>10月27日
◇東京11R 天皇賞
■レース結果(netkeiba)

ジャスタウェイの取説にはこう書いてあったはず。
「コーナー2つのマイルか千八のG2、G3でヨーイドンになったら馬券圏内へ」と。
序盤できるだけ楽をさせれば、最後はそれなりに伸びてくる。
すなわちレースレベルが上がると排気量の限界を露呈する..
メンバー的に薄くなりがちなマイルCSならともかく、
天皇賞とかせいぜい掲示板程度でしょうと確信していたら....

4 馬 身 差 の 圧 勝 。

何だこれ。ウオッカですか。
年度代表馬ジェンティルドンナも、昨年の覇者エイシンフラッシュも、
一瞬にして置き去りにする爆発力。こんなんできるんや..
サラブレッドは時としてこちらの期待をいい意味で裏切るものだが、
それにしても今回のインパクトは歴代でも最強クラスのものがあった。
ヒモはともかくアタマで買えた人おめでとうございます。

ジョッキーもケチャドバですわ。スワンS勝てよw
批判するつもりじゃないけど、
そこまで神がかった騎乗ではないと思うんですよ。
ビックリするようなポジション取りをしたわけでもなければ、
咄嗟の判断で馬群を捌いたわけでもない。
ともすればこれまでよく言われた「安全運転」のハンドル捌きだったと思うんですが、
それでも末脚ドカーンですよ。
勝つ時ってこういうもんなんでしょうかね。

とにかく驚きを隠せないまま誕生した天皇賞馬ジャスタウェイ。
まだ4歳であり、急激な成長ぶりを示したことで今後に向けての期待は高まるばかり。
新たなタイトルを手にした須貝厩舎はどんな道を歩ませるか。
もうマイルCSの枠に収まるべき馬ではない。
かといってジャパンCは距離面で不安が残る....
となればターゲットはドバイだ香港だ。
すでにオーナーサイドからは来年のドバイミーティングを見据えた予定も示唆されており、
春はアジアから安田記念というローテが現実的なものとなりそうだ。



1番人気ジェンティルドンナは2着。
よくぞあの戦局で連対を確保したものです。
トウケイヘイローの逃げを、
引っ掛かりながら2番手追走しながらバッタリ止まらなかったのは大したもの。
普通なら3着もない流れですよ。

ただ、宝塚記念にしてもそうだったけど、
気性が前向きになり過ぎているせいでダラダラと脚を使ってしまいがち。
連覇を目指すジャパンCに向けては、不安が残る内容となった。

エイシンフラッシュ
この馬がズバッと差し切ったなら納得もできるんだけど。3着まで。
ジャスタウェイに6馬身も離されたと考えると納得はいくまい..
こちらも年末の香港を視野に入れているようで、
これまで苦戦が続いているジャパンCとの相性の悪さを考えると、
遠征で勝負をかけた方がハマるかもしれんね。

最後にトウケイヘイローについて。
ペースも速かったが、
それ以上に後続にピッタリとついて来られたのがしんどかった。
これじゃ息を入れたくても入れられない。
まあ単勝2番人気で武豊が逃げてるんだからね、
ノーマークで行かせるわけがないよね。
問題はこの後。人気が落ちるとこの手の先行馬は怖い。
ひょっとしたら有馬記念あたりでアッと言わせるかも..