先週日曜札幌のメインUHB賞を横山武史騎手が勝った。
入線直後にガッツポーズが飛び出したばかりか、
検量室では父親顔負けのフライングディスマウントまで披露する喜びっぷりが、
この1勝の意味の大きさを物語っていると思う。

減量特典があるうちに平場で稼いだ勝数など、
時が経てば何の意味も持たなくなる。
ここ数年でも、名を売ったのはデビューから数年だけで、
以後は完全に頭打ちというパターンにハマってしまう若手騎手がどれだけいることか。
大事なのは、いかに上のクラスのレースで結果を残せるか。
その点で今回の横山武騎手はハンデ戦で軽量を活かしたとはいえ、
最高級のアピールに成功したと言える。
これで次は重賞キーンランドCへの参戦も視野に入ってくるはず。
下級条件戦ではなかなかこうもいくまい。

とはいえ目先のチャンスをつかむためにも勝数をないがしろにするわけにはいかない。
2年目の今季はここまで23勝。
昨年は北海道シリーズが始まるまで1勝と、
なかなか勝機に恵まれなかったことを思えば上場の数字だろう。
この夏をさらなる飛躍の場としたい。


それにしても華のある乗り役である。
前述のガッツポーズにしてもジャンプ下馬にしても、
2年目でなかなかやれるもんじゃない。
「魅せる」能力があるんだろうな。
ノリさんの「あいつはヤバい」という発言も、あながちウソではなさそうだ。

かつてはデビュー年に重賞を勝つなんてことも珍しくなかったが、
今ではチャンスを得ることすら難しくなってきた。
若手受難の時代だが、持って生まれたものも活かしながら一流を目指してほしい。