ついにやりましたねフォイヤーヴェルク。新潟ジャンプSで待望の障害重賞初制覇。先に抜け出したメドウラークの手応えが良く、もしかしたら残られるのではと思いながら見ていたが、まるで勝ち方をわかっているかのように慌てず騒がずスパートを開始し、しっかりと前を捕らえきった。
まだトップクラスのジャンパー達とは戦っていないので何ともいえないが、いずれジャンプG1も狙えるようなポジションまでは確立できたかな。まだまだ障害でのキャリアも浅いことだし、これからさらに強いレースを見せてくれるんじゃないかと期待してる。



これで収得賞金も1億3000万円を突破。新馬戦で大敗を喫した時には1円たりとも稼げないのではと案じられたが、遠回りをしながら地道に頑張ってきた。先日も書いた通りサンデーレーシングの募集価格1億2000万円をクリアしたし、デビュー戦で顔を合わせたリオンディーズの生涯獲得賞金も上回ったという。

これは非常に勇気づけられる姿だ。

人生で例えるなら、社会に出るまでは優秀だともてはやされながらも、いざ仕事を始めると壁にぶつかり、思い描いていたエリート街道からは完全に脱落。周りからは哀れみの目で見られ、出世ルートからは離れながら、それでも長所を発揮できる仕事と出会い、やりがいを感じながら生計を立てるその戦い方は、「成功の形は一つではない」ということを教えてくれているようだ。

優秀な学生時代の友人に囲まれ、心のどこかで常にコンプレックスを抱いている自分もついつい自己投影してしまいそう。選んだ生き方、歩んできた道のりを後悔しそうになることもあるけれど、そんな時はフォイヤーヴェルクを見習って自分なりの成功をつかめるよう、前向きさを心に宿していきたい。

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