過去20年ほどの脳内記憶映像を振り返っても、
雨が降ったレースがありませんな神戸新聞杯。
今年も、夏の名残を思わせる気候のもとで行われた菊花賞トライアルです。

ゴール前は一瞬ヒヤリとさせられましたが、まずは完勝サトノダイヤモンド。
最後の一冠へ無難に好発進。

ひと夏を越したとはいえ、馬体重は増減ナシ。
デビューから殆ど数字には変動がなく、
確かに最初から完成されている感が強かった。
それゆえガラリと変わったところはないように思うが、
まあこのレベルになればそれでいいのかもしれない。


しかしこれでもうラスト一冠はいただき、と言えないのが菊花賞の難しいところ。
もちろん強敵ディーマジェスティとの再戦が待っているというのもそうだが、
それ以上に能力通りにスンナリと決まらないのが近年の流れ。
高速馬場に身を任せながら、
2周目3角からの坂をロスなくクリアして脚を伸ばすのが勝ちパターン。
サトノダイヤモンドならそれも可能な機動力を持っているが、
何となくルメールが踏み遅れたりしそうな気がしてな..w

とにかく油断はできません。



エアスピネルの不発はだいたいイメージ通り。
最も力を出せるのは、
これまでの足跡が示す通りマイルから2000mあたりだろう。
それでも強い相手との激突から逃げないのがこの馬の魅力。
さらに距離が延びる菊花賞は正直だいぶ厳しいと思うが、
前述の通り紛れが大いに起きる舞台。
操縦性の高さでどうにか台頭したい。
エアシャカールもエアメサイアも秋の京都でG1を取った。

馬券はエアスピネルを見切って2着3着を拾うのが正解でした。そんな勇気ありません。
それにしてもミッキーロケットは十分すぎるほど見せ場を作りましたね。びっくり。
何となくですが距離が長そうな気がしたんですけど問題ありませんでした。
レッドエルディストの3着もだいたい知ってた感じ。
京都で時計が速くなるとちょっとしんどそうな気もしてます。

むしろうまい具合にツメを隠したカフジプリンス、
ノーマークの先行が怖いアグネスフォルテあたりが本番の伏兵候補。

さすがにサトノダイヤモンドとディーマジェスティを押しのけて波乱を巻き起こすのは至難の業だけど。
どうなりますやら菊花賞。