今年もダービー馬にソッポを向かれてしまった菊花賞ですが、
これは秋競馬の日程が大幅に改定された00年以降5例目のことになります。

・00年/アグネスフライト(5着)
・01年/ジャングルポケット(4着)
・02年/タニノギムレット(引退)
・03年/ネオユニヴァース(3着)
・04年/キングカメハメハ(引退)
・05年/ディープインパクト(1着)
・06年/メイショウサムソン(4着)
・07年/ウオッカ(不出走、秋華賞へ)
・08年/ディープスカイ(不出走、天皇賞へ)

うーん、こうやって改めて過去の歴史をひも解いてみても、
日本ダービーと菊花賞の相性が悪いですね。
そういえば、日本ダービーと菊花賞の組み合わせでの二冠馬といえば、
何とタケホープ以来36年も出ていないんですよね。
確か00年菊花賞の時、しきりにその話題が出ていたのを覚えています。
とまあ、ダービー馬が出てこない菊花賞には何の参考にもならない話でした。

さて。
■神戸新聞杯 主な出走予定馬
・アプレザンレーヴ(内田博)
・アントニオバローズ(角田)
・アンライバルド(岩田)
・セイウンワンダー(福永)
・トライアンフマーチ(武幸)
・リーチザクラウン(武豊)

神戸新聞杯って、真の距離適性を知る大事な一戦だと思うんです。
3歳の秋を迎えて、
春まではごまかしながら対応していた2400m以上の距離が、
本当に向いているのかがわかるという・・
今まではそれが菊花賞本番だったのが、
トライアルの距離が延びたことで早めにわかるようになった。

たとえばスマイルジャックは日本ダービー2着で、
自信を持って臨んだはずのレースで馬群に沈んだ。
同じ日本ダービーの2着馬でも、
アサクサキングスはここで2着と踏ん張ったことで、
菊の大輪を咲かすことができた。

■神戸新聞杯の裁きで「却下」された馬たち
・ヴィクトリー
・タスカータソルテ
・フサイチホウオー
・スマイルジャック
・ヤマニンキングリー

いくら青葉賞や日本ダービーで好走しても、
どれだけ陣営が「距離は大丈夫」と宣言しても、
神戸新聞杯で現実を突きつけられるとその後は・・
わかりますね?

きっとアンライバルドとかも冷や冷やしてますよ。
「調教師は距離大丈夫って言うてるけど、
けっこう折り合い敏感やし引っ掛かるかも・・
だいたいダービーは雨のせいで負けたとみんな思ってるやろ?」

みたいな。

リーチザクラウンも絶対不安なはず。
「うまいことペースを作りながら2400mも走れるやろか・・
ダービーでかっ飛ばした馬を目の前で見たけど、
あんなズブズブな負け方したくないでおいおい」

的な。

セイウンワンダーはきっと過去のジンクスにすがってる。
「朝日杯勝ったドリームジャーニーさんかて勝ってるし、
実は関連性のあるレースなんや!!と自分に言い聞かす」

こんな感じ。

トライアンフマーチは母のキャリアを見て怯えているに違いない。
「・・おかんはオークス11着。僕はダービー14着。こらあかんわ」

たぶんね。

みんなちょっと鬱な気分で出てくるに違いない神戸新聞杯で、
一頭だけ自信満々なのがアプレザンレーヴでしょう。
血統・脚質・実績・気性。いかにも長距離向き。

でも、こういう「消去法で生き残った馬」ってのは、
だいたいソコソコのレースで終わることが多い気がするのは私だけでしょうか。
そもそも距離が得意なのであれば、
日本ダービーでもうちょっと頑張りなさいよと。

・・・・・・
そこで私がアツいなと思っているのがアントニオバローズだったりします。
正直、気性はまだまだお子さんな感じなので、
「真の距離適性」という話では疑問符がつくキャラなのですが、
春があまりにも荒削りな印象だっただけに、
ひと夏を越したことでどれだけ成長しているのかをぜひ見てみたいんです。
マンハッタンカフェですし。

アントニオバローズのひとりごとですか?
いやー、ヤツは何を考えてるのかわからんので・・