いよいよマカヒキの凱旋門賞。
キズナの時よりもはるかに「ディープインパクトのリベンジ」色が強いのは、
当時はオルフェーヴルというエースがいたのと、
やはり金子真人さんの勝負服が思い出を蘇らせるからだろうか。

2006年の凱旋門賞。
あなたは当時、何をしていましたか。
どんな人生を送っていましたか。

日本競馬の頂点を鮮やかに極め、
勇躍フランスへと渡ったディープインパクト。
彼ならきっと悲願を叶えてくれるし、
もし彼がダメなら一体他に誰が..という想いもあった。
皮肉にもその予感は今もなお的中し続けているわけだが。

当時24歳の純粋な青年だった僕は、
心の底からディープインパクトを応援し、
そして敗れた瞬間にこれでもかというほど肩を落とした。
NHKの放送で、
インタビュアーの問いかけに立ち止まることもなく去ってゆく武豊騎手の背中は、
未だに鮮明に脳裏に焼き付いている。

あれから10年。

何かに対してそこまで感情を露わにする機会も少なくなったが、
マカヒキのおかげで当時のことをまた思い出させてくれるし、
明日もそれに近い気持ちでレースを迎えることができる。

正直、そこまでチャンスは大きくないと思っている。
3歳の挑戦、現地で試走に成功、
ルメールとのコンビ、そして敵地でも動じないメンタル。
それなりにポジ要素も揃ってはいるが、
いかんせんポストポンドを筆頭に欧州勢は強力。
斤量差を活かして善戦できれば十分に次につながるはず。

それでも見たい。
ディープインパクトの産駒が父のリベンジを果たし、
日本調教馬初の凱旋門賞制覇という夢のまた夢物語を。