「人生、無事是名馬」

2006年創刊の雑談競馬ブログ。主に毎週のレースや好きな馬・ジョッキーについて。時に野球やドラクエについて熱弁。

2019年09月

スプリンターズSは順当アンド順当な決着。
いつもこれくらいの難易度ならもっと積極的に馬券も買えるんだけどね、
高松宮記念みたいにショウナンアンセムとか紛れ込んでくると困るから。

タワーオブロンドンは押せ押せローテでも状態は問題なし。
本格的にスプリント路線にシフトしてきたのが大正解。
血統的に種牡馬になる使命のある馬だけに、
こうして箔のつくタイトルが取れたのはよいこと。
短距離はゴドルフィン、の構図も固まり始めたかもしれない。

そしてルメールの冷静沈着な手綱捌きな。

今回は松若騎手か三浦騎手あたりの初G1ないかなと思って見ていたけど、
無慈悲なまでにきっちりとモズスーパーフレアを差し切るあたりがさすがw
32秒台でケレン味なく逃げたのはファインプレーだったと思うのですが。

3着のダノンスマッシュは勝ち馬にフタをされ踏み遅れが響いた。内枠が仇に。
前哨戦を勝って本番で及ばないダノンらしい結果とも言える。

春の王者ミスターメロディが4着で、終わってみれば上位はほぼ実力通りの決着。
然るべきステップを経由してきた馬が本番でもきっちり走れるということは、
路線全体がそれなりに高いレベルで推移してきていることの証と言えるような。
「荒れる=低レベル」という説は20年くらいずっとそう思い込んでるけど、
果たしてそれは正解なのかどうか。

引き続き上位陣の奮闘ぶりを見守りたい。
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ステルヴィオとグランアレグリアのスプリンターズS参戦が発表された時には、
いよいよノーザンファームが本気でスプリント路線まで制圧を試みたかとゾクゾクしたものだが、
残念ながら2頭とも中間のアクシデントにより回避。
08年のスリープレスナイト以来となるタイトル奪還は、
リナーテとディアンドルの2頭に託されることとなった。

芝中距離のいわゆる「王道」に比べると、
短距離戦やダート路線はまだノーザンファームの支配が行き届いておらず、
よく言えば群雄割拠の時代がデフォルトとなっている。
その中でのリーダー的存在になりそうなのがゴドルフィンで、
昨年のファインニードルに続き今年はタワーオブロンドンで連覇を狙う。
奇しくもグランアレグリアの回避によってルメールとのコンビ続行が実現したのも皮肉な話。

ロードカナロアを輩出したケイアイファームも、
その産駒ダノンスマッシュで再び栄冠を目指す。
もちろん春のチャンピオンであるミスターメロディもセントウルSを叩いての一変を狙っているし、
音無厩舎×松若騎手の師弟コンビでモズスーパーフレアが快速ぶりを発揮するのも見せ場。
短期免許騎手の来日もまだ先だし、
ここは日本人ジョッキーにとっても大きなチャンス。

個人的には中山好相性のモズスーパーフレアの逃げ切りに期待。
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やはり規格外の高性能である。
神戸新聞杯で秋の始動を迎えたサートゥルナーリアが3馬身差の圧勝。
それも上がり4F44秒そこそこ、3F32.3秒という、
頭がおかしくなりそうな数字をほぼ馬なりで叩き出してしまった。
もちろんペースや馬場の影響も大きいとはいえ、
仮にも春に接戦を演じてきたヴェロックスをあっという間に置き去りにしてしまうこの脚は、
同世代という枠で語るのが失礼なほどのインパクトがあった。
何という恐ろしさ。

だからこそ、ああした形で日本ダービーで敗れてしまった損失の大きさを改めて思い知る。
大正義主人公としてクラシックロードを無敗で駆け抜けていく姿が見たかったのと同時に、
秋のローテも野心のあるものになっていたに違いないと思うと、つくづくもったいない。
決戦を前にルメールを失ってしまったのが痛恨だった。

このまま何のおもしろみもない戦績を残すだけでは、この馬の器からしたらありえない。
次は天皇賞かジャパンCかという選択肢になるようだが、
例によってアーモンドアイを避けるようなローテになるのだろうか。
いやいやぜひとも同じロードカナロア産駒の頂上対決を見せてくれ。
幸い今季はルメールにこだわらなくても、
スーパーな外国人ジョッキーが短期免許で次々に来日予定。
こっちにスミヨンでも配すれば問題はないはず。

そこで残せる結果が、この馬の真価だと思う。
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明日は日本を代表する大正義レース神戸新聞杯。

サートゥルナーリアはできれば今後2400mもこなせるというところを見せてほしいので、
日本ダービーでチグハグな競馬に終わってしまった反省を活かしたい。
そのためには気性面の課題克服が問われるが、
本質的な適性が現れてくるのもこの時期。果たして。

