久々に一軍に登録され、
西武戦に先発登板した藤浪晋太郎の投球を途中までテレビで見ていた。
結果は6回途中7失点。
またしても復活の白星とはならなかった。

ただ、内容には見るべきところがあった。
何より「ストライクを取るのに四苦八苦」という惨劇が見られなかったこと。
これだけでも今日のところは十分な収穫だった。
本当にダメな時はプロの投手としての体裁をなしていないレベルで制球を乱し、
例えば送りバントの構えをしている相手を平気で歩かせてしまうなど、
もはや試合にならないレベルで制球が狂ってしまう。
その悪癖が顔を覗かせなかったのが安心材料である。
※ 6回は見ていないので何とも言えぬ


マウンド上でフォームの動作を確認する不安げな素振りもなかったし、
表情にもゆとりが感じられたあたり、
いい準備をしてこの試合に臨めていたことがわかる。
それに、山賊と称される西武打線であっても、
本来の投球ができればピシャリと抑えられるポテンシャルの高さを、
改めて感じさせてもくれた。

失点には味方の拙守も絡む気の毒なところもあったし、
額面ほど悪い印象は残らない登板だった。
どうやら次は中10日空けて再び先発のチャンスがあるらしく、
この日のいい感覚をしっかり引き継いでもらいたい。

ピシャリと抑えろだなんて考えはない。
今の彼に課されるハードルは、最低限試合を作ること。
それを何度か続けられれば、その先に完全復活が待っているはず。



それにしても、ロサリオがほぼ完全終了となったことで、
今季の優勝も絶望的なものとなった。
今の時点でもう諦めるのかと言われると、はいそうですとしか言いようがない。
確立できるはずだった打線の中核を失い、
得点の形が定まらないまま戦う6月以降。
投手陣の地力から考えて大きく崩れることはなさそうでも、
勝負どころで広島を叩くような戦いはまず望めまい。

残念ながらAクラス入りを当面の目標に据えることになりそうだ。