「人生、無事是名馬」

2006年創刊の雑談競馬ブログ。主に毎週のレースや好きな馬・ジョッキーについて。時に野球やドラクエについて熱弁。

2006年05月

負けるときは実に潔く。そして勝つときは鮮やかに――
それが不思議少年インセンティブガイのスペックである。
以前から気性の激しさがネックとなって成績が安定しなかったが、
今年に入ってからというもの、その傾向は顕著。
年明け早々、準OPの初富士Sを圧勝し、1番人気に推された東京新聞杯で3着。
好位につけながら、ジリジリとしか伸びない歯がゆい内容だった。
しかし、休養を挟んで出走した東風Sを圧勝。
素質馬待望の本格化を確信させるワンサイド勝ちだったが、
勢いに乗って臨んだダービー卿CTで何と11着と大敗。
高まる期待は一瞬にして萎んでしまった。
すると、5番人気に評価を落とした京王杯SCでは、
これまでの先行策から一変。インを伸びて2着に突っ込んできた。続きを読む
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相武沙季が北海道シリーズのイメージキャラクターに選ばれました。
http://www.jra.go.jp/info/0605/20060529-hokkaido.html

非常にめでたい。普通に好きです、この子。
それにしても、もう去年の札幌競馬弾丸ツアーから1年が経とうとしてるんですね。
これから先、北海道まで旅行するなんて当分ないだろなあ・・
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近年の安田記念といえば必ず話題になるのがグリーンベルト。
ダービーウィークで使用したCコースから、
仮柵を内に数メートル移動させることによって、内にキレイな馬場が生まれる。
今年は従来のAコースへの変更ではなく、Bコースでの開催。
ということは、芝のいい部分は今まで以上に細くなってしまい、
直線でそこを取り切ってしまった馬が俄然有利になりそうだ。

===
今さら・・な気もするがこんな話を。
03年春にリニューアルされてからの東京競馬場は、
直線が長くなったにもかかわらず追い込みが難しいコースとなった。
同時に馬場の内側を突いた馬の伸びがやけに目立つようになり、
それがGIの波乱劇につながることも多々あった。

殊にこの春は、例年以上に「内有利の馬場」との印象が強い。
ロジック、ダンスインザムード、そしてメイショウサムソン・・
「ラチ沿いを制すものが府中を制す」の格言でも生まれんばかりに、
インコースを通った馬に勝利の凱歌は上がってきた。
スローペースで進んだレースも多く、
4角で通ったコースが勝敗を分かつというのもひとつの要因だが、
競馬界の頂点を争うGIの勝因が「コース利」ではあまりに寂しすぎる。
まして、舞台は仮にも「日本一の競馬場」を謳う東京競馬場。
そこでラチにかじりつくような競馬ばかりが繰り広げられるようでは、
残念ながら興醒めもいいところ。

普段はあまり主催者に文句を言うようなことはないのだが、
この不条理な馬場コンディションをいつまでも放置しているようでは、
「強い馬が強い姿を見せる」という競馬の醍醐味は奪われてしまう。
ふざけたトラックバイアスが残る府中で、
GIを5回も続けて行う意味があるのかと、
できるものなら厳しく問いかけてみたいものだ。

===
きのうメイショウサムソンの好センスを絶賛したが、
同じようなことをオレハマッテルゼ@京王杯SCの回顧でも書いていた。
■「スプリント界絶対王者」ここに誕生。≪京王杯SCほか回顧≫
このままでは安田記念でも好位につけられるセンスが真っ先に問われることになる。
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◇東京10R 日本ダービー
1着▲メイショウサムソン――57石橋守
2着○アドマイヤメイン―――57柴田善臣
3着・・ドリームパスポート――57四位洋文
・・・・・・
4着・・マルカシェンク――――57福永祐一
5着・・ロジック―――――――57幸英明
7着・・アドマイヤムーン―――57武豊
8着・・フサイチリシャール――57G.ボス
9着☆トーホウアラン――――57藤田伸二
11着◎フサイチジャンク―――57岩田康誠
中止・・ヴィクトリーラン―――57安藤勝己

≪回顧≫
皐月賞と戦況が何ら変わらなかったのだから、
二冠達成はもはや必然と言うしかない。
馬群を引っ張るアドマイヤメインのラップは前半1000m62.5秒。
やや重馬場の影響もあるとはいえ、
上がりの1000m59.8秒と比較すれば前半の楽さが一目瞭然である。
そこで問われるのは、好位からある程度の上がりでまとめる能力。
要するに▲メイショウサムソンはそれを備えていたということだ。

二冠達成を評価していないように聞こえるかもしれない。
だが、これは最大限の賛辞の言葉である。
「好位からある程度の上がりでまとめる能力」は、
現代競馬において最も必要とされる才能。
道中もほとんど無駄な仕草を見せないし、
好位でピッタリと折り合える姿は見るものを安心させる。
バックボーンは渋くても、勝ちっぷりは極めて「イマドキ」。
それがメイショウサムソンの魅力である。

欲を言えば、
緩みのない展開を先行しながら押し切ってしまう・・
そんなレースを見せてほしかったようには思う。
皐月賞とはまた趣の違った強さが見られれば、
2年連続三冠馬誕生の可能性はさらに高いものに感じられただろう。

===
入線後、馬を御す石橋守は天を仰いでいた。
ダービー制覇へ、人生最大にして最後の大チャンス。
それをものにできた安心感や達成感がにじみ出た名場面だった。
地道に実績を積み重ねてきた成果。
小倉デビュー馬によるダービー制覇は史上初だという。
そんな「快挙」もこのコンビらしくていいではないか。
たまたま出かけた小倉競馬で、
二冠馬の初勝利をその目に収められた幸運を忘れないでいようと思う。続きを読む
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◇東京12R 目黒記念
1着・・ポップロック―――――54川田将雅
2着◎アイポッパー―――――57.5武豊
3着▲ダディーズドリーム――54岩田康誠
・・・・・・
4着・・サザンツイスター―――54小牧太
5着○アドマイヤモナーク――55四位洋文
7着△トウカイトリック―――56芹沢純一
8着☆トウショウナイト―――57藤田伸二

≪回顧≫
恐るべき上昇度で重賞タイトルをも掴み獲った。
格上挑戦ながら単勝3番人気に支持されたポップロックが快勝。
序盤からソツなく好位をキープし、
直線では「いつ抜け出そうか」というような手応え。
仕掛けるタイミングは少し早いようにも思われたが、
ジワジワと追いすがる武豊アイポッパーをクビ差退けた。
かつての「ポップロックといえば3着」のイメージが嘘のような4連勝。
4月に休養から戻ってきてからは圧勝の連続で、
とうとうG2にまで手が届いてしまった。
やや渋った馬場というのも味方したのかもしれないが、
これは宝塚記念でも強い存在感を放つことになりそうだ。
今季3つ目の重賞を手にした鞍上・川田将雅とともに・・

◎アイポッパーは苦しい競馬だった。
武豊がこうなるのを承知でラチ沿いに拘ったのか、
それとも内に閉じ込められてしまったのかは判断できないが、
直線半ばまで進路が開かない。
それでも何とか一頭分の隙間を突くと、そこから息の長い末脚を使った。
先に抜け出したポップロックには届かなかったものの、
持ち味は存分に発揮できたと言っていいだろう。
午後からの好天で馬場状態が少しでも回復したのもよかった。

3着には▲ダディーズドリームが粘り込んだ。
印を打ったから言うわけじゃないが、
昨年の3着馬が単勝12番人気とはあまりにナメられすぎ。
馬券は◎1頭軸の3連複だっただけに、この3連複は取りたかった・・

