言われてみれば納得である。エプソムCのダイワキャグニーは単勝9番人気の低評価を覆しての勝利だったが、雨の府中といえば昨年のジャパンCで見せ場十分の粘りを見せていたではないか。実績ある中距離でG3となれば、これくらい走れて当然と言ってもいい。今なら。

日本ダービートライアルのプリンシパルSを含め、これまでOP特別・リステッドを5勝してきたが(全て東京で)、6歳にして待望の重賞初制覇。さらに上のレベルを求めるのは現実的には厳しいかもしれないが、馬場が悪くなるようならあるいは..今年秋の天皇賞・ジャパンCでも存在感を発揮するかもしれん。



ちなみに鞍上の内田博幸はこれで16年連続のJRA重賞勝ちになったとか。まだ中央に移籍する前の05年に、ニュージーランドTをマイネルハーティーで勝ったところから記録は続いている。近年はすっかりG1級のお手馬とは縁がなくなってしまい、ゴリゴリ先行するタイプでどうにか活路を見出している感があるが、立場は変われど奮闘を続けるベテランには敬意を払いたい。何といってもかつてのゴールドシップの主戦である。