死力を尽くしてエビルプリーストを打ち破った満足感に浸りながら、
今度はまたしてもドラクエ5に戻ることにした。
うーん、もちろん「4」も悪くないけど、やっぱり個人的にはこっち。
思い入れ具合が違うわ。プレイしていて感じた。

前にも書いた気がするが、
「5」の主人公はたまらなく不幸である。
シンシアと山奥の村を失う「4」の勇者も十分に不幸ではあるが、
こちらは何と言っても6歳にして父親の死に直面してしまうわけだから、
これは不幸度のレベルが違うといっても過言ではない。

そんなことを頭に描きながら話を進めていくと、
思わず胸を締め付けられるようなセリフや場面に遭遇する。
何も知らない状態では何とも思わなくとも、
シナリオを知るものだからこそわかる伏線が散りばめられている。

まずは有名なこのシーン。

■ゴールドオーブをすり替える
屈指の名場面
青年になった主人公が、
時を経て戻ってきたサンタローズで少年主人公とご対面。
初めてプレイした時は、
なんとなく青年主人公ぽいグラフィックだなと思いつつも、
なぜここに彼がいるのかさっぱりわからなかった。
しかしシナリオを進めていくうちに、
その謎も解けるのだが・・

まあ、それはさておき、このセリフは感動を誘う。
近い将来、地獄のような運命が待ち受けている少年に対し、
未来の自分がかける激励の言葉。
歴史を変えることはできない無力感と、
せめて力強く生きよという願いが交錯する、
ドラクエ5でも屈指の名場面である。


■遊んであげるぞbyパパス
守られなかった約束
この約束が永遠に守られなくなるなど、誰が知っていようことか。

もう何周もプレイしている作品なのだが、
意外と知らなかったこともある。


■ラインハット城の堀に人さらいがスタンバイ中
人さらい発見

しかしコイツらはヘンリーの部屋がこの上にあって、
普段から隠し階段を使って遊んでいるのを知っていたのだろうか・・?
気になる。

で、悲惨な少年時代の最期を経て、大神殿からの脱出を果たす。
以下、青年時代序章の好きなシーン一覧。

■タルに乗って逃げ出すシーンがアツい
希望のタル
絶望的なドレイの生活がいつまで続くかもわからなかった中で、
脱出への光が灯ったこの瞬間はたまらない。
そしてタルが修道院に流れ着く場面もね。


■自由の象徴オラクルベリー
オラクルベリー
ここ、いいねえ。
子供でもなくなり、ましてドレイでもなくなり、
すべてを自分の意思で判断し、人生を歩んでく中での第一歩。


■この場面もテンション上がる
モンスターじいさん
SFC版発売前からジャンプの袋とじなんかで散々見かけたデモ映像。
それが今、目の前に広がっている。
この感動は何にも変えられない!!

・・当時は本当にそう思った。
モンスターが仲間になるとは聞いていたが、
いつから?どうやって?が一切不透明なまま進めていたもんだから、
いきなりオラクルベリーでじいさんにバッタリ会ったのは衝撃的だった。

そして。

■みんなのアイドル・ピエール様
ピエール様
「スライムナイトを仲間にせずにクリアする」
というのは一種の縛りなんじゃないかと思えるほど、彼は優秀。
なので普段は「○○が仲間になるまで戦い続ける」なんて行為はしない私も、
ラインハット城を周回して粘りました。
なかなか仲間になってくれないし、
しかもエンカウントも多くなかったもんだから、
大量のアウルベアー、イエティ、ドラゴンキッズ、ダンスニードルが尊い犠牲となりました。
合掌。

次回、サンタローズの悲劇につづく。