エアスピネルの手綱をルメールに譲ることになった武豊騎手が、
札幌から遠く離れた小倉の地で意地の重賞制覇。
いつだってスマートな彼に「意地」という言葉は似合わないかもしれないけれど。

ダイアナヘイローはこれで4連勝。
早くから非凡なスピードを見せてはいたが、
ここに来て結果が伴うようになってきた。
キングヘイロー×グラスワンダーという98年クラシック世代の血が重なるロマンだけでなく、
何と母系を遡ればゴールデンサッシュにつながるという隠れ良血でもある。
もしかしたら思った以上に奥のある馬かもしれない。


それにしても福島調教師と武豊騎手のコンビで北九州記念ということで、
週半ばからダンディコマンドという懐かしい名前に触れる機会が多かった。

ちょうど20年前、97年の北九州記念。

競馬を見始めてすぐの頃で、
もちろんこのレースもテレビで見ていた記憶はあるのだが、
前年の皐月賞で5着だったことなど知らず、
900万下を勝ったばかりで1番人気に推され、
あっさりと勝っていくその一連の過程に「???」となった思い出が蘇るw
まだ点と点を線で結びながら競馬を見ることはできていなかったな。

この日、誘導馬を引退したメイショウカイドウにしてもそうだけど、
積み重ねてきた数々の勝利が我々の記憶を呼び戻してくれるのだから、
改めて武豊騎手の存在を尊く感じる。

いつだって、どこだって。
任された馬で全力を尽くし勝利に導くのが彼の仕事。
当たり前のことに対して「意地」という言葉を使うのは、やはり相応しくないだろう。