6月27日
◇阪神10R 宝塚記念
■レース結果(netkeiba)
予想エントリ:【宝塚記念予想[参考]】◎ジャガーメイル

とりあえず最初に触れておきべきは、
◎ジャガーメイルをピックアップする管理人のセンスのなさw
1周目のホームストレッチから行きっぷりが悪く、位置取りも後ろから。
直線では完全に圏外へ置かれてしまい、
最後はバテた馬を交わしただけで8着と大敗した。
手綱を取ったC.ウィリアムズは道悪を敗因に挙げていたが、
加えて天皇賞当時のデキからはやや下降線にあったのかもしれない。

しかし、エースが倒れてもタイトルを持ち帰れるのが、今の関東勢の層の厚さ。
単勝3,780円、8番人気の伏兵にすぎなかったナカヤマフェスタが大仕事。
ラチ沿いでデッドヒートを繰り広げるブエナビスタとアーネストリーを、
外なら一気に差し切った。

こんなポテンシャルが眠っていたとはねえ・・
確かにメトロポリタンSを楽勝するなど、
オープン〜弱メンのG2くらいならデカい顔をする、
「若ネヴァブション」的なキャラが確立しつつあったが、
まさかブエナビスタに勝っちゃうとはね。

ついったーで「シルクジャスティスが有馬記念を勝ったようなもの」と言うてる方がいたが、
言い得て妙かもしれない。

----------
ブエナビスタはタフな馬場で自ら勝ちに行くレース運びを見せたが、
まさかの強襲を受けて2着。
この内容であれば悔いはないのだが、
牡馬相手だとわずかに足りない部分がある。
何となくだが、エアグルーヴを思い出させるような。
「敗れても懸命に食い下がる美学」があるよね。

そして、やはりウオッカとダイワスカーレットは凄かったということですね。

アーネストリーはプラン通りの先行策。
パンパンの良馬場なら・・と思ったが、
それならそれでブエナビスタにもアドバンテージがあったでしょうね。
とはいえ、初のGI挑戦で3着。
厩舎の先輩タップダンスシチーも、
宝塚記念初挑戦だった03年は3着だった。
まだまだこれからでしょう。

4着にも、状態面が不安視されたドリームジャーニーが突っ込んで、
実績馬がしっかりと結果を残すフェアなレースだった。
ナムラクレセントがしっかりしたペースを作ってくれましたし。

あとは簡単に。

●5着 ネヴァブション
細江純子が猛プッシュ。
ただ、いくらデキがよくてもエアシェイディ(08年・・本命でした)が限界だろと思っていました。
結果的に馬券には絡めませんでしたが、
中団から食い下がっての掲示板確保で存在感は示せたのでは。

●6着 メイショウベルーガ
幸さんらしい着拾いがあるかと思いましたが、ここまで。
まあ、自分の競馬はできていますし、
適距離適条件ならこれだけやれても不思議ではありません。

●10着 フォゲッタブル
現状ではこんなものなのかな。
ただ、昨年の有馬記念で4着だったことを考えると、
もうちょっとやれてもいいのではないかと。
まだコンディション面が整い切っていないのかも。
ちょっとこの春は中途半端でしたね。

●13着 ロジユニヴァース
得意のパワー馬場で復活が期待されたが惨敗。
3角までは好位を取って追走したものの、追い比べになってあっさり脱落。
順調に使えていないし、
たぶんあまり負荷をかけた調教もできていないのだろう。
ちょっと立て直すのは難しそう。

----------
それにしても関東馬の活躍ぶりはどうよ。
この春の平地GIは関東:6勝 関西:5勝と勝ち越し。
これは97年(6対4。サニーブライアンとかメジロドーベルとかが活躍)以来だそうで。
ちなみに今回の内訳は下記の通りです。

●関東馬
・高松宮記念/キンシャサノキセキ
・桜花賞/アパパネ
・天皇賞/ジャガーメイル
・オークス/アパパネ、サンテミリオン
・安田記念/ショウワモダン
・宝塚記念/ナカヤマフェスタ

●関西馬
・フェブラリーS/エスポワールシチー
・皐月賞/ヴィクトワールピサ
・NHKマイルC/ダノンシャンティ
・ヴィクトリアマイル/ブエナビスタ
・日本ダービー/エイシンフラッシュ

サニーブライアン以来となる関東馬の日本ダービー奪還こそならなかったものの、
この巻き返しは見事というべきでしょう。
特筆すべきは、アウェイの関西圏のGIを総ナメにしたこと。
いわゆる「栗東留学」の成果が如実に表れた結果だとも言えますが、
それはあくまでも輸送をクリアするための方法。
関東で育てられた才能が大舞台で花開いたことに間違いはありません。

別に「関東馬が勝たないと盛り上がらない」とは思いませんけど、
劣勢だった立場がひっくり返されようとする状況は見ていて興味があります。
いずれにせよ、
長きにわたって拭えずにいた関東馬の頼りないイメージは変わりつつあります。