最終的に1番人気だった△トウカイトリック
芹沢純一が出ムチを入れてまでハナを取りに行ったが、
外から実にあっさりとエクスプロイトに交わされてしまった。
結局一度も主導権を握れないまま、直線で捕まり終了。
切れる脚がないだけに、追い比べになると苦しかった。
まあ、言わんこっちゃないといったところですね。

===
後ろからは目を引く伸びを見せた馬はいなかった。
この日の馬場状態を示すヒントが、9Rむらさき賞にあったのではないか。
サウスポールがハイペースで逃げながら2着に粘り、
単勝15番人気のモエレフェニックスが2番手から押し切った。
ラスト1Fが13.7秒かかっていながら、この結果。
いかに差し脚を伸ばしづらいコンディションであったかがわかる。
【投資;2400円 回収:0円】続きを読む
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◆東京10R 日本ダービー
◎フサイチジャンク
○アドマイヤメイン
▲メイショウサムソン
☆トーホウアラン

今週は日本ダービーに出走する4頭についての記事を書いてきた。
■祭典を引き締めるSSの逃げ馬≪アドマイヤメイン≫
■豪傑・藤田伸二の咆哮が再び・・!≪トーホウアラン≫
■深い絆を背に3億3000万ホースが駆ける!≪フサイチジャンク≫
■「雑草二冠馬」の誕生なるか?≪メイショウサムソン≫
週初めから「買う」と決意していたこの4頭で勝負。続きを読む
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エビちゃんのウインクかわいすぎ。
http://www.shiseido.co.jp/mq/index.htm
伊東美咲派の自分が言うくらいなんだから間違いありません。

◆東京12R 目黒記念
◎アイポッパー
○アドマイヤモナーク
▲トウカイトリック
☆ダディーズドリーム
△サザンツイスター

馬場状態が微妙な東京競馬場。
現在はもう雨はやんだようだが重馬場発表となっている。
ただ、これからの予報では回復傾向にある模様。
10Rのダービーもやや重くらいで行われそうだ。

アイポッパーにとっては、
このレースが17時の発走になるのが何よりの救い。
直線が長く、切れ味が生かせる舞台で重賞初勝利が濃厚。
天皇賞でも4角で最後方近くまで下がりながら4着まで伸びてきた。
良馬場なら強気になれるが、
たとえ重馬場が残っても「道悪下手だから」と頭ごなしに決めることは避けたい。

天皇賞では大敗を喫したが、アドマイヤモナークが対抗勢力筆頭。
前走を除けば着実に実績を積み重ねてきており、
長丁場でジワジワと脚を伸ばすのが得意のパターン。
3番手にはトウカイトリックを挙げたが、あまり強くは推せない。
ハナに行きたいところだが、2500mではテンでやや置かれてしまう。
外枠なら強引にでも逃げの手を打てそうだが、
この枠でダッシュがつかないと自分の競馬に持ち込めない危険性も。

ポン使いの利くダディーズドリームと、
前走でイメージを覆す決め手を見せたサザンツイスターが穴。続きを読む
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◇中京11R 金鯱賞
1着△コンゴウリキシオー――57岩田康誠
2着▲ローゼンクロイツ―――57安藤勝己
3着・・エリモハリアー――――57武豊
・・・・・・
4着○ブルートルネード―――57池添謙一
6着◎サンバレンティン―――57佐藤哲三
9着☆アサカディフィート――57秋山真一郎

≪回顧≫
とりあえずKBS京都の画像が乱れたことに呆れました・・
大外枠からスッとハナに立った△コンゴウリキシオーが逃げ切り。
後続を引き離して逃げながら、
1000m通過が59.8秒とスローに近い流れ。
余力たっぷりで直線に向くと、35.3秒の上がりで寄せ付けなかった。
こういうレースになると、ついつい後ろの馬がだらしなく見える。
良馬場キープで改めて期待された▲ローゼンクロイツは、
最後に脚を伸ばしてきたものの完敗の2着。
大きく馬体を減らしていた前走からさらに4キロ減っての出走で、
やや状態面に不安があったのかも。宝塚記念は自重する模様。
3着以下はさらに離されての入線。
2番手から前を追いかけた○ブルートルネードは失速。
後方に控えた◎サンバレンティンも前有利の展開では動けない。
【投資:2000円 回収:0円】続きを読む
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夏の新潟で戦いの幕は開けた。
アグネスタキオン産駒のショウナンタキオンが新潟2歳Sを圧勝。
父譲りの豪脚が来年のクラシックでも見られる・・
田中勝春がついに怪物と出会った・・
期待は膨らんだ。
しかし、朝日杯FS・共同通信杯でともに4着に終わり一敗地にまみれると、
主役を演じるはずだった皐月賞でも見せ場すらなく17着と大敗。
ついにダービーには駒を進めることすらなく、戦場を去った。

SS最終世代の大物が現れた。
マルカシェンクがデビューから3連勝。
デイリー杯2歳Sで見せた切れ味は2歳馬離れしたものを感じさせた。
しかし、京都2歳S後に骨折が判明。
京都新聞杯で何とか戦線に復帰したものの、
万全とは言い難い状態でダービーを迎えることとなった。
世代屈指の天才肌。厳しい条件下でどんな走りを見せるだろうか・・

2歳王者はクロフネの血を継ぐ者だった。
フサイチリシャールが4連勝で朝日杯FSを制覇。
好位から速い上がりを使って後続を完封するレースぶりは「本物」を予感させた。
厩舎の悲願である「春の三冠」を目指すことも発表されたが、
今年に入って勢いは完全に失速。
とうとう未勝利のままダービーにたどり着いてしまった。
瞬発力に欠けるという弱点を露呈してしまった今、
再び頂点に返り咲くのは極めて難しいと言わざるを得ない。続きを読む
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◆中京11R 金鯱賞
◎サンバレンティン
○ローゼンクロイツ
▲ブルートルネード
☆コンゴウリキシオー

本当ならここをステップに宝塚記念を目指すはずのインティライミだったが、
中間にまた蹄を痛めたとのことで再調整。
(一部では背中を痛めたとの報もあったが・・)
昨年の故障からせっかく戦線復帰を果たしたというのに、
なかなか順調に物事が進んでくれない。
一日も早い復帰を待つ。

弟の分までサンバレンティンが激走する。
スタートの不安がつきまとうが、
そのおかげで身につけた直線勝負のスタイルで成績急上昇。
重賞のメンバーに入っては胸を張れるものではないが、
準OPに昇級してからも2→4着と安定している。
中京では2勝を挙げており、走り慣れたコース。
心配された馬場もそれほど悪化していないようで、
今回も鋭い末脚を見せてくれそうだ。

