◇阪神10R ローズS
■レース結果(netkeiba)
予想エントリ:【ローズS予想】◎レッドディザイア

1:44.7でレコードか・・時計速いなあ。
月曜の西宮Sも1:44.8なんてとんでもない時計だったし、
もしこの馬場でネーハイシーザーが走ったら軽く1分43秒台が出るんじゃねえの?

なんてことを思いながら。

ブロードストリートが馬群の真ん中をブチ抜いて重賞初制覇。
この馬はデビュー時からそれなりに気にかけていたので、
こうしてハイレベル世代の最前線で奮闘している姿を見るとうれしくなります。
スティルインラブと同郷(下河辺牧場)ということもあってね。

春はミクロコスモスばりに権利取りがうまくいかず、
忘れな草賞(2着)→スイートピーS(1着)→オークスという駆け込みローテを敢行。
迎えた本番は疲れもあったと思われたが、
それでも4着と善戦し能力の高さを改めて示すことができた。

ただ、夏を経ての成長面は、陣営からすると今ひとつだった。
3頭出しの藤原英昭師もこの馬に関してはトーンが低く、
単勝5番人気(28.2倍!)でもゲートインとなった。

しかし抜け出す時の脚は鮮やかでしたね。
道中は中団でグッと我慢し、
前がガバッと空いた瞬間にガツンと差す。
あの瞬発力、反応の速さはさすがアグネスタキオン産駒。
◎レッドディザイアはいかにもトライアルといった感じの内容。
馬体重プラス10キロは成長分もあったとはいえ、
決してメイチに仕上げられたものではなかっただろう。
3角までは馬群に包まれてやや窮屈な思いもさせられたが、
直線は定石通り外に持ち出してしっかりと脚を使った。

最後の追い比べで後れを取ったのは、
回った位置の差と、早めにミクロコスモスに来られて動くタイミングが早くなったから。
ブエナビスタ以外の馬には初めて先着を許すことになったとはいえ、
「3歳世代ナンバー2」の座が危うくなったとは思えない。

・・・・・・
その他の馬については簡単に。

3着 クーデグレイス
おっと3着に来たか。予想記事で名前を挙げたので気にはしていたが。
ホワイトマズル×トニービンという本格志向の血統。
牝馬に生むにはもったいない重厚感である(笑
秋華賞ではどんなもんなんでしょう、
とりあえず意外にも2000mは走ったことがないので、
距離延長でさらに粘りに磨きがかかるかもしれませんね。

4着 ミクロコスモス
相変わらずハンドリングが難しい。
後方で折り合いに気を使いながら、
4角手前から動いて勝負に出たが、
2着馬には突き離されての敗戦。
ちょっと力負け感の漂う内容だった。

5着 ボンバルリーナ
こちらも重厚系。500万下2着からの連闘で掲示板に載る健闘。
こうなると必然的に、
先週この馬を楽に退けたモルガナイトの評価が上がりそうですね。

9着 ワイドサファイア
後からこんなこと言うのはよくないけど、
何でこの馬が3番人気だったんでしょう。
GI好走歴がないという意味では、
ジェルミナルとかブロードストリートの方が買われてもおかしくないはずなのに。
春が荒削りな印象だっただけに、成長が見込まれたんでしょうかね?

で、直線で前が詰まってこの結果。
成長のほどは謎のまま秋華賞へ向かうことになりそうです。
出られるのかは知りませんが・・

11着 ジェルミナル
好位追走もぱったり。
道中息の入らない流れはあまり得意でなさそうなだけに、
この結果も仕方ないかもしれません。
本番もペース次第かなといった印象。
チューリップ賞ですでに「トライアルは死んだふり」の前科があるので要注意です。

13着 ラヴェリータ
思い切った参戦は盛り上がりに一役買ったのではないでしょうか。
結果は残念でしたが、本職のダートに戻ってまたいいレースを。

・・・・・・
ローズSって、けっこう激しいレースが多いですよね。
ちんたらペースで流れたのはダイワスカーレットの07年くらいで、
あとは春の実績馬と夏に力を蓄えた馬が火花をバチバチ散らす傾向にある。
レクレドールがブチ抜いた04年とか懐かしい。
あのスイープトウショウも負けてるんですよね、秋初戦は。

そう考えるとレッドディザイアの敗戦も、
さほどネガティヴに考える必要はないでしょう。
いい叩き台だったと捉えておけば。