ヴェロックスも父ジャスタウェイの活躍したカテゴリがマイル〜2000m中心で、
そのイメージから菊花賞もちょっと危ういのではと思われている印象。
この馬に関しては今のところ上がりの脚に限界がある説が個人的には有力で、
恐らくここも本番も崩れずには走れるがあとひと押しが..の流れと見ている。

とりあえず、どちらもまだまだ先が楽しみなのでいいレースになれば。

菊花賞の優先出走権に絡む話では、
春を早々と諦め立て直してきたワールドプレミアが最大の注目。
こういう時の武豊騎手は勝ちに行かず確実に3着を拾いに行くように思う。
あとはそれが結果に反映されるかである。
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何度でも言うけど野路菊Sのマイラプソディは強烈だった。
特にあのムチが一発入ってからの、豪快なフットワークが忘れられない。
相手関係がどうこうとか、そんなものは知らん。
ここ数年の競馬ではちょっとお目にかかれなかったような、
圧倒的な何かを感じた。

栗東に入ってきてからも評判がすこぶる良く、
新馬戦前にはラインベックと併せ馬をする機会も多かったのだが、
「より良く見えるのはこっち」と絶賛の声も聞かれた。
当時は「いやいやさすがにそんな奴おれへんやろ〜」と思っていたが、
新馬戦でも圧巻の末脚を見せたことで、なるほどそういうことかと。

そしてこのレースで自信が確信に変わった(古い)。
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いやいや、これは本物じゃないですか。
野路菊Sのマイラプソディ。
残り200mで先頭に立ってから後続を一気にぶっちぎるあの脚、衝撃でした。
ディープインパクトの若駒Sにも劣らないこの感触。
来年の日本ダービーどうこうというより、
「令和初の三冠馬」の呼び名すら決して気の早いものではないような。

とにかく無事に。

さて明日はローズS。
秋華賞を見据えてという話ですけど、
グランアレグリアもラヴズオンリーユーも不在で、
これまでタイトルに縁のなかった馬にもビッグチャンスが残る状況。
実績では2歳女王ダノンファンタジーが最有力も、
オークスで善戦したウィクトーリアやシャドウディーヴァ、
夏に力をつけてきたスイープセレリタスらも差はない印象。

そんな中で注目したいのがアルティマリガーレ。

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アルジャンナの新馬戦は、さすがに5頭立てで鞍上もノーアクションでは評価のしようがない。
ここで負けるような器でないということはわかったけれども、
次以降に改めて判断させてもらおうか。

見た目の印象という意味では、やはりマイラプソディが現時点では最強。
中京の新馬戦で見せたあの末脚が忘れられない。
ちょうど先日、久しぶりにレース動画を見たけどやっぱり鳥肌。
坂を登って残り200m、グッとフォームが沈んで加速する姿がカッコいいし、
ゴールを過ぎてもどこまでも伸びていきそうなダイナミックさを感じる。

順調なら2020日本ダービーは武豊騎手とこの馬、なんじゃないかな。

壮大な夢を見据えながら、今週の野路菊Sが楽しみ。
短期間でも成長を遂げていることだろうし、どんな勝ち方を見せてくれるか。
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今週のメインイベントであるアルジャンナのデビューを見逃してはいけない。
ディープインパクトが残した産駒の中でも、
その正統後継者としての期待を集める逸材。
小倉を使うはずが除外になってしまったのは不運だが、
ここをきっちり勝てば今後への影響も気にならない。

POG的にはこれまたライバルになるんだけど、大物登場を楽しみにしたい。

明日は阪神の2Rも個人的におもしろい組み合わせ。
アージオンとホウショウエポック、
つまり新馬戦でラインベックの2着だった馬とカトゥルスフェリスの2着だった馬がぶつかるというw
どちらも好走してくれれば新馬戦のレベルもそれなりに評価され心強いので頑張ってほしい。
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前にも書いたと思うけど、
かつてはテンション上がりまくりで迎えた秋の阪神開幕週が、
随分と味気なく感じるようになった。
番組の趣旨的にもまだ夏競馬の延長色が強いし。

しかも暑いからね、仕方ないね。

一応のメインイベントは紫苑S。
ここ数年すっかり秋華賞への関連性も強まってきており、
G3とはいえ侮れないトライアルになった。
オークスで波乱を演出したカレンブーケドールが本番へ弾みをつけるか。

正直どうなるか全然わからんけどw
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そりゃもちろん2頭が出走する以上、
こういう結果を待ち望んではいたけれど。

まさかのゴールドシップ産駒ワンツーである。
にやけて仕方がないw

レースはどうしてもサトノゴールドを追いながらの観戦。
3角を過ぎても最後方のまま上がってくる気配もないのを見て、
ああ現実はこんなもんかと大敗も覚悟していたら、
直線半ばくらいで失速した先行勢たちを飲み込む勢いで、
大外から芦毛の馬体が伸びてきたのを見て大興奮。
しかもその前を行くのはもう一頭のゴールドシップ産駒ブラックホール。
えっウソでしょほぼ最高オブ最高の結果やんこんなことある?と戸惑いながら、
その瞬間を迎えたのであった。

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