金本監督が就任以来最大の危機を迎えている。
チームとして思い通りの結果が出ていないのはまだしも、
期待されていたはずの若手育成が一向に成果を残せないばかりか、
采配面でも異様なまでにセーフティスクイズにこだわった挙句、
失敗したらその責任を選手に負わせるコメントまで発するように。
迷える主砲候補ロサリオは我慢強く使い続けたとは思うが、
最後はもう匙を投げんばかりの扱いで二軍へ。

就任1年目は「育てよう」という気概が随所に感じられ、
実際に楽しみな若手も出てきていた分だけ救いがあった。
昨年はベテラン中堅も一体となって、
地力では敵わなくとも総力戦で2位にまで順位を押し上げた。
そして3年目..
いくら野手陣の戦力に誤算が相次いだとしても、
このままでは「育てながら勝つ」の公約は破綻一直線である。

わかりやすい基準でいえば、
来年も続投してほしいかという問いかけに対し、
過去2年なら迷わず首を縦に振れたところが、
今はうーんどうなんでしょと正直迷い始めてきた。
こんなのは初めての感覚である。


対照的に存在感を放っているのが矢野二軍監督である。
ロサリオの再調整にあたり、
「配球にまだ興味がない」といった問題点を即座に見極め、
それを克服するための処方を取るなど、
ただ我慢し続けてきただけの一軍首脳陣とは一線を画している感がある。

ちょうど先週も藤浪の投球につれて触れたが、
あれだけまともに打者と勝負できる状態にまで回復できたのも、
もしかしたら矢野さんの功績ではないかという仮説ができつつある。

目下、ウエスタンで首位を走るチームの結果だけでなく、
藤浪やロサリオといった実力者の再生にも成功したとすれば、
矢野株はいよいよストップ高である。

それができなくはない..そんな予感が現実になればよいのだが。