ネオユニヴァース産駒の良血トーセンファントムが新馬勝ち。
松田国英厩舎はこないだのダノンハラショーに続いてエリート候補が出てきました。


■阪神8R/夕月特別 いよいよ素質開花 モルガナイト連勝で秋華賞へ?
先日の500万下で下したボンバルリーナがローズSで健闘し、
ますますモルガナイトの評価が上がるなという話をしていたら、
しっかりと1000万下も制して連勝。
厳しいローテにはなるが、秋華賞に出てきても要注目の存在になるかもしれない。

ハウオリちゃんは4着。まだちょっと力不足か。
それでもキャリアは浅いし、これから良くなってくるはず。
順調に使えているのが何より。


■阪神9R/新涼特別 安藤勝己の先行策!ホットフレイバーが快勝
これまで鋭い末脚を武器にしていたホットフレイバーが、
まさかの先行策で逃げ切り。テン乗り安藤勝己の好騎乗が光った。
2着のケイアイテンジンは早くからスピードの良さを見せており、
こちらもすぐに勝ち上がれそうな雰囲気。
リーガルスキームはどうしてもこのクラスだと詰めが甘くなってしまう。

驚いたのはゴービハインド
凡走続きの休養明けと厳しい条件だったが、外から追い込み4着。
かつて現級で上位を争っていた力を久々に見せた。


■藤沢和雄師がJRA通算1000勝を達成
すばらしい数字だと思います。もうそれだけ。
プロ野球界では「200勝投手はもう出てこない」と言われるが、
それと同じくらい、空前絶後の記録。

今でこそ、若手調教師があれこれと新しいやり方を実践しているが、
その先鞭をつけたのは間違いなく藤沢厩舎。
「厩舎運営とはこうあるべき」という旧態依然とした観念を、
ぶち破ったのはこの人でしょう。

最近は・・ゼンノロブロイ以降はビッグネームとはやや縁が遠くなっていますが、
まだまだ先はあります。
再び国境を越えた活躍が見られることを期待しましょう。


【Weekly Valuable Jockey】
・松山弘平/「阪神で勝ってない」と言った途端2勝。よく頑張りました。
・内田博幸/土曜メイン勝ち、日曜は阪神で3勝と活躍ぶり際立つ。
・四位洋文/今週は1勝のみだがイコピコ@神戸新聞杯で大仕事。
・横山典弘/オールカマーでマツリダゴッホを復活に導く。
・吉田隼人/この時期にローカル回りは不本意だろうが4勝と気を吐く。

今週は阪神での手綱捌きが非常に好印象だった内田博幸に進呈。
これで秋競馬開幕週に続き2度目の受賞となります。さすがです。