名古屋からトンボ帰りでそのまま大阪で友人と飲みに。
ガールズバーやらあちこち闊歩し、
後半しゃべったこととかあんまり覚えてません。
気づけばサイフの中身が乏しくなっていて、
髪と服がタバコ臭くてしょうがなかった。
そんなグダグダの1日。

ウオッカの雄姿を新聞で拝もうと、
休刊日という間の悪さを呪いながら駅の売店でニッカンを買ったら、
「見開きフルカラー」の妄想を吹き飛ばす一面だけの黒一色・・
しょんぼりした。

◇東京11R 安田記念
1着◎ウオッカ―――――――56岩田康誠
2着☆アルマダ―――――――58D.ホワイト
3着・・エイシンドーバー―――58福永祐一
・・・・・・
4着・・エアシェイディ――――58後藤浩輝
5着△スズカフェニックス――58武豊
6着・・コンゴウリキシオー――58藤田伸二
7着・・キストゥヘヴン――――56勝浦正樹
8着▲スーパーホーネット――58藤岡佑介
9着・・オーシャンエイプス――58吉田豊
10着・・ドリームジャーニー――58池添謙一
11着△ハイアーゲーム――――58内田博幸
12着・・ドラゴンウェルズ―――58鮫島良太
13着・・ジョリーダンス――――56安藤勝己
14着・・ブリッシュラック―――58B.プレブル
15着・・ピンクカメオ―――――56蛯名正義
16着△ニシノマナムスメ―――56吉田隼人
17着○グッドババ――――――58O.ドゥルーズ
18着・・アイルラヴァゲイン――58松岡正海

【投資:3,000円 回収:11,040円馬連◎☆3,680円×300
予想エントリ:最高のレースを。◎ウオッカ【安田記念予想】

ガッチーン!!

バックストレッチで好位を確保した◎ウオッカを見て、
ちぐはぐだった歯車の噛み合う音が聞こえたような気がした。
手綱を握る岩田康誠の拳は低い位置で固定され、
意のままに、本当に気分がよさそうに追走していた。

勝因はここに尽きる。
折り合いに気を使わなくて済むマイル戦、
インコースを突いた馬の脚勢が目立つ東京芝コース。
諸々の条件から、勝つには前に行くことが最善の方法であると同時に、
前に行かない限りまた不完全燃焼に終わる可能性が高かった。

その通りに先行策を取れたウオッカも素晴らしいが、
「前に行くことを決めていた」という岩田の判断はもっと素晴らしかった。
末脚勝負が看板となっていたダービー馬に初めて跨って、
あえてこれまでと違う乗り方を選ぶ・・どれほどの勇気が必要なことか。

むしろ、初めての騎乗だったからこそ成しえたジャッジだったか。
これまで一度でも「差すウオッカ」に乗っていたとしたら、
その末脚の切れ具合に拘る乗り方しかできなかったかもしれない。

ところが、先行したウオッカの末脚はまた凄まじいものだった。
馬群を引き離して逃げたコンゴウリキシオーを並ぶ間もなく交わすと、
瞬く間に後続を突き放して「勝負あり」。
岩田の小気味いいアクションに応えながらリードを広げ、
終わってみれば3馬身半差をつけての圧勝だった。

上がり3F34秒フラットはエアシェイディと並び最速タイ。
あの位置から最速で上がられれば他馬はもうどうしようもない。

歯車の噛み合ったウオッカは、まさに最高のレースを見せてくれた。
ジャパンCで、ドバイで、そしてヴィクトリアマイルでできなかったことが、
久々に成功した。あの、日本ダービー以来ようやく。
だからこの勝利は「復活」とはちょっと違う気がする。
試行錯誤の末に迎えた、気高き挑戦の完結とでも位置づけるべきか。

今後はファン投票1位に推される事が濃厚な宝塚記念を回避し、秋に備える模様。
タフな女王も、国内外での激戦続きにそろそろ休みを取るべき時か。
ローテーションは毎日王冠から天皇賞、ジャパンCを目指すものになりそう。