実績ならローゼンクロイツが最右翼。
休み明けだった中京でも2着に入っており、コース実績もある。
距離が短くなるのは間違いなく好材料。
天皇賞組と相性が悪いレースだが、この馬に関しては気にする必要はないのでは。
もう一頭、天皇賞組からはブルートルネード
こちらもさすがに3200mは長かった。
一時の低迷期を脱して再び上昇気配。
昨年も春先から上昇カーブを描いたように、この季節が合うのだろう。
単騎で行けるコンゴウリキシオーにも要注意。
いかにも岩田康誠と手が合いそうな感じ。続きを読む
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昨夏の小倉から、レースに使われること10戦目。
トライアル・スプリングSをはじめ4勝を挙げた実績を持ちながら、
単勝6番人気と伏兵の座に甘んじていたメイショウサムソン
だが、その勝ちっぷりは鮮やかだった。
2角までに好位を確保し、自分の動きたいタイミングで動けるポジショニング。
いち早く先頭に立ったフサイチリシャールを4角射程圏に入れると、
満を持してゴーサインが出された。
前をきっちりと交わし、直線半ばで勝利を確信させるセフティーリードを奪った。
イン急襲に成功したドリームパスポートとの着差は半馬身だったが、
さらにその後ろのフサイチジャンクには2馬身の差をつけての勝利。
まさに完勝だったと言っていいだろう。続きを読む
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今さらながら、フサイチジャンクの皐月賞3着は高く評価していいと思う。
それまで超スローペースの競馬しか経験できておらず、
GIの引き締まった流れに対応するのは難しいと見られていた。
確かに皐月賞の1000m通過タイムは60秒ちょうどと、
特筆に価するほど速いペースではなかったが、
逆にそんな展開になりながらも正攻法の競馬で入着を果たしたのだから、
ダービーへ向けて否が応にも期待度は増してくる。
目を見張るような豪脚を使うタイプではないようだが、
追われて確実に伸びてくるのがセールスポイント。
それだけに距離延長は歓迎材料と言えそう。
父親そっくりの青鹿毛は、
サンデーサイレンス産駒7頭目のダービー馬に相応しい佇まいを見せている気がする。続きを読む
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藤原英昭厩舎がダービーに送り出すトーホウアラン
次代の栗東トレセンで主力を担うであろう新鋭厩舎は、
これで春のGIで5戦続けて管理馬を出走させることとなった。
天皇賞・NHKマイルC・ヴィクトリアマイル・オークス・・そしてダービー。
それぞれのレースが全く別のカテゴリーだけに、
当然のことながら出走させる馬も全部違う。
そういう意味でもこれは快挙と言っていいだろう。
また、先週までの4頭は、

天皇賞・マッキーマックス―3番人気7着
NHKマイルC・ドラゴンウェルズ―11番人気5着
ヴィクトリアマイル・デアリングハート―11番人気6着
オークス・ニシノフジムスメ―6番人気5着

と、馬券には絡めなかったもののいずれも存在感を示した。続きを読む
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直線の瞬発力勝負が当たり前の現代競馬。
絶対的な強さを見せるサンデーサイレンス産駒に対抗すべく、
必殺ロングスパートで応戦したヒシミラクルやタップダンスシチーもすでに引退。
一瞬の脚を活かすために、うまく道中を立ち回った馬が勝つ・・
GIレースが毎度そんなレースになっていては見応えもない。
それだけに先週のオークスのような、
全馬が死力を尽くしてゴールに飛び込むようなレースは非常にスリリングに映った。
ヤマニンファビュルがぶっ飛ばしただけでなく、
2番手に控えていたアサヒライジングや勝ったカワカミプリンセスが、
積極的な競馬を進めたことが「異質」のオークスを生んだわけだ。続きを読む
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東京の2400mというタフなコースで争われながら、
スムーズに折り合える気性と一瞬の切れ味を求められる・・
それがオークスを制するための条件だった。
理由はただひとつ。
全馬未経験の距離ゆえに落ち着いた流れの下でレースが進むから。
昨年にいたっては、
前後半1200mずつのラップタイムの比較で後半のほうが4秒以上速かった。
それでも大外から豪快に突き抜けてしまったシーザリオは恐ろしく強かった・・

今年も、それなりに遅いペースで流れると見ていた。
ヤマニンファビュル、アサヒライジングが激しくハナを争うとも思えず、
一方が逃げの手に拘れば2番手に落ち着くのではと思われた。
フタを開けてみればヤマニンファビュルが大逃げを打ち、
前半1000mを58.1秒と無謀なラップを刻んだ。
とはいえ、2番手のアサヒライジングが1000mのハロン棒を通過したのは、
だいたい61秒前後。
例年に比べれば若干速いペースではあるが、決して厳しい流れではない。
しかし、今年のオークスで問われたのは瞬発力ではなかった。続きを読む
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◇中京11R 東海S
1着▲ハードクリスタル―――57藤岡佑介
2着◎マイネルボウノット――57後藤浩輝
3着△アルファフォーレス――57川田将雅
・・・・・・
4着○パーソナルラッシュ――59池添謙一
5着△ヒシアトラス―――――57小牧太
9着☆シンメイレグルス―――57勝浦正樹
13着◇ヴァーミリアン――――58幸英明

≪回顧≫
<12番 ヴァーミリアン 1.8倍 490kg -21
レース前から波乱の気配が充満していた。
圧倒的人気を集めていた◇ヴァーミリアンが、
何と何とマイナス21キロでの出走。
パドックでも明らかに細く映る馬体で、
本調子には程遠いコンディションだった。
案の定、テンからいつものダッシュ力が見られず、
外枠スタートから中団につけるのがやっと。
2周目3角手前からもう手応えがなくなってしまい、ジワジワと後退。
直線ではもう完全に圏外に去ってしまっていた。
それにしても、まさかシンガリまで下がっていたとは・・
とにかく酷すぎる。

「3コーナーからバランスがバラバラになり、直線は倒れるような感じでした」。
レース後の幸さんのコメントである。
敗因は馬体重の激減も含めて、調整ミスということになるのだろう。
昨年もスプリングSで大敗を喫したのを皮切りに、
長いスランプに突入してしまったが、再び今後に暗雲が立ち込めてきた。続きを読む
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5月20日 タイガース5−2バファローズ

ここで野球の話をするのも久々だが、
金本知憲のバットから放たれる弾丸ライナーを見るのはもっと久々。
手負いの鉄人が、敗色濃厚のチームを救った。
1−2で迎えた9回、
バファローズのクローザー・大久保勝信が投じたストレートをフルスイング!
打った瞬間にそれと分かる、
素晴らしい弾道を描いて打球はライトスタンドに飛び込んだ。

4月7日以来、約1ヵ月半も途切れていた、待望の一発。
右手薬指を負傷し、バットにボールを当てるのが精一杯の時期もあった。
それでも四番の重責を担い続け、
その間チームも全力を出せない四番を補ってきた。
まだ状態は全開というわけにはいかない。
それでもこの一発を放ったことで、
「もう金本には一発が出る」と相手に警戒心を与えることができる。
それだけでも大きな意味がある。
打点王・今岡誠をはじめ、
どうも波に乗り切れない選手が多い中で、
主砲が上昇ムードに突入したのは心強い。
それに何よりも、金本の豪快なスイングと打球が帰ってきたことがうれしかった。

===
土壇場で追いついたタイガース。
ブルペンに藤川球児と久保田智之を残していた時点で勝負は決していた。
延長10回、シーツのサヨナラ3ランで勝負にケリをつけたが、
ヒーローはまぎれもなく、復活を果たしたアニキだった。
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◆東京11R オークス
◎ブルーメンブラット
○アドマイヤキッス
▲シェルズレイ
☆コイウタ
△ニシノフジムスメ、アサヒライジング

ブルーメンブラットと心中する。
中1週の強行軍、長距離輸送の克服・・
臨戦過程を見れば不安要素は少なくない。
それでも、この馬の卓越したセンスには心惹かれるものがある。
ダート1400mで逃げを打った次のレース(フラワーC)で、
中団で折り合って直線差してくるのはそう簡単な業ではない。
その後の距離延長にも問題なく対応しており、
2400mの長丁場でも力を発揮してくれるはずだ。
フラワーCで桜花賞馬キストゥヘヴンと0.3秒差の競馬はできており、
能力がここで引けを取らないことも証明済み。
馬場が少しでも渋っていればなおさら期待は高まる。
「滑り込みの実績馬」が波乱を呼ぶシーンが見られそうだ。

