ドバイ遠征へ向けて弾みをつけたいトランセンド。
JRAのGI4勝は歴代のダートの雄たちをもしのぐ成績であり、
1年以上にわたって王者の座を防衛し続けてきた事実は評価せねばなるまい。
だが、時が経つにつれ状況も徐々に変化してきた。
かつてのチャンピオン・エスポワールシチーが戦線に戻り、
コンスタントにレースを使えるようになってきた。
切れ者シルクフォーチュンは重賞での経験を積み重ね、
1400〜マイル戦で爆発的な切れ味を発揮。
ワンダーアキュートもスマートファルコンをハナ差まで追い詰められるまで、
地力を強化してきた。

これまでの「自分の形に持ち込めば勝てる」というメンバーとは、
ちょっと状況が違ってきている。

そこで原点に戻りたい。
そもそもトランセンドは、
コーナー4つのコースで機動力を生かしつつ、
後続になし崩しに脚を使わせて粘り込むのが必勝パターン。
今さらな気もするけど、
東京のマイル戦は本質的には不向きなのではと考えられる。

昨年のフェブラリーSは距離不適のフリオーソが2着に入る低レベルなメンバー。
南部杯はあわやダノンカモンに屈しかねない苦戦ぶりだった。
同型の先行馬を振り切り、
なおかつ追込み勢の末脚まで振り切れるかどうか。
もう一度、対抗勢力の奮起に期待してみようと思う。

◆東京11R フェブラリーS
◎エスポワールシチー

10年のフェブラリーSで圧倒的なパフォーマンスを見せたエスポワールシチー。
こと距離適性、コース適性に関してはこちらの方が上と見る。
往年の勢いには及ばないものの、
コンスタントに使えるようになって、
再チャレンジを挑むに恥ずかしくない状態までは持って来られた。

トランセンドとの直接対決は2戦して2敗。
勝負付けが済んだと見られてもおかしくない分、
気楽な立場で一発を狙えるのは強み。

そこで期待が高まるのが武豊の手綱捌き。
まともに戦っても勝機は小さく、もしかしたら「本命食い」の秘策があるかも。
ゴールの瞬間、「さすがユタカ」とうならせるような、
歴史的な逆襲撃を見てみたい。

○ダノンカモン
▲シルクフォーチュン
☆トランセンド
△セイクリムズン
△ワンダーアキュート
△テスタマッタ

余談ながら、4歳5歳世代の押し上げが見られないのが、
いつまで経ってもトランセンド、スマートファルコンの牙城を崩せない一つの原因だと思う。
グレープブランデーとか何してるんでしょう。
バーディバーディも失速しちゃったし。
今年の3歳世代はそこそこ期待しているのですが。