入れ替わってるー!???

などと少し前に流行った青春ラブコメ映画のような試合だった。序盤から阪神が圧倒。読売のマズい守備にもつけこんで大量リードを奪うと、「飛車角落ち」の相手打線を西勇輝が完封。9試合目にしてようやく東京ドーム今季初勝利を挙げたのだった。

しかし残念ながら喜びも控えめである。3連戦の1・2戦目をこれまでと同じようにあっさりと敗れ、もう自力優勝の芽も残されていない状況。あまりにも遅すぎる反攻だった。特に1戦目の負け方がキツい。せっかく菅野智之から大量3点を奪い先手を取る試合展開に持ち込みながらも、頼みの高橋遥人がそれを守り切れずに逆転された。前回の甲子園でも捕らえられつつあったハルトが攻略されたのは痛恨。過去の対戦で植え付けたイヤなイメージも完全に消されてしまった感。もうワンランク上の投球ができるようにならなければ。



そのお手本となるのが西勇輝である。コマが揃っていると言われる阪神先発陣の中でもズバ抜けた仕事っぷり。2試合連続完封がすごいのは誰の目にも明らかで、それを支えるフィールディングや牽制、打席での「最低限」など全てに「勝てる投手」の要素が含まれている。前回の甲子園の読売戦でも8回途中でマウンドを降りたとはいえ、「1点もやらん」という気迫が随所に感じられるマウンド上の姿はまさにプロ中のプロ。オリックス時代も含めて今が最高の状態に突入しているんじゃないだろうか。

しかしエースの奮闘もむなしく首位とは10ゲーム以上も離された状態。もちろん可能性がある限りは諦めずに戦うのが当然なのだが、見る側は少しトーンダウンしつつあるのが本音。もう一度ボルテージを上げてくれるような展開にならんもんか..