■40歳坪井ついに引退 阪神、ハムで活躍 (ニッカン)

きっとこのニュースが報じられたとき、
野球ファンでさえ多くの人が「えっ、逆にまだ現役だったの」と驚いたに違いない。
何せ2011年にオリックスを退団した後は、
現役続行の道を求めて米国独立リーグに移っていたくらいだから。

自分が納得するまでバットを振り続けた上での決断である。本当にお疲れ様でした。

暗黒時代の阪神を照らした一筋の光だった。
ルーキーイヤー中盤から一番打者に定着し、
叩き出した打率.327はセ・リーグの堂々3位。
2年目も3割をマークし、そのまま主力として定着するかに思われたが、
野村克也監督時代の後期は精彩を欠き、
大型トレードで日本ハムへと移籍することになった。

今から思えばOPSが0.8にも満たない外野手に対しては過大評価だった気もする。
だが、新人ながら次々に安打を放つその姿は、
貧打にあえいだ当時の阪神にとっては希望の星だった。
それゆえ次第に成績が下がり、
そして退団という流れは寂しく映ったものだが、
あのトレードで下柳剛を獲得できたのは大成功だったと言っていいのだろう..



度重なるケガもあって、NPBでの通算安打数は千本にも満たない「976」。
どちらかと言えば記録より記憶に残るタイプの選手だったかもしれない。
だが、不遇の時代を経験しながら刻んだ通算打率.292は誇れる数字だろう。

本当に好きな選手でした。ありがとうございました。