出遅れて後方からのレースになり、4角に差し掛かってもまだ最後方..これはもうダメかと覚悟した、次の瞬間だった。ルメールの抜群のハンドリングに導かれながら、コースロスを最小限に留めつつコーナーをクリア。直線入り口でスムーズに外へと持ち出されると、余裕たっぷりの足取りでスパートに入り、先行するグランデフィオーレらをあっさり捕らえて先頭へ。そのまま1馬身半差の完勝。

見事な進化を遂げたサトノレイナス。新たな女王誕生の予感を漂わせる勝利だった。

追い出されてからの末脚は迫力満点。新馬戦での遠慮がちで頼りなげなフットワークとはまるで別物だった。他馬と少し並走するところもあったが、外に逃避するようなこともなく真っすぐに伸びてこられた。短期放牧も挟んでのこの4ヶ月、追い切りの時計もガンガン詰めてはいたが、実戦でもその成長ぶりを証明してくれた。これこそPOGドラフト前から期待されていた本来の姿。阪神ジュベナイルFはもちろん、桜花賞・オークスへ向けての手応えも感じさせてくれる勝ちっぷりだった。



全兄サトノフラッグが弥生賞を勝っているとはいえ、おっとりした気性の妹は中山の1600m向きではないように思う。さらに今回は福島1800mを巧みなレースぶりで制していたタウゼントシェーンとの対戦。正直ちょっと分が悪いように思っていた。仮に敗れても言い訳の余地はある、と。

なのに勝っちゃったよ。タウゼントシェーンが思ったほど走らなかったとはいえ。

こうなるとPOG指名勢としてはもうポジポジである。どうやらこの後はG1に直行する予定らしいが、せっかくだからアルテミスSも持ってってくれていいんやでと思ったりw もっともそれで消耗して大舞台に影響するようだと元も子もないないので、そのへんはもう陣営にお任せしましょう。
例年なら香港国際競走と重なる阪神ジュベナイルFだが、今年は新型コロナウイルスの影響で日本からの参戦が難しそう。となるとルメールの継続騎乗にも支障がなくなるのは幸運と言える。

まずは何よりも無事に事が進みますように。年末が楽しみだ。