武豊がポルトフィーノの仔に乗ると聞いて、
かつてこんなエントリを書いた記憶が蘇ってきた。
もう4年も前の話である。

■【どうしてこうなった】武豊時代の終焉を語ろうか。 - 2011年2月24日

ふーむ。
こうやって読み返してみると、
確かに当時の暗黒具合はなかなか凄まじいものがあったことを思い出す。
そこから比べると、
キズナやトーセンラーとの出会いもあって、
現状のポジションまで戻してきた底力はさすがだな、と。
もう一度クラシック、しかも日本ダービーを勝てるとは思えなかったもんね。

で、ポルドドートウィユですよ。因縁の、ポルトフィーノの仔。
前走で手綱を取っていた福永祐一が東京で騎乗するための「代打」ではあるが、
父ディープインパクト、母父クロフネ、母母エアグルーヴと、
武豊の歴史を語る上で欠かせない名馬たちの血を受け継いだ若駒とのコンビは、
本人も楽しみでないはずがなかろう。
阪神の500万下条件シクラメン賞をきっちり勝って2勝目をマークしており、
優秀なDNAから受け継いだ素質は確かなものがある。
あとは08年の牝馬三冠路線を騒がせたドタバタ劇が繰り返されぬよう祈るばかりだ。

ところで武豊がエアグルーヴの子孫に乗るのも久しぶりに感じれば、
サンデーレーシングの勝負服で重賞に出るのも久しぶり。
手元の調べでは12年ジャパンCのローズキングダム以来....?
しかも勝ったのはいつかとなると、
あの10年のジャパンCのローズキングダム以来らしい。繰り上げ優勝の。

赤バッテンの良血馬に頼らずとも、
トップを争い続けていくのがプライドの現れであれば、
かつては自分が乗っていて当たり前だった「指定席」を、
一時的にであれ奪い返すのもまたプライドであり。

勝てば盛り上がるだろな、これ。