いきなり毎日王冠でコケそうな気もするけど、
そんなことをいちいち気にしていたらウオッカには酔えない。
振り回されるのは覚悟の上。
・・・・・・
2着は香港の☆アルマダ
外枠からのスタートもダッシュよく番手を確保し、
直線の追い比べでもバテずに粘り腰を発揮した。
平均ペース程度では前が止まらないコンディションも味方したが、
それを活かせるのも先行力があるからこそ。
この土日、東京で乗ったホワイトも「この馬場なら」と期待していたに違いない。
良馬場を保ってくれたこともよかったんだろう。
しかし勝ち馬には完敗。
同じようなポジションから、あっという間に突き放されたからね。

際どくなった3着争いはエイシンドーバー
この馬もインの好位でうまく脚をタメられたのが好走につながった。
GIでは用なしのレッテルも返上。
マイルCSはきっとウオッカもアルマダもいないし、チャンス(笑
昨年は休み明けでの参戦になってしまったが、
うまく前哨戦を使えれば今年はおもしろいかも。

AJCC快勝も遠い過去の話・・空気と化しつつあったエアシェイディが4着に頑張った。
とはいうものの、アルマダあたりとは差のない6番人気か。根強いね。
△スズカフェニックスが昨年と同じ5着。
この馬が後ろの馬に差されるというのはそうある事ではないが、
エアシェイディのほうが直線での脚は上回っていた。
さすがに直線一気ではしんどいと思ったか武豊も心持ち早めに進出していったが、
その分、最後に甘くなってしまった。
いい脚を使える時間が短いという特性の問題か、
それとも距離適性がスプリント寄りにシフトしているのか。
いずれにせよ東京のマイル戦ではスローにならないと突き抜けるのは難しそうだ。

NHKマイルCのファリダットが1番人気でなかった時にも感じたが、
この馬が単勝5.3倍の4番人気に甘んじたのも印象的だった。
ぼちぼち「武豊人気」という言葉が死語になりつつあるような・・

・・・・・・
1番人気の支持を得た▲スーパーホーネットだったが、残念ながら8着と完敗を喫した。
昨年シンガリ人気だったのが、1年でよくぞここまで・・という感慨に浸るも、
ゲートで半馬身出遅れてアウト。こんな呆気ない形でまたも夢破れるとは。
すぐにリカバーして中団には取り付いたものの、
心なしかちょっと追走にも苦労しているように見えた。
スパートに入ってからも内にモタレ気味で、状態が本物ではなかったのかな。
まあこの馬もエイシンドーバー同様、マイルCSで再チャレンジですね。

一体どれくらい強くなっているんだ香港最強マイラー・・と期待された○グッドババだったが、
馬体重がまさかのマイナス15キロ。これには場内(中京ですが)も騒然。
いやいや香港ではレースの2日前に軽量するらしいし、
同じようにブリッシュラックも減らしてるから、
だいたいそんな感じなんちゃうのと思いきや。影響大ありでした(笑
好位の外を追走していたが、4角でもう一杯に。
5連勝の勢いと底力は全く発揮されないままに終わった。

・・・・・・
安田記念とは話が違いますが、中京競馬場の感想を少しだけ。
名古屋駅からは思ったほど遠くなくて、アクセス的にはまずまず快適。
ただ駅から入場門までが聞いていた以上に距離があって、
しかもジワジワと上り坂。これはたまらん(笑
到着したらまだ指定席が残っていて、
一番ランクの低い1000円のところに入りました。

場内も割とひっそりしていて、お客さんの入りは今ひとつ?
でも近くに座っている人はよくしゃべる(笑
私の知り合いの名古屋人たちはみんな標準語を巧みに扱うのですが、
初めて名古屋訛りのトークを聞いた気がします。
「○○だて〜」とか。

一般席のスタンドとかもうろうろ見学してみましたが、
やはり席数は京都とか阪神に比べ小さめ。
ちょっとイスが古めかしくなっていて、これは要改修か。

あと新鮮だったのは「左回り」という点ですね(笑

これで中央の競馬場は6つを踏破したことになります。
やはりトータルで見ると小倉はよかったなあ・・
改修してさほど年度も経っていない分キレイだったし、駅も激近。
山がすぐそこまで迫っているロケーションもいいし。
うーん、今年また行きたくなってきた。
中京の話のはずが「小倉はいい」という結論に達してしまった(笑