圧倒的人気に応え、無事にデビュー戦を白星で飾ったヨーホーレイク。友道康夫厩舎の期待馬で、しっかり乗り込まれ水準以上の走りを見せていた調教の内容からも、ここは「勝って当たり前」の心境だったのではないだろうか。

むしろ内容は地味に映ったくらいで、この程度ではトップクラスで活躍できるかはやや懐疑的。いつものクロウキャニオン仔と同レベルかなという印象が残った。

レース序盤はスローペースに付き合わされながらの走りで、やや手綱を引かれながらの追走。もうええやろとばかりに4角手前から先頭集団に並びかけ、早めに抜け出し押し切った。ゴーサインが出てから後ろを突き離すような脚が見られればインパクト十分だったが、そこまで圧倒的なパフォーマンスは見られず。レースの上がり3Fも11.8 - 11.5 - 12.5と最後は減速しているし、2着のセファーラジエルに内から迫られたように、末脚には物足りなさが残った。



何といってもこの馬のトピックは金子真人HD×武豊でのデビューという点にある。「チーム・ディープインパクト」も今やすっかり疎遠になってしまい、新馬戦でこのタッグが実現するのも珍しいケースに。実際このレースが2010年のコティリオン以来の新馬戦勝利となったわけだが、この日の走りを見た限りでは、オーナーサイドはエース級としての期待までは寄せていないのではという想像に至った。そういう意味ではあえて武豊を使ったのも納得。

厩舎の王道ローテなら次は野路菊Sになりそうだが、壁にぶち当たるとすればその次あたりだろうか。もちろん成長の余地もたっぷり残されている。どこかでガラリと一変していく可能性もあるのでその時はゴメンナサイする覚悟。引き続き注目すべき、おもしろい一頭であることは間違いない。

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