オーソクレースの華々しいデビューに注目が集まった先週の2歳戦線だが、出遅れていたモーリス産駒が新馬戦で3勝を挙げ巻き返しの気配を見せた点も見逃せない。
中でも取り上げておきたいのが、土曜新潟の芝1600m戦を勝ち上がったストゥーティ。母母シンハリーズ×モーリスの配合は、現在デビューに向けスタンバイ中のセブンサミットと同配合。オークス馬シンハライトの初仔として期待を集める一方、モーリス産駒の不振ぶりが懸念されたが、こうしてほぼ同じような血統構成で新馬勝ちを収めたストゥーティの存在は心強い以外の何者でもない。



ちなみにセブンサミット自身の調整も順調に進んでいるようで、現在のところ8月30日の新潟芝2000m戦が視野に入っているとか。もちろん状態次第で変更もあるだろうけど、この時点で具体的な予定が見え始めていること自体が朗報。同じ「モーリス四天王」の一角ルペルカーリアも秋の中京で、という話も聞かれつつあるようで、ようやく本領発揮の時が近づいてきているようだ。

ブエナベントゥーラもレガトゥスの巻き返しも待ってるで。

すっかり他の馬のことばかりに触れてしまったが、ストゥーティの勝ちっぷりも地味ながらなかなか。サッと好位を取れるセンスも、渋った馬場を苦にしない適性も今後に向けて武器になるだろう。直線で少し狭くなりそうだったところを割って出てきたのもいい経験。恐らく新潟2歳Sはパスしそうな気がするが、次もマイル前後で賞金を加算して重賞戦線に名乗りを挙げたいですね。