◇中山11R セントライト記念
■レース結果(netkeiba)
予想エントリ:【セントライト記念予想】◎ゴールデンチケット

勝ち馬ナカヤマフェスタや、
権利を取ったセイグリッドバレー、
ましてや本命にしたゴールデンチケットなんぞはそっちのけにして、
フォゲッタブルに焦点を当ててこのレースを振り返ってみたい。

かといって、どこから動いて上がりの脚はこれだけで・・とかはしません。
議題は「フォゲッタブルはどこを目指すべきか」。
エアグルーヴというビッグネームを母に持ち、
馬主は金子真人ホールディングス、厩舎は池江泰郎とバックボーンも整っている。
まさに「銀の匙をくわえて生まれてきた」という表現がピッタリ。

ところが、半姉アドマイヤグルーヴや、
あるいは厩舎の先輩ディープインパクトのように、
スマートな出世はできなかった。
まず、注目を集めた新馬戦で5着。
瞬発力勝負についていけず、あっけなく馬群に沈んでしまった。

父上がダンスインザダークだとこうなるのです(断言

この時点で、33秒台の上がり連発で重賞戦線へというキャラは諦めたと思います。
2戦目、道悪の京都2200mでどっこらしょと初勝利を挙げると、
その後しばらく500万下でもくすぶった末に7月に2勝目。
小倉でコケて、人気を落とした新潟の長丁場で2着。
そして格上挑戦の菊花賞トライアルで権利をもぎ取ってしまった。

もはや母エアグルーヴなんてアイデンティティは関係なし。
まるで「ただのダンスインザダーク」のようなキャリアを歩み始めました。

でもね、こういうのもアリだと思うんです。
どうしても我々は「良血=エリート」の構図に当てはめてしまいがちですけど、
ダイナカールから続く名牝系に、
長距離で泥臭く穴を出す脇役キャラがいる(もちろん、そこそこ強い)のも味があっていい。

実は未勝利を勝った時、こんなことを書いていたんです。

■土曜京都5R 3歳未勝利 回顧
>どうでしょう、ダンスインザダーク産駒ということで、
>長距離重賞でまれに穴を出すファストタテヤマみたいなキャラを目指してみては。
>まあ、この血統ですから人気薄になること自体が珍しいでしょうけども。


秋を迎え、本当にファストタテヤマ風な穴馬として頭角を現しつつあるフォゲッタブル。
菊花賞でも取捨が悩ましい駒となりそうだ。
少なくとも、関東のトライアル3着程度で評価がうなぎ昇りになるとは思えない。
しかし甘く見ていると、

「大外からフォゲッタブル〜」

の餌食になる可能性も。くれぐれもご注意あれ。