7月を終え、阪神は見事に失速してしまった。
広島を追うどころか、
どんぐりの2位争いにも遅れを取り、振り向けばもう最下位の中日もすぐそこ。
打線は底を抜けつつあるとはいえ相変わらず低調、
その状況で強力だったはずの投手陣にジワジワと綻びが出てきており、
これでは勝てないのも当然である。
中止が多く9月に連戦がと言われているが、
残念ながらこのままでは消化試合が待っているだけで余計な心配に終わってしまうかもしれない。

非常につまらん。


そんな中、唯一と言ってもいい楽しみを提供してくれているのが北條史也である。
この1ヶ月、とにかく打ちまくって現在の打率は.376。
7月の月間MVP候補にもノミネートされるほどの好調ぶりで、
すっかり「二番・遊撃」に定着している。

打席での内容までは把握しきれていないが、
先日の広島戦でも内角直球をうまく腕をたたみながら捉えて軽々左越え二塁打を放つなど、
着実に成長の跡を感じさせている気がする。

今季は開幕から出遅れ、
6月下旬に昇格してきた直後は結果が出ず、
ビハインドの局面で犠打を命じられるも決められず、
強攻策に切り替え併殺なんて打席もあった。
それをたまたまテレビで見ていたこともあり、
「またこのまま二軍に逆戻りやな」と諦めかけてものだ。
それだけに、この1ヶ月の充実ぶりはちょっと信じられないものがある。

16年にレギュラーの座をつかみかけながら、翌年の不振でゼロからの再出発。
少し遠回りをしてしまったとはいえ、
これをキッカケにすることができればチームとしても非常に大きい。
大型とまではいかなくても中型の遊撃手が柱として作れれば、これほど頼もしいことはない。

もちろん今の大当たり状態がいつまでも続くはずはない。
ちょうど打席数も100を越えたところで、
そろそろ収束が始まってくる頃。
問題は数字が下がってきてどのあたりで踏みとどまれるか。
それこそが真の成長を問われるファクターと言えるかもしれない。

今度こそ本物への道を駆け上ってほしいものだ。