アドマイヤキッスも距離延長は問題なさそう。
長くいい脚を使う印象が強く、今度はタイトルを譲れない構え。
問題は、当面の相手と見られるキストゥヘヴンとの駆け引きがどう出るか。
向こうが後方でじっくりと構えるタイプだけに、
そちらに照準を合わせた競馬をすると差し損ねの可能性が出てくる。
もっとも武豊なら強気に自ら動いてくるだろうが・・

「2強」が後ろに構えるとなれば、先行勢に一発を期待したくなる。
桜花賞5着のシェルズレイは案外、距離延長が向かないか。
ここ2戦は差す競馬でそれなりの成績を収めているものの、
本来はある程度前に行って粘り込むのが好走パターンのはず。
テンが速くならない2400mならば楽に先行できるはず。
折り合いには不安が残るものの、狙ってみる価値はありそうだ。
コイウタも好位につけられる強みを活かしたい。
短距離で実績を重ねてきただけに距離延長が微妙だが、
スタミナを求められない流れになれば好勝負が可能。

忘れな草賞で◎を負かしたニシノフジムスメ
持久力勝負に持ち込めば面白いアサヒライジングが押さえ。
桜花賞馬キストゥヘヴンは距離への対応に疑問。
マイル戦でもあれだけ折り合いに気を遣って乗られていただけに、
この距離では行きたがってしまうのではないだろうか。
仮に折り合えたとしても、
スローペースを後ろからまとめて差し切れるだけの決め脚は持っていない。
遅い流れを後方から差せるのは、
スイープトウショウ、シーザリオ級の名牝にしか成し得ないことだ。

===
オークスの夢を見た。
結果は1着:フサイチパンドラ 2着:ブルーメンブラット。
ヒモ抜けで非常に悔しい思いをしていた。
競馬の夢はたまに見るが、いつもは非現実的すぎて夢だと気づく。
例えばディープインパクトがダート戦に出て負ける、とか(笑
だが、今回のは妙にリアルで気持ち悪かった・・
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◆中京11R 東海S
◎マイネルボウノット
○パーソナルラッシュ
▲ハードクリスタル
☆シンメイレグルス
△ヴァーミリアン

ダイオライト記念をぶっちぎったヴァーミリアンの力が一枚上。
恐らくその見立ては間違ってはいまい。
ただ、今回はひと息入っての臨戦過程で、初めて58kgを背負う。
テン乗りの鞍上にも少なからず不安を感じるし、
この断然人気には「待った」をかけたいところ。
コースや距離には何の問題もないし、普通に走れば勝てそうだが、
今回はあえて「来たらごめんなさい」のスタンスを取らせてもらおう。

逃げるかどうかはわからないが、
マイネルボウノットは早め早めの意識を持ったレースをするはず。
そうすることによって渋太さが活かせるし、
中京ダート2300mは4角でできるだけ前にいなければならないコース設定。
ここ2戦の交流重賞よりも相手は骨っぽくなるが、
当該コースの実績や脚質を考えれば中心視できる。

パーソナルラッシュはダイオライト記念でヴァーミリアンに完敗。
今回は59kgを背負うだけに苦戦が予想されるが、
意外性あふれる一発長打がこの馬の魅力。軽視はできない。
立ち回りの巧さならハードクリスタル
この枠を利して接戦に持ち込みたい。
穴はシンメイレグルス
休み明けでは動けないかもしれないが、長丁場で才能が開花しないか・・続きを読む
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◇中京5R 3歳500万下
1着◎ステラマドレード―――54四位洋文
2着・・コスモプラチナ――――54藤岡佑介
3着・・アスカノヒミコ――――54和田竜二
・・・・・・
4着▲ウインシンシア――――54秋山真一郎
5着☆ドナパッション――――54田中学
8着○ミルキーウェイ――――54幸英明

≪回顧≫
馬群を引っ張ったコスモプラチナが絶妙の逃げ。
距離延長が心配されたが、
開幕週の馬場も味方につけて粘り腰を見せた。
しかし、それをアッサリと差し切ったのが◎ステラマドレード
着差こそわずかだったが、
ゴール前は手綱を抑えるほどの余裕。さすがにここでは力が上だった。

▲ウインシンシアは小回りを意識して早めにマクる競馬。
しかし直線では完全に失速してしまい、前走に続き4着に終わった。
馬場も影響したのだろうが、
あまり積極的に動いても持ち味が出せないのかも。
ハマれば強烈だが、展開の助けが必要な他力本願タイプなのだろう。

2番手を追走していた○ミルキーウェイだったが、
3角あたりから手応えが怪しくなってしまい・・敗因は馬場か?
【投資:2000円 回収:0円】
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例年同様、桜花賞上位組の優位は動かないように思われる。
直線一気の豪脚でタイトルを手にしたキストゥヘヴンは、
3月のアタマに初勝利を挙げて以降、トントン拍子で出世。
1800mのフラワーCで素質を開花させたように、
距離が延びること自体には問題はなさそう。
ただ、そのフラワーCは緩みのない流れ。
折り合いに苦労しなかったのも大きかった。
何頭か逃げ馬がいるとはいえ、2400mでは無理な競り合いも起こるまい。
スローペースで行きたがらないか、
そして再度の待機策から33秒台の決め脚を使えるかどうか・・
600mの直線が桜の女王にとって真価を問われる舞台となる。

===
「本当におとなしい」という陣営のコメントにも素直にうなづける。
それくらいアドマイヤキッスのレースぶりはスマートな印象を受ける。
チューリップ賞、桜花賞とともに、
好位に控えながらも自分から動いて勝負に出ている。
結果は明暗を分けたものの、高いセンスを感じさせる内容だった。
気性面からは距離延長にも心配することはなさそう。
あとは、輸送さえ無事にクリアできれば・・というところだろう。

===
桜花賞では2頭の決め脚に屈したコイウタ
これまで短距離で好走を続けてきただけに、
2400mへの対応力を求めるのは難しいかもしれない。
望みをつなぐとすれば、展開利を活かすしかないか。
それでも、対抗できる力の持ち主だし、
鞍上・横山典弘の手腕を軽んじるわけにはいかない。
オークスと相性のいいクイーンCの勝ち馬であることを忘れてはいけない。続きを読む
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明日の競馬はなかなか手を出しづらいレースが多い。
テレビ愛知OPは馬場が微妙なのも手伝って超難関。
人気を背負うテイエムチュラサンなんぞ信用していいのか、と考えながら・・
9R小牧特別はかつて「クラシック候補」と謳われたメンツが勢ぞろい。
グッドネイバー、レットバトラー、パラディン・・
彼らに泣かされたPOも少なくないだろう。

10R昇竜Sはマンオブパーサーがいれば楽しみだったのだが除外に。
確かに本賞金800万円は互角の条件とはいえ、
OPヒヤシンスSで2着に入った馬を同等にしか扱わないのはどうなのか。
ユニコーンSでも、人気を集めそうな馬が除外されることもしばしば。
番組の少ない3歳ダート路線ではよく起こる問題だけに、
OP特別で2、3着に入った馬には次走の優先出走権を与えるなどの、
ルールがあってもいいのではないだろうか?続きを読む
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おぉっ、抽選通ったねブルーメンブラット。
とまあ、こんな薄いリアクションしかできないくらい今は疲労の疲れが…
今週の会社は火が出そうなぐらい忙しい。
まさに「新人の手も借りたい」そんな状況。
オークスの展望やらも書きたいんだけど、どうやら週末になってまいそうですね…
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3672575a.jpg「ブルーメンブラットが抽選を通りますように・・」

