ちまたを騒がせた京都サンガ・水本選手の件については、
別館の方にさくさくと書かせていただきました。
よろしければぜひご一読下さいませ。
それにしてもガンバがヤフーのトップページを賑やかすのは、
例の埼スタ事件に続きバッドニュースばかり。
これじゃサッカーに興味ない人には、
ただの「お騒がせチーム」にしか見えへんやないか!?
違うんですよ、ガンバは本当なら優秀な選手を数多・・(以下略)

「北京まで時間がないのに試合に出られない。なので出て行きます」。
今回の騒動を簡単にまとめるとこうなります。
たぶん間違いではありません。
水本のワガママとも取れる動向であるのも確かかと思います。
ただ・・ここから先は憶測でしかないのですが、
クラブとの関係が修復不可能になった「何か」があるはずなんですよ。
それが例えば首脳陣の「力がないから出せないだけ」みたいな発言なのか、
「北京に出るためにウチに来たんじゃないだろ」といった旨なのか、
それはわかりません。あったかどうかもわからないんですし。

ひとつだけ言いたいのは、
水本の気持ちを決壊させる前に、
何らかのリスクマネジメントの手段を取ることはできなかったのかということ。

メディアの情報によると、すでに1〜2ヶ月前から慰留に努めていたという。
逆算すると、実質わずか1ヶ月の控え生活。
その短期間で「出て行きたい」と思わしめた「何か」があったのか、
あったとすればそれを防ぐことはできなかったのか。

ここをうやむやにしてしまうと、
同じような悲劇が繰り返されてしまう気がするんです。
ちょうどこないだ、キャリアアドバイスの仕事をしている友人と話したんですよ。
そう、563らはよく知っているあの人です(笑
何で日本人はこんなに転職するようになったのか、って。
もちろん私自身もその例に漏れず、なのですが。

「転職」という言葉に込められたネガティブイメージが吹き飛んだのはなぜ?
「トラバーユする」という表現がすっかり死語になったのはなぜ?
とまあ、語りだしたら壮大なサーガになりそうな話ですわ。

そんな時代を象徴しているのが、サッカー界におけるマーケットの成り立ち。
プロ野球に比べてはるかに活発な人材の異動がなされるJリーグにおいて、
移籍は期待の現われ、飛躍のチャンス。
プロ野球界の「トレード」が、
それこそ「トラバーユする」くらいネガなイメージであるのとは対照的に。
レンタル移籍など、雇用形態も複雑化する時代です。

今回の水本の件も、今どきの若者っぽい。
中小規模の会社で実績を挙げたことで、
業界屈指の大手企業にヘッドハンティングされた。
将来を担うべき人材と三顧の礼で迎えられたものの、
入社当初はやや水が合わず精彩を欠く。
その穴を埋めたのが、同じく途中入社2年目のライバル。
本来なら実力は劣ると見られていたはずの相手に遅れを取り、
挽回のチャンスさえ満足にもらうことができなくなった彼は、
こうつぶやいたかもしれない。

「何か、思ってたのと違う」と。

・・・・・・
今回の件で宮本恒靖様の偉大さをふと思い出した。
代表で腕章を巻くほどの人間が、
皮肉にも代表での活動がボトルネックとなりクラブの戦術に適合せず、
ベンチを温める日々が続きながらも、
プロとして精進を続けた結果、
あの2005年の歓喜の優勝にたどり着いたわけですから・・