1日目(1歳馬セクション)のつづき。



セレクトセール2020の2日目は当歳馬セクション。ここからいよいよディープインパクト・キングカメハメハの両横綱の産駒がほぼ不在の世代となる。生産者も馬主も、どの血統が次の時代のリーダーとなるのか予測もつかない中、それでも高額取引馬が続々と出現した。

この仔たちのデビューは2年後。それまでしっかりと覚えておきたい注目馬たちをまとめて紹介していく。



● ファイナルスコアの2020(牡馬・父ロードカナロア)/20,000万円・大塚 亮一
次のリーディングサイアー候補最右翼・ロードカナロア産駒が高評価を得た。シーオブクラスやチェリーコレクトらと同牝系出身の母からはまだノーブルスコア・エカテリンブルクとひと押し足りない仔しか出てきていないが、そろそろ名門に相応しい活躍馬が出てきてほしい。落札した大塚亮一オーナーも「サンデーサイレンスが入っていないのは種牡馬としても価値がある」と早くもスタッドインを見込んでの期待を寄せている。

● シーズオールエルティッシュの2020(牡馬・父リアルスティール)/7,000万円・江馬 由将
毎年のように評判だけはいいものの、未だに活躍馬が出ないシーズオールエルティッシュの仔。新種牡馬リアルスティールに替わった今年度も果たしてどんなもんか。落札者の江馬由将さんはまだ馬主歴の浅い方だが、現2歳のトーセンバジルの全弟トラストミーなども所有しており、もしかしたら今後どこかでブレイクするかも。勝負服もなかなかカッコよくて好き。

● マラコスタムブラダの2020(牡馬・父キタサンブラック)/19,000万円・麻布商事
麻布商事旋風は当歳セールでも吹き荒れた。レシステンシアの弟をゲット。両親の良さを引き継げばゴリゴリの先行馬になれそう。キタサンブラック産駒もそこそこ評価されてて活躍が楽しみ。サクラバクシンオーとかスピード色がそれなりに入った血統なので走れそうな気がしているが。

● カデナダムールの2020(牡馬・父エピファネイア)/12,000万円・野田 みづき
聞き覚えのない母だが祖母はラヴズオンリーミー。ああなるほど納得の価格。ラッドルチェンドの仔も軒並み評判がいいし、数年後にはもしかしたら一大勢力を誇る牝系になってるかもしれん。

● サマーハの2020(牝馬・父サトノダイヤモンド)/10,000万円・金子真人ホールディングス
ご存知シャケトラの半妹はサトノダイヤモンド産駒。しっかり金子真人HDさんが1億円でお買い上げ。こういう実績ある繁殖牝馬と配合されてこそ種牡馬の真価がわかるというもの。

● デルマコイウタの2020(牡馬・父エピファネイア)/5,200万円・村野 康司
たまたまリアタイでセールの様子を見ていたので印象に残った一頭。エアデジャヴーの仔ながらラッキーフィールドの手に渡らず、デルマコイウタとして現役時代を過ごした母の初仔である。いくらアイドリームドアドリームの血筋とはいえ、この馬が5,200万円ってなかなかのお値段に感じる。母父ディープブリランテですよ、デルマですよ。よほど期するものがあるのだろうか。馬主さんはトロワボヌールなどをお持ちの方でそれなりに実績も。ますます興味深い。

● ヒルダズパッションの2020(牡馬・父ハーツクライ)/38,000万円・小笹 芳央
ディープインパクト・キングカメハメハ不在の中、好評価を集めていたのがハーツクライ産駒。その中からビッグディールが飛び出した。しかしヒルダズパッションの仔たちもなかなか期待通りの走りを見せるケースが少なく、ヨシダを除けば未だに最高到達点がサンクテュエールという現状だが、ホウオウ冠の小笹芳央オーナーが果敢にアタック。

● ダイワパッションの2020(牡馬・父ハーツクライ)/7,200万円・麻布商事
エポカドーロの半弟も麻布商事。いつかこの血統で長谷川浩大厩舎に入ってくれればうれしいのだが、さすがにクラシックホースの下となるとそう簡単にはいかんだろうな..

● シーヴの2020(牡馬・父ハーツクライ)/21,000万円・三輪ホールディングス
前日に5億円のショウナン旋風を巻き起こしたシーヴの当歳も2億円を突破。しかし本当にハーツクライが頂点に君臨する時代など来るのだろうか。ちなみに三輪ホールディングスさんが何者でいらっしゃるのかはまだ正確な情報が届いていない。

● シーズアタイガーの2020(牡馬・父ハーツクライ)/27,000万円・ダノックス
この繁殖牝馬もまだ目立った活躍馬は出ていないが評判はよく、現2歳のディープインパクト牝馬タイガーオーキッドも走ってきそうな雰囲気。しかしこの世代はことごとくハーツクライにいい牝馬が回ってる印象。

● キラモサの2020(牡馬・父ロードカナロア)/14,000万円・国本 哲秀
今年度の最後を締めくくったのもロードカナロア産駒。そしてショウナンさん。キラモサはいつかいい馬を出しそうな気がする。



当歳セールで印象的だったのが、サトノダイヤモンドやリアルスティールの産駒がしっかり評価されていたこと。いずれもディープインパクト産駒の有力な後継である一方、群を抜いた存在感まではないだけに、果たしてどの程度の扱いなのかと思っていたが..楽しみな馬がたくさん出てきそう。

種牡馬の勢力図が一変する2022年の夏、そして23年クラシックはどんな世界が待っているのだろうか。