いわゆる「金の卵」である。
高卒2年目ながらここまで先発ローテの一角を務め、
プロ初勝利を含む3勝を挙げている才木浩人。
150キロ前後の直球をコンスタントに投げ込めるその素材は、
贔屓目なしで他チームもうらやむものではなかろうか。

そんな未来のエース(仮)を便利屋扱いするとは何事か。

確かにここ数試合の内容は悪い。
被弾と四球で崩れるパターンが続いており、
正直、いったん二軍で再調整した方がいいんじゃないのと思うほど。
15日の広島戦も4回途中KOという内容だった。

だからといって、その後のヤクルト戦でブルペン待機させて、
あろうことか中3日で登板させるとはどういうことか。
なるほどモップ役から出直しか、それならまだよかった。
さらに中2日で元通り先発するとかどんな運用。
結果的に7回1失点と見事に立て直しに成功したとはいえ、
97球→(中3日)26球→(中2日)127球とずいぶん酷使してくれたものである。
もうとっくに優勝は遠く手の届かないところに行ってしまったというのに、
何をそこまで未来ある若者に負担をかける必要があるのだろうか。


金本監督は「先輩孝行ですよ」と、
勝ちパの中継ぎを温存できたことを喜んでいたがそういう問題ではない。
一過性のスクランブルのためにつぶしていいような素材ではないはずだ。

投手の運用に関しては恐らく香田投手コーチが責任を担っているはず。
昨年は登板過多の中継ぎ陣をどうにか持ち堪えさせたが、
その反動か今季は功労者たちがことごとく不振や故障に悩まされている。
苦しい状況下でやむを得ない策だったのかもしれないが、
とうてい理解できる起用法ではない。

もともと阪神は投手起用に関してはそこまで狂った手は打たない方だと思う。
※ いやまあ久保田智之の90試合とかもあるけど
それだけにこの才木の使い方にはどうにも違和感を覚える。
今後こうなることを避けるためには、
先発で結果を残し続けるしかないというのもおかしな話である。

この無理がどこかで祟らないことを願うばかり。