●6月3日
◇東京11R 安田記念
■レース結果(netkeiba)
予想エントリ:【安田記念予想[参考]】◎シルポート

新しいマイル王、ストロングリターンの誕生である。
昨年2着の雪辱、福永祐一の意地、堀宣行厩舎の底力、
ダノンシャンティのレコードを破る高速決着から派生する馬場コンディションなど、
いろんな側面からレースを振り返ることができそう。

しかし面倒くさい。

レース前から思っていたことを一つだけ書き残して、回顧を終わろうと思う。
それは「ここで燃え尽きるな」ということ。
混戦というかレベル低下というか、
中距離王道路線で歯が立たなくなった馬の敗者復活戦みたいになっているマイル路線で、
晴れてタイトルをつかみながら反動か何か知らないがその後に精彩を欠く馬の何と多いことか。
最もわかりやすい例のショウワモダンは極端なサンプルだとしても、
リアルインパクトにせよマイルCSのエーシンフォワード、エイシンアポロンにせよ、
ここからマイル路線の中心に...と期待を寄せたところで見事なまでにそれを裏切ってしまっている。
ダイワメジャーとかウオッカとか、
すでにハイレベルなところでタイトルを取っている馬じゃないと、「上」では通用しない。それが現状。

そこでストロングリターン。
ロジユニヴァースと同期の6歳馬と若くはないが、
長期休養の期間もあってまだキャリアは19戦と浅い。
重賞でバリバリやってきたわけでもないので消耗度も少ないことだろう。
例年のパターンなら毎日王冠からあわよくば天皇賞、というローテが予想されるが、
できることならマイルG1の春秋連覇とか、
ダイワメジャーやエアジハード、タイキシャトル級の活躍を見せてもらえないかと。
そうすれば、「停滞するマイル路線を変える馬が現れた」と、
歴史の転換点としてこの安田記念を振り返ることもできるのだが。

今のところ、「どうせまたダメになるんでしょ」という諦めの気持ちしか。