「ブルーメンブラットが抽選を通りますように・・」

「ブルーメンブラットが抽選を通りますように・・」

この馬が出てくれないと、オークスの見どころは半減してしまう・・
出走できる可能性は3/4である。75%の確率で出られるわけだ。
それを「25%出られない」と受け取るも個人の自由。
こういう時はついつい後者のように考えてしまうものだが・・
とにかく吉報を待ちたい。

===
もし出られたら、意外と人気してしまいそう。
「週刊競馬ブック」の印を見ていると、◎をつけている人もいるくらい。
しかし、馬券的には恐らく「カモ」でしょう。
本賞金800万円の馬に好走例はほぼ皆無。
まして中1週の強行軍で長距離輸送も控えている。
最終追い切りは軽めに済ます(水曜に済ませた?)とのことで、
状態は現状を維持するのに精一杯といったところか。

それでも、好きなものは好きなんだからしょうがない。
オークスはこの馬と心中!!
皆さんは買わないほうがいいと思います(笑

「ブルーメンブラットが抽選を通りますように・・」
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今週日曜はダート重賞・東海Sが行われる。
オークスのウラ番組だけにやや地味な印象派は否めないが、
砂に転戦してから充実期を迎えているヴァーミリアンが出走する。
前走のダイオライト記念を圧勝したこともあって、
断然人気に支持されそうだが、
重賞で人気馬に幸さんが乗るということでそれなりのスリルを味わえそうだ(笑

===
さて、ここで戦線に復帰するのがシンメイレグルス
浩大から直接聞いた「レグルスは走りますよ!」発言以降、
昨年から何かと注目し続けてきたわけだが成績は尻すぼみ。
OP特別・昇竜Sは勝ったものの、古馬相手には苦戦が続いた。
今回は暮れのベテルギウスS以来の実戦。
初の2300mで相手関係も楽でないとあっては、ここは厳しい戦いになりそう。
だが、管理する中村均師は「絶好調だよ」と意気込んでいる。
そして極めつけは、
「マイネルセレクト並みの素質を持っていると思う」と・・
かつて厩舎の主力として活躍したダートの名スプリンターに、
肩を並べられるような存在になれるのだろうか?
デビュー直後から、
ケイコはまったく走らないが心肺機能はGI級と評された素質馬。
休み明けから一発やらかしてくれないかと密かに期待したい。
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これまでの通算成績【6-3-2-1】。
馬券対象にならなかったのは昨年暮れの阪神牝馬Sのみ。
高いレベルで安定感を保っていたラインクラフトが、9着と大きく崩れた。
軽めの調整にせざるを得なかったことや、
スタートの失敗が敗因として取り沙汰されている。
ただ、個人的にはもっと重大なものがあったと思い当たるフシが…
それは何を隠そう、私が初めてこの馬に◎を打ってしまったからではないかと…
ひしひしと責任を感じている次第であります。

===
きょうはこれだけ。マジ疲れた。
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戦況はまるで酷似していた。
先週のNHKマイルCと同じく、
3連複1番人気の組み合わせは【1−6−18】。
馬場を濡らす雨はコース外側の深い芝を足かせに変え、
内ラチ沿いを行く馬に大きなアドバンテージを与えた。
実績ナンバーワン・単勝1番人気に福永祐一が、
鞍上の意のままに動ける堅実派に武豊が騎乗。
期待を一身に背負った「関東の星」が最内枠に入ったのも同じ。
福永と武豊の枠順「だけ」が入れ替わった今週。
【1−6−18】に待ち受けていた結果は・・続きを読む
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◇京都11R 栗東S
1着△サクラビジェイ――――52石橋守
2着○ステンカラージン―――55川田将雅
3着・・エーピーフラッシュ――54古川吉洋
・・・・・・
8着◎サイモンセッズ――――54渡辺薫彦
10着☆ミリオンベル―――――53太宰啓介
14着▲シルヴァーゼット―――56.5池添謙一

≪回顧≫
人気のシルヴァーゼットがハナを主張するが、
外からハシルジョウオーが競りかけハイペースに。
勝ったのは軽量52キロの△サクラビジェイ
4角手前では一度手応えが悪くなったが、
直線で空いたインを突いてジワジワと盛り返し、そのまま押し切った。
鞍上は皐月賞ジョッキー・石橋守。
こういった関東馬の騎乗機会に恵まれるあたりが、
目下の存在感の強さを象徴している。
来週はスイートピーS2着で権利を取ったヤマニンファビュルとともにオークスへ。

===
2着○ステンカラージンはスタートで後手を踏み後方から。
しかしこれで終わったと思いきや、
直線で何と内から末脚を伸ばしてきた。
外からスムーズに先行すれば・・と好走する姿を想像していたのだが、
まったく違う形での連対確保。ますますこの馬はわからなくなった。
わからない、といえば3着エーピーフラッシュの強襲。
4角シンガリから豪快に追い込んで波乱を演出した。

◎サイモンセッズは今回も内を突く作戦。
ゴール前まで3着争いの接戦には加わっていたが、最後は力尽きた。
前走で16キロ減っていた馬体が、きょうもマイナス18キロ。
これはさすがに減りすぎていたのかもしれない。
☆ミリオンベルは行き脚がつかないまま終了。
▲シルヴァーゼットは序盤に競り込まれたのが響いた。
【投資:2400円 回収:0円】続きを読む
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◆東京11R ヴィクトリアマイル
◎ラインクラフト
○エアメサイア
▲ダンスインザムード
☆ヤマニンアラバスタ

ラインクラフトこそ初代タイトルホルダーに最も相応しい。
GI2つを含む重賞5勝。
牡馬相手のマイルCSで3着に善戦した力は牝馬限定戦なら一枚上と断言できる。
ただ、1200m、1400mと使われた後だけに折り合い面で心配は残る。
そこさえクリアすれば結果は自ずとついてくるはずだ。

エアメサイアの前走にも成長の跡がしっかりと見られた。
勝ち馬には3馬身離された完敗だったが、
混戦の3着争いには3馬身半差。
昨年ならラインクラフト以外の馬にも先着を許していた距離で、
敗れたとはいえ格の違いを示すことができた。
中山記念で極悪馬場を経験したのも強みになってくる。

得意の東京ラチ沿い強襲を狙うダンスインザムード
マイラーズC2着と今季は好発進を見せた。
最内枠でうまく立ち回れるチャンスだが、
あまりに馬場が悪くなると絶好枠とは言えなくなる恐れが。
天候、馬場が浮沈のカギを握るということになりそうだ。
府中ならヤマニンアラバスタの末脚にも警戒。
正直、このメンバーに入ると力で劣る印象も東京なら互角に。
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◆京都11R 栗東S
◎サイモンセッズ
○ステンカラージン
▲シルヴァーゼット
☆ミリオンベル
△サクラビジェイ

直線で際どくインを突いて差してくる。
それがここ最近のサイモンセッズの得意技。
今回もハイペース必至のメンバー構成で、
前の脚色が鈍ったところを捕らえにかかる。
突き抜けるまでは求められないが、上位争いには間違いなく加わってくるだろう。

ステンカラージン。本当ならこっちを本命にしたかった。
前走が見事な勝ちっぷりで、時計も優秀。
外枠を引いた今回は被される心配もなく、再び好レースを見せてくれそう。
だが、この手のムラ馬を「本物になった」と見て軸にする行為は、
インセンティブガイ@ダービー卿CTとまったく同じ。
再び気分屋の顔を覗かされてはたまったもんじゃない。

