変則日程の影響で、例年より長く続いた阪神開催も最終週。馬場が傷みやすい時期でもあり、さすがに外が伸びる馬場になってきているようだ。ハンデ戦G3の中京記念も一筋縄ではいかないだろうが、単調な前残りにはならないのでは。

まず斤量面で有利に映るのがギルテッドミラーの51kg。NHKマイルCでも3着と善戦した3歳世代トップクラスのマイラーがこの軽量で走れるのは魅力だが、実質は4キロ増の55kgであることを思えばまあこんなもんか。まだ重賞も勝ってないし。この数字だけを見て飛びつくのは危険。
同じ3歳ならプリンスリターンの52kgの方がさらに1キロ軽い計算になる。原田和真とのコンビはいつだって応援したいが、今回は前に行ける優位性が行きなさそうなのがつらいところ。たとえここは敗れても見限らないよう注意したい。

古馬勢でいうと、まずヴィクトリアマイルであわや3着に粘り込もうかという見せ場を作ったトロワゼトワル。安定感でいえばソーグリッタリング。彦根Sで単勝万馬券の波乱を巻き起こしたラセットも米子Sで好走しており侮れない。



そんな中で期待したいのがケイアイノーテック。18年のNHKマイルCで藤岡佑介に初G1をプレゼントして以降はG1勝ちはおろか勝ち鞍を挙げられず、完全によくある一発屋のNHKマイルC勝ち馬のパターンにハマってしまっている。かつてのパートナーもどういう経緯かわからないがコンビを解消。それ以後は幸さんや津村明秀など、お世辞にもトップクラスとは呼べない騎手が起用されており、陣営のモチベーションもどこまで高いのかちょっと疑わしく思ったりする。

しかし、前走の安田記念では久々に見せ場を作るレースだった。4角手前から早めにマクって、勝ったグランアレグリアを外からフタしにかかる積極的な競馬。いやさすがにそんなところから動いたらバテるでしょと思われたが、最後までしぶとく食い下がって5着と大健闘を見せた。とても勝負になるとは思えない超豪華メンバーでこれだけやれたのは、今後に向けて手応えをつかめたはずだ。

そして夏の阪神といえば、母ケイアイガーベラが圧倒的な強さでプロキオンSを制した舞台。芝とダートは異なれど、勝手に相性はいいと思い込んでいく。さすがにG1勝ち馬だけに斤量は57kgを背負うが、克服できない数字ではない。

「さすが」の豪脚が見られるか。