楽しみにしていた連休が、何ひとつ楽しいことなく終わっていく。
そんな夜に沁みる、藤岡佑騎手のG1初制覇。
おめでとう、ついにこの日がやってきた。

若くして頭角を現し、
優れたお手馬にも恵まれたが、
結果を残せぬうちに成績も下降線に。
大怪我もあり、
このまま消えていってしまってもおかしくない窮地に立たされたが、
昨年秋あたりから騎乗内容が目に見えて良化。
技術面か精神面か、はたまたその両方か。
明らかに「変わった」という印象は、
クリンチャーやガンコ、サンリヴァルらと臨んだレースで結果として残った。

充実期に突入した今だからこそ、悲願のG1タイトルが欲しかった。
ケイアイノーテックは当初、武豊騎手とのコンビが予定されていたが、
騎乗停止により鞍上が白紙に戻ったことによる「代打」の騎乗だった。
運をも味方につけての勝利と言えるが、
そもそも、そのシチュエーションで声がかかること自体が、
手腕を認められている証。

その瞬間は、来るべき時にやってきたと言うべきだろう。

スーパーホーネットを愛する者としては、
彼との縁も浅からぬものを感じている。
それだけに、馬券や何や関係なくこの勝利にはジーンと来るものがあった。
少し前にも書いたかもしれないが、
最近は佐藤哲三が乗り移ったのではないかと思うほど、
思い切りのいい勝負を見せてくれていて非常に印象が良い。
もともとアンチャンの頃から手駒には恵まれていただけに、経験と素質は十分。
これを機に、一気にトップジョッキーへと上り詰める可能性も秘めている。


2ヶ月ほど前に、「今の競馬に期待するのは人のドラマ」というエントリを書いた。
まさにそのひとつが結実したレースとして、非常にいい余韻に浸ることができた。
次は日本ダービーで福永騎手や蛯名騎手が「悲願」に挑む。
彼らのそれが成就したならば、
その感動もまた大きなものになること間違いない。

参考:【考察】日本競馬に残されたロマン、それは人にまつわるドラマでは (2018年3月2日更新)