スポ紙のヴィクトリアマイル展望記事なんかを見ていると、
未だに「東京は直線が長くタフさが求められ、マイルとはいえ1800m以上の実績が..」
なんて書かれていて( ゚д゚)ポカーンとさせられる。

一体いつの時代の話をしているのか。

安田記念みたいな究極のガチムチ勝負ならともかく、
序盤ぬるっと入ることがデフォのヴィクトリアマイルで求められるのは、
何よりも前に付けてラチ沿いをロスなく通るための機動力。
勝ち馬がゴール時に内にいたか外にいたか、
過去の映像を頭に思い浮かべてみれば、
圧倒的にラチ沿いにいることが多いことからもわかるだろう。
外から追込みを決めたのは、アパパネとブエナビスタくらいではなかろうか。

ヴィルシーナにせよメイショウマンボにせよホエールキャプチャにせよ、
中距離での重賞実績を持っていること以上に、
内枠をもらう、先行する、スローに落としてヨーイドンというパターンに持ち込めたことが、
好走のファクターであると捉えておくべきだろう。
そこでヌーヴォレコルトである。
今季の始動戦となった中山記念で、
牝馬として24年ぶりの勝利を飾ったインパクトは大きかった。
ロゴタイプ、イスラボニータという皐月賞馬2頭を負かしただけでなく、
ラチ沿いスレスレの狭いスペースに突っ込んで差し切った内容も圧巻。
あれをコピペできるのは今回のメンバーには見当たらず、
搭載しているエンジンの性能は抜けていると断言していい。

ただ、昨年の秋華賞とエリザベス女王杯でイン強襲に屈したように、
単勝1番人気の受けて立つポジションになると、
無欲の一発を狙う伏兵に屈してきたのもまた事実。
前述のとおり、立ち回り重視のヌルゲーになってしまうと、
イチかバチかの策にハメられてしまう恐れも。

一番強い馬である。
普通なら出たなりの位置で堂々とレースを進めればいいのだろうが、
場合によっては自らポジションを取りに行く必要性があるかも。
ラチ沿いを取らせたら日本一上手い岩田康誠がどう乗るか。

個人的には勝つ確率が40%、複勝圏内なら80%くらいの可能性と見た。



それにしても土曜の京王杯SCも古馬G2とは思えないスローペースで直線は大渋滞。
多くの馬がブレーキを踏まされ、
まともに競馬ができたのは数える程だったのでは。

レッツゴードンキの桜花賞でも、
スローペースって何かねという思いをさせられたものだが、
明日もきっと後継ラップの瞬発力勝負になるのだろう。

せめて馬券につなげられればいいんだけど、それがまた難しい....w