今週の「追憶」シリーズは何を取り上げるか悩んだが、
こんな時は自分が馬券を当てた縁起のいいレースをチョイス(笑
02年のフィリーズレビューです。

この世代の最強牝馬といえばファインモーション。
だが残念ながらこの時期は新馬戦を勝っただけで休養中。
眠りを覚ますのは夏になってから。
というわけで桜花賞路線はもう大混戦。
2歳女王タムロチェリーはチューリップ賞で大敗、
さらに後の阪神JFの2着馬アローキャリーもアネモネSで大敗と、
年が明けてから実績馬たちの不振が続いた。

このレースで1番人気に推されたキタサンヒボタンは、
暮れの阪神JFで最有力と目されながら4着と惜敗。
ここで勝てば、再び桜花賞戦線の主役に返り咲く。

ところが勝ったのは、天性のスピード馬サクセスビューティ
前走のクイーンCでは13着と大敗を喫したものの、
新馬戦8馬身差圧勝、オープン特別・菜の花賞勝ちなど、
素質には見るべきものがあった。
確か当時の阪神も前残りの目立つ馬場。
先行有利のコンディションを活かして、見事に逃げ切ってみせた。

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馬券は2着のキョウワノコイビトから買っていた。
1番人気のエルフィンSでは4着に敗れたものの、
1400mの紅梅Sで3着に入っていた距離実績を評価したものだった・・はず。

なるほど、紅梅Sはカネトシディザイアが勝って、
エルフィンSはチャペルコンサートか・・思い出してきた。
いちいち懐かしすぎる。

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キタサンヒボタンは結局ここも3着と惜敗。
桜花賞前には須貝尚介→横山典弘へのスイッチも発表されたが、
その直前に故障を発生し大舞台に立つことはなかった。

桜花賞はアローキャリー池添謙一のガッツポーズ狂い咲き。

サクセスビューティは桜花賞で16着と完敗。
さらにその後も16→16→16→16→13→16着とまったく精彩を欠き、
4歳春にして現役生活に別れを告げた。

その豊かなスピードは今、
次男サクセスブロッケンが色濃く受け継ぎデビューからダートで3連勝。
これからが非常に楽しみな逸材である。
そしてその難しい気性は、
長男サクセスサーマルが受け継いでいる。
逃げれば2戦2勝。逃げなければ8戦して全敗。
こちらもツボにハマれば強い競馬をしているので、まだまだ期待できそうだ。

■2002年3月10日 阪神11R フィリーズレビュー
1着サクセスビューティ――54藤田伸二
2着キョウワノコイビト――54福永祐一
3着キタサンヒボタン―――54須貝尚介
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4着ブルーリッジリバー――54四位洋文
5着ブライアンズイブ―――54武幸四郎
7着カネトシディザイア――54河内洋
9着ウィルビーゼア――――54松永幹夫