相変わらず安定しているシルヴァーゼット。ハナに拘る必要もない。
平坦の京都に替わるのもプラス材料だろう。
崩れないのはミリオンベルも同じ。
毎度、勝ち馬には完全に負かされてはいるのだが。
6F戦なら侮れないサクラビジェイが押さえ。続きを読む
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◇東京11R 京王杯SC
1着・・オレハマッテルゼ―――59柴田善臣
2着▲インセンティブガイ――57横山典弘
3着◎テレグノシス―――――58勝浦正樹
・・・・・・
4着○ネイティヴハート―――57内田博幸
6着△シンボリグラン――――58武豊
8着☆フジサイレンス――――57江田照男
13着・・プレシャスカフェ―――57柴山雄一

≪回顧≫
誰も競りかけて来ない楽な展開。内が有利な馬場。
恵まれた要素があったとはいえ、
2馬身差をつけて楽勝してしまったオレハマッテルゼは強い。
最大の持ち味である、テンの速さはきょうも健在。
外からほぼ馬なりのまま前につけると、
他に誰も逃げる気配がないと見るやハナへ。
直線半ばまで柴田善臣が持ったままの手応えで来たことが、
いかに道中で余裕があったかを物語っていた。

得意の東京が舞台だったとはいえ、59kgを背負っての快勝。
高松宮記念の勝ち馬にとってまさに「鬼門」だったレースを取ったことで、
ビリーヴ以来の「スプリント界絶対王者」を襲名したことになるのでは。
コンディションさえ整っていれば、
秋のスプリンターズSでも間違いなく好勝負になるはず。
繰り返しになるが、
馬なりのまま前にいけるセンスは現代競馬において最も活かされる長所。
メイショウサムソンがスプリングSを勝った時にも書いたが、
強い馬が前に行けるとなればそう簡単には崩れない。続きを読む
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◆東京11R 京王杯SC
◎テレグノシス
○ネイティヴハート
▲インセンティブガイ
☆フジサイレンス
△シンボリグラン

近年の主力として競馬界を引っ張った、現7歳世代。
大将格のシンボリクリスエスをはじめ、
ヒシミラクルやデュランダル、
アドマイヤドンなど各カテゴリで頂点を極めた強豪はそれぞれ引退した。
そんな中、テレグノシスは残された世代の代表と言っていいだろう。
昨秋の天皇賞、マイルCSでは見せ場なく敗れたが、
毎日王冠ではスローペースを激しく追い込んで2着に入った。
同期のバランスオブゲームが中山記念を圧勝し健在ぶりを示す中、
GI獲りを有望視されたローエングリンからはかつての勢いが失われつつある。
世代交代の波は確実に押し寄せてきている。
しかし、得意の東京ではまだまだ主役を譲るわけにはいかない。
3年前の優勝を含め、3年連続で3着以内を確保している相性のいい舞台。
不向きなコースでの末脚不発から巻き返しを狙うのも同じパターン。
そもそも東京のG2では【2.2.1.0】と素直に信用していい。
それがテレグノシスを「前哨戦の鬼」と呼ぶ所以なのだから。

ネイティヴハートはさらに一つ上の世代にあたるが、
今季の充実ぶりは目覚しいものがある。
オーシャンSを制した勢いで、高松宮記念でも5着に健闘。
あまり上がりが速くなるようだとさすがに厳しいだろうが、
少し馬場が湿って差しが届くようなら再びの劇走があっていい。
悪童インセンティブガイにとって、前走の大敗はいつものこと。
少しでも人気を落とせば、またいい走りを見せるのでは。
ツボにハマったときの強さはとにかく鮮やか。

本来は1400m巧者のフジサイレンスは休み明けでも一発注意。
武豊騎乗で人気になりそうなシンボリグランは高松宮記念で中心視してしまったが、
もう一度だけ実力がどの程度なのかを見定めてみたい。

===
GIタイトルを手にしたオレハマッテルゼにはさらなる飛躍を望みたいが、
このレースは高松宮記念を勝ってきた馬との相性が最悪。
3年続けて着外に敗れている。
昨年は2着に粘り込んだが、今回は59キロを背負うということもあって・・
逆にここでもしっかりと走れるようなら、
スプリント界待望のエース誕生と見ていいのかもしれない。続きを読む
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新潟大賞典を勝ち重賞初制覇を成し遂げたオースミグラスワン
これで意気揚々と宝塚記念に向かうかと思われたが、
次走は6月11日エプソムCになるようだ。
ここを使うと宝塚記念までは中1週。
陣営の「大きいところは秋に狙う」というコメントからも、
回避が濃厚と言えそうだ。
もっとも、当初は参戦する可能性の高くなかったディープインパクトが、
海外遠征への最終ステップとして登場する予定とあっては、
出走してもさすがに歯が立たないであろう。

===
東京1800m。舞台としては十分に向いているかと思う。
ただ、今や東京の芝は日本でも有数の、
「大外一気が決まらないコース」と言っても大げさではない。
それだけに、前走で見せたシンガリ一気の豪脚が再現できるか・・
恐らく四位洋文が続投されるのであろうが、
次はまた別の乗り方で臨まなければならないだろう。
いずれにせよ、大きいところを狙いに行く秋へ向けて、
手応えをつかめるようなレースを見せて欲しいものだ。
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とりあえず、今年はこのGIがあってよかったと思う。
新しく創設されたヴィクトリアマイル
春に狙えるレースがない、と言われてきた4歳以上の牝馬にとって、
スポットを浴びる絶好のチャンスが生まれた。
ここ数年のクラシックを沸かせてきた名牝たちが、
「春の目標」として照準を合わせてきた。
すでに牡馬と互角以上の戦いを見せる牝馬も登場している中、
この新設GIが一時的な救済措置に終わってしまう可能性は否定できない。
しかし、今年に関して言えば、
この舞台にふさわしいと思えるメンバーが揃った。続きを読む
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3f44801a.jpgきのう書き忘れていたことがあったので少しだけ。
我々が陣取っていたのはレフトスタンド。
ということは当然、彼らが近くにいたわけだ。
そう、通称マリサポことマリーンズファンである。
統率のとれた動きと抜群のセンスに定評があり、
12球団一の応援団といっても決して過言ではない。
時に激しく、時に暖かく選手たちに声援を送っている。

そんなマリサポご一行様をナマで見たのは初めて。
間近で見るとやはりカッコイイ。
個人的には福浦和也のテーマなんか最高にハートを揺さぶってくる。
さすがに甲子園では圧倒的に数的不利だったが、
それでも十分な存在感を放っていた。

驚いたのは、相手を称える精神が浸透していることだった。
8回オモテをオール直球で抑えた藤川球児に対して、
何と揃って「球児コール」。
試合が終わり自軍が敗れても、タイガースにエールを送っていた。
この姿勢は間違いなく虎党(全体としての)には見られないもの。
敗れてもなお、爽やかに。
どうやら12球団一の応援団の座は揺るぎないものになりそうだ。
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きょうは会社の先輩らと甲子園へ。
まさか今年、野球を観に行けるとは思ってませんでしたよ。
しかも相手はマリーンズ。
盛り上がるには最高の相手です。
もっとも仕事終わりで駆け付けたため、着いたのは6回表。
試合の半分しか楽しめなかったわけですが…続きを読む
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そんなわけで、こういう雑談も積極的に書いていこうかと。

