最終日の中山競馬は盛り上がりましたなあ。
主役はもちろんルメールさん。
武豊騎手の年間最多勝記録に並び、更新できるかに注目が集まった中、
4Rでまずは1勝目。
ハイペースの消耗戦となり、
中団から競馬を進めたシュバルツバルトの末脚がハマって見事な差し切り。
ダート1800mの未勝利戦であれだけ燃えたのは初めてかもしれんw
続く5Rは藤沢和雄厩舎のエンシュラウドで連勝を狙うも、
今度はゴール前でジュピターズライトに差され2着。
このへんの攻防がスリリングだった。
結局、続く6R新馬戦を白毛のマイヨブランで制して213勝目。
足踏みすることなく一気に新記録に到達した。
それにしても握手要員が畑端騎手ってのが最高にジワる。
普段なかなか勝ち馬の近くでゴールすることもないというのに、
よりによってこの歴史的瞬間に立ち会うことになるとは..w

ルメールはその後も2勝を上乗せして215勝でフィニッシュ。
年間G1勝数に続き勝利数でもこれまでの記録を打ち破ることとなった。
今年の活躍ぶりを見れば何も驚くことはないし、
何より最終日の微妙な騎乗馬ラインナップで4勝してしまうところが、
その手腕の優秀さを物語っている。

ただ、これによって武豊騎手が残してきた偉大な数字が無に帰すわけではない。
むしろルメールのような超うまい外国人騎手はまた現れるかもしれないけれど、
競馬を知らない人でもその名前と存在を知っている、そんな騎手は二度と現れない可能性が高い。

だからルメールですら彼のことを「レジェンド」と呼ぶのだ。


そしてそして2018年の中央競馬を締めくくったのはサートゥルナーリア。
また新たに若き天才が出現した。
直線入り口まで前が開かなかったが、
狭いわずかな合間を縫って先頭に躍り出ると、
そのまま余裕たっぷりの脚色でゴールに飛び込んだ。強い。

この兄弟はどうしても気性面の危うさが気がかりだが、
今のところどうにか収まっており、
春までこの調子で行ってほしいものである。
もちろん故障も厳禁な。

ふと、ホープフルSがG1に昇格すると聞いたときに、
「皐月賞と同じ舞台で早くからG1やるなんてクラシックのネタバレはやめてくれ」なんて書いたが、
これだけ夢が膨らむネタバレなら大歓迎である。
また、実際にG1ホープフルSを経験して感じるのは、
このタイトルをどうこうというのではなく、
結局は来年にどうつながるかに関心が向くんだなということ。
通過点感とでもいうか。
そのへんは旧ラジオたんぱ杯2歳Sの頃からのDNAがしっかり受け継がれているのかも。

それから、敗れたとはいえニシノデイジーも悪くない競馬。
スローペースにハマると、どうしても追い出しは待たされる。
それでも崩れず3着にまとめられたのはいい経験になったはず。
これからますます相手も強くなるだろうが、
まだまだ上位争いに食い下がっていってほしい。



28日は会社で掃除をしながら合間に競馬を見るスタイルで、
むしろ普段の休日以上にゆっくり見られたのが正直なところ。
一部ではやがて有馬記念がこの日に..なんて計画もあるようで、
普通に考えれば猛反対なんでしょうけど、
個人的にはこっちの方が都合が良かったりするのかも、などと考えてしまった。
状況が変わればまた全然違うだろうけど。

変化を受け入れながら、自分に合う形で楽しんでいくことは来年以降も変わらない。
以上をもちまして今年度の中央競馬の締めくくりとさせていただきます。(テケテンテンテン