かつてエアグルーヴやメジロドーベルら名牝を輩出し、
昨年も後の皐月賞馬イスラボニータが出世の足がかりとした、いちょうS。
そんな長年の頑張りが認められ、ついに今年度から重賞の仲間入りを果たすことになった。
おめでとう、いちょうS。

新設重賞のためグレードの格付けは未設定だが、1着賞金はG3に相当する3200万円。
もちろん2着でも本賞金が加算される。
秋の東京開催初日を飾る一戦には、関西馬3頭を含む12頭が集まった。

人気順がどうなるかまだ見えてこないが、サトノフラムの評判がいい。
阪神マイルの新馬戦を楽勝。
伯父にタイキシャトルがいるという血統背景からも、
これくらいの距離がよさそう。
「1戦1勝のマンハッタンカフェは危険」とよく言うが....

クラリティスカイはトーセンビクトリーらを一瞬で置き去りにした前走が印象的。
こちらは母母がタイキダイヤ。謎の大樹ファームつながり。
義英真と共に遠征するのはグァンチャーレ。スクリーンヒーロー産駒。
そして馬名の由来は「豚の頬肉の塩漬け」。なぜ馬名にした。

迎え撃つ関東勢からは藤沢和雄厩舎が2頭出し。
さすが東京開催で本気を出す名門である。
ミッキーユニバースは札幌2歳Sで逃げるも失速。
今回はスローに落とせるか。あるいは控える競馬も試していきたいところ。
ネオルミエールはフラムドグロワールとの兄弟制覇を狙う。
こちらは非常に競馬が上手そう。スローペースからシュッと抜け出すイメージ。

紛れの少ないコースなので順当な決着が濃厚だが、
今まで同じ時期になかったレースだけに想像しない結果が待っているかも。
心の中ではネオルミエール優勢、と唱えつつ静かに見守る。