いきない本題に入りますが、ウインプレジールです。
セン馬の8歳。在籍するのは1000万下クラス。
格だけで言えばまあ、どこにでもいるような馬ですな。
この馬の話題性といえばこれしかない。
とにかく、連闘。
昨年12月の中山開催。開幕週から最終週まで皆勤賞。
その間の着順、8→7→8→10着。
約1ヶ月のインターバルを経て、今度は小倉遠征を敢行。
そして再び炎の4連闘である。
その間の着順、11→8→9→15着。
15着に終わった和布刈特別なんて、
スタートからまったくついていけずに離れた最後方を追走。
結局、勝ち馬から10.7秒も離されてのシンガリ負けに終わった。
この時に「何ちゅう使われ方をしてるのか」とにわかに話題になったのだが・・続きを読む
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ここ最近はただの予想サイトと化した感のある当サイト「人生、無事是名馬」。
確かに、仕事帰りでなかなか更新しようという意欲が沸きませんでした。
しかし、先日トラバをいただきましたGIGEKI-smile again-様のように、
いつの間にかこのblogをブックマークしてくださっている方がいることを知り、
もう少し更新に力を入れていきたいなと思うようになりました。
ほとんど放置している平日でも、訪問してくださる方がたくさんいます。
そんな皆さんをできるだけ「ムダ足」にはさせるまいと、
きょうから気合いを入れ直してがんばっていこうと思っています。
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◇東京11R NHKマイルC
1着○ロジック―――――――57武豊
2着・・ファイングレイン―――57横山典弘
3着・・キンシャサノキセキ――55安藤勝己
・・・・・・
6着▲フサイチリシャール――57福永祐一
10着◎マイネルスケルツィ――57柴田善臣

≪回顧≫
勝利騎手のコメントとは思えなかった。
「うれしい誤算ですね。想像以上の伸び脚でした」。
武豊の表情からは戸惑いさえも感じられるほど。
それだけ○ロジックの逆転劇は意外だったのだろうか。

確かに、これまでの戦績は【2.2.3.0】。
オープンでの勝ち鞍はなく、重賞では善戦が精一杯だった。
シンザン記念でゴウゴウキリシマから0.5秒も離された3着に終わった際には、
「マイルだと厳しいのかも」と橋口弘次郎師も思案したという。

転機となったのは2走前のアーリントンCだった。
中団から競馬を進め、直線は内ラチ沿いを突いて2着を確保。
これまでの、先行してジリっぽいイメージがわずかに変わり始めたレースだった。
トライアルのニュージーランドTはインコースが有利な馬場。
0.2秒差の3着はあくまでトラックバイアスによるものだった。

今回の顔触れならスローにはなるまい。
だからこそ武豊は再び末脚を生かす戦法を選んだのだろう。
打つべき手を打つ。そこまでは頭の中で描いた理論通りだった。
それをあまりにも忠実に実践でき、最高の結果を手にできたことが、
天才にとっての「うれしい誤算」だったのだろう。
道中は内ラチ沿いで末脚を温存。
直線でもインコースに生まれたコースを突き、グイグイと前との差を詰める。
粘るファイングレインを捕らえたのは、計ったようにゴール前。
「してやったり」の満足感と、「うまくいった」という驚き。
武豊は先週のディープインパクトとは全く違う勝利の味を楽しんだことだろう。

ロジックを担当するのは、
先日ゴドルフィンに電撃移籍が決定したユートピアと同じ厩務員さんだという。
これまで長い付き合いだった愛馬との別れは大きな出来事だったと思うが、
そんな時期に大きな一勝が届いたのではないだろうか。続きを読む
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◇京都9R 矢車賞
1着◎ブルーメンブラット――54川島信二
2着▲ワイキューブ―――――54佐藤哲三
3着○マヤラブハート――――54小林徹弥
・・・・・・
4着☆ウインシンシア――――54秋山真一郎
9着△ブラックチーター―――54川田将雅

≪回顧≫
牝馬限定の条件戦では力が違った。
道悪を苦にすることもなく◎ブルーメンブラットが6馬身差の圧勝。
気性面での成長が脚質に幅をもたらしており、
きょうも序盤は好位のインでじっくりと待機。
直線で満を持して先頭に躍り出ると、
渋った馬場で力尽きた後続を突き放す一方だった。

快速ジョイフルハートの半妹ということで、
デビュー当初はもっと短い距離で活躍するのかと思っていたが、
この距離でも折り合いを欠いたりする場面は一切なく、
うまく先行できるセンスが光る。
レース後は早速2週間後のオークスに登録。
本賞金800万円組は4頭中3頭が出走可能という状況で、
まだ出走が確定したわけではないが、本番でも期待していいはず。
桜花賞馬キストゥヘヴンに立ちはだかるのは、
同じアドマイヤベガ産駒かもしれない。

===
実はこの馬、デビュー戦からちょっと気にかけてたんですよ。
まず何がいいって黒鹿毛の見映えする馬体。
そしてデビュー戦の、後方から追い込んできた印象的な末脚。
極めつけはこの名前。響きが最高にかっこいいじゃないですか!
ブルーメンブラット【Blemenblatt】はドイツ語で「花びら」という意味らしいです。
母マイワイルドフラワーからの連想ということでしょうが、
恐らく桜花賞を若干は意識した意味合いだったんでしょうね。
どうやらオークスはこの馬から買ってしまいそうな予感。続きを読む
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◆東京11R NHKマイルC
◎マイネルスケルツィ
○ロジック
▲フサイチリシャール

中山マイル戦のお手本のような走りでNZTを制したマイネルスケルツィ
確かに東京コースで追い比べとなるとピンと来ない気もする。
それでも、先行勢の直後から仕掛けどころをうかがえる展開は絶好。
何より1800〜2000mにも実績がある点が心強い。

武豊が逆転を狙うロジックは今回タメてきそう。
中途半端に動くよりは腹を括った戦法が生きるはず。
前走はイン有利のトラックバイアスにも泣いた形で3着。
決して力では劣っていない。

距離短縮で相手弱化となればフサイチリシャール・・
理論上では最も勝利に近いのはこの2歳王者のはず。
ただ、今季に入ってから完全に勝ち運に見放されている。
いくら適条件になったからといって今さら復権というイメージがわかない。

===
人気3頭のつまらない予想になったが、他の馬はどうしても買う気になれない。
あと一頭、あえて挙げるとすればドラゴンウェルズだが、
外枠で真っ向勝負に出られるほどの力は感じない。続きを読む
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◆京都9R 矢車賞
◎ブルーメンブラット
○マヤラブハート
▲ワイキューブ
☆ウインシンシア
△ブラックチーター

フラワーC、忘れな草賞で賞金加算にあと一歩足りなかったブルーメンブラット
しかし、本賞金が800万円あれば近年の傾向からもオークスに出られるはず。
フラワーCで桜花賞馬キストゥヘヴンから0.3秒差に迫った能力なら、
GIに出ても恥ずかしくない競馬ができるはず。
そのためにもここは絶対に落とせない。必勝態勢で臨む。

前残り馬場だけにマヤラブハートにチャンスがありそう。
何せデビュー戦では◎に勝ってるわけだし。
チーフベアハート産駒とあって京都替わりもプラスになる。
ワイキューブはオープンで善戦。
ひと息入れたことで成長があれば詰めの甘さを払拭できそう。
ブラックチーターはまだ成長途上。
良くなるのは先だろうが「GIの裏の川田将雅」は脅威。

桜花賞でも本命にしたウインシンシア
距離が1800mに延びるのも、京都外回りに替わるのも好材料と言えそうだ。
しかし、現在の馬場は上がりが早すぎ外差しはなかなか決まらない。
これで突き抜けるようなら、こちらもオークスで楽しみになってくる。続きを読む
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◇新潟11R 新潟大賞典
1着◎オースミグラスワン――55四位洋文
2着△カナハラドラゴン―――56大西直宏
3着・・エルカミーノ―――――51小林淳一
・・・・・・
5着○エイシンドーバー―――55藤岡佑介
6着☆コンゴウリキシオー――56中舘英二
7着▲グラスボンバー――――57.5勝浦正樹
11着△ホオキパウェーブ―――58田中勝春
13着△カンファーベスト―――56江田照男
15着△フサイチアウステル――56上村洋行

≪回顧≫
4角入り口までまだシンガリ待機策。
それでも四位洋文は余裕の手応えを残したままだった。
直線で大外に持ち出された◎オースミグラスワンが、
メンバー中ダントツの上がり3F33.9秒の末脚で突き抜け重賞初制覇。
広い新潟コースの2000mで持ち味をフルに発揮した。
デビュー戦でローゼンクロイツを下しながら、
長期休養もあり出世が遅れていたが、ようやくタイトルを奪取。
今後の目標は恐らく宝塚記念になるのだろうが、
きょうのような豪快な末脚を見せてくれるのではないだろうか。
とにかく先が楽しみである。

2着にも差す競馬に徹した11番人気の△カナハラドラゴン
これまで重賞では入着が精一杯だったが、
昨冬から馬券圏内へ突入するようになった。
それがとうとう連対圏まで手が届くように。
休み明けで3着に1馬身1/4差をつけたのだから、十分な内容。
アンバーシャダイ×ブレイヴェストローマンという古風な配合のいぶし銀が、
悲願の重賞制覇へ希望の火を灯した。

3着にエルカミーノ、4着にシェイクマイハートと、
結局、掲示板に単勝2ケタの馬が3頭も入る波乱の決着となった。
だらしなかったのは勝ち馬以外の人気勢。
○エイシンドーバーはうまく好位から競馬を進めたが、
最後の追い比べでは完全に脚色で劣っていた。
▲グラスボンバーも中団からもうひとつ伸び切れず。
やはり本質的にはパワーを要する条件のほうが合いそう。
心配なのは△フサイチアウステル
確かに条件は不向きな一戦だったが、それにしても淡白な負け方。
復調すればもっとやれるはず。巻き返しを待ちたい。
【投資:3700円 回収:15800円馬単◎△7900円×200続きを読む
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あしたは実に久々の競馬場観戦に行こうと思っています。
京都新聞杯は好カードだし、連休だし、天気よさげだし。
新しくなった淀駅は一体どんな感じなんでしょうね。

◆新潟11R 新潟大賞典
◎オースミグラスワン
○エイシンドーバー
▲グラスボンバー
☆コンゴウリキシオー
△ホオキパウェーブ、カナハラドラゴン、フサイチアウステル、カンファーベスト

新潟外回り650mの直線。オースミグラスワンの末脚が爆発する。
前走の大阪−ハンブルクCは3着に終わったが、
2500mは本質的に適性範囲外の距離。
やや気が勝ったタイプだけに、やはり2000m前後がベストだろう。
にもかかわらず、2400mの松籟Sで、
アドマイヤモナーク・ストラタジェムを下したあたりに能力の高さを感じる。
540キロほどある巨漢だけに、広いコースに替わるのも大歓迎。
早くから将来を嘱望された大器が、豪快に初タイトルをもぎ取る!

エイシンドーバーも平坦コースでの切れ味勝負に自信を持つ。
前走はハイペースを早めに動いた分の負け。
ハンデ戦のG3くらいなら十分に通用することはすでに証明している。
昨夏から躍進を遂げたグラスボンバー
57.5kgのハンデが物語るように、ここでの実績は上位。
ただ、瞬発力勝負にはやや分が悪いだけに、
休み明けの今回はまだ強く押し切れない部分も。

今年は開催が1週早まった分、先行勢の粘り腰にも注意したい。
久々のエイプリルSで2着に踏ん張ったコンゴウリキシオーが、
中舘英二を起用し前走の再現を狙う。
コスモオースティン、シルクネクサスとの兼ね合いが展開のカギになりそうだ。
トップハンデ58kgのホオキパウェーブ
素質馬も近走が精彩を欠くフサイチアウステルは押さえまで。
それならば、まだカナハラドラゴンカンファーベストのほうが、
こういう舞台で力を発揮してくれそうだ。続きを読む
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休み、休み、休み、休み、そして休み!!!

明日から待望の連休。とはいえ、これと言って派手な予定はないのですが。
そんな中、「5週連続GI」と銘打って、何やらお祭りムードの東京競馬。
しかし、その開幕戦がNHKマイルCでは残念ながら心躍らない。
マルガイ旋風が止んでからの3歳マイル路線が、
「敗者復活ロード」化しているということは以前にも書いたが、
http://blog.livedoor.jp/bujikore_life/archives/50421679.html
今年も残念ながらその例に漏れることはなさそうだ。
1番人気に支持されるのは恐らくフサイチリシャール。
皐月賞で5着と完敗を喫しながらも、「この相手なら」と再び期待を集めている。
同じGIでありながら相手関係に恵まれるとはどういうことか・・
一時的なニーズによって作られたGIレースは、
やがて需要がなくなった時に「空き巣」と化してしまう。
今年は古馬牝馬GIヴィクトリアマイルが創設された。
登録メンバーを見た限りは楽しみな一戦になりそうだが、
これが10年経った時には果たしてどんな姿になっているのだろうか。続きを読む
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◇京都11R 天皇賞
1着◎ディープインパクト――58武豊
2着○リンカーン――――――58横山典弘
3着・・ストラタジェム――――58G.ボス
・・・・・・
4着☆アイポッパー―――――58福永祐一
7着▲マッキーマックス―――58藤田伸二
10着△デルタブルース――――58岩田康誠

≪回顧≫
これが2006年版、世界規格の衝撃というやつか。
◎ディープインパクトが従来のレコードを1秒更新する圧勝。
クラシック三冠に次ぐ4つ目のGIタイトルを獲得し、
夏以降に待っている海外遠征へ向け最高のパフォーマンスを見せた。

スタートでは久々にはっきりとした出遅れ。
1周目スタンド前までは後方から2頭目を、落ち着いて追走。
課題だった折り合いを、見事にクリアしてみせた。
圧巻だったのは3角からの下り坂。
武豊がガッチリと手綱を持ったままながら、一気に先行集団を飲み込んで先頭へ。
昨年はほとんど見ることのなかった、
「マクって進出→4角先頭」の破天荒なレースぶりが、
ディープインパクトの新しい姿であるように映った。

プレッシャーからの開放が、英雄を再び滑走路に乗せたのだろう。
絶対に負けるわけにいかなかった「無敗の三冠馬」。
その立場が、どうしても武豊に安全策を取らせていた。
昨年のダービー、菊花賞、そして有馬記念。
スパートに入っていたのはいずれもセオリー通り直線に入ってから。
それで同世代のライバルたちは難なく退けたが、
有馬記念では「世界の」ハーツクライの前に完敗。
だが、初めて喫した敗北は、重苦しいプレッシャーを打ち消してくれた。
「好きなように走って、それで勝てばいい」。
そんなリラックスムードで天皇賞を迎えることができた。
武豊も菊花賞・有馬記念の当日は意識的に騎乗数を抑えていたようだが、
きょうはほぼいつも通り9鞍に騎乗。
ディープインパクトの騎乗を必要以上に意識せずに済んだのも、
重圧から開放された証。
自然体で臨んだ英雄と天才の躍動感が伝わってくる、「4角先頭」だった。続きを読む
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